ミニチュア世界にいるみたいだった。私はアウティングで初めて上空からロンドンを見た。
元々ロンドンの街並みが好きで憧れていたのだが、上から見ても普通に見てもやっぱり好きだと思った。そんな、最後のアウティングの始まりだった。

しかし、いつも通り楽しんでいたからなのか、あまり「最後」と感じることができなかった。班行動になり、たくさんお店を見たり、買ったり、食べたりととても充実していた。
ふと思ったのは、こんな短時間でみんなが行きたいお店を回ることができた事がすごいなと。高校3年生になり、少しロンドンのことを知る機会が増え、土地勘がついたのだろうか。

もう一つ思った事がある。こんなに練り歩いているのに疲れないことだ。私はまだ街に出て歩くだけで感動する。そして、素敵だと思う。2年前、日本の高校1年生だった私には想像できなかったことだ。

そして夜、レ・ミゼラブルを見た。
私はこのアウティングを通して少しだけ自分を見れた気がする。変わった事と変わらない事。高校3年生。そろそろ大学が近づいてきている事を実感した。大学の4年間で今まで以上の事を吸収したい。ロンドンの大学に通いたいと、もっと思えた。これからは勉強に全力を注いでいこうと思う。

(高等部3年生 女子)

本校の単独説明会が12月10日(土)に下記の通り開催されます。

日時:12月10日(土) 14:00 – 16:00
場所:立教大学 8号館3階8304教室(東京、池袋)

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立教大学(池袋キャンパス)内地図はこちらから
※ 予約は不要です。イギリスから担当教員が参ります。スライド・ビデオによる説明があります。説明会の後、個別相談も受け付けます。

10月30日から1週間、中学部2年生の教室にイギリス現地の学校から短期留学生が来ました。同じ年齢の日本語を学んでいる生徒です。留学生を迎えることは中学部2年生にとっては初めての経験。
「いつから来るの?」
「イギリス人の子?」
「スポーツは何をしていますか?」
「ちゃんと話しできるかな?」。
生徒会主催のギルフォードへの外出の行われた日の夕方、留学生は学校にやってき来ました。”Hello”という緊張感いっぱいの挨拶を交わし、1週間の始まりです。この日のクラスのホームルームでは自己紹介をしましたが、ほとんどの生徒が恥ずかしそうに名前とよろしくお願いしますと言うだけでした。留学生はこの日から立教英国学院の一員として、衣食住すべてを本校の生徒と共にします。もちろん、授業もすべて一緒に出席です。英語の授業では、留学生がみんなの勉強のお手伝い。他の授業では、先生の話している内容をクラスみんなで協力して勉強内容を伝えました。
あっという間の1週間でした。お別れの日、最後にクラスで一人ずつメッセージを伝えました。「このクラスに来てくれてありがとう」「一緒にダンスができて楽しかったよ」「この1週間はクラスがいつもよりも明るくなったように感じました」。しっかりと表現した思いは、留学生にも伝わっている様子を強く感じました。別れを惜しむ中学部2年生と留学生の姿に言葉や文化の壁は全く感じられませんでした。
お別れの日はイギリスのガイフォークスデイ。留学生を見送った後の夜空にはきれいな花火が見えました。達成感と寂しさで一杯の生徒たちへのプレゼントのようにも感じました。この1週間だけでなく、これからの長い将来にわたって、お互い学び助け合える関係が続くことを願っています。留学生と共に過ごした時間は、真の国際人へ向けた確実な一歩となったことでしょう。
ミニチュア世界にいるみたいだった。私はアウティングで初めて上空からロンドンを見た。
元々ロンドンの街並みが好きで憧れていたのだが、上から見ても普通に見てもやっぱり好きだと思った。そんな、最後のアウティングの始まりだった。
しかし、いつも通り楽しんでいたからなのか、あまり「最後」と感じることができなかった。班行動になり、たくさんお店を見たり、買ったり、食べたりととても充実していた。
ふと思ったのは、こんな短時間でみんなが行きたいお店を回ることができた事がすごいなと。高校3年生になり、少しロンドンのことを知る機会が増え、土地勘がついたのだろうか。
もう一つ思った事がある。こんなに練り歩いているのに疲れないことだ。私はまだ街に出て歩くだけで感動する。そして、素敵だと思う。2年前、日本の高校1年生だった私には想像できなかったことだ。
そして夜、レ・ミゼラブルを見た。
私はこのアウティングを通して少しだけ自分を見れた気がする。変わった事と変わらない事。高校3年生。そろそろ大学が近づいてきている事を実感した。大学の4年間で今まで以上の事を吸収したい。ロンドンの大学に通いたいと、もっと思えた。これからは勉強に全力を注いでいこうと思う。
(高等部3年生 女子)
午後7時29分。もうすぐだ。私は今すぐにでもミュージカルの世界に入って行きたくてうずうずしていた。
「始まった!」
そう感じてからはもう私は別次元にいるようだった。
好きな映画は、と聞かれたら迷わず「レ・ミゼラブル」と答えるだろう。それ位私はレミゼの世界観が好きで、曲が好きだ。レミゼはどんな私にも勇気と希望を与えてくれる。そんな存在なのだ。
ミューッジカルのレミゼを見るにあたって、一番楽しみにしていたのは迫力のある歌を聴くことだった。特に感情を込めて歌う “On My Own” はあえて目をつぶってその世界を味わったほどだ。ミュージカルを見ている間は、時間の感覚さえ無くなった。自分の好きな曲がどんどん歌われていくのが悲しくなっていくようだった。気付いたら “On My Own” が頭の中で響いていた。
レ・ミゼラブルの中で一番好きな、エンディングでジャン・バルジャンがファンテーヌとエポニーヌに連れられあの世に送り出されるシーン。 “On My Own”の替え歌が歌われている。美しいメロディーと希望に満ち溢れた歌詞、またあと少しで終わってしまうという虚しさから涙してしまった。
ミュージカルを観終わって会場の外に出ても、私はまだレミゼの世界から抜け出せずにいた。キャスト全員の力強さ、歌声の美しさに圧倒されて夢を見ているようだった。
きっと彼らはまた明日も「レ・ミゼラブル」の世界を演じて他の人々に勇気や希望を与えるのだろう。私も明日からもまたレミゼの力を借りて毎日を力強く生きていこうと思った。
“One Day More!!”
(高等部3年生 女子)
私にとって最初で最後。これは、立教に来てからどのイベントにもあてはまるだろう。だが、このオープンデイだけは、このオープンデイだけは最初で最後で終わらせたくないイベントだった。
 夏休みに入る前から少しずつ色々なことを決めてきた。話し合いにならなかったときも数知れずあった。二学期に入ると、その話し合いはヒートアップし、模造紙に下線引きをしたり、うら紙をあつめて大きな紙をつくったり、毎日当番を決めてクラス全員一丸となって進めてきた。この頃から少しもめたり、モヤモヤした気持ちになったりもした。そしてオープンデイ一週間前、授業が無くなり、いよいよオープンデイ期間が始まった。私は背景班になり、毎日毎日寒い体育館でペンキに汚れながら色をぬった。よく周りの先輩が言っていた「体育館はただの地獄」の言葉がよくわかる気がした。でもどんなに寒くても、時間が無いので休んでいるわけにはいかなかった。そしてオープンデイ当日、たくさんのお客さんが訪れるなか、中三の企画は大盛況でほんとうに嬉しかった。出口にあるぬり絵コーナーにはたくさんのあたたかいメッセージが書かれていて、ここまでやってきて良かったと思った。
 そして結果は異例の一位。高校生を抑えての一位だった。もうどう表現したらいいか分からないがこれだけは言える。このメンバーでやってきて良かった。
(中学部3年生 女子)
ここ数日秋にしては暖かな日が続いたが、今日は久しぶりに冷え込んだ。昨日がハロウィーン。町のあちこちにはまだカボチャのお化けや黒装束の魔法使い人形などの姿も見られるが、そろそろクリスマスの飾りつけも始まる頃。ということで、今日の中学部1年生フィールドワークは「クリスマス」について、街を行き交う人たち、お店で働く人たちにインタビューをすることにした。
実質今学期のフィールドワークはこれが最終回ということもあり、また、これまでのフィールドワークでの獲得ポイントの累計を前日に発表したこともあって、今日は皆出かける前からかなりの意気込みだった。
「先生!余分のインタビュー用紙最初から貰えませんか?」
「今日は絶対Aさんに勝ちますよ!」
そう言えば、昨晩のうちに質問をワード文書にまとめてタイプをして覚えていた生徒もいた。
「今学期の獲得ポイントに応じて学期末にご褒美をあげますからね。」
中学1年ぐらいだとまだこういう動機付けにも素直に反応してくれる。
もちろんご褒美は用意してある。それ目当てでもしっかりイギリスの人たちと会話をしくれればそれでいい。
実際、既にこの子達は英語で話す面白さを知っている。自分たちの英語が「使える道具」だということに気づいている。
あとは「もっと伝えたい!」という気持ちになるまで、このフィールドワークをしっかり楽しんでもらえればいいと思う。
Horshamの街に着くと、一緒に来た中学部2年生と別れて中学部1年生の担当する場所までみんなで歩いた。
「先生、まだ〜!」
「集合場所を確認してからね。」
「そこに着くまでにインタビュー始めてもいいですか!」
今日は一体どんなことになるのだろう?明らかにいつもの2倍のテンションはある。
「はい、それではここに3時5分に集合ですよ。丸々30分はありますからしっかり聞いてらっしゃい。」
ハーイ!と三々五々散らばりながらも早速そこここでインタビューが始まった。
あっ、その人はちょっと急ぎ足だからやめた方がいいかも…
と思うのは大人の感覚? そんな人ともしっかりインタビューを始めている。中1くらいの日本人の子供が「I’m practicing English. May I ask you a few questions?」と笑顔で近づいていったらよっぽどのことでない限り足を止めるしかないのかも…
今日は今までとは少し様子が違ってきたことにも気付いた。この子達は 随分色々な人に話しかけられるようになった。
インタビューを始めたばかりの頃は、「なるべくゆっくり歩いているご老人に話しかけてごらんなさい。」と勧めていたのだが、今はもう、若い人や子連れのお母さん、ビジネスマン風の男性やちょっと怖そうなお兄さんにまでインタビューをしている。歩道に並べられたカフェのテーブルでお茶をしている人たちに話しかけたり、停留所でバスを待っているおばさん達のところへ行ったり… あまり人を選ばなくなった気がする。誰にでも話しかけられる勇気、あるいは自信みたいなものが持ててきたのかもしれない。
集合時間になるといつも通りの「あともう一人だけいいですか?」「この場所で聞くならいいでしょ?」が始まった。
視界にはほぼ全員集まっているのだが、なかなかインタビューが途切れず、切り上げるタイミングが難しい。
「はい、それでは行きますよー! 中2の先輩たちが待ってますからねー!」
駐車場へと歩く道すがら、今日のポイント数を言い合いながらワイワイガヤガヤと楽しそうにやっていた。
インタビュー用紙を集めて教員室に戻り、今日の収穫を一枚一枚見ていく。「クリスマスのメッセージ」を書いてもらうという欄もあるのだが、いろいろなメッセージがあった。
“Have a lovely Christmas!” “Good luck and enjoy your stay in England” “Well done! Better than my Japanese!” “Very good English. Very brave.” “Enjoy your Christmas and have fun, eat lots! All the best for 2017!” “Ho Ho Ho Santa’s coming to get you!”  …などなど。
子供達がホーシャムの街で集めてきたイギリスの人たちからの温かいメッセージ。そう言えば… 少し冷え込み始めた曇り空の下でのインタビューだったのに、生徒たちと話していた人たちは皆んな優しそうな笑顔だった。もうすぐそこまで近づいているクリスマスが皆んなを幸せな気分にしていたのかも知れない。そんな人たちが書いてくれた直筆のメッセージを見ながら地元のイギリス人の温かさをひしひしと感じた。「英語」はもちろん、それよりももっともっと大切なものを学んでいる子供達が少し羨ましくなった。
今学期最後のフィールドワークも大成功だった。
2016m3opendayfndオープンデーから三日たった教室は、机と椅子だけの簡素な部屋へと戻っていた。しかし、注意してよく見てみると、所々に剥がされていないテープや、掃除機で吸い取れなかった切れ端があることに気付かされる。こういった時、普段なら自然と手を伸ばして捨ててしまうのだが、どうしても頭の中で映画の様にたどたどしく流れる、懐かしい思い出が僕を邪魔するのだ。目を閉じ、自分の記憶に浮かぶ最初、つまり準備期間の一日目から思い返す。
 椅子や机が退かされた教室は只々、広々としていて一体、何を何処から始めたら良いのか全く見当がつかなかった。正直、自分に周りから求められている物が出来るのか、不安だった。今年になり、人数が一気に増えた中学三年は去年よりも一人あたりの仕事は減ったものの、昨年以上の質を要求されている。そのため、去年看板、背景や模型と仕事が山ほどあり多忙だった僕も、模型と七日間ずっとにらめっこするはめになったのだ。そんな僕を初めに待っていたのは白紙の設計図だった。模型を作るのに木材がどれ程必要なのか明確にするためにはどうしても苦手な設計図を描かなければいけない。それ以外にも使用する素材や、模型の大きさや色、土台の固定法などといった解決すべき問題が沢山ある。準備期間中はまさに自分との戦いだった。他の人に代わって欲しいとか、教室へ行きたくないとか、そんな思いで頭の中がグチャグチャに掻き混ぜられていく。なによりも皆からの期待が大きなプレッシャーとなった。
 僕が一人で頭を抱えている。そんな時、一緒に悩んでくれるクラスメイトがいた。難しい事も平気な顔で手伝ってくれるクラスメイトがいた。それが僕にとってどれ程大きな救いだっただろうか。彼らにとっては当たり前の事かもしれないが、その行動の一つ一つ、言葉の一単語までもが僕を支えてくれた。前へ押してくれた。こうして何とか完成した模型は少し不恰好で、首が短いと指摘されたりもしたが、それはそれで何処かしっくりとくる。中々に愛着を感じる物だった。
 オープンデーが終わり、教室は沈黙に覆われている。そんな中で僕はふと視界の隅に剥がされていないままのテープを見つけた。いつもなら捨てられるゴミを僕は捨てられない。胸の奥から何か温かいものが込み上げてくる。僕はゆっくりと視線を白板の上に堂々と飾られている紙へと向けながら、目を閉じて思い出していく。白と黒だけの一位の表彰状よりもこの思い出の方が鮮やかに感じた。僕にはこのゴミを拾う事が出来ない。どうしてもこの残り香が消えてしまいそうで怖いのだ。
(中学部3年生 男子)
オープンデーを経験して一番思ったことは楽しむことは大切ということだ。
 オープンデーの準備期間中、良いアイディアが思い浮かばなかったり、思い浮かんだアイディアをなかなか形にすることができなかったり、楽しくない作業ばかりでつまらなかったり、みんなお互いにいろいろな不満を持ち、友達関係がギクシャクしたり大変なことばかりだった。
 その大変なことばかりだったオープンデー準備期間中、大変じゃないなと思った瞬間もあった。そのときはいつも楽しむことを最優先に考えてやっていた。自分が楽しむことによって相手も楽しくなって、友達とさらに仲良くなることが出来たり、楽しみながら作った作品によって達成感を味わえたりと、とても充実感があった。このことは何でもあてはまると私は思う。例えば体育の授業、これは上手にやることができなくても楽しむことができれば良いと思う。
 オープンデー当日、先輩や後輩、親やお客さんにほめられ、頑張ってよかったという気持ちになれた。大変なこと、つらいことを楽しむことができるだけで良い思い出になるんだと思えたオープンデー。残りの2学期、楽しくないことも増えていくと思うが楽しむ気持ちを忘れずに、充実した立教生活にしたいと思う。
(高等部1年生 女子)
高3最後のアウティングは綺麗な晴れ空で風が少し肌寒い。ロンドン・アイに乗り込んで徐々に地面が遠くなる。もう何回目だろうか、そんなことを考えていた。皆がはしゃいでいる。なんだか子供みたいだった。それは私も含めて。2組だけとは言え、皆でどこかへ行くのも最後なのだと思うと少し寂しい。立教英国という特別な環境で、騒いだり、感動したり… そんな皆でしてきた当たり前だったことがもうなくなるのだから。
ロンドン・アイは少しずつ、けれども確実に高くなってきている。もう少しでてっぺんだ。遠くの景色まではっきり見える。もしイギリスに来ることなんて知らない昔の私を見たらこう言いたかった。
「18歳の私は、人生のてっぺんにいるぞ。」
本当に幸せな気持ちになる。
誰かが、「頂上に着いた!」と叫んで、群がる皆の元に私も駆け寄った。
ビッグ・ベンが太陽の光を浴びてキラキラ輝いていた。
(高等部3年生 女子)

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