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今回のウィンブルドンは、待ち時間に雨が降ったり止んだりで、初めはそんなに楽しみにしていなかった。私が知っているような有名な選手は全部センターコートで試合が行われていて、ウィンブルドンまで行っても結局モニターで見るのか……と思って、全然期待できなかった。

だから、端の方の小さなコートではなくて、選手の練習コートなら有名な選手を見ることができる!と期待し、サインをもらう用の少し大きめのボールを買って、強い日差しの中、選手村のフェンスに張り付いていた。途中、いろいろと食べたり、お土産を買いに行ったりしたが、たぶん入場待ちの列に並んだ時間の次に、フェンスに張り付いていた時間が長かったと思う。結局サインは8人ぐらいの選手からもらえた。よく知らない選手ばかりだったが、周りの人のざわめき具合に、どさくさに紛れてボールを差し出した。

選手村への通路は人通りが激しいわけでもなく、選手が通ることさえ稀なのに、あまり有名でない選手の時は誰も何も言わない。私は少し心が痛くなった。テニスにそんなに詳しいわけではないが、ウィンブルドンで試合ができるなんで、山ほどいるテニスプレーヤーの中でほんの一握りしかいないと思う。その中に入ることができたって、お客さんには名前も呼ばれず、私の後ろの方にいた親子が、あの人誰?などと言ってるのが聞こえてくるほどだ。みんなが見たいのは錦織やジョコビッチなんだ…と私なら、モチベーションを高く持ち続けられない。スポーツ選手は、スポーツのスキル以上に強い精神力が必要だ。昔、誰かが言っていたその言葉を、私は今日肌で痛感した。

(高等部2年 女子)

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人生5度目のウィンブルドン。中学1年生の時は、どんな選手がいるんだろうか、選手のサインもらえるかなぁなどと、いろいろなことを考えていた。今思えば、随分簡単に考えていたなぁと思う。選手にとっても年に1度のウィンブルドン。そう易々と選手がサインをくれるわけがないじゃないかと、5度目にして初めて気づいた。だから今年はこうした。

サインはもらえなくてもいいから、試合をたくさん見まくる。ウィンブルドンはたくさんのコートがあるので、いろいろな選手を観察した。そこで気付いたことがある。男性選手と女性選手で、ストロークの際の手を置く場所が違うのだ。男性選手はストロークの際、片手で打つけれど、女性選手は両手で打つのだ。必ずしも全員ではなかったけれど、僕が見た多くの選手、約70%はそうだった。5度目にしてしてようやく気付いた箇所であった。また今回のウィンブルドンでは、陰で支えている人たちも観察した。ボールボーイ、審判、副審判、カメラマン、いろいろな人たちの支えがあって開催できると思うと、人間の支え合う力はすごいなと改めて感動した。

5度目のウィンブルドン。今まで大雑把にしか見てこなかったものを細かいところまで見てみると、支えている人たちの努力や選手の仕草や特徴までわかることができた。この観察眼を培っていこうと思う。

(高等部2年 男子)

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前回に引き続き、中学1年生の詩の授業で創作した詩をご紹介します。
今はもう期末テストは終わり、夏休みに向けて楽しみな気持ちが勝っている生徒たちですが、この詩を作った時にはテストの直前。そういう一瞬の気持ちの揺れを表現できるのが詩の良さでもあります。

No.7

僕は走るよ
どんどん近づく
テスト地点

No.8

とても晴れた平和な日々も
あっという間に過ぎ去って
降ってくるのは何だろう
天気予報も聞いていない
雨なのにかさも持たずに
出かけてく
家をでたときもうおそい
今日も赤点テストの
雨かぶる

No.9  衣替え

すずしさに
もみじの山も
着物きる

No.10 忘れ物

一つ忘れ物をした
記憶をよみがえらせる物を

一つ忘れ物をした
自分の気持ちを分かち合う物を

この忘れ物を見つけることが
できるだろうか

No.11
テストが早く過ぎてほしい
勉強は自転車
テストは飛行機
テストが終わっても無事には着陸できないかもしれない
地獄に着いたらどうしよう
テストが早く過ぎてほしい

No.12 なくしもの

なにかをなくした
なくしたぶん 別の何かを
手に入れた
なくしたものよりも
今自分のもっているものを
かぞえるほうが好きだ

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国語科では、思考力やコミュニケーション能力と同時に、創造性と豊かな表現力をもった生徒を育てたいと思っています。
中学1年生の授業では、詩の鑑賞と創作に取り組みました。
一つ一つの言葉の意味や、その言葉を選んだ作者の意図を考え、読み味わった後、いよいよ創作です。「かっこいい言葉を選ぼう」「比喩や繰り返しなどを使って、読む人の想像力をかきたてよう」と声をかけると、1人1作品では留まらず、いくつもの詩や短歌を次々に作ってくる生徒たち。そして、クラス全体で作品を読み合って、どこに工夫が感じられるか、どういうところがかっこいいと思ったかを発表し合いました。友達の新たな一面を発見したりもして、楽しい鑑賞会になりました。
生徒の作品を2回に分けてご紹介します。

No.1 夕陽

子供のころから何気なく見ていた
黄金の大円
誰のものでもない
誰のためでもない
陽が昇り
そして沈みゆく
明日の命を陽と共に
歩んでゆく

No.2 怒り

ぼくの心の中に何かがわきあがってきた
ぼくをあつくし
動かずにはいられないような
そしてその何かをわきあがらせた
その相手を
なぐってやりたくなるような
たぶんそれは怒りだ
と思った
そのしゅんかん
ひゅるひゅると
その何かはしぼんでいった

No.3 勉強

中学生になった。
ついこの間まで
遊んでいられたのに。
今は勉強で地獄のようだ。
だから期末テストの大変さを知った。

No.4 私はリスの心になりたい

一生懸命走る
リスになりたい
興味を持ったら
のぼったり
かじったり
生きるために
研究している
リスになりたい
心が自由で
生きることに一生懸命な
リスの輝く心に
なりたい

No.5 人生

人生とはつらいもの
人生とはくるしいこと
人生とはたいへんなこと
人生とはたいくつなことばかり

それをのりこえれば
いつかは楽しいことがまっている
どんなにつらいことがあっても
のりこえていける

No.6 暗い夜

まぶしい月に
照らされて
その光には
君がいて

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私にとってこの春休みは、けじめをつける休みになった。自分の描く将来、そしてその為に進むべき進路、普段は話さない真面目な話を、母と何度もした。また、こんなに真面目な話を母としたのは立教への入学を考えた時以来だった。

「大学生になったら何したい?」母が、まだ来年受験生になるという自覚を持っていない私にかけた言葉。この言葉が、私に受験生になるということへの意識を一気に持たせたのだと思う。そして、今まで「自分のしたいようにしなさい」としか言わなかった母が、初めて私に進路のことについて深く掘り下げてきたことに驚いた。

母は、私が立教に通い始めてから「自分のしたいことをすればいい」としか言わなかった。私は、母が私のしたいことを応援してくれていると思う傍ら、他人事のように言っていると感じていた。それまでとても心配症でおせっかいだと感じていたからなのか、母が心配してくれなくなったことで、母はきっと私がどういう道を選び進もうと、何も考えてくれないし、どうでもいいんだろうなと思っていた。しかし、今回の休みで分かった。母は、私が立教に(イギリスに)行くと自分自身で決意し歩んでいく姿を見て、自分が心配しなくてもやっていけると思うようにし、自立させるために、心を鬼にしてただ見守り続けていたという。私の母はいつでも私の母であり、いつでも私を心配する気持ちは変わらないというのだった。

進路について話し合う中で、母はいつでも味方でいてくれるとわかった途端に、私は、挑戦したいという気持ちを強く持てるようになった。これから始まる高2の一年間を私は自分の強い意志を持って頑張りたいと思う。

(高等部2年 女子)

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東京、大阪、名古屋で数回にわたり学校説明会を致します。イギリス本校から教員が参加し、個別相談にも対応致します。詳細につきましてはホームページをご覧下さい。

 

◆ 立教英国学院単独説明会

8月19日(金) 14:00 – 16:00 名古屋(名古屋会議室プライムセントラルタワー名古屋駅前店 )
8月20日(土) 15:00 – 17:00 大阪(梅田センタービル)
8月21日(日) 14:00 – 16:00 東京池袋(立教大学太刀川記念館多目的ホール)

 

◆ 海外子女教育振興財団主催 学校説明会・相談会

7月26日(火) 12:00 – 16:00 東京会場(東京都立産業貿易センター台東館)
7月28日(木) 13:00 – 15:30 大阪会場(大阪府立国際会議場 グランキューブ大阪)
7月29日(金) 13:00 – 15:30 名古屋会場(名古屋国際会議場)

 

◆ 進学フェアへの参加
8月6日(土)、7日(日) 10:00 – 16:00 首都圏進学フェア千葉:幕張メッセ

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ものすごい拍手と歓声が沸き起こった。しかし、その雰囲気はすぐに消え、しんとした空間の中で
選手の出す声とボールを打つ音が響いていた。ボールの音が止まるとすぐに、大きな拍手と歓声が聞こえてきた。
このくりかえしが一時間半続いた。あの時間は私にとって夢のような時間だった。

私は、学校行事の一つでウィンブルドンを観戦しにきていた。テニス部に入っていたことから、センターコートに入る権利をもらい、早くから入場することができた。入場してすぐに、夢のようなことが実現し、とてもおどろいた。それは、テニスの選手と2ショットをとるということだ。私は昨日だけで約15人の選手と2ショットをとることができた。

しかし、なんといっても一番感動したのはウィンブルドンのセンターコートでロジャー・フェデラーの試合を見れたことだ。
もともとフェデラー選手があこがれだったということもあるが、センターコートは、まわりの観客のムードも違った。センターコートに入る前、他のコートで試合を見ていたが、その時はプレイ中でも他のコートの歓声が聞こえてきたり、そのコートの観客が話していたりすることがあった。しかし、センターコートではまわりの音は入ってこなくてとても静かな空間で緊張感のある中プレイしていた。
あの時の興奮は本当に伝えるのが難しいが、最高だった。

来年、再来年もセンターコートのチケットが当たると信じて楽しみにしていたい。

(高等部1年生 男子)

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今回のハーフタームは、この中1のクラスにとっての初めてのハーフタームでした。日本の家に帰ったり、イギリスの家にホームステイをしに行ったりする人が大半でしたが、ぼくは、母にイギリスに来てもらい、ホテルでハーフタームを過ごしました。

様々な所へ行きましたが、その中でも良かったのが、ロンドンアイです。ロンドンアイに行く時には、タクシーと電車を使って行きましたが、その乗り継ぎの時に、沢山英語を使って、行く道を聞いたり、タクシーの予約を取ったりしました。そして、ロンドンに着き、そのあとは地図を見て行きました。ロンドンアイの近くでは、沢山の人が列を作っていて驚きましたが、ファーストパスのおかげで先に乗ることができました。

日本の観覧車と大きく違うところは二つあり、一つ目は、とにかくゴンドラの中が広いということです。そのため、ゴンドラの中を歩くこともできるし、なにより何人もゴンドラに乗れることです。少し混んではいましたが、その広さを堪能することができました。二つ目は、ゴンドラのつるし方です。日本は、一ヵ所でつるしていますが、ロンドンアイは、レールに合わせてゴンドラの周りを360度回転することです。そのイメージは乗らないと分かりづらいので、乗ってみると分かると思います。

ロンドンアイの醍醐味でもある頂上からの眼下に広がる光景は、とても美しかったです。テムズ川やビッグベンなどの観光名所も一気に見られるので、一度は体験するとよいと思います。

このハーフタームで英語を話したり、様々な経験ができて最高に楽しかったです。これからもこの経験を生かして生活していきたいです。

(中学部1年生 男子)

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今回は立教に来て初めての、ホームステイをしました。ホームステイ自体は初めてではないのですが、グループでのホームステイは初めてなので、けんかなどをしてしまわないか心配でした。

初日、みんなで自己紹介をしました。その時、ホストファミリーのお母さんのジョアンナが言うには、ここに来る立教生はいつも名前で呼んでくれないので、できる限り名前で呼んでほしいとのことだったので、名前で呼ぶようにしました。

次の日に、初めてホストファミリーの子供、ルーブンと話しました。その日は遊園地に行く予定で、一緒に遊んだり、説明してもらっているうちに、だんだんと仲良くなることができました。最初は、もし間違えた英語を話していたらどうしようなどと心配していましたが、話しているうちにそれはなくなってきて、思い切り話せるようになりました。

一番楽しかったのは、クライミングです。もともと得意でなかったのですが、ルーブンに教えてもらい、苦手を克服することができました。そして、みんなでアイスクリームを食べて、お化け屋しきに行き、その他いろいろなことをしました。どんなアトラクションをしたいかや、楽しかったよ!などの感想を英語で言って通じた時は、とてもうれしかったです。

最後の日の夜、ゲームをしました。ゲームで使えるフレーズを覚えていたので、それを役立てられて、とても楽しい最後の夜として終わることができました。

夏休み、来年のハーフタームもホームステイをしますが、今回よりももっと会話をつなげたいと思いました。

(中学部1年生 男子)

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このハーフタームは僕にとって初めてであり、イギリスから帰国するのも初めてだった。日本に帰国するとき、入国審査などでとめられないかなどの心配はあったが、無事に帰国することができた。

日本では、イギリスとはまったく違うところがあった。一つは、食文化の違い。イギリスはポテトが主食で、いろいろな料理にふくまれる。日本は米が主食で、いろいろな時に出てくるが、食文化の多様化が進んでいて、米以外の小麦粉などを使った食べ物が出てくることもあった。

もう一つ大きく違っていたことは、ルールや礼儀、作法だ。食事の前に日本は、「いただきます」と言うが、イギリスは、お祈りをする。日本のタクシーは決められた料金を払うことになっているが、イギリスでは、「ありがとう」という気持ちを込めて、チップをつけて払うことがある。

ハーフタームが終わってイギリスに帰ってくる時に、気づいたことがある。それは、英語の大切さ、重要さだ。イギリスに入ったら英語しかつかえない。入国審査なども、すべて英語で行わなければならない。今回は、係員の人に助けてもらったが、もし一人の時に何かがおきたら、自分で対処しなければいけないことに気づいた。

このハーフタームで、いろいろなことを知り、気づくことができた。ここで気づくことができたことを生かしていきたいと思った。

(中学部1年生 男子)

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