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2月7日(日)に行われた全校漢字書き取りコンクール。
卒業生なら誰もが思い出す、『立教名物』です。
現役の生徒たちは、「漢字コンクールだよ…」と語尾がしぼみます。そのくせ、直前になると一生懸命勉強します。「勉強してる?」と食事で集まると、つい隣の子に聞きます。友達と賭けて、点数を競っちゃいます。そして速報に載るほどの高得点にやっぱりあこがれます。

そんな苦と楽にくるまれた思い出に育ってゆく漢字書き取りコンクールですが、このところ進化しています。

実は、従来の漢字コンクールは、なんと中学校卒業程度の漢字までの出題でした。漢字学習としてはちょっと甘いかもしれませんが、小学校5年生〜高校3年生までの全校生徒が取り組むことに配慮したもの。しかし、ここのところの出題範囲は高校卒業程度レベルにまで拡大。新しい問題集を用意して、これに基づいて勉強しています。この問題集は漢字検定の級に対応していますし、冊子の後ろの方は、対義語・類義語・四字熟語・慣用句・故事成語などの問題もついていて、非常に勉強になります。

筆者の漢字に対するポリシーは「本当に重要なのは、漢字テストを通じて語彙力を養うこと」です。なぜなら、漢字は「意味を形」にしたもので、問題文を見て適切に意味を推測し、漢字を書かねばなりませんから。ものを考え、表現する時、言葉をより広く知って使える状態にあること。これこそ大切なことなのではないでしょうか。

今年もがんばって漢字書き取りコンクールを受験した生徒たち。
100題が出題され、92〜100問は「ウルトラC」といって、本校では昔から難題の漢字が出題される部分です。今年は、漢字の学びに重みを置いて、「対義語」と「副詞」のお題で出題されました。より語彙力を養い、広く思考する人間へ成長すること。たかが漢字コンクール。されど漢字コンクール。丁寧に真剣にがんばって毎年取り組みます。

漢字書き取りコンクールは、立教英国学院では、1学期と3学期に行われます。
★みなさんも挑戦してみて下さい。「 」が書き取り部分です。

1 「ロクショウ」を顔料に使う。
2 「ナゴヤカ」に話し合う。
3 大山「メイドウ」、ねずみ一ぴき。
4 「ユウビン」局へ行く。
5 日光を避けて「ボウシ」をかぶる。
6 ほろこびを「ツクロウ」。
7 小さなことに「コウデイ」するな。
8 大臣が「コウテツ」された。
9 小説の「コウガイ」に目を通す。
10 【ウルトラC】「簡潔」の対義語は(    )長。
11 【ウルトラC】「イヨイヨ」状況が悪くなってきた。

「おっ、けっこう書けるぞ」という方は、ぜひ今回の漢字書き取りコンクール100題に挑戦してみて下さい。こちらからです

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今回のミレースクールとの交換留学の目的は、
・英語で積極的に話すこと
・英語力を高めること
でした。
交流期間中は留学生4人と様々なコミュニケーションをとることができました

一番印象的だったのは、2日目のクラス交流の時間です。
ミレーの希望者だけでなく、中学3年のクラスメートと一緒に留学生との交流を深めました。
最初はどうやって楽しませようか、話そうか。とても不安で怖くて喋りかけられませんでしたが、
ミレーの子達から話しかけてくれて、安心するとともに、自分も頑張らなくてはとおもいました。
その日遊んだ内容は、
スプラウトゲーム、いすとりゲーム、バランスゲームでした。
スプラウトゲームはミレーの子が教えてれました。
日本では見たことのないゲームでとても楽しかったです。

また、毎日の食事もとてもいい経験になりました。
食事中
「どんなアーティストが好き?」
とか
「日本のアニメは見る?」
などと沢山の質問をしあってより留学生のことを知ることができました。
そのときに、エリーという子が日本のアニメである「進撃の巨人」を見ていると知って
共通の話題ができ仲を深めることができました。

ミレースクールの紹介も興味深かったです。
まず学校にメイクをして行けるということや、お昼ご飯は家で食べられるということに驚きを感じました。
こうやって日本の文化との違いを見つけられることも、留学の醍醐味なんだなと心から感じることができました。

この一週間の交流を終えて、目標だった2つを十分に達成できたと思います。
立教に居るだけでは体験できないことを一歩踏み出して経験することができて、とても楽しかったです。

春休みには念願のミレースクールに行くことができるのでとても楽しみです。
気を引き締めて頑張ります。

(中学部3年生 女子)

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後10分・・・。後5分・・・。もう少しでエミリーが来る。
進んでいく時計の針を見ていると、どんどん心臓の鼓動が早くなっていくのがわかる。
私は今回、ミレー・立教交換留学プログラムに参加した。1年前から決めていたから決断に躊躇はなかった。
昨年、このプログラムに参加していた先輩たちを見ていると全員英語が話せるわけではないのに、とても楽しそうに話し、最後はみんな泣いてお別れをしていた。
私はどうしても英語が話せない、ということでつまずいてしまっていたが、先輩たちはそんな事関係ない、という感じで、それを見ているとそんな事でつまずいていないで、とにかくやってみよう、と思えた。
そして迎えた交換留学の1週間。エミリーと私はカチカチの挨拶を交わして始まった1週間だったが、最後はその挨拶が信じられないほど笑いあって話していた。
伝わらないときもあったけど、それはみんな同じ。笑って頑張っていたらどうにかなる。それが次の会話に生かされて私の英語に対する気持ちはたったの1週間で驚くほど変わった。気づけば英語なんて怖くない。それどころか、伝わった時の達成感が嬉しくて沢山の話をした。
また、私たちが英語を学ばせてもらう一方で、彼女たちは最後の日にあるプレゼンテーションを全部日本語でしたいと言った。10分間のプレゼンテーションを全部日本語というのは驚いたが、彼女たちが日本語や日本文化に興味を持っている事がなぜかすごく嬉しく感じた。
この1週間、とっても長くとっても短く感じた。行事も沢山あったし、毎日のスケジュールも本当にハードだったけれど、本当に楽しく、こんなに濃い1週間を過ごしたのは初めてだと思う。
そして、そんな1週間を一緒にすごしてくれたエミリーは私の英語を一生懸命に聞いてくれて、彼女とは進路の話やお互いの悩みも話し合った。自分でもよくこんな会話ができるな、と不思議なぐらいだったが、気づけば私の口は勝手に動いていた。
この1週間、沢山の経験や勉強をさせてもらったが、私たちも彼女たちの日本語などをサポートできていたら嬉しい。
本当に楽しく濃い1週間をありがとう。
3月にまた会えるのが楽しみで待ちきれない。

(高等部1年生 女子)

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本校の特色の一つに、兼部可能なクラブ活動があります。バスケットボール部、バレーボール部、テニス部、サッz部、バドミントン部などのスポーツ部が、現地校との対外試合やトーナメントに出場したり、フラワーアレンジメント部や、茶道部、剣道部などが地元のコンクールやフェイトに参加したりしています。

スポーツや同じ趣味を通しての交流は生きた英語を使う機会になるばかりでなく、同世代の仲間として文化の違いを乗り越えて触れ合う貴重な機会でもあります。1回きりの交流ではなく、回数を重ねるごとに感じていく文化の違いや共感などがやがて真の国際人として社会に出て行くときの素養に繋がっていくのかもしれません。

本校では兼部が可能ですので、文化部とスポーツ部を掛け持ちすることは勿論、複数のスポーツ部に所属して幾多の対外試合に参加することもできます。イギリスの現地校では日本のようなクラブ活動は存在しませんので、本校のクラブ活動は、上下関係が厳しく兼部が認められないことが多い日本のクラブ活動とイギリス現地校の丁度中間をいくような、和気藹々とした雰囲気で沢山のことを楽しむことができる活動です。

説明だけではわからない本校のクラブ活動の様子が少しでも伝わるように、本校ホームページに掲載されているクラブ活動関係の映像や記事・作文を集めてありますのでどうぞご覧下さい。

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私が交換留学プログラムに参加してみて感じたことは、二つあります。

一つ目は、言語の違いについてです。やはり、自分のバディは英語を母国語と
しているので、バディが興奮して話している時などは何を言っているのかよく分か
りませんでしたが、二人で会話が盛り上がった時はとても嬉しかったし、私が伝え
ようとしている事を一生懸命聞き取ってくれて、たくさんコミュニケーションをとること
が出来ました。また、私が、バディの伝えたいことを理解出来ず、あなたが伝えた
いことがよく分からないと言った時には、話すスピードをゆっくりにしてくれたり、分かり
やすい単語にしてくれた為、たとえ自分達が話す言語が違っても、たくさんの話題に
ふれることが出来、自分に伝えたいという意志があれば会話を楽しむ事が出来ると
改めて感じました。

二つ目は、英語に自信が無くても話しかけるということが大切だという事です。
私は、ミレーの人達は、一週間周りに外国人がたくさんいる状態でとても不安なのに、
食事の席などで日本語を使って話してしまうと、相手は悪口を言われているように感じ
ているかもしれないという話を聞き、それからは恥ずかしがらずに出来るだけたくさん
話しかけるということを心がけました。英語を使って会話をすることは私にとって、とても
勇気のいることだし、大変だったけれど、自分が少し勇気をだすだけで、英語で会話を
することがどんどん楽しくなり、もっと話したいと思うことが出来ました。

今回の交換留学に参加してみて、最初の方は、何を話したら良いのか分からないし、
相手も緊張していてなかなか上手く話す事が出来なかったけれど、次第に、会話が
弾むようになり、英語の楽しさや、自分の伝えたいことが伝わったときの嬉しさなどを
改めて実感する良い機会となりました。また、たくさんの事を学び、バディとたくさんの
事を共有する事が出来、充実した一週間を過ごすことが出来ました。これからは、この
一週間で得た能力をいかして、生活していきたいと思います。

(高等部1年生 女子)

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高校2年生のアウティング(遠足)は、ロンドンで、グローブ座に行き、ミュージカル「オペラ座の怪人」を見ました。

ロンドンに着き、昼食を終えてから、グローブ座へ。グローブ座とはかつてシェークスピアの戯曲が数多く初演された場所であり、当時の舞台をそのままの形で復元したものです。
大きくはないですが、木造の、円筒形型の白い建物の中に入ると、英人のガイドさんが待ち受けていました。
このガイドさん、奥さんは日本人だそうで「こんにちは」と日本語で挨拶してくれたりととても気さくな方でした。
また、ゆっくり話していただけたのでとても分かりやすく、さらに話の内容も、歴史や建物の話から、当時のお客さんの様子などを冗談交じりに面白く解説してくださったので、皆食いついて話を聞いていました。
「今までのガイドさんの中で一番面白くて、しかも内容もほとんどわかった!」
と生徒たちは大満足の様子でした。

夕食を済ませ、待ちに待ったミュージカル「オペラ座の怪人」。
「オペラ座」が舞台というだけあって、大迫力のヒロイン、クリスティーヌや主役の怪人の歌声に、みな圧倒されました。
また、オペラ座で行われる華やかな舞台がオムニバスに見れて、そこでの劇中の衣装やダンスの華やかさに皆目を奪われました。
しかし、その華やかさとは対照的に繰り広げられる、不気味で異常な怪人の行動と奇術。
その明と暗の中で、語られる怪人の純粋すぎるほどの愛。
美しく不気味な幻想の世界に浸りながら、その中に垣間見える苦しいほどの怪人のクリスティーヌへの想いにみな感情移入し、涙する生徒もいました。
話の設定といい、その歌声と演技、ダンスなどのパフォーマンス、どれを取ってもすばらしく、
100年以上の歴史を持ち、ロンドンの人気ナンバー1ミュージカルというのも頷けました。

アウティングは、実はもう後一回となります。
最後のアウティングでは、さらに英語を聞けるようになることを一つの目標にしてもらいたいと思います。
また、英国の文化を少しでも吸収し、次回も実のあるアウティングにしてくれることを願っています。

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2月2日(火)、立教英国学院では生徒会選挙が行われました。
生徒会役員は高等部生徒会長1名、高等部男子副会長1名、高等部女子副会長1名、小・中学部副会長2名で構成されます。今年は立候補者が多く、高等部女子副会長のみ信任投票が行われ、残りは複数の候補者の中から投票により役員が選出されました。

昼食後、全校生徒がホールに集まり、立会演説会が始まりました。これまでは掲示やポスターで見てきた抱負や公約について立候補者から実際に話を聞きます。
立教英国学院の全校生徒は160人程度ですから、生徒同士が顔馴染みで、立候補者について全く知らないということはありません。しかし、改めて立会演説を聞いてみるとこの候補者はこんな風に考える人だったのか、と新たな発見があります。どの生徒も学校の代表になろうと意気込んでいる。小学生は小学生なりに、中学生は中学生なりに、そして高校生は高校生らしく、今の学校には何が足りなくて、どうすれば良くなるのかを真剣に考えている。そんな演説ばかりでした。

立会演説会では、立候補者や応援演説者に全校生徒が質問できる時間が設けられています。立教英国学院の選挙では、ここで質問が出ないことはありません。まずは1年間生徒会役員を務めた生徒から、その経験を踏まえた質問が各立候補者に投げかけられます。何を質問されるかわからない状況ですから、立候補者はかなり緊張していたことでしょう。堂々と答えていた立候補者には頼りがいを感じました。

立教英国学院史上最長とも言える4時間以上の立会演説会の後、投票が行われました。
投票が終了するとすぐに選挙管理委員が開票作業を開始し、その結果は夜、小学生の就寝準備が始まる頃に掲示されました。結果を見てみると、生徒会長は何と1票差で決まっていました。生徒には、1票の重みを感じる機会になったでしょうか。

こうして生まれた新生徒会は、5日(金)の礼拝後に任命式が行われ、前生徒会からの引継ぎが完了し、本格的に始動しました。これから1年、伝統を守りつつ、新たな立教英国学院を作っていってくれることを期待しています。

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「花は花は花は咲く……」

小学部と中学1年生は全校合唱コンクールで「花は咲く」を歌いました。
歌の練習のときに、歌詞を覚えてきてと言われたので頑張って覚えようとしましたが、一番と二番が混ざってしまいました。放課後も歌って練習しました。まちがってしまった時は次に活かそうと思いました。次の練習の時は一番を楽譜を見ずに、歌うことができました。初めの方はチャペルで練習があったけれど最後の方はニューホールで練習があったので、本番のように歌えました。ニューホールで歌っている時にブレイクに来ていた先ぱいが「上手だね。」と言ってくれたので、やる気が出ました。だから次はもっと良くしようと思い、二番を楽譜を見ずに歌いました。最後の方の練習の時に入場と退場の練習をして、終わりました。

いよいよ本番の時、私はすごく緊張して舞台に出ました。舞台に立った時は太陽の光を浴びているようでした。笑顔で歌えるようにしていたけれど、歌うことに必死で笑顔でできませんでした。終わった時は、
「練習よりも本番の方が上手に口を大きく開けて歌えていたよ。」
と言われたのですごくうれしかったです。私は全体を見て、高等部2年2組が一番上手だと思いました。なぜなら、大きな声だったし、手をつないで楽しそうに歌っていたのですごく良いと思いました。

結果発表の時に、まちがえずに歌えていたので、何かの賞を取れると思ったけれど高等部2年と1年で終わってしまいました。小中学部は賞をもらえなかったけれど、来年は今年よりも笑顔で口を大きく開いて歌いたいです。

(小学部6年生 女子)

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高等部1年のロンドン外出は、ナショナルギャラリー見学から始まりました。古今の絵画が所狭しと並ぶナショナルギャラリーは、大英博物館同様、無料で入場できます。イギリスの懐の広さを感じながら、班別行動開始。事前に「これは観ておこう」と指示された先生特製パンフレットを片手に、名作を中心に観ながら回ります。私も、せっかくだから何かを伝えようと、レオナルド・ダ・ヴィンチの作品『岩窟の聖母』について事前に調べ、その目の前で生徒達を待ち伏せ。訪れた生徒達に覚えたての知識で説明しました。生徒達は「本当?ウソっぽい」などと時折チャチャを入れながらも、きちんと聴いて楽しんでくれたようです。このひとつひとつの経験が、「もっと知りたい」という好奇心を育ててくれると考えています。

話の最後に「ダヴィンチの作品は、この美術館にもう一つだけ、向こうにあるよ」と、パンフレットには載っていない情報を与えてみると、皆興味をもってその方向に歩いて行きました。

ナショナルギャラリー見学の後は班行動。各自買い物や食事を楽しんで、夜はお楽しみのミュージカル鑑賞。今年度から立教に来た生徒にとっては、イギリスで観る初めてのミュージカルとなりました。タイトルは「WICKED」。オズの魔法使いに悪役として登場した西の魔女、エルファバと、南の良い魔女、グリンダの知られざる友情を描いたスピンオフ作品です。会話、歌はもちろん英語。イギリスに来て間もない生徒達にとっては、歌詞は会話以上に聞き取りの難易度が高く、事前に渡したパンフレットを読んでストーリーを一生懸命理解しようとしていました。そんな生徒達でも、ぐっと引き寄せられるようなシーンがいくつもありました。本場を感じさせる圧倒的なパフォーマンスと舞台演出、そしてそれに拍手で応える観客。会場全体の雰囲気の中でイギリスらしさを感じたことでしょう。公演の終わりには、皆でスタンディングオベーション。帰りのバスでは感想を話し合う声が聞こえてきました。

3学期の大きなイベントを終え、後半戦が始まります。今度は勉強で満足できる結果になることを期待しています。

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1月30日〜2月2日まで、立教は小さなブレイク期間、3学期の真ん中の、ちょっとしたお休みの4日間です。’楽しみ’として、アウティング(遠足)も入ります。
土曜日はその初日。朝食と礼拝が終わると自由時間!
午後にはギター・コンサートもあり、それぞれに日中の時間を楽しんだ後、夜にはちょっとした社会勉強の時間が待っていました。立教大学の観光学部で教鞭をとっていらっしゃる庄司教授が来校され、大学とは何か、学ぶとは何か、をテーマにお話をして下さったのです。

庄司教授は気さくな方。
最初から「君たちが普段授業してもらっている先生方は、君たちをひきつけるためにうまい話し方をするだろうけど、大学の先生は好きなようにしかしゃべらないから、おもしろくないかもしれないねぇ」とざっくばらんな人柄に、初めから興味を刺激されました。
「学ぶ」とは何か。
与えられて「勉強」することと、自分から進んで学んで深めてゆく「研究」の違い……これから先の学び方が変わってゆくこと、そのために今から、勉強しながら、自身で深めてゆく学び方をしてゆくことを、改めて示してくださいました。
「世の中にはいろいろなものがある。その中から『何をやろうかなぁ』と考えるんだよ」
「君達が社会で仕事をするころには、今はない新しい仕事が生まれている。」
先の先の人生を見据えて、そのためには大学で何をしておこうか、それには今何をすべきか。
以前、交換留学に行った女生徒が「バディの子たちは、将来のためにひるがえって今何をする、と考えていた」という言葉を思い出しました。

庄司先生の大学での実践も具体的に伺いました。
それは、志賀高原での町おこし。
町役場と教授・学生が協力し合って、プロジェクトを起こし、そのひとつとしてワインやおいしい食べ物の地場産業を生かして、すてきなカフェを開くというもの。どんなメニューを置くか、誰がつくるのか、場所探し、開いたカフェで働くのは?…いやぁ、面白い面白い!
移動が必ず自家用車である町で、アルコールを楽しむ取り組みが成功するのか?の問いかけを気にしつつ、それでも沢山のお客さんが楽しみに来てくれ、夫婦や親子など様々な関係のお客さん達が交わす会話をもれ聞いて、人と人とのあたたかさを感じたエピソードも、思わず心がほっこりしました。

生徒たちは、面白い、と刺激されていったでしょうか。こういった学びも、社会で活躍する様々な人の話をたくさん心に蓄積して、やがて見通せるようになってくるものもあります。
庄司教授はイギリスで1年間勉強されている最中だそう。いらっしゃる間にまたお話をうかがいたいものです。
「知」を求めることは人としての大変なよろこび−庄司先生はこういう言葉では仰ってはいないけれど、そういう思いがにじみ出ていました。生徒と一緒に聞いた先生も深く感じ入ったものです。

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