▪️中学部/高等部 入学試験(日本在住でも受験可)

中学部1年 2016年4月入学〈B日程〉

出願期間:2016年1月29日~2月9日(必着)
選考期日:2016年2月14日
試験会場:立教池袋中学校・高等学校

高等部1年 2016年4月入学〈B日程〉
出願期間:2016年1月29日~2月5日(必着)
選考期日:2016年2月14日
試験会場:立教池袋中学校・高等学校

※募集要項等詳細は当校ウェブサイトの入学入試情報(http://www.rikkyo.co.uk/info/admission.html)をご確認ください。

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いよいよ今学期から私たちは、最高学年となる。はっきり言って想像さえできない。中学2年に立教に入学した時からずっと先輩方にいろいろなことを教えてもらってきた。厳しい時もあり、泣きそうにもなったが、今では感謝している。

先学期の終業式で先輩方が「卒業」することに対し、さびしいと感じた。加えて、今までの先輩方のような、立派な先輩になれるのだろうかという不安があった。その不安は今でもある。後輩に物事を教えたり、注意したりすることは、意外にも疲れるし、大変なものだと学年が上がっていくにつれて分かってきた。見て見ぬふりをする方が楽だったり、自分でやった方が早い場合もたくさんある。それでも、今までの先輩方は指導して下さった。私が後輩の時は、何も分かってはいなかったから、なんでこんなに注意されるのだろうと思ったこともある。しかし、今では先輩からの指導や注意が大切だと分かってきた。もちろん、むやみやたらに注意したりするのはよくないけれど、間違っている場合は注意してもらわないと気づくことさえできなかったと思う。

今までの先輩方のような先輩になれるかどうか分からない。たぶん、最初の方は、無理だと思う。しかし、良い先輩を目指してこれからの立教生活を送っていきたい。

(高等部2年生 女子)

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全校合唱コンクールの準備が本格的にスタートしたのは、3学期が始まってからです。実質2週間ほどの練習期間で各クラスの曲を仕上げなければなりません。生徒会が定めた今年の合唱コンクールの審査基準は、「歌声」「完成度」「表情」「クラスのまとまり」などが総合的に判断されるため、各クラスが知恵を出し合い、工夫をします。
今回、特に高等部2年の両クラスは、間奏にバイオリンやサックスの音色を響かせたり、ソロパートを設けるなど、多くの工夫がなされていました。曲の完成度も非常に高かったように思えました。舞台に上がった時の生徒一人ひとりの表情は真剣そのものであり、中には、本当に笑顔でその時間を楽しんでいるように思えた生徒もいました。
各クラスそれぞれの発表が生徒、教員のこころに響く、とても素晴らしい合唱コンクールになりました。

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大会当日を迎えるにあたり、各クラスでは百人一首の暗唱テストを実施したり、オリジナルシートで実戦形式の練習をしたり、さらに、実際に札を持ってきて本番を想定した練習も行っていました。本校のかるた大会は、全校が縦割りで対戦相手が決まるため、小学部、中学部、高等部の児童・生徒が混ざり合って対戦することも度々あります。特に今回の大会では、小学生が高校生に善戦するという活躍も見られ、健闘している生徒が多かったように思えました。

高校2年生は、過去に何度もかるた大会を経験している生徒もおり、決まり字による素早い反応を見せ、下級生を圧倒している場面も数多くありました。大会が終わった後の表情や、感想はそれぞれでした。努力の結果が獲得枚数に表れた生徒、練習でうまくいっていたのに記録が伸びなかった生徒、自分の想像以上に獲得できて喜んでいた生徒。最も喜ばしかったのは、来年の大会に向け目標を持った生徒がいたことです。今から、着実に努力をしていけばたくさんの句が覚えられるし、きっと目標も達成することができるでしょう。来年の大会も楽しみです。

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目を奪われた。
幼い頃に憧れていたような、キラキラしていて、回ると花が咲いたような衣装に身を包み、しなやかに、華麗に。視線のすぐ下で奏でられている音に合わせて踊るように。

待ち続けた、暖かで、光に包まれていたクリスマスが終わり、少しだけ寂しさを感じていた、そんな時に、イギリスに住んでいて初めてロイヤルバレエ団のくるみ割り人形を観に行った。ちゃんとしたバレエなど見たことがなかったため、どんなものかも正直分かっていなかった。楽しみにしていた、といったら大げさだと言えるくらいだった。姉が大好きなミュージカルは、付き添って何度も観に行っていたので、そんな感じかなと思っていた。しかし、「バレエはミュージカルと違って歌もないし、セリフもないのよ」と言われた時は「それって面白いのかな」なんて思った。要は無知ゆえに、あまり期待はしていなかったのだ。

ロイヤルオペラハウスに入ると、まずは荷物チェックをされた。目に入るのは、ホールに入る前から続く綺麗な装飾。世界屈指のバレエ団ということは知っていたから、きっとすごいんだろう、そんなペラペラな紙みたいな感情だけど、期待は高まった。
ホールが開場した。母と姉と口を合わせるように「わぁ。」とその綺麗な内装に声がもれ、重厚さを肌で受け取った。歴史の重みだろうか。さらに期待が高まり、ワクワクして席に着くと、金の装飾がなされた、大きな、重そうな赤いカーテンが揚がった。
何層にも降りていた幕が、物語に合わせて揚がる度引き込まれていった。体も気づいたら少しずつ前のめりになっていた。夢に見たようなクリスマスの景色が広がる舞台に、次から次へ出てくるバレリーナ達。一人ひとりが、お姫様のようだった。

物語が、ヒロイン、クララの夢の世界へと入っていった。クララの夢の中のお菓子の国でいろいろなお菓子の踊りが始まり、その一つ一つが終わる度に起こる拍手。自然と私も大きく手を叩いていた。めくるめく繰り広げられる、その美しい物語の虜となっていた。物語に一度も言葉はなかったけれど、私はすっかり物語の中に入り込んでいた。

最後の金平糖の踊りの舞は、バレエをよく知らない私の目にも格別に思えた。大きな舞台に一人のバレリーナ。存在感も格別だった。キラキラと輝く舞台にキラキラと輝く衣装に身を包み、華麗に踊る、優雅な姿。綺麗だった。

やがてクララは目を覚まし、私もゆっくり現実へ戻っていく感じがした。大きな赤いカーテンが下りた。

「もう行くよ、ほら、早く。」そう母に言われるまで立つことを忘れていた。そこに言葉はなかったけれど、夢を見ているようだった。

(高等部2年生 女子)

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彼らがパスポートとお金だけを持って向かう場所はヨーロッパがほとんど。私は、この冬休みに、とても21世紀とは思えない映像を見た。それは、国々を渡り歩く難民の姿だ。

難民の多くは、シリア人であり、彼らはISによる攻撃や空爆で家や家族を失い、もう住める環境ではなくなってしまったふるさとから死にものぐるいで歩き、泳ぎ、安全な場所を求めて旅に出る。もう2度と戻れない覚悟とともに。さらに彼らは、シリア人というだけで、教育を受けられず、働けず、不平等な扱いを受けることが多い。
私が今回見た映像によると、難民はまず、ギリシャのコス島に夜中渡り、そこからマケドニア、セルビア、ハンガリー、そしてやっとオーストリアに入ることができる。その後は、ドイツやイギリスなど、彼らが選んだ場所にそれぞれ行くそうだ。

しかし、そんな簡単に国を渡ることはできない。まず、渡るためのボートを購入し、着いた場所では難民申請に10日前後、フェリーのチケットを購入するのに10日前後、そして国境まで何日も歩き続ける。
食べるものもなく、寝る場所もなく、路上にテントを張っていると、休暇を楽しむ旅行客がすぐ横を通る。何とも言えぬ不思議で奇妙な光景である。

ハンガリーでは、刑務所のような所に入れられ、3日間食事が抜きだったそうだ。誰もがスムーズに目的地に行けるとは限らない。それでも、彼らは快適・安全を求め歩き続ける。もちろん、途中で亡くなってしまう人も少なくない。たとえ女性でも、子供でも、ケガをしていても、身体が不自由でも、助けて支えてくれる人はいない。全員が自分に精一杯で、助け合うどころか、人を押しのけ、まるで心がすっかり消え去り、ロボットの競争を観ているようだった。

しかし、そんな中で頑張って無邪気に笑っている子供達を観て、私はとても辛くなり、また、私が今までどれだけ小さな事に怖じ気づいていたのかと思った。こんな恐怖と不安の中で、あれだけ小さい子供が頑張っているのに、私がこんなに恵まれている環境で、頑張れない訳がない。いや、頑張らなくてはいけない。そしてもっと沢山のことにチャレンジしてみよう、そう思えた。

そんな小さな子供達の中には、普通の飛行機と戦闘機の見分けがつく子もいた。それだけではない。自分のふるさとで、交差点に金属の棒が刺されて並べられている首を見た子も少なくない。
焼け野原のひどい映像や写真を見る度に、私は今現在この同じ地球にいるのが信じられなかった。そして、この映像や写真を見て、誰が21世紀の世界だと思うか。きっと、こんな21世紀を想像した人はいないだろう。彼らの多くはヨーロッパに来ており、同じ地球どころか、同じ大陸にいるのだ。

私が今書いた事は難民が経験したほんの一部の話だが、私はこれ以上聞きたくないくらい苦しく、辛く、胸がいっぱいになった。
彼らの旅は今も続き、数は増えていく一方だが、私が思うことは、この状況を早く終わらせなくてはいけないということ。難民の受け入れに対し、賛成の人、反対の人、たくさんの意見があると思うが、まずは私たち一人ひとりが関心を持ち、そのことについてじっくりと考える事が必要なのではないか。

このできごとに対し、世界はどう動くのか。誰もが理想としているような、平和で素敵な21世紀になって欲しい。

(高等部1年生 女子)

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昨年の12月、高校3年生の先輩方は、立教を私たちに託して旅立った。先輩がいなくなると同時に私たち高校1年生は上から数えて2番目の学年に上がり、立教を支えていく学年になる。だが、私にはまだ立教を支えていく自信が無い。もう少しで生徒会メンバーや当直、部長などが決まっていく。自分たちの代が中心になる。楽しみで少し怖い。本当に私は後輩に慕われるような先輩になれるのか。ひとつ上の先輩のように、しっかりできるのか。私たちの失敗で行事が変な方向に向いていかないか。

不安はいっぱいある。けれども、楽しみだってたくさんある。ギターコンサートで楽しくやってみたい。朝は弱いけれど、当直をしてみたい。いろんな賞をゲットしたい。いろんな気持ちが私の中で出てきたり、消えたり、大きくなったり小さくなったりしている。

私は、今は不安だが、この立教を支えていってみんなが楽しく過ごせる立教にしたいという気持ちを強く持って、その気持ちを共有できれば、私たちの学年の不思議な団結力でどうにかできるような気がする。次の合唱コンクールで後輩に良いところを見せて、最初の一歩を踏み出したい。さて、みんなに連絡しよう。

(高等部1年生 女子)

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今回の冬休みは三回目のイタリア旅行に行った。特に楽しみにしていたのは、ミラノの最後の晩餐とピサの斜塔とアオスタのスキー場だった。

ミラノの最後の晩餐の飾ってある場所は意外と小さく、美術館ではなく、教会で驚いた、自分の中で、絵は美術館というイメージしかなく、美術館ではない所で絵を見るのは初めてだった。最後の晩餐は教科書で見ただけだったので見て感動した。

次にピサの斜塔に行った。斜塔は北側と南側で高さが70センチ違って、見るだけで、いまにも倒れそうなぐらい傾いていた。斜塔を登ってみると、上に登っているのに下っているような感覚と、登っているのに、どの方向に転ぶのかも分からないような感じたことのない不思議な感覚だった。

最後にスキーをしにアオスタに行った。車で走っていたトンネルを抜けると、渓谷に着いた。360度見回しても、山しかなかった。スキーをしに、スキー場に行くと、雪のかかったマッターホルンとモンブランが見えた。感動した。滑るのをやめてしまうぐらい壮大だった。これを見るとフランスに来たくないと言っていた数年前の自分が馬鹿みたいに思えた。もし、日本にそのままいたら、と考えた。きっと後悔していた。きっとこの景色をテレビの画面だけで満足していた。きっとこんなに世界が楽しいものだったなんて思いもしてなかった。そう強く思った。そう考えながらイタリアという世界に圧倒されていた。

(中学部2年生 男子)

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昨年本校を卒業した畑田さんから、クリスマスカードと一緒にメッセージが届きました。現在慶応義塾大学湘南藤沢キャンパスで学んでいる畑田さん。立教で培った英語力とバイタリティーを活かして多方面に渡ってご活躍の様子です。以下に頂いたお手紙をご紹介します。

*   *   *   *

主の平安
クリスマスのご挨拶には少し早いですが、学校が開いているうちにお届けしたく、近況の報告も兼ねてお便りしています。
日本も本格的な冬が近づいてきていますが、この時期の英国はもっと寒いでしょうね。先生方におかれましてはお変わりありませんでしょうか?後輩たちも元気で過ごしていますでしょうか?
わたしのFreshman生活も2/3を過ぎようとしていますが、こちらはお陰様で元気にやっております。進学先の慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス(SFC)での生活は、毎日が新しい発見の連続で、自分の小ささを日々実感しています。同級生も先輩方も皆フットワークが軽く、行動力にあふれている人たちばかりで良い刺激を受けています。思えば中3の夏、立教英国学院への進学を決めたとき、あの決断が無ければ、今こうやってSFCでの生活を充実したものに出来なかったでしょう。初めて海外に一人で渡航する勇気、自立・自律しなければならないこと(SFCにもチャイムはありません。自分の好みに合わせ授業を履修するので、知り合いが一人もいない中課題をこなすことも多々あります)、様々なバックグラウンドを持つ同輩たちとの交わりやそれによって広がる視野……。どれも立教での生活で得たものです。今はそれに加えて、世界で活躍する方々に直接自分のプロジェクトをプレゼンできるような機会などもたくさん頂いています。また、在学中には当直や聖歌指導など務めさせて頂き、表彰もしていただきましたが、学校の中心軸になって働くことは、今でも続けています。SFCには2つのお祭りがありますが、その内の一つ、周辺地域の皆様と一緒に作る七夕祭の実行委員をやらせて頂いています。これらも立教で頑張って活動し、それを先生方に認めて頂けた経験があったからこそです。
このように、今のわたしが主体的に活動していけるのは、立教の環境と、たくさん相談に乗って下さり応援して下さった先生方のお蔭です。これからの世の中で “本当の意味での”グローバルな人材の需要は高まってきます。そして立教は、そういう人たちを輩出する教育機関として、先頭を切ってゆけると思います。ここには素晴らしい力と心を持つ後輩たちがたくさんいます。彼らがのびのびと、活き活きと、世界で活躍できる人材へと成長してゆけるよう、先生方には温かく見守り、導いて下さればと思います。
だらだらと中身の薄いことを書いてしまいました。来年の秋を目処に、英国に、また立教に伺えればと思います。先生方や後輩たちに会えるのを楽しみにしております。それまでどうぞ、お元気で。

Merry Christmas & Happy New Year.

02.12.2015
37期生 畑田

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立教では毎年恒例になっているセンター英語試験ですが、今回も本番同様80分、時間を計り全校で取り組みました。

小学生から高校生、さらには教員も問題を解きましたが、集中して問題を解いていると80分はあっという間。試験終了を告げると生徒からは
「時間が足りなかった。」
という声がちらほら。
「今回受験している先輩は大変だな。」
と先輩のことを考える生徒もいれば、
「次は自分の番かと思うと緊張するな。」
と、自分自身の受験を意識している生徒も多く見られました。前年度の点数と今年度分の点数が結果に記載されているので、一年間でどれだけ点数が伸びたかがわかります。成績優秀者は点数と順位が掲示されるので生徒は結果が知らされるまでそわそわしている様子。今年の生徒の最高得点は195点となりましたが、それぞれが今回の結果を踏まえて、さらなる英語力アップのために努めてほしいと思います。

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