7月2日、期末テストを終え、1学期も終わりに近づいた日の夜、いつもの食堂がコンサートホールに変わりました。
毎年1学期の最後に行われるスクールコンサートです。
このコンサートは、音楽の授業で学習・練習したものを発表する場となるとともに、生徒のなかには音楽のプライベートレッスンを受講し、様々な楽器や歌に挑戦している生徒も多くおり、そんな生徒たちの発表の場にもなっています。

期末テストの直後ではありましたが、出演者たちはこのコンサートのために気持ちを切り替え、すばらしい演奏を披露してくれました。
出演者のなかには、小さい頃から楽器を練習していて、立教でも技を磨き続けている者もいれば、立教に来てから楽器や歌をはじめた者もいます。
300人近い人々の前で舞台に立つということは、出演者たちにとって大きな挑戦となったことでしょう。
出演しない生徒も、共に学ぶ仲間が普段とは違う様子で堂々と舞台に立つ姿に心を打たれたようで、集中して演奏を聴いていました。
この経験が、それぞれの生徒に、音楽だけでなく、新しいことに挑戦する勇気を与えるものとなってくれればと思います。

今年のスクールコンサートは、クワイヤーによる”Thank you for the Music”の合唱で幕を閉じました。
出演者だけでなく、ステージの裏方、証明係、応援する仲間たち、そして地元の方々、その場にいる全員で素晴らしいひとときを過ごし、音楽がつくりだす一つの空間を共有することの喜びを改めて感じることのできる夜となりました。

6月29日、期末考査が終わり、待ちに待ったウィンブルドンテニス観戦に行ってきました。朝一番で出発するため4時半に起床でしたが、前日にしっかり準備したので定刻通り5時頃出発。快晴のウィンブルドンは例年通り長蛇の列です。陽ざしが強い中、チケットを買うために約5時間列に並んで待つのはなかなか大変ですが、生徒たちはおしゃべりしながら楽しそうに待っている様子でした。この列に並んでいる間にqueue cardという整理券をもらって、それを係員に見せて番号順に入ることになっていますが、このqueueという言葉からもイギリス英語を学ぶことができます。

長い待ち時間の後に、空港で行うようなセキュリティチェックを受けてやっと、入場チケットを購入。生徒たちは自分でチケットを買うことになっていますが、習った英語を実践で使う機会があるのは立教生ならではだと思います。

いざ会場に入ると、すでに会場内は盛り上がっているようで、どのコートも観客でいっぱいです。会場内はコートだけでなく、お土産売り場もカフェもレストランも超満員で非常に混雑していましたが、立教生は積極的に試合を観に行っていたようです。中にはこのウィンブルドン外出が一年で一番楽しみだという生徒もいるくらいで、有名選手の試合を観戦し、サインをもらったり、写真を撮ったりと、大忙しだったという話も聞きました。なによりも錦織選手が出場するということで、日本人の観客も多かったようですが、錦織選手も勝ち進み、とても嬉しい結果となりました。楽しい時間はあっという間で、「まだ帰りたくない」という声もあちこちで聞こえましたが、午後5時半頃にはコーチに乗り込み会場を後にしました。

帰校後の夕食の席ではさすがに生徒も少し疲れていた様子でしたが、友人と楽しく今日の1日を振り返りながらおいしくうどんをいただきました。
うっすら日焼けした顔には良い表情を浮かべていました。

今回新高2の初めてのアウティングは、ロンドンのナショナルギャラリーでした。高2になると新入生も少なく、中学からいる生徒は何度も行ったことがあるということで、もっと違うところに行きたいというのが本音でした。私は中学のときに見に行って、特に暇だった記憶しかなかったので、「もういいよ、絵なんて見たってつまんないし、ベンチで寝よう。」と完全にナショナルギャラリーを見下していました。絵画鑑賞なんかより、その後のロンドンショッピングのほうがよっぽど楽しみでした。
そして、アウティングが終わって満足感に満たされている今、思い出すのはナショナルギャリーであることに私も驚いています。

何度も行ったことがあるのに、何かが違いました。写真のように3Dに飛び出して見える風景画や肖像画、抽象的過ぎるのになぜか惹かれる絵など、何百年も前なのに興奮するぐらいに凄いと思いました。みんな同じだったようで、最初は1つの部屋でずっと座っていようとしていた人たちとは思えないほど、二時間フルで見つづけていました。私が一番「これ好きだなぁ」と思ったのは、風景画のひとつで、曇り空に稲妻が走り山々に落ちようとしている絵でした。特別変わった風景でもないのに、稲妻があまりにもリアルで、その描き方がむしろ本物よりも自然なくらいで、私は無言でその絵の前に立っていました。

つまらない、暇なところ→感動、興奮するところ

これは私の中での激的な変化で、情緒が付いてきたのかな、と嬉しく思いました。後1年と少ししかいられない立教英国学院で、すばらしい文化を感じることができて、とても充実した一日になりました。

高校2年生広報部員

高等部1年 アウティング

今年の高1はアウティングでUCLと大英博物館に行きました。
UCLは、今年、立教英国学院と提携を組んだ大学であり、立教からの進学ルートができた大学です。なので、UCLとは、どんな大学なのかという講義を受けに行きました。
「UCLに行く」と最初に聞いた時、クラスの大半は「えっ、、、」という反応を示しました。なぜなら、昨年度の3学期、今の高2、高3の先輩がUCL大学に見学に行っており、話を聞いたところだと、「講義を約1時間聞く」というなんとも退屈そうな事であったからです。そしてもうひとつ重大な問題がありました。それは、新高1になりクラスも着々とうるさくなり始め、寝ている人、人の話を聞かない人が出てきて、みんな真面目に講義を聞けるかどうか心配になりました。

しかし、アウティング当日、UCL大学に着き、講義室に皆入り、教授の話を聞き始めると、驚くことに誰一人しゃべることも寝ることもなく、みんな真面目に教授の話を聞いていました。そして、終わった後にみんな「なんだか思ったより面白かった」「UCLすげえ」などと言っており、また「大学どうする??」など進路について考えるようになりました。最初は嫌がっていましたが、考えてみるとこの体験は多分本当に立教英国学院にいないとできないことであったと思いました。また、未来について大学について考えるようになる手がかりになったと思います。

その後、昼食を食べ、大英博物館に行きました。私たち高1は、今年から世界史の授業が始まり、色々な世界のことを知り始めたばかりでした。なので、少し難しい部分もありましたが、みんな「あー、資料集で見たことある!!」というものを実際に見ることができました。

イギリスに来て、新入生は初めてのロンドンアウティング。途惑いながらも、楽しみ、騒ぎ、おいしいものを食べて学校に帰りました。今回のアウティングは、あまり自由時間はありませんでしたが、日本にいたら絶対できない体験ができ、良い思い出になるだろうと思います。

高校1年生広報部員

15年振りに立教に戻ってきました。キャンパスの中を歩いているとまるであの頃(在学中)にタイムスリップしたような感覚になります。落ちこぼれた挙句に暴力事件で停学。散々やらかしたのにゴロツキ同様だった僕を立教は最後の最後まで見捨てなかった。手のかかる生徒であったはずなのに。反発ばかりしていた僕ですが、今思えば立教に守られていた。卒業後、立教に訪れる度に感じていたあの安堵感は守られていた事を無意識のうちに感じとっていたからだろう。立教は僕にとっての原点です。
また必ず来ます。ありがとうございました。

ハーフタームに、フランスの家のとなりの川を船が通りました。
フランスでは、大きな船を買う人がいます。そこに、住所をもって、船の中に住む人もいます。そういう船が、家のとなりの川に、たくさん止まっています。その船が動いていました。
その川を少し進むと、川の高さが変わっているところが三か所ありました。その三か所には、一つずつ、信号とへいがありました。
その船に、お父さんとお母さんとついていってみました。すると、信号の所まで進んだ船が少し待っていると、信号が青になり、へいが開いたので船が進んでいきました。へいが閉まると、もう一つ先のへいが開き、船がいるところの水を増して、その先と同じ高さになると、船はまた進んでいきました。
フランスにいるから見られた、日本では見られない光景だったので、うれしかったです。最初は、水の高さが違うのにどうやって通るのか不思議だったので、ようやく通り方が分かりました。
日本にもどっても、ずっとこのことは覚えていると思います。

(小学部6年生 女子)

※募集要項や最新の情報は当校ウェブサイトよりご確認ください。

※突然の海外転勤でお困りの場合には、下記以外でも受け付けます。こちらまでお問合せください。
□小学部/中学部/高等部 編入学試験

2015年度 1月編入(海外居住者〈予定者を含む〉)

出願期間:2015年10月5日~10月16日(必着)
募集人数:小学部5/6年、中学部1/2年、高等部1/2年それぞれ若干名
選考期日:日本受験:2014年11月8日 (日)於 立教大学〈予定〉
英国受験:日程は1次試験合格後相談

2016年度 4月編入(日本在住でも受験可)
出願期間:2016年1月18日~1月27日(必着)
募集人数:小学部5/6年、中学部2/3年、高等部2年それぞれ若干名
選考方法:一次:書類審査、二次:筆記試験、面接
選考期日:日本受験:2016年2月14日 (日)於 立教大学〈予定〉
英国受験:日程は1次試験合格後相談
□中学部/高等部 入学試験(日本在住でも受験可)

中学部1年 2016年4月入学〈A日程〉
出願期間:2015年11月16日~11月27日(必着)
選考期日:2015年12月13日
試験会場:立教大学

中学部1年 2016年4月入学〈B日程〉
出願期間:2016年1月29日~2月9日(必着)
選考期日:2016年2月14日
試験会場:立教大学〈予定〉

高等部1年 2016年4月入学〈A日程〉
出願期間:2015年11月2日~11月27日(必着)
選考期日:2015年12月13日(日本受験)、2015年12月12,13日(イギリス受験)
試験会場:立教大学(日本受験)、英国本校(イギリス受験)

高等部1年 2016年4月入学〈B日程〉
出願期間:2016年1月29日〜2月5日(必着)
選考期日:2016年2月14日
試験会場:立教大学〈予定〉
□中学部 入学試験〈海外在住者枠入試〉

中学部1年 2016年4月入学
出願期間:2016年1月18日~1月29日
選考期日:一次(書類審査)2月3日に結果をEメールで通知
二次(学科試験/面接)2月14日(日本:立教大学〈予定〉)
英国本校受験は1次試験合格後に調整

 

去る5月15日は、1学期のミニアウティングの日でしたが、
ミニアウティングが始まって以来、高等部3年生は毎年学校に残って模擬試験を受験する日になっています。

今年の「高3模試の一日」は、たまたま「休息の一日」になりました。
なぜなら、日本から取り寄せていた模擬試験が予定日に間に合わず、到着しなかったからです。少し遅れて届いた模試は後日無事に行えましたが、5月15日は午前中・夜をしっかり勉強して、午後は思い切って休息の時間として解放されました。

それまで引退試合や日常の復習、受験勉強などにタップリ詰まった忙しい毎日。高3になると、毎月模試模試模試…受験生の1年が始まって、これでもか!というくらい学習行事に追いまくられます。朝は7時に起きると5分程度でサッと朝の支度を済ませて、体操の時間まで10分15分の小さい時間を教室でシュッと集中する時間に使う…そんな高3生も出てきた毎日でしたので、この意外な休息の午後は、ちょっといい時間になりました。

スポーツや休息、読書、したければ勉強などなど思い思いに過ごした午後でしたが、クラスからちょっとプレゼント。希望外出式ですが、車で40分程度のお屋敷Petworth Houseへ外出して、広い広い初夏の庭をのんびり歩いて、お茶を楽しむ。いつもロンドンやケンブリッジなど、有名処をおさえる遠足が多かったので、近場のカントリーサイドの穏やかで素敵な場所にも連れていってあげたいナァ−という気持ちを実行に移すことにしました。

学校から離れて過ごす、自然に囲まれた空間の中では、生徒たちの顔はいつもとちょっと違った晴れやかさに満ちていて、自然に癒されて伸び伸びとした表情をたたえていました。ちょうどシャクナゲや躑躅が満開だったとき。落花をひろって、髪に挿して、綿毛を取って仲間に吹きかけて、シャボン玉を次々とつくる。他愛無いけれど、ふっとゆるんだ素直な姿に、共に外出した先生たちの気持ちも温かくなりました。お屋敷のキッチン付きの広間を改造した、高い天井の空間でのティータイムも素敵でした。

いつも頑張っているからでしょうか。宝石のように小さな心温まるひとときでした。明日からまた頑張ろう。

サイエンスワークショップ(@ケンブリッジ)2015

今年の夏も、7月19日(日)〜25日(土)まで、ケンブリッジ大学で行われる日英高校生のためのサイエンス・ワークショップ「UK-Japan Young Scientist Workshop」(主催:クリフトン科学トラスト、共催:ケンブリッジ大学・立教英国学院)に参加します。

これはケンブリッジ大学で研究する最先端科学者の指導のもと、幅広い科学分野で日英の高校生が協力し、実験、調査、討論を通じて科学による国際交流を行うことを目的として開催するもので、最終日には参加者がテーマごとに英語によるプレゼンテーションを行います。

この日英サイエンス・ワークショップは今年で11年目、ケンブリッジ大学での開催は6年目となります。

今回は日本から東北の被災地域の高校生を英国企業等の支援により招待します。参加者は福島県立福島高校、相馬高校、磐城高校、宮城県古川黎明高校、仙台第二高校の5校より生徒22名と教員5名。ケンブリッジ大学でのワークショップの前に、本校に宿泊して本校生徒と共にロンドン研修を行います。

このロンドン研修では、近代生物分類学の礎を築き、進化論について討論が行われた場でもあるリンネ学会や、科学と市民との対話の始まりである王立研究所などを訪れ、ダーウィン、ファラデーなど近代科学の偉人の足跡をたどります。

また7月16日には立教英国学院の提携先であるロンドン大学UCL(ユニバーシティカレッジ)にて開催される福島復興シンポジウムに参加する予定です。
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立教英国学院(イギリス・サセックス州)は8月23・25・28日に、福島・京都・東京でグローバル人材育成のための日英教員研修フォーラムを開催します。

英国より5名の教員が来日し、基調講演の後、日英の教員によるワークショップを実施します。
教育のグローバル化のために国際的感覚を持つ教職員の養成に向け、日英の教員間で意見交換、経験の共有を行うことを目的としています。
このフォーラムは外務省が企画する「女性が輝く社会に向けた国際シンポジウム」の公式行事としても認定されています。

現在参加者を受付中。日程および会場は下記の通り。

8月23日(日) コラッセ福島 9:00〜17:00
8月25日(火) 京都市国際交流会館 9:00〜17:00
8月28日(金) 立教大学 9:00〜17:00
参加費:5000円(昼食、飲み物を含む)

募集要項、参加申込用紙はこちらのページからご確認下さい。

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