たった1年間の立教生活でしたが、思い出も思い出せばきりがないほどで、今でも私の原点です。
ここで先生方に愛情たっぷりに育てられたこと、友人たちと過ごした時間、雄大な空を想いながらこれからも頑張って大学生活を送りたいと思います。
また一回り大きな国際人になった時、立教英国にお邪魔します。
(名古屋さん)

今日は2年ぶりに私と同学年の卒業式、そしてお世話になり、今年度で退職される担任だった東先生に会いに来ました。久しぶりに皆の懐かしい笑顔が見れて、変わらない私の大好きな立教英国学院に来れて本当に良かったです。
またいつか来れたらいいと思います。
(岩崎さん)

今日は東先生の卒業式に参加できればと来ました。1977年からお世話になりましたが、先生の居ない立教は考えられません。今後はゆっくりと第2の人生を楽しんで下さい。
卒業式での卒業生のスピーチを聞いて、昔と同じ立教を感じて、嬉しかったです。
いつまでも同じ立教でいて下さい。
(今時さん)

今回は東先生の御卒業に合わせて伺いました。
高3の時は受験で帰国のままだったので自分自身も33年ぶりの卒業式のような気持ちで礼拝に臨みました。決して優秀な生徒ではありませんでしたが、自分の母校と思えるのは先生の皆様がいかに慈しみ深く生徒に立ち向かっていたか、そしてその心が、数十年をかけて、最高のウィスキーの様に熟成したのだと思うに至りました。
本当にありがとうございました。
(若園さん)

春の訪れを感じる気持ちのいい朝。立教英国学院は卒業終業礼拝の日を迎えました。4名の小学六年生は全員が中学部に、15名の中学三年生は13名が高等部に進学し、そして、43名の高校三年生は立教英国学院を本日卒業することになります。在英の学校ということもあり、高三生の中には受験のために日本に帰国中の生徒も多くいますが、この日のために日本から12名が立教に戻ってきて式に参加しました。3学期ずっと見ることがなかった赤ネクタイの高三生がいるだけで、学校の雰囲気がずっと頼もしくなる。この頼もしさが立教の高三生の魅力です。

この日の聖書朗読は「コリントの信徒への手紙一 第13章1節〜13節」です。今学期を以て日本へ帰国する香蘭女学校からの留学生が朗読をしました。朗読の一部を紹介いたします。「愛は忍耐強い。愛は情け深い。ねたまない。愛は自慢せず、高ぶらない。礼を失せず、自分の利益を求めず、いらだたず、恨みを抱かない。不義を喜ばず、真実を喜ぶ。すべてを忍び、すべてを信じ、すべてを望み、すべてに耐える」。毎日読んでいる聖書の言葉も、この特別の日にはより強いメッセージとして生徒の心に届いているようでした。

礼拝では、日本国大使館の川村総領事と伊藤忠欧州会社社長の今井理事からご祝辞をいただき、また、在学中に特に優秀な成績を修めた者、学校生活へ積極的な貢献をした者への表彰が行われました。国際交流の分野で英国と日本との懸け橋になるような活躍をした生徒には、ホーシャム市議会議長から表彰していただきました。

卒業礼拝後は、すぐに帰宅する生徒もたくさんいますが、ホームステイ先に出発する者、短期交換留学に出発する者はこの日から約一週間、英語だけの生活が始まります。一か月後の新しい学期のスタートに向けて、充実した休暇を過ごしてくれることを期待しています。

ロンドンアウティングを通じて
ロンドンに行ったのはこれで何回目だろうか?僕は、ロンドンから学校へと向かう帰りのコーチの中で、そんな事を考えていた。この季節の夜のイギリスは寒いため、僕はマフラーを首に巻き、窓から外を眺めていた。
学校に着き、シャワーを浴びて寝た。ドミトリーの仲間はすぐ寝てしまったので、皆疲れたんだなと思った。僕は、就寝後、夜一人、ある事を思い驚いた。
中学の頃は日本の高校に入学するか、この学校に来るか迷った。僕はここに来るまで、こんなに海外の都市を行き来するなんて、夢にも思っていなかったからである。しかも、そんな事がまるで、普通のように思えてくる。普通ではない。日本の学校では絶対に経験できないし、日本にいたら、海外にすら出ようと思わない。
僕はそんな事を考えて、前に自分が決めた高校の進路が正しかった、少しそんな感じがした。そう思えた時、うれしかった。これから僕ら高二は受験生。どれが一番正しいのかはわからないけれど、進みつづけようと思う。

(高等部2年生 男子)

「ミレーの生徒が一週間、立教に来る」
それは紛れもなく私にとって大きなことであり、緊張、不安、楽しさが入り混じっていた。私はペラペラ英語が話せるわけではないが小学校のころから習っていて心から英語が大好きだ。だからこそ今回のミレー交換留学も応募した。
私のバディーの子の名前はエロイス。来る前から名前でそれなりにいじられ注目を浴びていた。どんな子なのかと思っていたらエロイスは私より年下なのを忘れるくらい大人っぽかった。

今回の交換留学ではたくさんの思い出が作れたが、多すぎるので一部を紹介しようと思う。まず会って一日目。お互い緊張していた。なにを話せばいいのかわからず、とりあえず趣味などを聞くことから始まった。そうこうするうちにすぐ仲良くなることができ、二日目には恋バナで盛り上がり、女子が恋バナを好きなのは世界共通なんだなと思った。そのあと交換留学のプログラムの一貫でバディーの子とフラワーアレンジメントをするという企画があった。私はフラワーアレンジメントを体験するのが始めてでエロイスも同じく初だった。お互い初心者なのでどう作ればいいのかわからず試行錯誤した。まずフラワーアレンジメントなのにオアシスに茎だけを刺したり、臨場感を出すためとか言って花びらを散らしたりした。ついには茎でちゃんばらをしたりした。先生やフラワーアレンジメントの先輩にはあきれられたがこれが涙が出るほど楽しかった。お互いふざけあって、心の底から笑い、国籍という壁を乗り越えた気がした。

だがこんな楽しい思い出があるなか、唯一心残りがある。あまり放課後や授業の休み時間にエロイスといられなかったことだ。ミレーの交換留学の直後に生徒会選挙を控えていた私は台本作りに追われていた。さらにギターコンサートの練習もしなくてはならずエロイスと話す時間があまりなかった。この心残りを思い切って最後にエロイスに伝えてみた。あまり一緒にいられなくてごめんね、と。エロイスはそんなことないよと笑顔で答えてくれたが、あと一週間後に迫っている私たちがミレーに行くときは心残りのないようにしようと思う。

どんなことも全力で楽しむ。
これが私のモットーだ。一週間後が私は楽しみだ。私はまた貴重な体験ができるだろう。

(高等部1年生 女子)

長かったようで短かった合唱コンクールは、幕を閉じた。今年は、昨年以上にクラス全員が団結して時間が許す限り、一人一人が全力を尽くした。この合唱コンクールで私たちができるイベントは最後だと思うと、少し切ない。
クラスで揉めることもなく、合唱コンクール当日までの練習期間中、日数が経つごとに、クラスの誰かが私たちの合唱曲「青いベンチ」を休憩時間に口遊むと、その歌声にみんなが乗っかり、だんだんボリュームを上げ、教室にたくさんの音符が舞った。練習の初日は、あまり元気のない音符が飛び交っていたが、4、5日目からは、大きくて太い、他の誰も持っていない、自分だけの音がみんな出ていて、楽しんで歌った。
私たちの良いところは、練習中、全員が指揮者のようであった所だと、私は思う。音がずれていたり、テンポが違ったりすると一旦止めて指摘したり、不満があるとちゃんと言ったり、全員が主役だった。声出しのために外で歌うと、全然声が響かなくて、お腹から思いっきり音を出して練習した。毎日、試行錯誤しながら楽しく歌い、培った私たちの歌声は、本番、一人一人の力強い思いと、やわらかで強弱がはっきりしている繊細な声がホールで一つとなり、素晴らしいハーモニーを響かせた。賞をとることよりもみんなで楽しく良い歌声を見せることが大切ということがみんなの雰囲気であったから、「総合優勝」という良い結果が形として出来た。
この合唱コンクールで、さらにクラスの仲が深まり、来年、高3として歩む道の一本のレールが見えた気がした。
クラスのみんなに感謝の気持ちを伝えたい。「本当にこのクラスの一員で良かった。ありがとう。」と。

(高等部2年生 女子)

合唱コンクール。クラスメイトと試行錯誤しながら、自分達なりの世界を作り上げる。男子と女子が共に奏でるそのハーモニーは、とても美しい。

今回、私のクラスは「青いベンチ」という曲に挑戦することにした。この曲を一言で表すと「悲恋」だ。
「この声がかれるくらいに君に好きと言えばよかった。会いたくてしかたなかった。どこに居ても、何をしてても。」
この歌詞をただ単に歌い上げるのは簡単だ。しかし、聴き手に伝わらなければ、そんなに良い曲を歌っても意味が無いのだ。まだ十六、七年しか人生を歩いてきていない私達に、こんなにも熱い恋心でいて悲しい恋愛ソングに感情移入し、歌えるとは思っていなかった。その場のノリで選曲してしまったものの、後々から不安が募っていたのは、私一人だけではなかっただろう。
しかし「合唱」というものは「歌」だけでは成り立たない。伴奏者と指揮者が必要不可欠だ。
今回も伴奏で皆を支えようと決めていた。もちろん歌を歌うことは大好きだ。しかし、どうしても伴奏がしたかったのだ。学生生活の合唱コンを全て伴奏で終わらせたかった部分もある。でも本当の理由は全く違う。

冬休み、私は知り合いの方の演奏会に行った。その方は、私が「音楽」を嫌いになっていた時期に、もう一度、音楽の楽しさや素晴らしさを教えて下さった方だ。その方の演奏会で感じたものを、今度は私自身が聴いている人に伝えたいと思ったのだ。また、今年は私のピアノ人生十五年目突入の年であり、一つの節目の年でもある。今のピアノの先生に習って十年以上が経った。しかし、将来、ピアノに頼って生きていくことはないだろう。今回が人前で弾ける最後のチャンスだ。今まで支えてくれた方々に感謝と、そして、私の今できる全てを注いで弾きたいと思ったのだ。

学校に帰ってきて指揮者と歌を合わせる。だが、何かがずれていた。強弱だ。たった一小節だが、違えば全体図が変わってしまう。指揮者と話し合って一件落着、といきたいが、そう単純にいかないのが現実で、何度も何度も口論になったのは、今では良い想い出だ。
一週間という短い練習期間を終え、迎えた当日。発表は全校で最後だ。「トリだからこそ、今年の合唱コン自体が良い物で終われるようにしよう。」「総合優勝しよう。」そう意気込み過ぎていたのか、少しばかりテンポが速く、表情も硬くなっている気がした。
しかし毎日、聴き手側だったからか、直感で分かった。「あ、これは優勝だな。」と。良い意味でいつもと違っていたのだ。このクラスの長所である「何時でも声が大きいこと」と「想像力が豊か過ぎること」が全開だったからかもしれない。
伴奏も悔いが無くはないが、それでいて観客を魅了し、場面を想像させる最高の手助けができたのではないかと自負している。私らしい伴奏ができた。
こうして終えた合唱コンクールは、歌声ダイヤモンド賞、校長特別賞、そして総合優勝の三冠を成し遂げた。あの結果発表の時の皆の驚きと、弾けるような笑顔を私は忘れることがないだろう。
このクラスの一員で本当に良かった、と思えた一日となった。

(高等部2年生 女子)

■小学部/中学部/高等部 編入学試験

2015年度 9月編入(日本在住でも受験可)
出願期間:2015年6月1日~6月19日(必着)
募集人数:小学部5/6年、中学部1/2/3年、高等部1/2年それぞれ若干名
選考期日:日本受験:2015年6月28日 (日)於 立教大学
英国受験:日程は1次試験合格後相談

 

◆◆募集要項等、詳細は当校HPよりご確認ください◆◆

「青いベンチがいい。」「よくない?」「良い人?」「はーい。」そんな感じで平和に決まった2組の曲。私達のクラスは何か決めることがある時に、もめたりぶつかり合うことが少なく、今回もそのような感じでした。
三学期になり、いざ練習が始まると、今まで経験したことのない問題が! 女子の声より男子の声のほうが圧倒的に力強く、女子パートが聞こえませんでした。どちらかというと、合唱は女子がよく「男子ちゃんと歌って!」などと言っているイメージが強いものです。今回はそんなことは一度もなく、一回一回の練習を全員が集中して、本番に向けて努力していました。

なんだか、三学期のクラスの雰囲気は今までと比べてものすごく良かったです。誰かが口ずさむと、だんだん人が増えていってサビになるといつのまにか合唱が始まっていたり、とても寒い日何故か、中庭で歌ったり、クラスに笑顔が増えていきました。一つのまとまりとしての団結力というか、パワーを感じました。そして更に、このクラスが大好きになりました。

当日、本番の直前まで練習をしました。皆、「楽しもう楽しもう!」と言っていて、焦りなどの表情は誰も見せませんでした。今までの練習があったからこそ皆自信を持って臨めました。私の頭の中では、「優勝」の2文字よりも「皆で楽しみたい。全力をぶつけたい。」というものが強くありました。きっと他のクラスメイト達も同じだったと思います。誰も、「優勝するぞ!」と言いませんでした。

本番は、今までのように笑顔で楽しく歌うことができました。歌った後は皆輝くような表情でとても気持ちよかったです。とにかくこのメンバーでこの行事を笑顔で気持ちよく成し遂げられたことが一番の幸せでした。

結果は、総合優勝。オープンデイと引き続いての二連覇でした。全く予想していなかったので正直本当に驚きました。この優勝はきっと、目標「優勝すること」ではなく、そもそもの「自分達が楽しむ」ということにしたことにあると思います。クラスの一つのまとまりとしての力を、ホール全体に響き渡らせることができたので、それが伝わったのではないかと思っています。
この2組のクラスメイト全員一人一人にありがとうと伝えたいです。そして心からこのクラスにいられて幸せだと思います。

(高等部2年生 女子)

今年多くある、最後の行事の一つの合唱コンクールがあった。今年はみんな最後ということで、とても張り切っていた。
昨年、私は合唱コンクールの練習よりも、部活動の練習を優先してしまったため、なかなか練習に出られず、クラスの雰囲気をすこし乱してしまった。しかし今回はバスケットボール部の部長が合唱コンクールの練習を優先させたので、ほとんどの練習に参加することができ、クラスの団結力が強いものになったと思う。

しかし、みんなが全力でやるとやはり、意見のぶつかり合いもあった。声をもう少し出して欲しい、ピアノを少しゆっくりにしてほしい、などだ。このことにより、一時は険悪なムードになったが、より良いものをつくるにはこのようなことがあった方がよかったのかなと、終わってから思った。

当日、私達高二の発表は最後なので、他の学年の発表をすべてみることができた。私達は練習をみんなでしっかりやってきたので、少しではあるが、自信があった。しかし高一の発表を聞き、私はとても焦った。おそらく私だけでなく、他のクラスメイトも焦ったと思う。休み時間に入ると、その不安を消すために教室でみなで練習をした。歌声、口の開き具合、笑顔、すべてを確認して私達は発表に向かった。ステージに立つとライトの光、生徒先生の目、カメラ、とても落ち着かなかった。歌い慣れているからか緊張からか、発表はとても短く思えた。

結果発表の日、私は最後なのだから一つぐらい賞が欲しいなと思いつつ聞いていくと、最後に総合優勝として私達のクラスが呼ばれ、とても驚いた。
今回で最後かもしれないこのクラスで、優勝できて私はとてもうれしかった。できることなら次もこのクラスのまま学年を上がりたいと思った。

(高等部2年生 男子)

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