此度僕は立教英国学院の合唱コンクール、略して「合唱コン」のレベルの高さに圧倒されました。
始まりは二学期の帰宅の数日前、クラスで合唱コンの話し合いがあり、高二の二組は「青いベンチ」に決定しました。僕もこの曲を何度も聴いたことがあり、楽勝楽勝と思いながらの冬休み、クラスの学級委員から実際に合唱という形で歌われた「青いベンチ」が送られてきました。まず最初に驚いたのは、自分が想像していたものとあまりに掛け離れていたこと、さらに男子のパートになると自分の知っている「青いベンチ」ではなかったのです。

三学期、本番の二週間前に練習が開始されました。始めは男子のみで練習をして、徐々に女子と合わせてゆき、細かい部分までチェックしていきました。二組は男子の方が声が大きく、女子の声を掻き消していたので、女子がメインの時は音を小さくしたり、またサビに入れば大きくするなどといった工夫を凝らしました。こういった努力が立教の合唱コンクールのレベルの高さに繋がっているのだと思います。

そして迎えた本番、緊張の中次々と他のクラスの曲が流れていきます。中でも最も印象に残ったのが、高一の二組の「栄光の架橋」でした。合唱としての完成度も高く、音の高低差もはっきりしていて、実際のところ「負けた」と心の中で思ってしまいました。そして二組の順番が回ってきました。ステージ上でのことは歌うのに必死で、あまり覚えていません。それでも全力は尽くせたと思います。翌日の結果で、賞の数では高一に負けましたが、総合優勝ができたので満足しています。また立教での良い想い出ができました。

(高等部2年生 男子)

今回の合唱コンクールは、私の最初で最後のコンクールだった。今までにも、合唱コンクールに参加したことがあったけれど、今までとは違うことが2つあった。それは、練習の期間と人数だ。今までは最低1か月の練習期間と、クラスには40人くらいが居た。だからものすごく不安だった。

今までに比べて、曲を完成させるのには、違った努力が必要だった。主旋律を歌うソプラノが6人。男子の声量と並んで歌うにはすごく大変だった。今まではみんなの中に混ざって何となく歌っていたけれど、今回は声量も音程もリズムも気を遣って練習をした。一回一回の練習を大切にした。

二週間なんてあっという間だった。部活や自分の好きなことをしたい時間が合唱で削られた。けれども、クラスの21人が声で一つの合唱を作り上げるということがすごく楽しかった。合唱練習の時が毎回楽しかった。

そして本番。ステージに立った瞬間、頭の中が真っ白になった。その時、小野の「笑顔笑顔、力を抜いて」というサインでほっとなった。いつも通りと自分に言い聞かせた。最初のルーのユニゾンの部分で、後ろから男子の力強い声と隣から同じパートを歌う声を聞いた。前を見ると真剣に見ている人や、一生懸命動画を撮っている妹がいた。なんだかすごく楽しかった。H2-2の合唱を作る一員となって、それを他の人に聞いてもらうことが。合唱は一分も経たないで終わった気がした。礼をしてみんなに拍手をもらった瞬間、ガッツポーズをしたい気分になった。歌の出来栄えは分からなかったけれど、二週間頑張ったことを出し切れたと思った。

今、教室の時計の周りに貼ってある三枚の紙の他にも、私はもっと良い物を手に入れた気がする。

(高等部2年生 女子)

一週間で、私は今まで経験したことのなかった素敵な時間を過ごすことができました。

ミレースクールの生徒たちと一緒に行動していて驚いたこと、感動したことが沢山あったのですが、その中でも印象に残っていることを説明したいと思います。

この短期交換留学での一番の目的は、英語力を伸ばすことでした。
授業の内容を一緒に勉強することは、とても難しいことだと気がつきました。自分が初めて習うことを理解した上で、英語を使って英人のパートナーに教えなくてはならなかったからです。放課後の時間に、一緒にスポーツをして遊ぼうという計画を立て、みんなのスケジュールを合わせたり、遊ぶ人を集めたりすることも、自分の思っていた放課後のスケジュールを考えながら行動したので忙しかったです。だから、相手に英語でわかりやすく説明するにはどうすればいいのだろう、どうしたら効率よく行動することができるのだろうと短時間で考える力が身についたと思いました。

水曜日の体育の授業では、私の好きなダンスを踊りました。ミレースクールの生徒達に英語を使ってダンスを教えたので、楽しく英語力を伸ばすことができたと思いました。
使う言語が違うということで、私は怖いと感じた瞬間もあります。木曜日の体育の授業で、トラックを走っている時、私のパートナーが「走るのは嫌い、疲れた。」と言っていました。私は、その言葉の重さをきちんと理解できていませんでした。授業は進み、また走り出そうとした頃、私のパートナーの具合が悪くなり、彼女は涙を流してしまいました。私は急いで先生に報告をし、パートナーに休んでもらいました。その時、私は不安や後悔、自分への悔しさを感じました。授業が終わった後、パートナーの体調は回復し、私に明るく話しかけてくれました。私は、相手の思っていることをもっと理解する努力をしなくてはならないと、この経験を通し強く感じました。

先生方が用意してくださった、ミレースクールの生徒達とのフラワーアレンジメントの時間やお菓子作りの時間の他にも、私はバトミントンで遊んだり、お互いの国で行う手遊びを教え合い、ミレースクールの生徒達との交流を深めました。家族のことについて写真を見せ合い話したりしたので、春休みにパートナーの家を訪問することが楽しみです。

ミレースクールの生徒達が立教英国学院から離れる前日の夜、短期交換留学に参加した英人の生徒、日本人の生徒が集まり、たくさん話しました。その後、私が自習をしに行こうとした時に、パートナーが手紙をプレゼントしてくれました。その子は涙を流し「お別れしたくない。」と言いました。私は本当に嬉しくて、この一週間、一緒に過ごすことができて良かったなと思いました。

パートナーとのお別れの日、私は手紙を書いて彼女に渡しました。そして、パートナーは、親と弟と一緒に帰っていきました。私は、笑顔で彼女達の姿が見えなくなるまで、ずっと手を振り続けました。
何かに挑戦した時、自分はダメージを受けることもあります。でも、私はこの経験を通して、英語力の他にも得るものは沢山あり、それらは私の人生においてすばらしい思い出になるのだなと思いました。だから、また春休みにパートナーと再会した時も、色々なことに挑戦していきたいと思います。

(高等部1年生 女子)

約一週間の短期留学、私達の学校にはミレースクールという女子校から十人が来ました。私は今回短期留学をしようと思い、相手のバディーの人が来るのを楽しみにしていました。私は、将来英語を使った仕事をしたいと思っていて、今回は日英の交流もでき、文化の違いなど、よりよくわかると思い、参加を決意しました。しかし、決意したものの最初は不安でした。どう対応したらいいか、立教を楽しんでもらえるか、とても悩みました。
そして、ミレースクールの人がやってきました。私のバディーは、小柄で笑顔が素敵な子でした。そんな彼女を見て不安が少し収まりました。

初日、私達は学校案内をしました。その時、お互いの学校についてたくさん話しました。私のバディーは私が質問すると笑顔で答えてくれて、そして二倍に返してくれました。私は、その優しさに不安はどんどん無くなりました。次の日は、お茶会があり、私は茶道部員としてお茶会を披露しました。私のバディはとても喜んでくれました。とても、おいしかったと笑顔で言ってくれて嬉しかったです。
次の日の夜は皆でバトミントンをしました。皆で初めて同じことをしたので会話も弾み、英語もどんどん不安がなくなり、会話をするのが楽しくなっていきました。

食事のときも、皆で盛り上がりたくさん話せました。そのときも、みんなで英語で話したり、時には日本語を教えたりして、交流を深めていきました。
最初は、自分の英語が通じるか心配でした。でも、話していくうちに皆が笑顔で返してくれて自分にどんどん自信もついてきました。それと同時に、私は別れがどんどん寂しくなっていきました。ミレーの子達と過ごしたこの一週間はとても短く感じました。一緒に過ごしていく中で立教とミレーの間には境はなく、一丸となりました。
皆で考えたプレゼンテーションは大切な仲間をテーマにしました。そのテーマは立教とミレーの仲のよさをイメージしました。たくさん笑って最高の思い出ができました。

そして、最終日の夜、私達は皆で集まって思い出を語りました。その中で何度も立教に来て良かった、最高の仲間ができたなどと言ってくれ、ミレーの子が楽しめたと思い、この短期留学をしてよかったなと改めて思いました。その他にも立教はストイックだと、異文化の違いも感じました。最後にミレーの子からサプライズで手紙をもらいました。私達は思わず涙を流してしまいました。離れたくない、寂しいという思いがこみ上げてきました。そして次の日、ミレーの短期留学が終わりました。とっても短い一週間でした。楽しくて、最初は不安でいっぱいだったのに、どんどんすごしてくうちに変わっていき、新しい大切な仲間が増えました。私は、この短期留学をして本当によかったです。いい経験になりました。

(高等部1年生 女子)

<2015年 日本での学校説明会・進学フェア>

イギリスから担当教員が参ります。会場内に本校ブースを設け、個別相談に対応します。詳細は各ホームページでご確認ください。

 

◼︎3月29日(日)  10:00 – 16:00中学高校進学相談会「よみうりGENKIフェスタ2015」 :

東京国際フォーラム 展示ホール1・2 (東京都千代田区丸の内3-5-1)

 

◼︎5月31日(日) 10:00 – 16:00ベネッセ進学フェア :

東京国際フォーラム B2F 展示ホール1・2 (東京都千代田区丸の内3-5-1)

今回、ミレースクールとの短期交換留学プログラムに参加して、たくさんのことを学びました。その中で最も印象的なことを書きたいと思います。

初日、顔合わせで、ミアという私のバディーの子と簡単な自己紹介をした後、あまり深く考えずに握手をしようと右手を差し出しました。すると彼女はそれを抱擁と取ったのか、あるいは右手に気づかなかったのかはわかりませんが、軽いハグをしてきました。私は日本との文化の大きな差にとても戸惑ってしまいぎこちない動作で返しました。そのとき、かなりのカルチャーショックを受けたことを覚えています。

校内を案内している最中に、他のメンバーとも自己紹介をしたのですが、会話はあまり弾みませんでした。度重なる沈黙は話題を考えさせるきっかけとなりました。しかしどんなに頑張って考えてみても、英人の子でも楽しんでくれるような”ネタ”が思い浮かばずに、食事の席でも静けさがやってくる度に焦りを感じていました。

日がたつにつれて、一緒にプログラムに参加している生徒たちは、バディと徐々に打ち解けていき、食事中の盛り上がりは隣のテーブルに聞こえるほどで、時々怒られたりもしましたが、皆それぞれのバディとの距離がどんどん縮まっているように見えました。そんな中、ミアと私の会話は相変わらず弾まないままでした。

彼女たちが帰る前夜、何かして遊ぼうと言っていたのですが、ミレーの子からの提案で「おしゃべり」をすることになりました。最初はみんなで写真を見せ合ったり、歌ったりして楽しく過ごしていましたが、お別れの時間が近づくにつれて、次々に泣き出す子たちがでてきました。「離れたくない、ずっと立教にいたい」そう言うバディたちの言葉を聞いて、”私はバディーの子に、「離れたくない」と思えるだけの何かをしてあげられただろうか”と、ふとおもいました。答えはすぐに出ました。そんなはずない。何にもしてあげることが出来なかった。きっと初めてここに着いた時、向こうも緊張していたに違いない。けれど、そんな彼女に私は何もしてあげられなかった。心の中から申し訳なさが溢れてきました。そんなとき、突然、彼女たちはドミトリーから何かを持ってきました。それは手紙でした。そこには大きく「私のバディになってくれてありがとう」と書かれていました。

こんな私なんかのために、何もしてあげられなかった私に手紙を書いてくれたこと、それは私の心に溢れていた申し訳なさを後悔に変えました。もっと話しかけてみればよかった、もっと仲良くなりたかった、あまりの後悔に涙が止まらなくなった私を、彼女は優しく抱きしめてくれました。その時のハグは、最初のぎこちなさとはかけ離れた、友人同士のハグだったと思います。

今振り返ってみると、最初にあまり話せなかったのは異文化や英語への恐れが理由だったのではないかと思います。そして今回の交換留学プログラムは、「英国に住んで六年目になるし、異文化への恐れなんてもうとっくになくなっているものだ」と思い込んでいた私が、未だにそういった恐れを抱いていたということと、そんな恐れは早く捨ててしまったほうがよい、ということに気づかせてくれました。

この後悔、悔しさをバネに、次に交換留学でミレースクールに行くときは、人一倍皆としゃべってミアと仲良くなりたいと思います。

(高等部1年生 女子)

今思うと、あれは夢だったのではないかと疑ってしまうほど楽しい一週間であった。
初日、バディの子とご両親と対面する直前、私はこの上ないほど緊張していた。英語は四年間、自分なりに勉強してきたつもりだが、ついに自分の実力を試す時がやってきたのだ。そして対面。私のバディのぺトラ、彼女の御両親、雰囲気から仲の良い家族なんだなと感じとれた。彼女は御両親から別れてから私に、”I’m nervous.” と言ってきた。そのとき私は彼女と仲良くなれそうだと思った。なぜなら、私もそのときは緊張していたからである。なので、私は、”Me too.” と返した。

翌日、彼女らのスケジュールはほとんどシャドーウィングで埋まっていた。授業中に出てくる専門用語の英語表現がわからず、辞書を駆使して翻訳した。緊張となれない難しい単語のせいで、きっと言っていることは、ぐちゃぐちゃであったであろう。にもかかわらず、彼女は熱心に私の言葉に耳を傾けてくれていた。

三日目、四日目ともなると、初日のようにお互いカチコチで話すこともなくなった。慣れたからというのもあるが、それ以上に彼女が非常にフレンドリーで優しい心の持ち主であったからだと思う。他の子とも仲良くなれた。みんなとっても良い子で接しやすかった。最終日の前日ともなるとみんな、”I don’t want to go.” ”I want to stay.” と泣きながら言ってくれて、私たちもつられて泣いてしまった。その日は彼女たちから、Thank youカードをもらって終わった。

最終日、朝会ってみるとミレーの子達の表情は悲しそうで、朝から泣き出してしまう子もいた。昼食のときもみんな”I don’t wanna leave.” と言っていた。私も帰って欲しくなかった。でも、またしばらくの別れの時が来てしまった。バディの御両親を待っている間、私たちはたくさん写真を撮った。彼女の御両親が迎えに来られたときには私たちは目に涙をためていた。彼女が車に乗る前に私たちは抱き合って、お互いに”Thank you.”  を言い合った。彼女が去っていくときは彼女が見えなくなるまで、頬を濡らしながら手を振った。

今回のことで学んだことはここに書ききれないほどたくさんある。だが、英語面で一つだけ言うとしたら、自分はまだまだ「英語を話せる人」には程遠いのだなと実感した。次、彼女の家にお邪魔するときまでにはなるべく沢山の英語表現を覚えて、少しでも成長した姿を見せられたらと思う.。

(高等部1年生 女子)

2010年度から始まった短期交換留学。 現在、男子の留学提携校はDorsetのThomas Hardye Schoolで高校1,2年生を対象に、 女子はHorshamのMillais Schoolで中学3年生と高校1年生を対象に実施しています。

この交換留学では、相手校生徒1名につき立教生が1名つき、 バディ(パートナー)を務めます。 バディの生徒は一緒に授業を受けたり、 放課後の時間を過ごしたりし、交流の中心となります。 最初にまず相手校の生徒たちが本校に1週間滞在し、その後春休みに入った最初の週に本校生徒が相手校に行きバディの生徒宅にそれぞれホームステイをしながら、 バディの通う学校の授業や学校生活を体験します。

立教でもECの授業やプライベートレッスン、 ハーフタームや長期休暇のホームステイなど、 英語を使う機会はたくさんありますが、 この短期交換留学では、 同じ世代のイギリスの若者達と交流することができます。 文化や言葉の壁を越えて心が通じ合ったときの感動は、 言葉では言い表せないものです。

このページでは同世代のイギリス人と寝食を共にし貴重な異文化体験をした生徒たちのエッセイをまとめました。立教生と過ごしたイギリス人生徒たちのエッセイも掲載していきますのでどうぞご覧下さい。

★★★学校ホームページへのリンクはこちら★★★

http://www.rikkyo.co.uk/extra/post_508/

 

私はこのプログラムに参加することを希望したとき、かなり不安でした。正直、希望したことを後悔したことも何度もありました。その理由は、やはり英語を話す自信がなかったということだと思います。結局、私はそんな不安を抱えたまま、ミレースクールの子との一週間の生活を迎えることになりました。

第一印象、人をこれで判断するのは良くないと思いますが、やはりこれは大切だと思います。私はバディの子に笑顔で挨拶をしました。今思うと私はミレーの子達と過ごした一週間は、いつも以上に笑顔でいられた気がします。それはもちろん、彼女たちが楽しませてくれたということもありますが、私にとって相手に対し笑顔でいるということは、ひとつの礼儀だと思うからです。相手が自分と話している時、表情によっては相手を不安な気持ちにさせてしまうかもしれません。しかし笑顔だったら、きっと相手も話しやすいし、多少は楽になるのではないかと思います。実際に、ミレーの子達も笑顔でいてくれたので、私も積極的に接することができました。
ミレーの子達と一緒に生活する日々は、私にとって、数年間の立教英国学院での生活に新しい風が吹き込んできたようで、とても新鮮で魅力的でした。しかし、彼女達は普段の私達の生活の忙しさに驚いていました。ミレースクールの話を聞いてみると、生活はもちろん、他にも設備や食事など様々な点で違いがありました。私はミレースクールに行った時、かなりの衝撃を受けることを覚悟しましたが、彼女達と過ごした一週間により、今はその気持ちが期待に変わりました。
私のバディだった子はとてもフレンドリーで、いつもなら私は自分から喋らなきゃと焦ってしまうのですが、向こうからも沢山喋りかけてくれたので、会話をかなり盛り上げることができました。少し日本語を教える機会もありましたが、彼女が私に英語を教えてくれた量のほうがはるかに多いと思います。
ミレースクールの子達は日本が大好きで、日本語を一生懸命に勉強しているようでしたが、やはり、かなり難しいらしく、自国の言葉が日本語である私たちがうらやましいと言っていました。私にとっては多くの世界で使われる英語が喋れる彼女達のほうがうらやましいと思いました。
この一週間で、私は、英語に前より自信が持てるようになっただけではなく、彼女達が日本の魅力について沢山語ってくれたため、改めて日本語の美しさ、人柄の良さ、文化の素晴らしさに気づき、日本人であることを誇りに思えました。
春には、私がミレースクールに行きいろいろなことを吸収しなければなりません。私がこのプログラムに参加した理由は、主に英語が喋れるようになりたいということでしたが、今は、それ以上に一人の生徒としてミレースクールに通い、新しい環境で、人との関わり合いや発見により自分を成長させるということです。もう語学の勉強のためだけではありません。私は今回の一週間での経験、これからの一週間での経験を無駄にせず、日々精進したいと思います。

(高等部1年生 女子)

私は今回、ミレースクールとの交換留学プログラムに参加し、この立教にバディーを迎えました。三学期の帰寮前から不安で、辞退することも考えたぐらい悩んでいました。またその頃、人との接し方がうまくいかず、1人で過ごす時間の方が長くなっていました。そんな状況だったので、本当に不安で仕方がありませんでした。

バディーが来る日、私は英検を受けにロンドン会場まで外出しており、他の人たちよりも対面が遅くなりました。しかしバディーと対面し、少し話したときにこう思いました。
「あ、この子とならやっていける。」と。
自己紹介で名前を言って本当に少し話しただけなのになぜかこう思うことができたのです。
そして校内を案内し、翌日に控えた合唱コンクールの練習を見学してもらいました。
「どうだった?」と聞くと、「とてもよかった。」と答えてくれ、少し安心感が湧きました。
その日の夜には新春カルタ大会もあり、バディーの子は初日から大変だっただろうと思いました。

次の日、日曜礼拝は聖餐式だったため、いつもの日曜礼拝より長かったので、日本語も難しくよく理解できないまま長い時間を過ごさせてしまいました。訳してあげたいけれど、私の力じゃ訳せない、そして礼拝中なのであまり話せない、こんな複雑な感情でいっぱいになりました。なので私はこれからの礼拝はなるべく説明してあげられるように努力しようと決意しました。しかし実際はあまりできずに一週間が終わってしまいました。

日曜日の夜、合唱コンクールが開かれました。高一の一組は新しいスタイルの合唱を見せるためラップを取り入れました。バディーの子に感想を聞くと「とてもおもしろくて楽しかった。」と言ってくれました。また最終日に、一番思い出に残っていることを聞いたところ、合唱コンクールと答えました。なので私は合唱コンクールができたことをとても嬉しく思っています。

月曜日は私が一番緊張した日でした。一限から六限までの授業をシャドウィングする日だったからです。英国人の先生による授業は良いのですが、数学や科学など到底私の英語力では説明できないため、本当に苦戦し大変な一日でした。しかし、バディーの子の理解力が良く、私のつたない英語をしっかりと理解してくれたので安心して授業を受ける事ができました。

火曜日からはシャドウィングする授業も減り、プレゼンテーションの準備の手伝いをするぐらいになり、自分から話しかけたり何かを一緒にしない限り話す機会がなくなってしまいました。なので私は、積極的に話しかけることを心がけたくさん話しました。私のバディーの子は、あまりおしゃべりではなかったので、私から話しかけないと話さないという状況でした。私はこの交換留学で「話せる」英語を身につけたいと思っていたので、自分から意識して話しかけ続けました。かなり質問したため、三日目ぐらいにはもうお互い知らないことは無いぐらいまで話しました。また、日本語をとても理解できる子だったので会話が楽にできました。

最終日の夜、みんなで日本語のゲームをしたとき、私は「遊べるのも今日で最後なんだな・・・。」と思い、涙が出そうになりました。たった一週間一緒に過ごしただけでこのように悲しくなることは人生で初めてでした。この交換留学を通して、私は言語の壁はないと感じました。話したい、伝えたいという気持ちがあれば通じ合えるのだと本当に思いました。次、三月にホームステイに行き、また一週間一緒に過ごしたら私たちはどこまで仲良くなれるのか。今から楽しみで仕方がありません。

(高等部1年生 女子)

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