12月4日に行われた本校生徒によるスクールコンサート。地元のイギリス人の方々がいつも楽しみにしていて下さる学期末恒例のコンサートです。今回も100名以上の方々が生徒達の演奏を聴きに来てくれました。その感動をわざわざ伝えてくださった方々からのメッセージをご紹介します。

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I am just e-mailing you to say thank you for the invitation to yesterday’s concert and to ask you to pass on congratulations from me and my friend, who came with me, to all the students who participated. It is lovely to see talent being nurtured and allowed to grow on stage in front of an audience ~ a great confidence booster to young people. Particular congratulations should go to the two young ladies who performed “All I want for Christmas is you” as they not only have talent, they also have marvellous stage presence.

Thank you again to the school for inviting me, it was a thoroughly enjoyable evening.

12月6日(土)、すがすがしく晴れた青空の下、厳かに始まった終業礼拝。穏やかな昼の光の中、和やかな雰囲気で行われたランチョン。そしてお別れのとき。帰国する生徒たちが次々とコーチに乗り込んでいく姿を見送るのは中学部3年の生徒たちです。中3はこれから一週間補習期間に入るため他の生徒と一緒に帰ることができません。高等部3年生の多くは来学期に戻ってこないので、実質今日が高3生との最後のお別れの日です。目にいっぱい涙を溜めて、先輩達の乗ったコーチに思い切り手を振る中3生たちでした。

先輩たちが帰ったあとのこれからの補習期間は、当直、パーカッション、体操、オルガニストなど、いつもは先輩たちがやってくれていた係を全て自分たちで行わなければなりません。最初は「めんどくさーい」などと言っていた生徒たちも、当直として早起きし鐘を鳴らす準備をしたり、オルガニストとして翌日の礼拝に向けて聖歌の練習をしたり、行進のパーカッションを一生懸命練習したりする表情はどこか嬉しそうで、与えられた仕事をしっかりこなそうとする責任感が感じられます。補習期間が終わるころにはきっと、立派な当直やオルガニスト、パーカッションの演奏者たちになっていることでしょう。

月曜日からはいよいよ補習授業が始まります。いつもより40分も長い90分授業で、生徒たちは今から戦々恐々としている……かと思いきや、体育館を全部使って遊べるやら、シャワーを自由に使えるやら、自分達しか校内にいない状況を結構楽しんでいる様子。授業が始まれば、学期中受け持っていた先生たちとは違う先生方にもみっちりしごいて頂く予定なので、その余裕もいつまでもつのでしょうか……。

涙でスタートした補習期間、立教から飛び立っていった先輩たちのような立派な姿に成長できるように、そして補習期間を笑顔で終えられるように、中3の皆さん頑張りましょう!

定期試験のない小学部では、期末試験期間を利用して毎学期外出をしています。この2学期末は、11月28日(金)にイギリス南部の大きな港町Portsmouthへ出かけました。午前中は水族館を訪れ、サメやエイ、そして熱帯の海に生息する魚たち、また、小さいときに家庭で飼い始め、大きくなってしまって水族館に引き取られたカメなど、たくさんの生き物を見学したり、水族館の方の説明を伺ったりしてきました。

“私が一番かわいいと思ったのはエイがたて泳ぎしていたところです。エイと私のきょりがとても近かったので、ついさわりたくなりました。”

“水族館は、水族館でしか見られない魚がじっくり見られるので,私は水族館が大好きです。”

“日本だけではなく、世界のいろいろなところでも、人が飼えなくなって外へ逃がしてしまうことがあるのだと知りました。”

その後は、Portsmouthの町で思い思いの昼食を食べ、ドイツ風のクリスマス屋台や、飾り付けされた町を眺め、買い物を楽しんで帰校しました。

“ポーツマスのショッピングセンターに行って、バナナとかクリスマスカードなどを買いました。屋台で売っていたチュロスもおいしかったです。”

また、答案返却期間には、午後の空き時間を利用して、学校からほど近いLeith Hillに登りました。この丘の頂上には昔建てられた塔があり、登ることができます。
外出できる機会を捉えて、これからもたくさんイギリスの自然や文化、生活に触れたいと思います。

 

12月4日に行われた本校生徒によるスクールコンサート。地元のイギリス人の方々がいつも楽しみにしていて下さる学期末恒例のコンサートです。今回も100名以上の方々が生徒達の演奏を聴きに来てくれました。その感動をわざわざ伝えてくださった方々からのメッセージをご紹介します。

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I wondered if you could pass on our grateful thanks for such a lovely end of term concert last night. Chris and I did so enjoy the both the range of music and the enthusiasm in which it was delivered. The Rikkyo School continues to have a good supply of very talented pupils. My husband Chris who managed to get reach UK Grade 8 in Piano, (a few decades ago) said that one has no idea of the amount of practice that is needed to reach the level of your Chopin & Rachmaninoff players. So three cheers to both the Rikkyo pupils, Alison Sutton and the other members of your music department!

A very Happy Christmas and New Year to you all.

Best regards

12月5日、終業式前日、ドミトリー整理やクリスマスカードの作成で多忙極まる中、クリスマスコンサートが開催された。これは生徒会が中心となって企画された、在校生が卒業生を送るための行事である。全寮制の立教では、受験などの関係から2学期が実質高校3年生の最後の学期である。目が回るように忙しい学期末、それでも何とか時間をつくってクリスマスコンサートをやるのは、何年も一緒に過ごしてきた先輩に伝えたい強い思いが、後輩にあるからだろう。
前半は3年生を中心とするパフォーマンスがあった。ダンスに歌に、これまでの行事を思い起こさせるものも多く、懐かしい気持ちになった。
後半は学年ごとに高校3年生へ感謝の気持ちをこめての出し物。若い学年から順番に漫才、歌、ダンス、劇に沢山笑ったのち、高校2年生の発表になると卒業ソングが流れだし、会場はしんみりとした雰囲気となった。高2は部活ごとに先輩への感謝の言葉を述べていった。
「先輩のおかげで精神的に鍛えられた。」「先輩がいなくなると思うと寂しくてたまらない。」
いかに高校2年生が高校3年生のことが大好きなのかが、伝わる言葉ばかりであった。
最後は高校3年生から後輩へのメッセージ。笑いも交えた呼びかけの後、最後に3年生の代表者から後輩への印象深いメッセージがあった。
「私たちはみんなを立教に残してはいきません。立教をみんなに残していきます。」
卒業生たちは行事や普段の生活の中で、積極的に自ら動き、立教を自分達色に染め、作りあげてきた。そんな先輩の姿を見てきた後輩は、先輩からバトンを受け取り、今度は自分たちが主体となって動いていく。彼らはこれからどんな立教を作っていくのだろう。
コンサートから3日経った今日、立教英国学院ではいつも通りに鐘が鳴り、太鼓の音が響く。いつも当たり前にいた高校3年生がもう帰ってこないと思うと、寂しい気持ちがこみあげてくる。しかし寂しがってばかりはいられない。この学校をよりよくしていくために、自分たちがやるべきこと、やれることは沢山ある。3学期、立教はどのような学校になるのか。これは残された一人一人にかかっている。ひたすら前を向いて歩んでいけたらと思う。

12月5日、2学期終業式の前日。この時期のイギリスは、午後4時にもなるとすっかり暗くなっています。
今日は全校行事のキャロリング。全校生徒皆で白い息を吐きながらELMBRIDGEまで移動すると、優しいクリスマスイルミネーションが迎えてくれました。ELMBRIDGEは、学校の近くにある、英人のお年寄りの方々が共同生活をしているコミュニティです。立教英国学院では、毎年この時期にこのコミュニティのホールでクリスマスを祝って合唱します。

この日のために、聖歌指導のメンバーを中心に一所懸命準備してきました。曲目は12曲もあり、英語の難しい歌も多くあります。練習ではその英語の歌のときにどうしても声が小さくなってしまい、生徒たちは聖歌指導メンバーに励まされながら、練習を繰り返してきました。

本番は、カルテットによる合唱から始まりました。前日に立教で行われたスクールコンサートに来てくださったELMBRIDGEの主催者の方が、この合唱をとても気に入ってくださったそうで、そのリクエストに応えました。静かな夜のホールに美しいハーモニーが響き渡ります。

続いて、小学生のハンドベル。緊張するものですが、先輩達が見守る中、見事に演奏しました。
場が温まったところで、全校生徒の合唱開始。ヨーロッパの聖夜にふさわしい厳かな曲や、クリスマスのワクワク感を歌ったポップな曲。
苦戦した英語の歌詞もスムーズに歌うことができ、ELMBRIDGEの皆さんから「年々英語が上手になっているね」とお褒めの言葉を頂きました。

曲目には日本語の歌も混ざっています。言葉のひとつひとつはわからなくても、気持ちは伝わったはず。
最後の12曲目は “The twelve days of Christmas”。なんと12番まであるという、明るい曲調ですがとても長い曲です。しかし曲が進むにつれ、生徒達の歌声は疲れるどころか力を増していきます。そのリズムに合わせ、会場の皆さんも体が自然と動いていました。最後まで歌いきると拍手喝采。会場がひとつになった瞬間でした。
最後は、ELMBRIDGEの皆さんから「あけましておめでとう!」と日本風の挨拶で締めくくりました。
期末テスト、学期末行事と忙しい12月でしたが、気づけば2015年はすぐそこまで来ています。
生徒達は再び静寂に包まれた夜のELMBRIDGEを後にし、行きよりも温まった心で学院に帰っていきました。

お〜。手を止めて中一の教室を見回した。そこはいつものようなあの殺風景ないすと机だけの世界ではなくて、まるで絵本の中に入ったようなあざやかな魔法の世界のようでした。
みんなで力を合わせてやったクラス企画、それは決してすぐに出来る物ではない。ということは分かっている。実質、僕だって頭がいたかったし、鼻血も出た。けれども、もっともっとがんばれるような気がしてしょうがなかった。ものたりないような心のザワザワがおさまらない。そこには後かいもあったと思う。もっとがんばれたはずなのに、サボってしまった自分がいた。このクラスは僕にもっときれいにしてとさけんでいた。もしかしたら、僕がこの教室にかけたのは、魔法ではなくて、呪いだったのかもしれないと思うと現実がこわくて、現実から逃れたくて、でも逃げられなくて、心が力士にのられたみたいにペチャンコになってなにも言葉が出なかった。
クラスの企画は、そのクラスを表している、とよく耳にするが、それは本当のことだと思った。がんばればがんばるほどすてきな物になる。みんなオープンデイという名前の一日のためにがんばって教室に魔法をかける。一人一人ががんばれば、それはとてもすごいものになるが、毎日のつらい作業から逃げてしまう人がいれば、とてもショボイものとなってしまう。それはまるで子供のようなものだと思う。今回のオープンデイは僕に大切なことを教えてくれたと思う。人間はどこで、誰から「サボり」というものを教えられたのだろうか?
(中学部1年生 男子)

冬休み前の木曜日、クリスマスチャリティーコンサートが行われました。7時30分のコンサート開始時間前には近隣の方や保護者の方、たくさんのお客様がいらっしゃいました。このコンサートは音楽のプライベートレッスン、コンサートバンド、クワイヤー、音楽の授業などの成果の発表の場でもあります。

バグパイプの音色で始まったコンサート。会場が暗くなるとニューホールには毎年高校3年生が飾る大きなクリスマスツリーのライトがきれいに輝き、会場からは「おー」っという声が聞こえます。
さまざまな曲にいろいろな楽器や歌で登場する生徒、普段の学校生活からは想像できないような演奏をする生徒、たくさんの驚きや感動がありました。

インターバル後は中学部のクラスアンサンブルです。小学部、中学部1年生は”JOY TO THE WORLD”、中学部2年生は”WINTER WONDERLAND”、中学部3年生は”ANGELS FROM THE REALMS OF GLORY”と”SANTA CLAUS IS COMING TO TOWN”を発表しました。どの演奏も1学期末のコンサートよりも子どもたちの成長を感じられるものでした。

舞台上に飾られたクリスマスツリー、たくさんのお客様、仲間の演奏を聞く生徒、演奏者…どれが欠けてもクリスマスコンサートは成り立たなかったでしょう。コンサートが終わると心が温かくなり、そして、クリスマスがもうすぐのように感じられました。翌日のキャロリングで訪問するElmbridge villageからのお客様からは、このコンサートで聞いた”SING LULLABY”を翌日もう一度歌ってほしいとのリクエストがありました。お客様から会場で集まった募金はShooting Star Chase and Christopher’s Children’s Hospiceに寄付されます。たくさんの方にすてきなクリスマスが訪れますように。

12月6日。立教英国学院は第2学期終業礼拝の日を迎えました。
透き通るように冷たい朝の空気はやさしく、どこまでも見渡せるように澄み切っていて、冬のにおいが切ない気持ちにさせます。今日は高校3年生の”卒業の日”。いつも通りの時間に起き、いつも通りに規律正しい立教の一日の始まりです。卒業式だからといって浮き足立つことなく…。高校3年生にとっての、最後の「いつも」から一日は始まりました。

終業礼拝、高3生はみなきりっとした表情でまっすぐ前を向いていました。ぴんと張った背筋には、後輩に何かを残したい、そんなメッセージがこもっているようでした。その背中には、それぞれの立教生活の思い出が詰まっている。でもそれだけではなくて、チャペルの中は、今日から始まる新しい人生への期待の気持ちで、エネルギーに満ち溢れていました。そのエネルギーを感じて、後輩たちもまた、大きな背中をまっすぐ見つめています。

各担任からの祝辞では、高3生の立教生活が振り返られ、思い出に温かい気持ちになりました。ここにこれからもずっといたい。そんな気持ちがないといえば嘘になる。それでも、新しい人生に向かって、ここを飛び出していかなくてはいけない。そんな決意の最後の一押しをするようなメッセージに、気丈にふるまっていた高3生の多くの目から涙がこぼれていました。

4月には、いつもと違うネクタイの色に、自分も、周りも、違和感を覚えていたかもしれません。でもいつのまにか、立教生であることを毎日少しずつ実践していく中で、そのネクタイは自分の一部になっていく。いつの間にか、青ネクタイが似合わなくなっていく。そして今日、今までで一番似合う赤ネクタイを締めた高3が、それを外す時が来ました。

3学期からは、高校2年生がテーブルマスターやアコライトなど、高3生が務めていた仕事を引き継ぎます。ただし、最高学年だからといって、まだ赤ネクタイは付けられません。1学期間、高3生の意志を受け継ぎ、最高学年としての決意を固める”期間”が与えられます。

3学期の始まる日、新しい立教に帰ってきた生徒たちはどんな顔をしているのでしょうか。新しい立教がまたスタートします。

ハァ。行きのバスの中でため息をつく。サッカー部という理由で来てしまったサッカー観戦だが、プロ、ではないから、あまり見る気がしない。プロとアンダー21は違いすぎる。それはプレーというものもあるかもしれないが。まず施設、それからなんといっても観客数だ。なぜプロのサッカーは見ていて楽しいのか、それは、観客の数が物を言うと思っている。あの声、そしてあの盛り上がりは全部人がつくっている。だから”人”が少ないと当然賑わわないで、応援しているチームがシュートを決めても全然感動しない。と思っていた。

チェルシーのスタジアムに着くと、その大きさにびっくりした。チェルシーだから、すごいだろうなと思っていたが、実際に行ってみるとすごい。でっかい建物が適当に、ボン、ボン、と置いてあるようだ。そのスケールに僕は口が閉じなかった。そしていよいよアンダー21のチェルシーとマンチェスターユナイテッドの試合だ。観客は思っていたよりも少なく、僕が小学生のころにやっていた地元の少年サッカーのチームの練習試合のようだった。しかし、プレーがすごい。チャンスはのがさず、シュートをバンバン打ったり、しかしあまりハデなプレーではなくて、見ていてもあきなかった。

プロとは少し違っていたが、プロ同様に気付いたら応援していた。最初はあまり行きたくなかったが、行ってみるとやはり違った。なるべく文句を言う前にやるということを意識して冬休みを迎えたい。

(中学部2年生 男子)

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