2学期が始まって早1ヶ月。今年も写真を撮る季節がやってきました。
生徒証などに使われる個人写真、小学部6年・中学部3年・高等部3年の卒業クラスはクラス写真、そして全校生徒と教員・スタッフが集合して撮る全校写真を、毎年2学期に撮影します。

「明日は個人写真を撮ります」
と、担任の先生がホームルームで告げると、生徒たちの顔には少し緊張の色が。
「今年はかわいく撮ってもらわなきゃ!」
なんて意気込んで、朝からそわそわする生徒の姿も見られます。

メインはなんといっても10/7(火)に撮られた全校写真です。
総勢約200人が並ぶ、パノラマ写真。数段組まれた足場に生徒が上っていき配置につく、その姿は圧巻です。
前日には雨が降っており当日の天気も心配されていましたが、写真を撮る時間は見事に晴れました。
毎年写真の中央を飾るのは、高等部3年の生徒たちです。
ネクタイをきちんと締め、最高学年らしい頼もしさを感じさせました。
「最後の全校写真だ」—-そんな思いの表れかもしれません。
1年に1度の全校写真。爽やかな秋晴れの中、今年もいい笑顔があふれていました。

今年は例年よりも1週間早く、因数分解コンクールが開催されました。

今年の問題は難しかった!

例年よりも1割増し、難易度があがったのではないでしょうか。4枚から構成される問題冊子のうち、やさしいNo.1の問題から引っかけ問題があちこちに。緊張して必死に解いているので、平常心の時ならば何でもない問題でも、うっかり勘違いして間違えてしまいそうでした。

「西暦の数が因数分解で発問される」というのも恒例です。
今年の2014は
2×19×53
でした。そして問題の中での、2014の登場頻度が高かった。
おまけに素因数分解だけで発問されるわけではない。他の数を使って、掛けて足して引いて2014が出るようになっていたりと、なかなか頭をひねることになりました。

毎年必死になって解くたびに、そして工夫をこらした問題の数々を解くたびに、「うわぁぁ、数学の先生たちってば!」と思いながら、先生方を心から称賛する思いが湧き上がるのです。言うまでもなく、問題は100題を本校の数学の先生方が作っています。No.4に進むにつれて難易度は高くなるものの、No.2や3から散見される、精緻に構築された問題たちは本当に見事としか言いようがありません。高校生らをはるかに超える人知と数学の美しさに脱帽、感動すら覚えます。

そして学期始めから(ひょっとすると夏休みから)黙々と学習を積み重ね、難易さまざまな問題をパッパと解き、100問60分という体力勝負をもくぐり抜けて高得点をマークする生徒たちも見事です。

今年は例年よりもはるかに難易度が上がっていましたので、90点台後半は登場しませんでしたが、高3理系生徒が94点を叩き出し、トップを飾りました。続く86点をマークしたひとびとには、やはり高3理系生徒たちが名を連ねていました。これに高2の生徒(理系・文系が1人ずつ)、高1からも85点に躍り上がった生徒が1名登場しました。

因数分解コンクールは学習の済んでいる中3からの参加ですが、今年はなんと中2生も参戦していました。クラスの先生が初歩的な解き方を教えてくれ、4枚から構成される問題のうち、No.1には挑戦し、それ以上に挑戦した女子生徒が40点以上の得点をマークして、見事速報を飾っています。

速報に載らない生徒たちもずいぶん頑張っていました。去年から30点以上点数を高めた生徒、私立文系ながら果敢に挑戦し、70点以上をマークした生徒、個々の頑張りは速報だけに表れるものではありません。

ちょっと難易度があがった今年の因数分解コンクール。
皆さんもトライしてみませんか?
ぜひ下をクリックして下さい。
( 2014年度因数分解コンクール問題用紙.pdf)
解答時間は60分。
答えはこちらに。
(2014年度因数分解コンクール模範解答.pdf)
実は、解答用紙に書き写す時間さえも惜しい。ある程度のレベル以上の生徒ですと、問題を見て頭の中で計算し、直接解答用紙に書いてゆくぐらいの実力を備えています。そうしないと、時間が足りないのです!

イベントが多く、立教の一年の中で最も忙しい2学期。まだまだ先だと思っていたアウティングの日もあっという間にやってきました。勉強もしたいし、オープンデイの準備も忙しい…でもそんな日々の中でアウティングは、学校から離れて、息抜きをするいい機会。

高校2年生は今回オックスフォードへ行きました。立教からコーチで約2時間。こじんまりした大学都市に到着です。観光に一日あれば十分といわれるくらい小さな町ですが、その中には39のカレッジ(専攻ごとに分かれた寮と校舎の建物)があり、それぞれにホールや図書館が併設されているので、町全体が大学の中にあるといっても過言ではありません。それぞれのカレッジがそれぞれのエンブレムを持っており、ガイドさんによれば、オックスフォード大学の学生は、「University of Oxford」と書かれたトレーナーはけっして着ないとのこと。なぜなら、「オックスフォード大学の学生である」というアイデンティティよりも、「どこのカレッジに属しているか」というアイデンティティを強く持っているからだそうです。英国の大学は9月末から新学年が始まるため、町の中は新学期特有ののびのびとした雰囲気に包まれていました。

さて、オックスフォード観光はクライスト・チャーチからスタートです。今回高校2年生が選んだツアーは「アリスとハリー・ポッターをめぐるツアー」、「サイエンス・ツアー」、そして、「オックスフォードの歴史とステンドグラスツアー」の3つです。オックスフォード市公認のガイドさんが1時間半たっぷりとオックスフォードの歴史などについて、ゆかりの地をめぐりながら説明をしてくれます。

誰でも聞いたことがあるような有名な人の名前が出てきたり、建物の中に実際に入ったりすることで、授業では得ることができない「本物に触れる」体験に感動した生徒も多かった様子。女子生徒6人が参加した「ステンドグラスツアー」では、普段は通らないような裏道をゆっくり歩きながら一つ一つのカレッジにゆかりがある人物についてのストーリーを聞きました。それはまるで映画の中でその人の人生を一緒に歩んでいるような気持になります。すべての歴史は「人の人生」なんだなとしみじみと感じました。オックスフォードで最も古いといわれるステンドグラスを最後に見て、それが約1000年間、この町に大切に守られてきたのだという事実に、参加した生徒たちは思い思いの気持ちでゆっくりとそのステンドグラスをながめていました。

班ごとに昼食をとった後は独自の「ウォーキングラリー」。あらかじめ示されたヒントをもとに、街を歩いて4人の先生がいるポイントにたどり着くという企画です。今回のポイントは、「アインシュタインが相対性理論の講義で実際に使用した黒板を探してみよう」、「2009年にできたばかりのガーゴイルはどこにいるか探してみよう」、「17世紀にモーリシャスで絶滅した’ある鳥’の剥製を探してみよう」、そして、3つのポイントでそれぞれキーワードを教えてもらってから探す、最後のポイント「不思議の国のアリスにゆかりの小さな扉を探してみよう」の4つです。1学期のロンドンの時よりも町の規模が小さいため、4つのポイントすべてにたどり着いた班もたくさんありました。

しかし、町の中心から少し外れた「ある鳥の剥製」ポイントには少々苦労した様子。「先生!見つけるのが大変だったよ!」と不満げな生徒も多かったのですが、その鳥、「ドードー鳥」の剥製がある大学付属の自然史博物館には、珍しい動植物の剥製の展示がずらり。ガラスと鉄で作られた天井の高い建物に入った途端、「こんなにおもしろいところがあったなんて!もっと早く来たかった!」と言ってくれる生徒もたくさんいました。ドードー鳥は「不思議の国のアリス」の物語にも登場します。乱獲が原因で(敵がいなかったために飛べなくなり、人間に捕まりやすかった)17世紀には絶滅してしまい、いまや「伝説の鳥」ですが、その愛らしい姿から、現在でもオックスフォードのいたるところでシンボルとして描かれています。

ウォークラリーを終えた班から待ちに待った自由行動の時間。買い物をしたり、高い塔に上って街を眺めてみたり、普段は食べることができないハンバーガーを思いっきり食べたり…それぞれ楽しい時間を過ごした様子でした。

帰りのコーチの中では、気が付いたらみんな眠ってしまっていました。充実した一日を過ごせた証拠です。普段、立教生は決められた予定に沿って規則正しく過ごしています。アウティングは、そんな学校生活の中に、学期に一度だけあるからこそ、思いっきり楽しもう!と思えるイベントなのです。明日からまた忙しい日々が始まります。高校2年生の皆が大人になってまた訪れた時、きっとオックスフォードは変わらない姿で皆を迎えてくれることでしょう。みなさん、今日はお疲れ様でした!


私は、今年の夏期休暇に北欧や東欧などの10カ国を旅行しました。オーストリアの壮大できらびやかなシェーンブルグ宮殿に魅了されたこと、スイスの澄み切った空気の中でアルプスをハイキングしたこと、チェコでホテルを探して父が街灯もない真っ暗な道を運転し続けたことなど、思い返すと旅の中で多くの感動やハプニングがありました。その中でも特にポーランドにあるアウシュヴィッツ=ビルケナウ強制収容所を訪れた経験は、忘れることの出来ない、いや、忘れてはならないものとなりました。

アウシュヴィッツ=ビルケナウ強制収容所は第2次世界大戦中に百万人以上のユダヤ人やポーランド人などが虐殺された場所で、現在は「負の遺産」として世界文化遺産に登録されています。私がそこを訪れた日は、まだ8月下旬だというのに気温が15度以下で冷たい雨が降る寒々しい日でしたが、多くの人が訪れていました。

私はまず第一収容所を訪れました。ここには貨車などで運ばれてきた被収容者が生活するバラックが広大な土地にずらりと並んでいました。そして収容所の真ん中には、大量虐殺が行われたと言われるガス室に続く一本の真っ直ぐに伸びた線路があり、まるで死へ続く道のようでした。被収容者たちが、有刺鉄線のフェンスで囲まれ自由を奪われた環境の中で、過酷な労働を強いられ、十分な食事も与えられない日々を何を思いながら生きていたのか、亡くなっていったのかを思うと胸が苦しくなりました。同時に、当たり前だと思っていた今の生活が、何よりも幸せなのだと実感しました。そして、一日中何もしないでベッドでゴロゴロしたりする私をとても恥ずかしく思いました。罪無き子供や大人の命がこのような形で奪われることは、二度とあってはならないと強く思いました。

次に第二強制収容所を訪れました。現在は博物館になっており、被収容者から押収した大量の鞄や靴の展示や第2次世界大戦中の写真の展示などがありました。特に、絞首刑を受けた後の首が落ちた人々の写真や銃を向けられて怯えている男性の写真などは衝撃的で、目の前に「死」が迫ってくるような恐ろしい気分になりました。私は、アウシュヴィッツ=ビルケナウ強制収容所を訪れて初めて、人と人とが殺し合う本当の戦争の恐ろしさを感じました。

私は現在フランスに住んでいるので、BBC WORLDやSKY NEWSといった海外情報番組をよく見ます。そこでは、ガザ紛争やウクライナ問題、アフリカの内紛、イスラム国などの話題でもちきりでした。宗教問題や民族問題、経済的利害などで対立し、大きな争いへと繋がってしまうのです。そして今もなお、死と隣り合わせで暮らしている人が多くいるのです。日本は太平洋戦争後、他国と多少の揉め事はありますが、平和が続いていると私は思います。だから、なんとなく戦争は「他国の争い」や「過去」のものという気がしていましたが、決してそうではないと強く実感しました。

私がこうしてフランスに住んでいること、多くの国を旅行できることは、世界全体が密接に繋がっているという証拠です。だから、どんなに離れている国の小さな争いでも、関心を持つことは、これから国際社会を生きる上で、とても大切だと思いました。
この夏期休暇で得た貴重な経験を忘れずにこれからの日々を過ごしていきたいです。

(高等部2年生 女子)

9月27日の土曜日、立教英国学院にスカウト隊がやってきました。彼らは来年の夏に山口県で行われる第23回世界スカウトジャンボリーに出席する選ばれしイギリスのメンバー達。日本訪問前に、彼らに日本のことを少しでも知ってもらうおうと、今回我が校の高校1年生と交流の機会が設けられました。いつもなら午前中には授業のある土曜日ですが、この日は一日かけてスカウト隊と楽しい交流の時間を過ごすことが出来ました。

最初の自己紹介はお互い少し緊張気味でしたが、アイスブレイクでStuck in the mud(日本でいう氷鬼)をすると一気に距離が縮まりました。その後はグループに分かれて色々なアクティビティに挑戦しました。

まずはロープと木だけで鳥居を作るアクティビティ。普段からキャンプなどでロープの扱いに慣れているスカウト隊のメンバーや大人のリーダーからロープの結び方や木の組み方を教わりました。このようなアクティビティをスカウトではPioneeringというそうです。未開拓の地でも生きていけるような術をPioneeringでは学ぶわけです。

次にチームワークが要求されるゲームをしました。円にしたロープ1本をみんなで引っぱり、その上を一人が歩く遊びやボールを使った遊びなどです。みんな大はしゃぎで(童心に帰って?)このゲームに臨みました。人が揃えば、シンプルな道具でこんなにも楽しい遊びができるのかと感心しました。

午前中のプログラムを終えると、この日は特別に外の芝生の上で昼食を食べました。写真を撮ったり話を深めたりして、いつもとは違った土曜日の昼食を美味しくいただくことができました。

午後は、まずロープと木で担架を作るアクティビティをしました。完成した担架の上に人をのせて、チームレースも行いました。チームによっては途中で担架が壊れる所も…。良い思い出となりました。

そして最後に立教生からスカウト隊へ、来年の日本訪問に備えて、日本について英語でプレゼンテーションを行いました。この日のために準備をしてきた、日本の食べ物や電車の乗り方、お風呂の入り方など、同年齢の生徒たちの視点から見た日本紹介に、スカウト隊のメンバーは興味深々で聞き入っていました。日本文化について詳しく書かれた手作りの冊子をもらったスカウト隊のメンバーは「来日の際に必ず持っていく!」と喜んでいました。

別れの前のお茶の時間にはスカウト隊と立教生がお互いにお土産を交換しました。スカウト隊からもらったバンドには日本語で「仲間」と書いてありました。
良い刺激となる時間を彼らと過ごすことができ、スカウトとの交流は思い出に残るイベントとなりました。今回出会った「仲間」達が来年日本でよい時間を過ごすことが出来ますように。

私はこの夏休みケンブリッジ大学で行われたサイエンス・ワークショップに参加しました。
文系の私が参加したのは、Science Communicationというプロジェクトで、私を含めて日本人3人と英国人3人のグループで、難しい科学を誰でも理解できるように説明するのを目標として一週間頑張りました。

このプロジェクトを担当しているケンブリッジ大学付属のthe Naked Scientistsの指導を受けて、今回のサイエンス・ワークショップから3つのプロジェクトを選んで、それぞれのpodcastを作りました。他のワークショップ参加者へのインタビュー形式のpodcastなので、質問をする前に失礼にならないように、それぞれのテーマについて事前に調べたり、内容が分かりやすいように色々と工夫をして、編集にも時間と手間をかけて完成させました。

以下のpodcastは、今回のワークショップの中から、センサー、細胞(DNA)、金属の3つのプロジェクトについて説明したものです。

Naked_Scientists_Materials.mp3
Naked_Scientists_FlyBrain.mp3
Naked_Scientists_Sensors.mp3

9月最後の土曜日、ロンドン日本人学校で秋の文化祭が行われました。立教英国学院の在校生には、ロンドン日本人学校出身者が多く、また弟妹や後輩たちがたくさんありますので、毎年ご招待を受けて、文化祭へ遊びに行っています。今年も午前中2時間だけ授業を受けて、11時前から出かけました。

コンサートや劇、展示を中心とした文化祭になっており、特に体育館の舞台で行われる劇やコンサートは溢れんばかりのパワーが漲っていました。小5~高3までが学ぶ立教英国学院では学年の高い高校生にパワーを感じやすいのですが、この小中学生の元気いっぱいの発表には、「いい発表だったなぁ」と思わず感嘆の声がもれるほどでした。アナウンスをつとめる小中学生たちは日本語でも英語でも、はきはきと説明を行い、進行もとてもスムース。それぞれが少しずつの担当だったかもしれませんが、きっと丁寧に練習してきたのでしょう。

最後を飾った中学生の劇「Long Road to Freedom ~自由への長い道のり~」は一段と活気に溢れていました。昨年亡くなったネルソン・マンデラ氏に敬意を表して、アフリカ系の人々に対する差別を扱ったもので、中学部3学年が力を合わせたお芝居。一人一人が情熱をこめて演じ、言葉も力強くてはっきりとしています。あいだあいだに入った、1学年ごとの合唱、そしてお芝居の最後をしめくくる中学部全員での合唱も、とても溌剌として一生懸命で、お芝居の内容もさることながら、一人一人が一生懸命に練習を積み重ねたのでしょう、その懸命さに心を打たれました。そのあとに校庭で行われた反省会を見ていると、生徒と先生が一丸となって臨んだ熱さと、互いの温かい信頼関係を感じて、見ているこちらがほろりとしました。久しぶりに家族や弟妹たちと顔を合わせた立教生たちでしたが、小中学生のパワーに高揚し「次は私たちのオープンデイ。」1ヵ月後の立教英国学院のオープンデイに向けて、エンジンがかかるというものです。

皆さんは因数分解というものを覚えていますか?

中3~高1ぐらいの年頃に、数学で学ぶもので、誰もが学習しています。高1で学ぶと、その後の進路に応じて因数分解を利用した、更にレベルの高い数学を学んでゆきます。
数学では単純な計算問題をたくさん解くものは数多く存在しますが、立教英国学院恒例行事の1つが、2学期の「因数分解コンクール」なのです。
60分で100題。同じ記号や数字をくくり出す簡単なものから、特殊公式を使う難解なものまで100題です。

対象は中3から高2。高3は数学選択の生徒のみのこともありますが、学年によっては意気が高く、私立文系の生徒も含めて全員で挑戦することもあるほど。
「わからない」「めんどくさい」「そのうちやる」…はじめは15歳前後の子供らしい言葉が聞かれるもの。

しかし「いよいよ今週末は因数分解コンクール」となると、生徒達の表情が変わって復習から勉強スタート。クラスで行われる因数分解の小テストの点数がみるみる上がっていくのですから、大したものです。教員室にたびたび生徒たちが立ち現れ、「因数分解の解法の冊子(数学の先生達が用意したスペシャル冊子)を下さい」から「過去問題を下さい」「第20回台の過去問題はないんですか?」「この問題の解き方だけど…」などという会話が聞こえるようになってきます。友達同士で解法を教えあう姿も。前日の土曜日は、図書館に入って12時まで勉強時間を延ばして因数分解尽くし。どの生徒も随分勉強道具が少ないなぁと見ていると、冊子・過去問題・ルーズリーフと筆記用具の4点セットだけ。
すごい意気込みだ、頑張れよ、みんな。

因数分解コンクールは今日の19:30スタート!

毎年夏休みに、クリフトン科学トラストのアルボーン博士が主催し、共催団体としてケンブリッジ大学と立教英国学院が企画運営する日英サイエンスワークショップ。10年目を迎えた今回のワークショップは、イギリスのケンブリッジ大学と日本の東北大学の両方で行われました。またこれに伴い、8月11日には日本の英国大使館でレセプションも行われました。

British Chamber of Commerceで発行されているACUMENという雑誌にこの節目となる日英サイエンスワークショップの記事が掲載されましたのでご紹介致します。

(リンクはこちらです。)

日本の学校より一週間程早く始まった夏休み。僕は日本で夏らしいことをしたいなと思っていました。しかし、なかなかできず、しいて言えばおじいちゃんおばあちゃんの家でプールに入ったことでした。宿題をやったり出かけたりと自分の時間があまりありませんでした。

9月1日、夏休みが終わる頃、山梨県へ行きました。これは涼しい所へ行き暑い夏を乗り切ろうという計画でした。しかし8月の終わりから東京では平均気温25度程度で東京でも十分涼しかったです。8月の上旬から中旬の間に行こうと思っていても時間が取れず9月となってしまいました。

山梨では主に観光でなく避暑地でのアクティビティがメインでした。夏といえば川遊びで今回チュービングに挑戦しました。チュービングとは大きくて頑丈な浮き輪に乗り川を下るスポーツです。気温は20度ないくらいでしたが重装備で水に入っても暑いくらいでした。しかし初体験でインストラクターの方もとてもおもしろい方でいい経験になりました。それ以外にテニスや卓球もしました。ホテルからは富士山が見えました。とても間近で見れてうれしいです。

観光では忍野八海に行ったことが一番心に残っています。忍野八海は富士山の伏流水が湧き出た湧水池がかつてあったことから名づけられています。湧水池は水深8メートルの所や海のように深いところもあります。湧水なのでとても澄んでいて八メートル下の地面が見えてびっくりしました。よくみると携帯電話や眼鏡も水中に落ちていました。小さい湧水池はとても浅かったのですが一部分、底がまっくらの所があり、その下はとても深く地形が複雑らしくテレビの取材でそこをもぐった2人が帰ってこれなかったことがあったそうです。それは岩がたくさんあり、日光が差し込んでいなかったため上に上がってこれず酸素ボンベの中がなくなってしまったからと聞きました。遺体は当分発見されず何日も後にやっと見つかったそうです。そう思いながら湧水池を見ているととてもぞっとしました。

今回の夏休みは色々な経験をしたと思います。今後も立教でしかできないことをたくさん行ったり、色々な事に挑戦していきたいと思います。

(中学部2年生 男子)

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