がちゃっ。パスコードがかけられている、分厚い、いかにも宝を隠し持っていそうなドアが開いた。これからすごいものが見られる予感に言葉では表しきれないほどの胸騒ぎがした。少し緊張しながら、ドアの中を覗いてみた。初めて空を飛ぶ飛行機を見た子供のように興奮して私は目を大きく見開いた。中はこじんまりとした小さな部屋でレザーで出来ているカバーの古い本が大切そうに並べられていた。ここに置いてある本はただ長い年月を生き延びただけではない。このリンネ研究所の存在価値を最も高いものとしている本であった。

リンネは18世紀の生物学者で初めて二名法を用いた生物の仕組みを分かりやすく記した人だ。ここにあるのは実際リンネが自身の研究の為に使っていた本であったり、彼が書いた本の初版だったり、生物学を大きく変えていった考えが手書きで記されている本ばかりだ。案内して下さった女性は一つ一つの本を気をつけて私たちの為に取り出して開いて、丁寧に説明をしてくれた。最も古い本で15世紀の植物の本も見せてくれた。それ以外にもリンネ研究所のフェローの名前が全て並んでいる本も見せてもらった。中から昭和天皇裕仁の名前が出てきたり、18世紀リンネによって集められた蝶、魚、虫なども保管されていた。

もちろんこの日に行ったリンネ研究所ではそれ以外にも研究所自体の歴史、フェローであったダーヴィン、ウォレスの話も教わって、聞いていてとても楽しかったが、やはり最も感動したのはリンネが世に残していった本がある小さな部屋だ。まだまだ未熟な私でもこの一つの小さな部屋にある生物学の歴史、発展、そして一つの新しいアイデアの大切さが心の底まで伝わってきたからだ。また何よりも、リンネがただ教科書に載っている人物としてだけではなく、本当に実際存在していた新しい物を考え出した偉大な人として間近に感じられたからだ。

今までロンドンにはよくアウティングで行っていたが、この日に教わって感じたものとは全く比べ物にならない。これからのワークショップがとても楽しみだ。

(高等部2年生 女子)

よく他人から好奇心が強い人だと言われてきた。これのお陰で人に迷惑をかけたこともあるし、今の自分があるのだとも思う。さらに小学校で出会った理科の先生は、私のこのどうしようもなく大きな好奇心を高く評価してくれた。これに参加したのも好奇心に突き動かされたせいかもしれない。
このサイエンスワークショップを通じて、私は色々な人と関わりたいと思う。私は英語もそこまで得意ではない、海外生活だって長くない。しかし言葉の壁を越えて、また文化の壁を越えてコミュニケーションをとらなければならない、そんな未来が近いうちに来ると私は思う。そんな世の中で生きていくために、ここで、そのステップを踏むのだと私は思う。私は積極的に英国人に喋りかけ、相手の文化を知り、日本の文化を教えたい。最終的には友達になり、これから長く付き合っていきたい。さらに、東北から来る生徒と英国人の生徒の交流の手助けも出来たらいいなと思う。

(高等部2年生 男子)

楽しい!みんなと昨年もオープンデーに来させていただきましたが、今日は家族で来させていただいております。
(八木さん)

卒業してから初めての訪問を主人と2才の娘連れて30年ぶりに実現できて感無量です。思い出せるものかな…と思いつつ先生に案内していただいたら、ドミトリー・ダイニング・クリスマスツリーが飾られたホール、(元)メールボックス等々懐かしい場所ばかり、思い出がよみがえりました。すてきなガーデン、景色、心に焼き付けます。今日はありがとうございました。
(小池さん)

サイエンスワークショップに自分が貢献できること。それは英人に日本を伝えるということだろう。
自分は前の学校で卓球部に所属していた。県内では強豪校として有名だった。当然、練習はハードなもので、共に練習に励んできた者が、一人、また一人と辞めていった。自分も何度も辞めたいと思った。しかし、そんな気持ちと同時に逃げることへの悔しさも感じていた。ここで諦めたら今まで積み上げたものが無駄になる。いつも自分にそう言い聞かせた。その甲斐もあり、そこそこの成績を残すことができた。そして、諦めないことの大切さや他人への礼儀、何事にも真剣に取り組むことの重要さを学んだ。
卓球部で培ったこれらのことを、サイエンスワークショップで全て発揮したい。言いたいことが伝わらなくても、何を言ってるか聞き取れなくても粘り強く諦めずに喰らいつく。常に相手を気遣い、やってもらったことへの感謝を忘れない。そんな姿を見せて、日本にはこういう人がたくさんいるということを知ってもらいたい。
その為に自分は参加します。

(高等部2年生 男子)

私が東北でのサイエンスワークショップに参加したいと思った理由は2つあります。
1つ目は同世代の英国人との交流です。高校1年生のときに参加した、ミレースクールとの交換留学では沢山の良い経験をすることが出来ました。特に、日本人と英国人の感性の違いに面白さを感じ、それが「Science」に限定されたときにどうなるのか知りたいと思ったからです。
2つ目は、東北と英国の違いを伝えることです。私は宮城県出身であるため、東北の知識は少なからずあります。その知識を使い、英国の高校生には東北について、東北の高校生には英国について伝えたいと考えました。これは、東北出身であり立教の生徒である私にしか出来ないことだと思います。
以上、2つの目標を達成するために、私は積極的にコミュニケーションをとろうとする姿勢を大切にしたいと思います。私自身、英文法や語彙力はまだまだ未熟です。しかし、だからといって怖気づくことなく会話を楽しみ、多くのことを学ぶ良いチャンスだと思って頑張りたいと思います。

(高等部2年生 女子)

私がホームステイをした所はホーシャムにある3階建てのお家でした。ホストマザーが私たちを迎えに来た車は三人暮らしにしては大きな車で、中へ入るとキャンピングカーになっていました。まだ会って間もなく、家の合鍵を渡されました。ホストマザーが働いているということもありますが、このホストファミリーが私たち、そして日本人のことを信頼してくれているのだと感じました。

一日が経ちホストファーザーとシスターが彼らのおばあさまの家から戻ってきました。ホストシスターは四歳の女の子でマヤという子でした。私にもマヤと同い年のいとこがいるので会って遊ぶのを楽しみにしていました。トランポリンやブランコがあるお庭で遊んだり、プレイルームで沢山あるおもちゃの中からマヤのお気に入りのもので遊んだり、毎朝私達の寝室がある3階までやってきたりと、かわいい四歳の子に癒されました。

ホーシャムの町はもちろん、ギルフォードへ自分達だけでバスに乗って行ったことも大きな経験でした。ギルフォードで買い物をしたこと、クラスメイトと合流しスケートやボーリングをしたりなど充実していました。

楽しかった一週間は過ぎるのが早く、一日一日が濃かったです。私たちはピンクが大好きなホストシスターへピンクの髪ゴムとブレスレットをプレゼントしました。風船に手紙をつけて渡したら、手紙の重さで風船が沈んでしまいましたが、喜んでもらえて良かったです。イギリスの一般家庭へホームステイをするということは初めてのことでしたが、家庭それぞれの違いを理解し、親交を深めることができました。

(中学部3年生 女子)

ケンブリッジで英国人と一緒に研修を受けるという貴重な体験で、普段触れることのない機材や技術に触れられる上、、同年代の英国人と交流することができるというのは想像しただけで胸が躍る。交流の中で、言語の壁を乗り越えてお互いの文化について情報交換したい。相手が科学をどう捉えているかや学校ではどんなことを学んでいるかということをお互いに共有することで、新たな視点を持つことができるはずだ。その視点は将来のビジネスにおいても大切になると思う。
そして、ワークショップに参加するにあたって、自分が「日本人の代表」として相手の英国人に見られるであろう。代表としての自覚を持ち、代表に恥じない能力を発揮して、「日本人は素晴らしい力を持っている」と英国人に思わせたい。そうすれば良いワークショップになるだろうし、来年度以降もさらにハイレベルなワークショップを展開してくれるだろう。ワークショップの更なる発展に貢献したい。

(高等部2年生 男子)

期末考査が終わったばかりの6月29日(日)の午後、立教の小中学生と高校生の一部の女子生徒達がFarlington Schoolを訪れました。Farlington Schoolは女子校で、立教と同じくらいの年齢の生徒がいます。通学の生徒と寮生活をしている生徒がいて、この日はイギリス以外にも様々な国々から来ている寮生と交流しました。立教がFarlington School をJapanese Eveningに招待したお礼に、今度はFarlington School が立教生をPool Partyのために招待してくれたのです。良いお天気の日で、みんな大はしゃぎで一緒にプールを楽しみました。

私がサイエンスワークショップに期待している事は主に二つあります。
一つ目は、サイエンスワークショップへの参加によって、今まで自分が持っていた世界観がまた全く違った方向へ広まっていくことです。自分の視野が広がって、今社会で求められている柔軟性のある人間に少しでも近づける事です。普段なら見られないような世界に接触して、色々な知識を得て、一つのものに対する様々な見方を教わる事を期待しています。また、サイエンスの最先端の話を聞いて、浮かんできた疑問に対して専門家が答えてくれるような場で、色々と考えさせられるようなものに出会えることを期待しています。
二つ目は、このワークショップを通して色々な人に出会えることを期待しています。英国人、日本人、いろいろな人と交流して、自分の英語力を積極的に使っていきたいと思います。今まで、2回のサイエンスワークショップに行った先輩のプレゼンテーションを見てきましたが、写真で見る先輩はいつも英国人と対等になって楽しそうに話していたので、自分もあのように交流が出来るように頑張りたいと思います。そして、いっぱい交流が出来ることを期待しています。

(高等部2年生 女子)

5月7日の午前中と5月12日の午前中の2回にわたって、地元の小学校Rudgwick Primary Schoolとの交流を行いました。立教からは、7日は小中学生と高校2年生、12日は小中学生が参加しました。
第1回は、Rudgwick Primary Schoolの生徒達が立教にやってきました。着物の展示や剣道のデモンストレーションを見てもらった後は、立教生がイギリスの小学生達に、あやとりや独楽、剣玉、折り紙、福笑い等の遊び方や箸の使い方を教えたりしました。
第2回は、立教の小中学生がRudgwick Primary Schoolを訪問しました。イギリスの生徒達と混合で4つのグループに分かれて、順番にイギリス文化を体験させてもらいました。Maypole Danceという伝統的なダンスを習ったり、Snake and ladderというゲームで遊んだりしました。また、パソコンで算数を勉強するためのEducational Gameに挑戦したり、Art work in woodlandの体験では、枝や葉っぱ等を使ってオリジナルのアート作品作りに取り組みました。
リフレッシュメントにイギリスらしいスコーンをいただき、休み時間は外で一緒にボール遊びや縄跳びをしたり、仲良くなった子と一緒に写真を撮ってもらったり・・・楽しい時間はあっという間に過ぎました。もっと英語を勉強して、次に会うときはもっと仲良くなれるといいですね。

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