私がホームステイをした所はホーシャムにある3階建てのお家でした。ホストマザーが私たちを迎えに来た車は三人暮らしにしては大きな車で、中へ入るとキャンピングカーになっていました。まだ会って間もなく、家の合鍵を渡されました。ホストマザーが働いているということもありますが、このホストファミリーが私たち、そして日本人のことを信頼してくれているのだと感じました。

一日が経ちホストファーザーとシスターが彼らのおばあさまの家から戻ってきました。ホストシスターは四歳の女の子でマヤという子でした。私にもマヤと同い年のいとこがいるので会って遊ぶのを楽しみにしていました。トランポリンやブランコがあるお庭で遊んだり、プレイルームで沢山あるおもちゃの中からマヤのお気に入りのもので遊んだり、毎朝私達の寝室がある3階までやってきたりと、かわいい四歳の子に癒されました。

ホーシャムの町はもちろん、ギルフォードへ自分達だけでバスに乗って行ったことも大きな経験でした。ギルフォードで買い物をしたこと、クラスメイトと合流しスケートやボーリングをしたりなど充実していました。

楽しかった一週間は過ぎるのが早く、一日一日が濃かったです。私たちはピンクが大好きなホストシスターへピンクの髪ゴムとブレスレットをプレゼントしました。風船に手紙をつけて渡したら、手紙の重さで風船が沈んでしまいましたが、喜んでもらえて良かったです。イギリスの一般家庭へホームステイをするということは初めてのことでしたが、家庭それぞれの違いを理解し、親交を深めることができました。

(中学部3年生 女子)

ケンブリッジで英国人と一緒に研修を受けるという貴重な体験で、普段触れることのない機材や技術に触れられる上、、同年代の英国人と交流することができるというのは想像しただけで胸が躍る。交流の中で、言語の壁を乗り越えてお互いの文化について情報交換したい。相手が科学をどう捉えているかや学校ではどんなことを学んでいるかということをお互いに共有することで、新たな視点を持つことができるはずだ。その視点は将来のビジネスにおいても大切になると思う。
そして、ワークショップに参加するにあたって、自分が「日本人の代表」として相手の英国人に見られるであろう。代表としての自覚を持ち、代表に恥じない能力を発揮して、「日本人は素晴らしい力を持っている」と英国人に思わせたい。そうすれば良いワークショップになるだろうし、来年度以降もさらにハイレベルなワークショップを展開してくれるだろう。ワークショップの更なる発展に貢献したい。

(高等部2年生 男子)

期末考査が終わったばかりの6月29日(日)の午後、立教の小中学生と高校生の一部の女子生徒達がFarlington Schoolを訪れました。Farlington Schoolは女子校で、立教と同じくらいの年齢の生徒がいます。通学の生徒と寮生活をしている生徒がいて、この日はイギリス以外にも様々な国々から来ている寮生と交流しました。立教がFarlington School をJapanese Eveningに招待したお礼に、今度はFarlington School が立教生をPool Partyのために招待してくれたのです。良いお天気の日で、みんな大はしゃぎで一緒にプールを楽しみました。

私がサイエンスワークショップに期待している事は主に二つあります。
一つ目は、サイエンスワークショップへの参加によって、今まで自分が持っていた世界観がまた全く違った方向へ広まっていくことです。自分の視野が広がって、今社会で求められている柔軟性のある人間に少しでも近づける事です。普段なら見られないような世界に接触して、色々な知識を得て、一つのものに対する様々な見方を教わる事を期待しています。また、サイエンスの最先端の話を聞いて、浮かんできた疑問に対して専門家が答えてくれるような場で、色々と考えさせられるようなものに出会えることを期待しています。
二つ目は、このワークショップを通して色々な人に出会えることを期待しています。英国人、日本人、いろいろな人と交流して、自分の英語力を積極的に使っていきたいと思います。今まで、2回のサイエンスワークショップに行った先輩のプレゼンテーションを見てきましたが、写真で見る先輩はいつも英国人と対等になって楽しそうに話していたので、自分もあのように交流が出来るように頑張りたいと思います。そして、いっぱい交流が出来ることを期待しています。

(高等部2年生 女子)

5月7日の午前中と5月12日の午前中の2回にわたって、地元の小学校Rudgwick Primary Schoolとの交流を行いました。立教からは、7日は小中学生と高校2年生、12日は小中学生が参加しました。
第1回は、Rudgwick Primary Schoolの生徒達が立教にやってきました。着物の展示や剣道のデモンストレーションを見てもらった後は、立教生がイギリスの小学生達に、あやとりや独楽、剣玉、折り紙、福笑い等の遊び方や箸の使い方を教えたりしました。
第2回は、立教の小中学生がRudgwick Primary Schoolを訪問しました。イギリスの生徒達と混合で4つのグループに分かれて、順番にイギリス文化を体験させてもらいました。Maypole Danceという伝統的なダンスを習ったり、Snake and ladderというゲームで遊んだりしました。また、パソコンで算数を勉強するためのEducational Gameに挑戦したり、Art work in woodlandの体験では、枝や葉っぱ等を使ってオリジナルのアート作品作りに取り組みました。
リフレッシュメントにイギリスらしいスコーンをいただき、休み時間は外で一緒にボール遊びや縄跳びをしたり、仲良くなった子と一緒に写真を撮ってもらったり・・・楽しい時間はあっという間に過ぎました。もっと英語を勉強して、次に会うときはもっと仲良くなれるといいですね。

私がサイエンスワークショップに参加しようと思った理由は、2つある。

1つ目は、研究についてだ。このワークショップでは、最前線で研究をしていらっしゃる先生方から授業を受けることができる。学校の理科の授業の多くは、かなり昔に分かった真実を説明され、それを理解し、世の中の仕組みを学んでいくものになっている。そして自分の知識としていく。しかし、それらの知識が今何に、どうやって役立っているのか私は知らない。例え役立ち方を人から教えられても、身をもって感じることはできないだろう。やはりこの目で、この手で感じたい。ワークショップでは、最先端の研究を自分で見ることができる。自分がこれまでに蓄えた知識がどのように活かされてきたのか、知ることができる。また昨年の話を聞くと、一流大学ならではの精密で高性能の機械や部屋での実験があるらしい。それも楽しみだ。

2つ目は、英語力をつけたいからである。私はケンブリッジで行われるワークショップに参加する。そこには他に、英国人の生徒、京都からくる英語、理科が得意な生徒たちも参加する。自分の考えを英語で伝えることが苦手な私だが、知りたいという欲は強い。研究内容についても自分から多く質問したいと思うし、一緒に参加する生徒と交流を深めたいとも思っている。それらのことを通して、自分の英語を改善したい。

また目標の1つに、周りの人をよく見ることをあげたい。京都の子は、私たちと同じ教育を受けている同世代なので、見ることで立教生や自分の誇れるところやいいところ、逆に苦手なことを見つけたい。そしてこれからに生かしたい。
研究内容については、私は「遺伝」を選んだ。生物の授業が好きで楽しんでいる私に、一番合っているテーマだ。将来、医療や健康について学んでいきたいので、遺伝子の研究にはとても興味がある。質問したりして、貪欲に参加しようと思う。
これらのことを頭に入れて、ワークショップにのぞみたい。

(高等部2年生 女子)

立教英国学院に入学してから約1か月が経ちました。早速、英国人との関わりを持ちました。一つ目は、ジャパニーズ・イブニングです。立教の人はこれを略してジャパイブと呼びます。この行事では、日本の伝統的な遊び、日本特有のものを地域の英国人に紹介します、紹介するテーマごとに、全校から各学年2,3人ずつ集まり、高校2年生をリーダーとして、10種類のパートに分かれて行います。

今回、私が挑戦したのは福笑いです。合同の準備時間は、7限目に3時間ほどありました。私自身、福笑いの経験はあまりなく、ジャパニーズ・イブニングも初めてのことだったのでアイディアが出にくかったです。福笑いの顔にするキャラクターを決め、絵を描いたり、そのキャラクターの説明を英語で書くのも自分達で行いました。キャラクター決めでは、なるべくポピュラーな日本のものが良いと思い、ピカチュウやドラえもん、アンパンマン、ラインのキャラクターなど、英国人に楽しんで頂く工夫をしました。

当日は、7限目と8限目を使って開催されました。福笑いの説明の英語のシナリオを作ってありましたが、お客様を目の前にして緊張しながらも臨機応変に対応しなければならない為シナリオ通りにはいきませんでした。お客様が福笑いをやって、私が教える、というだけでなく、ちょっとした会話もしました。いつもの授業でECの先生方や音楽の先生方に話すように話してみても、小学生などの小さい子には理解されず、親に通訳されているのを見て、自分の発音や伝えたいのに伝わらないもどかしさを感じました。

ジャパイブの中で地域交流委員によるプレゼンテーションが行われました。舞台に立ち、日本の妖怪を英語で紹介するだけでなく、実物にそっくりな、なりきり妖怪も登場し、立教生もお客様も楽しめるプレゼンテーションでした。少し手が空き、他のグループのところをまわっていたら、立教生が夢中になっているものがありました。それは、竹とんぼです。私も今回のこのジャパイブで初めて飛ばしました。たとえ日本人でも、日本の昔遊びをやったことのある小中学生はだんだん少なくなってきている気がします。私もその一人でした。でも、外国人に日本のことを紹介するには、まず自分が知らなければならないと思いました。

二つ目は、ECの授業の一環で1限目から4限目の途中まで、近所にある現地の小学校へ行ったことです。この小学校とは以前から交流があり、私のことを覚えていてくれた子や、ジャパニーズ・イブニングに来てくれた子と再会しました。まず、学校にある小さな森でグループに分かれてゲームをやりました。最初は指示通りにやる為に落ち葉をみんなで拾ったりしましたが、一人の女の子が大きな木を持ってきました。その木を真ん中にツリーのようにさすという考えを伝えてくれました。与えられたものをやるだけでなく、発想を広げて自分の考えをプラスしているイギリス人の子どもはアイディアが日本人とはまた違うものだと思いました。他にもいくつかのゲームや、歌を歌ったり、体操を見せてくれたりと楽しい時間を過ごしました。

今年は今までと変わり、イギリスという新たな場所に来ました。英語力だけでなく、立教生との信頼関係や、他文化と触れ合うことにより、これからも自分の世界を広げていきたいです。

(中学部3年生 女子)

4月24日、5月1日、5月15日の3回にわたり、立教の中学1、2年生が、地元の小学校Pennthorpe Schoolの生徒達と、放課後に交流会をしました。
第1回はPennthorpeの生徒達が立教にやってきました。まずば、初対面同士少し緊張しながら、立教生は英語で、Pennthorpeの生徒達は日本語で、参加者全員と一人ひとり挨拶しました。それが済むと、立教生とイギリス人の生徒がペアになって座りました。立教生はみんな、覚えたての英語とジェスチャーでなんとかコミュニケーションを取りながら、イギリス人の子達に書道を教えました。まずは立教生がお手本に、日本らしい単語(さくら等)の書き方を教えてあげたり、イギリス人の子達の名前を片仮名で書いてあげたりしました。その後、Pennthorpeの生徒達も、見よう見まねで筆を持ち、書道に挑戦しました。みんななかなか上手に書けていました。イギリス人の生徒達はとても喜んでくれて、中には妹やお父さんの名前まで練習したペアも何組かいました。楽しい1時間はあっという間に過ぎて、Pennthorpeの生徒達は再会を約束して帰っていきました。
第2回は立教生達がPennthorpe Schoolを訪れました。小さなグループ毎に校内を案内してもらい、日本の学校とは違うイギリスの学校の雰囲気を感じたようです。イギリスに関するクイズは少し難しかったですが、イギリスのことが、また少しわかりました。
第3回はPennthorpeの生徒達が再び立教にやってきました。あやとり、独楽、剣玉、折り紙、福笑いの遊び方や、箸の使い方等、様々な日本文化を体験してもらいました。Japanese Evening のために覚えた英語の表現を使いながら、上手に紹介することができました。

私は親と離れて生活したいと思い、この学校に入学しました。年の離れた姉がいたため早く自立したいと思っていました。英国学院では小学5年生から高校3年生まで一緒に生活するので一人一人が協調性を必要とし、それと同時にお互いの気持ちを大切にすべき環境だと実際に入学してみて感じました。最初の一週間はとても長く感じ、日本ではささいな物事のようなことでも大きな経験をしている様でした。
最初は慣れない場で、食事のルールや、授業をこなすのは大変でした。しかし、先輩方やクラスメイトが親切に教えてくれたり、先生方のフォローもあり、少しずつですが立教生に近づけたような気がしました。入学してすぐに球技大会があるので、学年を問わず団結力が高まり、他の学年にもどんどん仲の良い関係が生まれて嬉しかったです。
一年間立教に在学して出来る限りのことを吸収したいです。球技大会も、オープンデーも、合唱コンクールなど、一度きりだと考えると寂しいですが、日々の生活も通して沢山のことを学びたいです。そして、高校生、大学生になってもこの学校に行って良かったと思える一年にしたいと思いました。

(中学部3年生 女子)

僕の在学する立教英国学院は毎年一学期の終わりに全校生徒でウィンブルドン観戦に行く。ウィンブルドンはロンドン市の南に位置する近郊の街で試合会場の周囲には広々とした公園がある。大勢の観客が早朝からこの公園に並んで開場を待つ。僕らもまた、その列に夜明け間もない頃から並び朝の寒さに耐えつつ芝の上に腰を下ろす。友人達とともに早朝の公園で長々と会話する機会などめったに無いが、毎年恒例のこの行事は自分にとって夏の訪れを感じさせるひとつの風物詩でもある。

並びはじめの頃は皆学生なので早朝といえど楽しく談笑したりしているのだが、日が高くなるにつれて睡眠不足の兆しが見られ始め、しまいにはレジャーシートの上で寝てしまう人が出てくる。最上級生になったものの、例年と変わらない友人達の姿を見ることはどこか落ち着くものがある。

11時を回りようやく会場の中に入ると疲れもいつの間にか無くなり、選手や観客達の熱気に圧倒される。この会場で興味深いと思うのは、試合はもちろんであるが、来場者の様子を観察するのもまた面白い。普通は20ポンドを払って中に入るのだが、それだけでは入れない場所もある。主要な試合がとり行われるコートは座席指定のチケットを買わなくてはならない。ここまでは日本の野球場などでも見受けられるので違和感はないが、独特の雰囲気を出しているのが会員制の建物である。入り口には古風な制服を着用した守衛が2人直立している。建物の中に入っていく人は皆一様にジャケットを羽織って正装している。高いところより観戦する彼らの姿は何とも羨ましいものではあるが、それと同時にイギリスの階級社会を垣間見るものとして滑稽に感じるのである。

僕は今年で最後のウィンブルドン観戦であったが、この様子は恐らく10年後、20年後もイギリスを象徴するものとして変わらずにあり続けるだろう。その変わらない姿をみるためにもまたいつか来ようと思う。その時だけは、仮に何年先の出来事であったとしても、きっと今の友人達の姿もまた思い出せるに違いない。そんなことを頭の片隅で考えながら、夕立に霞む丘よりウィンブルドンに別れを告げた。
(高等部3年生 男子)

ページ
TOP