新しい制服、新しい靴、新しいブレザーに身を包み、立教英国学院での高校生活が始まった。

高校を決める時に、もっとも重視したのが、海外にある学校ということ。私は中学で、海外派遣生としてオーストラリアに行き、世界の広さ、文化の多さを知りました。そしてもっともっと広い世界を知りたいと思い、海外にあるこの立教英国学院を選びました。今、ここで、新しい仲間と共に学校生活を送っていることをうれしく思います。

もう一つ、私は普段、日常生活のマナーでとても注意されています。服を出したまま、シャワーが長い、食事中に席を立つ等。きちんとしたマナーをこの学校で学び、生活することによって、解消されるのではないかと思いました。いつになったら変化が現れ始めるのかと思っていたら、それはすぐに訪れました。二日目の朝、私は同じドミトリーの元からいた生徒に部屋やベッドを片付けていくように言われました。こんなものかと片付けを済ませ、食事を取り、礼拝をし、その時先生から自分のドミトリーについて注意を受けました。
「ドミトリーが汚い」
私は自分の中では精一杯片付けたつもりでした。でも他の人からは受け入れてもらえなかったようです。もう二度と注意されることがないようにしたいと思います。

最後に、私は高校でやりたいことがあります。それは、生徒会に参加することであり、人の役に立つことです。中学校で私は生徒会の書記をしていました。役員の中に経験者が少なく、何か大きなことを変えるような意見を出すことができませんでした。そして任期終了–。私はこの思いを高校ではしたくないと思います。自分の言えることが言える、伝えたいことが伝えられる、そんな人になりたいと思います。それでも私はまだ新入生の身です。自分の体に余裕ができたら、色々なことに挑戦して高校生活を楽しみたいと思います。

(高等部1年生 女子)

立教生は暇になる事がない。
新入生が2週間の練習を通じて先輩や後輩、それに同学年の仲間と大いに盛り上がった球技大会が終わると翌週はスポーツテスト。昼食後、全校で8種目に及ぶ体力測定をこなした。

体育館では、反復横跳び、長座体前屈、立ち幅跳び、握力、テニスコートではハンドボール投げ、そして陸上競技場では50メートル走と長距離走(男子1500m、女子1000m)の記録を測定した。
立教らしさはこんなスポーツテストにも現れる。小学生から高校3年生までが同じ空間で声を掛け合いながら、励まし合って自分の記録に挑戦する。もちろん先生方も各種目にに分かれて測定係として参加。今や毎年恒例の「行事」となり、やるからには一生懸命、皆でとことんやって楽しんでしまう。握力テストで体育館に響きわたるような気合いの声をあげながら測定に挑んでいたのは高校生の男子生徒ばかりか、女子生徒も同様だった。

心地よい風が吹き抜ける400メートル陸上競技場に各種目を終えて全員が集合すると、いよいよ最後の長距離走。男女それぞれ2グループに分かれてタイムを競う。誰がベストタイムを出すのか、毎年様々な憶測が飛び交い、そして予想を裏切る意外な結果がでる。何十人もの新入生が加わり、彼らの活躍がこの行事をさらに盛り上げるのだ。今年も男子1500mで、最初から一気に飛ばした高校1年の新入生が見事に最後まで走り抜いて好記録を出した。
集計は体育科の先生方がこれから行い、その結果は食堂の入口に貼り出される事になる。新しい立教記録が今年も又生まれるかも知れない。

中学校1年生の最後の走者が先輩達の掛け声に励まされながらゴールインすると、全種目無事終了。午後の陽はまだ眩しくキャンパスを包み、清々しいこの午後を無駄にしないようにと、生徒たちは今度はそれぞれの部活動へと移動して行った。
午後をフルに過ごした後は、夕食後に次の週末のJapanese Eveningの準備作業。
立教生は暇になる事がない。

6月10日(火) デュッセルドルフ日本人学校の学校説明会に参加することになりました。

詳細は当該校に直接お問い合わせ下さい。

その他の日本人学校での説明会情報、日本での進学フェア、説明会等につきましてはこちらで詳細をご覧下さい。

4月26日、今日は球技大会でした。新入生も立教の生活にだんだんと慣れてくる頃に毎年開かれる年度最初の全校行事です。毎年、全校を2色のチームに分け、すべての学年が混在したチームをつくり、対抗戦を行います。今年は「黄色」対「水色」。この日のために、生徒たちは放課後の時間や空き時間をうまく使って、競技の練習やおそろいのユニフォームづくり、応援合戦の練習に励んできました。雨の日も時間ぎりぎりまで練習し、ドミトリーまで走って急いでシャワーを浴び、急いで食事をする。食事の後も集まって、応援合戦の練習や、作戦会議をする…。全校生徒が一つの行事に向かって若いエネルギーを爆発させる。今日はそんな今までの日々の集大成です。

前日、午後に雨が降り始め、生徒たちは不安な顔に。教室の窓には、数えきれないほどのてるてる坊主が下げられ、就寝ぎりぎりまでTシャツづくりに励みました。いよいよ当日…気になる天気は、なんと雨。朝食の時、不安そうな声が聞こえてきます。しかし、朝食の片づけを終えると、驚くことに雨は上がり、少しずつ陽が出てきている!「きっと晴れ男の先生のおかげだね」。

球技大会は全校生徒で行う全体競技「5人6脚」と「障害物競走」から始まりました。この日のために、みんなが楽しめるような競技を用意してくれたのは、体育委員です。雨天が予想されたので、前日に急いで体育館の準備をしてくれました。

全体競技の後は、各種目に分かれて試合を行います。サッカーや、バスケットボール、ポートボール、ソフトボールは屋外で行いました。途中、雨が降ったり止んだりすることがありましたが、午後にはすっかり晴れて虹がかかりました。泥だらけのスパイクとジャージは、一生懸命戦った証拠です。

体育館の中も、屋外に負けず熱い試合が繰り広げられました。ルールが複雑なネットボールの試合では、経験者の高校3年生を中心に、頭脳と体両方を使ったパス回しで最後まで2点以上の差がつかないという接戦でした。バレーボールの試合は、どちらのチームも、点を入れられたら入れ返すという攻防戦を続け、気が付けば1時間以上の長丁場となりました。自分の競技が終わった生徒は、ほかの試合会場に駆けつけ、旗を振り、全力で応援します。

立教の球技大会の素晴らしいところ、それは、年の離れた様々な学年の生徒が一緒のチームで戦うところです。高校生と小学生では、体格や体力に大きな差があります。しかし、試合を見ると、ひとりひとりがしっかり活躍している。先輩も後輩も関係なく、積極的にボールを取りに行き、後輩が点を入れれば、先輩が駆け寄って一緒に喜ぶ。誰かがチャンスを逃しても、すぐに切り替えて声を出す。入ったばかりの新入生もたくさんいるのに、いつの間にみんなこんなに素晴らしいチームワークを築いたのだろう。それはきっと、朝起きるところから、夜寝るところまで、生活を一緒にともにしていることから、思いやりの気持ちや、気遣いの気持ちが自然と養われていくからなのだろうと、感心しました。

今年の球技大会の最終結果は、なんと490対490の同点。こんなことはとっても珍しいとのこと。いっぱい動いた今日は少し早目の就寝となりましたが、時間ぎりぎりまで廊下に集まり、ユニフォームに書くメッセージを交換していました。みなさん、本当にお疲れ様でした。

 

昨年秋以来半年ぶりに訪問させて頂きました。
緑が増え、ブルーベルが咲き、季節ごとに違う表情を見せてくれる立教の雰囲気を思い出すことが出来ました。
またイギリスに戻ることがあれば伺わせて頂きます。

杉村さん

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2010年に卒業して以来2回目となる訪問ですが、相変わらずよい学校だなと痛感するばかりです。
今後また来英の機会があれば伺わせて頂きます。

柴田さん

2014年 海外での学校説明会

当該校の生徒・保護者以外で参加をご希望の方は各日本人学校にお問合せください。

6月11日(水) ロンドン日本人学校
6月17日(火) ブラッセル日本人学校
6月20日(金) パリ日本人学校
7月9日(水) ミュンヘン日本人学校校
7月16日(水) プラハ日本人学校

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2014年 日本での学校説明会・進学フェア

イギリスから担当教員が参ります。会場内に本校ブースを設け、個別相談に対応します。詳細は各ホームページでご確認ください。

3月29日(土)
10:00 – 16:00 中学高校進学相談会「よみうりGENKIフェスタ2014」 :
東京国際フォーラム 展示ホール1・2 (東京都千代田区丸の内3-5-1)
5月25日(日)
10:00 – 16:00 ベネッセ進学フェア : 東京国際フォーラム B2F 展示ホール1・2
(東京都千代田区丸の内3-5-1)
7月19日(土)・20日(日)
10:00 – 17:00 彩の国進学フェア:さいたまスーパーアリーナ
8月2日(土) ・3日(日)
10:00 – 16:00 首都圏進学フェア千葉 : 幕張メッセ

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2014年 海外子女教育振興財団主催 学校説明会・相談会

財団のホームページからの事前予約が必要です。イギリスから担当教員が参ります。会場内に本校ブースを設け、個別相談に対応します。詳細はこちらをご覧下さい。

7月22日(火)
13:00 – 15:30 名古屋会場(名古屋国際会議場〈名古屋市熱田区〉)
7月26日(土
13:00 – 15:30 大阪会場(毎日新聞ビル〈大阪市北区〉)
7月30日(水)
12:00 – 16:00 東京会場(国立オリンピック記念青少年総合センター〈渋谷区代々木〉)

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2014年 立教英国学院学校説明会

予約は不要です。イギリスから担当教員が参ります。スライド・ビデオによる説明があります。説明会の後、個別相談も受け付けます。

2013年8月に立教大学で開かれた本校学校説明会の様子はこちらからムービーでご覧いただけます。

8月22日(金)
14:00 – 15:45 大阪(梅田センタービル)
8月23日(土)
14:00 – 16:00 名古屋(IMYホール)
8月24日(日)
14:00 – 16:00 東京(立教大学太刀川記念館多目的ホール)
10月25日(土)
15:00 – 17:00 大阪(梅田センタービル)
10月25日(日)
10:00 – 12:00 名古屋(IMYホール)
10月26日(日)
14:00 – 16:00 東京(立教大学太刀川記念館多目的ホール)
12月13日(土)
14:00 – 16:00 東京(立教大学〈予定〉)

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 今年度の立教生活が始まって2日目、授業が始まる前に、まずは健康診断とオリエンテーションがありました。
午前中は健康診断。身長・体重測定、視力測定、総合問診を行い、今の自分の状態をチェックします。まだまだクラスの新入生の名前も覚えきれていない生徒たち。健診の待ち時間には、お互いの話をしながら交友を深めていきました。
昼食が終わると、午後にはオリエンテーションがありました。全校生徒がチャペルに集まり、立教英国学院での過ごし方を確認します。毎学期初めにオリエンテーションを行うので何回もオリエンテーションを聞いている生徒もいましたが、オリエンテーション資料に目を通しながら先生の話を聞きました。毎年1学期に配布されるこのオリエンテーション資料、今年は改訂を行いより実際の立教生活に合うものとなりました。この資料をもとに今年一年を過ごしていくこととなります。
「自分がどんな行動をとったらいいか迷った時、立教生全員がその行動をとったらいい学校だなと思えるか、それともいやだなと思うか、それを一つの基準に行動しなさい。」
元校長の一言だそうですが、こうしてみんなが気持ちよく過ごせる立教英国学院ができていくのだと実感しました。
これからみんなが健康に気持ちよく、充実して過ごしていけるように気持ちを引き締める一日となりました。

2014 年 4 月 13 日 新入生の皆さん、入学おめでとうございます。そして在校生諸君、進学おめでとう。

この学校は 1972 年、初代校長をつとめた縣康(あがたやすし)先生によって創設されまし た。世界で最初に海外にできた私立の全寮制日本人学校です。

このあと新入生の皆さんにお渡しする胸のバッジには、創立の年を表す 1972 の数字が記さ れています。この胸の数字には、一番最初に海外にできた私立の全寮制日本人学校である、 という誇りがこめられていると思います。今年で創立 42 年、同窓生の数は約 3000 名に達 し、今年ついに、今までお渡ししていたバッジの在庫がなくなってしまいました。はじめ てこのバッジを注文した時には、こんなに沢山注文してしまって、いつかなくなるときが 来るのだろうか、と思ったものですが、意外と早くその時がやってきて驚いています。 今回、新しくバッジを作り直しました。今までとまったく同じデザインですが、金属でブ レザーがこすれて擦り切れるという意見を取り入れて、すべて糸の刺繍でできています。 在校生諸君にも後ほど全員に差し上げます。

創立当時、わずか19名の小学生でスタートしたときの学校は、今、女子寮になっている 本館だけ、寮も教室も食堂も、すべて本館だけで成り立っていました。第4代校長の宇宿 昌洋先生の時代に、在英の各企業や多くの方々のご支援を得て、食堂ホールや教室棟、体 育館や図書館などが完成し、今ある学校の形ができあがりました。そして現在、男子寮3 階の改築工事と、新しい女子寮の建設工事が始まっています。これによって寮の住環境は 大幅に改善されるものと思います。先学期はイギリス各地で洪水や停電になりましたが、 今回の建設工事に先行して行った電気ケーブルの埋設工事により、立教だけはまわりが停 電しても自家発電によっていつも通りの生活ができました。また今まで毎年夏になると断 水に悩まされてきましたが、今回の工事にあわせて巨大な貯水タンクを設置する予定です。

昨年、この建設計画を発表したとき、卒業生の一部から、「こんなの贅沢すぎる、我々の頃 は皆 12 人部屋ですし詰めだった、困難な生活に耐えてこその立教ではないか」というご意 見をいただきましたが、私はそうは思いません。立教の施設は、体育館、テニスコート、 サッカー場、陸上トラック、図書館、理科実験棟、どれをとっても素晴らしいものです。 その中で、生活の根幹である寮の環境整備が後回しになってきてしまった、ということは 否めないと思います。女子寮本館は 100 年以上前のお屋敷、水道の配管は立教が出来る前 のものです。先学期も床下のパイプからお湯が漏れてシャワーが浴びられなくなるという ことがありました。既に復旧しましたが、昨晩も帰寮早々お湯が出なくなっています。こ のような状態を何とか改善したいと思っています。いたずらに生活面で不自由を強いて、 それをもって教育である、とする考え方には賛成できません。

立教の生活は、毎朝 7 時に起きて、ラジオ体操、朝食、礼拝、そして授業と、毎日規則正 しい集団生活です。その生活の中に学びがある。皆で一緒に学校生活を送り、助け合った り喧嘩したり、ひとつの学校行事に向かって皆で力を合わせて取り組んでいく、そこにこ そ立教の教育の意味があると思っています。

球技大会、ジャパニーズイブニング、スクールコンサート、オープンデイ、新春かるた大 会、合唱コンクールなどなど、立教には数え切れないくらいたくさんの行事があります。 様々な行事やイベントを通して、勉強だけでなく、スポーツが得意な人、絵がうまい人、 歌や楽器が上手な人、模型作りに才能を発揮する人、思いがけないところで思いがけない 人が活躍する機会がある、どのクラスにも個性あふれる仲間がたくさんいて、そのお互い の良さを互いに認め合うことができる。一緒に生活しているからこそ、他人の良いところ も悪いところも普通の学校よりずっとよく見えてしまう、それが立教です。

集団生活を通して、他者とのかかわり方、人間関係を学ぶことは、グローバル化が進むこ れからの社会の中で、色々な国の人たちとつきあい、多様な価値観を認め合って共に生き ていくという、真の国際人への一歩でもあります。国際人になるということは、単に英語 ができれば良いというものではありません。人と人とのコミュニケーション、他者への思 いやり、気遣いの心、君たちの部屋をクリーニングするイギリス人のおばさんたちがどう したら掃除をしやすいか、それを考えることも国際人としての大事な一歩なのです。

昨年1年間、中学部2年生は毎日部屋をとてもきれいにして、クリーニングレディースか らサンキューカードやお菓子をもらいました。そんな人と人との小さな人間関係が、実は 日本とイギリスを結ぶ国際関係の基礎になるのだと思います。

かくいう私も、まだイギリスにきて間もない新任の頃、高橋先生と一緒にホームステイし ていた下宿先から追い出されたことがあります。壁に傷をつけたのを黙っていたこと、立 教の教員なら仕方ないのですが毎晩深夜に帰宅してくること、そして多分最大の原因は、 一緒に下宿していたもう一人の先生がそのお家の冷蔵庫に沢庵を入れていたことだったと 思うのですが、その時、下宿先の大家さんから学校に送られてきた苦情の手紙には、「あな た方は日本を代表してこの国に来ていると私たちは思っている。日本のアンバサダーとし てふさわしい行動をしてほしい。」と書かれていて、ショックを受けたのを良く覚えていま す。「あなた方は日本を代表してこの国に来ている。」立場を換えて考えてみると、確かに 観光旅行で外国に行ったときに、たまたま出会ったその国の人から親切にされれば、ああ この国の人は良い人たちだなあと思います。君たちの周囲のイギリスの人たち、掃除のお ばさんたちやキッチンスタッフ、ECの先生方、スポーツの対外試合の相手、ジャパニー ズイブニングやオープンデイのお客様、ホームステイのホストファミリー、交換留学の相 手、そういう人たちは、君たちを通して日本を見ている、君たちを見て、ああ日本人とい うのはこういう人なんだな、と思う、だから君たちは日本を代表してここにいるのだ、そ ういう自覚を持って行動してほしいと思います。

本校の教育理念として、「キリスト教に基づき他者を思いやることのできる人間を育成す る」ということを掲げています。 この教育理念の実現、他者への思いやりの心は、上から押し付けてできるものでも、一朝 一夕に実現できるものでもありません。42年という長い歴史の中で、君たちの先輩たち、 生徒一人一人、教員一人一人が、力を合わせて実現してきたことです。 小学生から高校生まで、そして教員も、皆が一緒に同じ生活をすることで培われてきたこ とです。先学期、夜中に具合が悪くなったりしたときに、保健室の磯田先生は自分の当番 でなくても何度もロッジから駆けつけてきてくれました。感謝しなければいけない人は沢 山いるはずです。食堂で下級生がトレイをひっくり返したら、何も言わなくても上級生が パッと集まってきて片づけを手伝ってくれる。立教はそんな学校です。

新入生の皆さんは、これからこの立教という大きな家族の一員になります。はじめはひた すら時間に追われて、生活していくだけで精一杯かもしれませんが、大丈夫、すぐに慣れ ます。わからないことや困ったことがあったら、クラスメート、先輩、先生方、誰に聞い ても親切に教えてくれるはずです。

上級生は今まで先輩から色々教えてもらった、そのことを忘れずに、今度は自分が下級生 の面倒をみてあげてください。高等部3年生の赤ネクタイは、最上級生としての責任の重 さの証です。今日は早速、新入生の案内係として大活躍してくれました。これからどんな 高3になるのか、後輩たちにどんな背中を見せてくれるのか、とても楽しみにしています。 そして高校2年生の諸君、君たちがこれから学校の中心になります。生徒会、委員会、ク ラブ活動、係本部、これからの1年間、どうしたら後輩たちがいきいきと楽しく生活して いけるか、それを考えていくのが君たちの責任です。活躍を期待しています。

下級生は先輩が優しいからといって甘えすぎてはいけません。礼儀を守る、けじめをつけ る、言葉遣いに気をつける、そういうことがちゃんとできなければいけない。下級生がそ れを守れるからこそ、初めて優しい上級生という存在が成り立っていくのです。それを忘 れないでください。

ルカによる福音書第 6 章 31 節に、 「人にしてもらいたいと思うことを、人にもしなさい。」 というイエス様の言葉があります。「人にしてもらいたいと思うことを、人にもしなさい。」 人からあれをしてほしい、これをしてもらいたい、そんなことばかり考えて生活するので はなく、君たち一人ひとりが、友達のために何をしてあげられるか、先輩のため、後輩の ため、一緒に生活している人のために何ができるのか、いつもそういうことを考えながら、 これからの生活を送っていってほしいと思います。

君たちの成長を祈って、本日の入学・始業礼拝式の式辞といたします。

4月13日、34名の新入生を迎え、入学始業礼拝が行われました。雨や曇りの多かったイギリスの天気でしたが、当日は新入生や帰寮する生徒を歓迎するようにきれいな青空となりました。

入学始業礼拝の前の昼食では、久しぶりに帰寮した生徒、新入生、保護者の方、先生が一緒に食事をしました。「自分が新入生だったときのこと覚えてる?」と聞くと、「はい、覚えてますよ」「すごく緊張していました」とはっきり答えが返ってきました。新入生の不安や緊張は誰もが経験するものなのです。

入学始業礼拝の中では、校長先生から新入生へ立教英国学院の校章のワッペンが手渡されました。一人ひとり名前を呼ばれると、緊張した表情で元気に返事をしました。このワッペンは今年度から新しくなったものです。デザインは今までのものと同じですが、大量に注文していた旧ワッペンは昨年度の新入生の分でなくなったため、素材が改善されたものとなりました。

校長先生のお話の中には毎年のことながら「赤ネクタイ」のお話がありました。「赤ネクタイは高校3年生の責任の重さの証です…」と。高校3年生は、この日、新入生の案内係をしてくれました。「赤ネクタイ」をする高校3年生が新入生を案内する様子はとても逞しく、赤ネクタイの重みをしっかり意識している様子が伝わってきました。

立教英国学院は全寮制であり、衣食住、24時間を仲間と共に過ごします。これから仲間の良い面も悪い面もいろいろな面を見ることになるでしょう。多くのことを学び成長する一年になることを期待しています。

 3月9日 土曜日。終業礼拝が終わり、短めの昼食を済ませて私はミニバスに乗り込んだ。そう、1週間の交換留学のスタートを切るために。
その日の天気は空一面に青空が広がる晴天。しかし、私の心はやや曇り空だった。1ヶ月前にミレーの生徒達が立教を訪れたときは、彼女達とは英語で会話をしても、普段の生活では日本語が使える環境にあった。しかし、今回私がミレーを訪れる・ホームステイをするということは、日常会話から授業まで全て英語ということだ。私はそのことに強い不安と緊張感を抱いていたのだ。そんな心配を余所に、ミニバスは無事ミレースクールに到着。そこには、久しぶりに見るバディー達の姿があった。彼女達の姿を見ると、少しだけ緊張が解けたような気がした。簡単に挨拶を済ませると、いよいよバディーの家へ。1週間の家族と初対面。みんなとてもフレンドリーで優しいオーラに包まれている人たちばかりだ。「この家族なら大丈夫。」と自然に安心している自分がいた。

その週末は、他のペアとも合流してショッピングや海へ行ったりと、普段はなかなか味わえない休日を過ごすことが出来た。そしていよいよ初登校。初日は車で送迎してもらったが、普段は徒歩で通学しているとのこと。実際に徒歩で登校する日の前日、「学校まで何分くらいかかるの?」と聞いたとき、「約45分ね。でも、私は歩くのが遅いから時間がかかるの。実際はそんなに遠くないわ。」と返ってきた。そうかそうか。と納得していざ徒歩登校。遠かった。彼女の歩くペースも全然遅くなんかなかった。むしろ私からみれば速いくらいだった。へとへとになりながら、『体感の仕方にも大きな差があるのかもしれない』と新たな視点からの発見をすることが出来たのだった。

授業は科目が沢山あり、それぞれ取りたい科目を選択するというものだった。どの授業を受けても感じたことは、生徒一人一人が積極的に発言し授業に参加しているということだ。先生方の板書も少なく、要点だけを絞って説明をしている感じがした。そのため、教室が静かになることはほとんどなく、常に会話があちこちから聞こえる状態。しかし、うるさい・不快と感じることはなかった。それらは全て、雑談ではなく意味のある一種のディベートのようなものだからではないかと思う。普段の日本の授業スタイルでは、あまり見られない風景であった。

放課後になると、街へ寄り道したり、お互いの家へ行き夕食を一緒に食べたり、映画を見たりと、いわば日本の高校生と何ら変わりない放課後の過ごし方だった。しかし、普段立教で生活している私にとっては充実した時間の1つだった。ショッピング中のたわいのない会話、みんなで食べたお菓子、ラブストーリーのクライマックスにみんなでテンションをあげながら感動したこともあった。

最後の夜には、バディー達から秘密で買ったというブレスレットをプレゼントされたりもした。どれも掛け替えのない大切な思い出。私の青春の1ページに深く刻み込まれた。

今回の交換留学を通して学んだことは、『話そうとする姿勢』だ。文法や発音にとらわれ、話すことから遠ざかっていた自分。しかし、「完全な文にしなくても意味は伝わる。正しい発音じゃなくても相手は理解してくれる。コミュニケーションはテストじゃない。だから失敗しようと思い通りに伝わらなかろうと、まずは話してみよう。」そう思うことが出来た。このことは私にとっての大きな成長・大人への第一歩である。

最終日。迫る時間を惜しみながら、再び会う日の約束をして私はミレースクールに別れを告げた。そこには、曇1つない青空が広がっていた。
[English]

In this spring holiday, I went to Millais School for a week as an exchange student. On Saturday 9th March, I got on a school coach hurriedly after very short lunchtime. I was more worried than excited because I was not good at speaking English. I was worried about communicating in English. About 20 minutes later, I arrived at Millais School and met my buddy with her mother. I was glad to meet her after a month. I went to her house. It was very big. I was surprised. Next, I was introduced to her family. She has father, mother, two old brothers, and young brother. Everybody in the family was very friendly. So, it was easy to talk to them. Afterward, we went shopping, ate waffle and played in the park in Horsham. It was very exciting and relaxing for me.

On Sunday 10th March, we went to Brighton. We went shopping and I bought a secret present for my buddy in the morning. At noon, we joined another 3 pairs of Rikkyo and Millais students and went to a beach. It was beautiful and the sun was shining. We chatted and took many pictures. It was like a scene from a foreign movie.
I could experience many classes at Millais School. Millais students were speaking actively in every class. It was new to me to hear a bell ring at the beginning and the end of each class. Millais school has many interesting classes like Chinese and ukulele.
After school, we went to many places and houses of other Millais students. We played bowling, had afternoon tea, and watched many films. It was different from how we spend time after school at Rikkyo.
I learned many important things through this exchange. In communication, trying to speak is more important than using correct grammar. I was able to make a lot of new friends and fond memories. I had a really valuable experience by participating in this exchange program.

Thank you.

(高等部1年生 女子)

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