3月といえば別れの季節である。各地で卒業式が行われ、みんなそれぞれ別々の場所に行く、そういう季節だ。
実際、この立教英国学院でも別れがあったわけだが、もう一つ僕の身の回りで起きた別れを紹介したいと思う。

僕が前に在籍していたロンドン日本人学校の友人達が日本の高校に行くために本帰国をしなければならないので、最後に遊んでおこうということで互いに連絡を取って集まった。久々に見る友人達は前に見た時と何も変わっていなくて少し安心した。
その後はみんなでずっと話した。誰がどこの高校へ行くとか、2学期や3学期の出来事や日本に帰ったら遊ぼうなど・・。そんなことを話している内に帰る時間になってしまった。涙ぐむ友達も見られたが笑顔で送ってあげた。僕が必ず別れ際に言う言葉がある。
「またいつか会おう。」
こう言って別れる。でも今の時代は連絡が昔に比べたらどんなに取りやすいのだろうかと思う。昔だったら手紙くらいしかないが、今ではメールやフェイスブックなどといった便利な手段があり、すぐに連絡が取れるから良い。

家に帰った後に少し別れについて考えてみた。親の仕事の都合で小さい頃から転校が頻繁にあった。この立教英国学院で5度目となる。何人もの友達と別れ、何人もの友達と出会ってきた・・。そうだ出会いだ。別れは悲しいし寂しいけれど、それをいつまでも続かないようにしてくれたのが出会いだった。これが中3の春休みに得たものだ。

別れの次にあるもの、それは出会いに相違ないだろう。4月は出会いの季節、どんな出会いが待っているのか楽しみだ。

(高等部1年生 男子)

「あ、メロンパンだ!!」
母が見ていたテレビに目が止まった。そこには、おいしそうにメロンパンを頬張っている映像があった。その瞬間「私も口いっぱいにメロンパンを食べたい」と思った。こんな風に思うほど、私は小さい頃から大好きだった。周りのクッキーの部分はサクサクで、そんなクッキーに囲まれたパンがフワフワなメロンパン。日本に住んでいたならば、すぐにでも近くのコンビニやパン屋などに買いに行っていただろう。だが私の家の近くには、車で20分かかる所にしかメロンパンを売っていない。私は母に頼んでみた。
「メロンパン買いに行こう。」
「今日は忙しいから行けないかな。」
と母に言われた。食べる事を諦めかけていたその時、「手作り」という言葉が私の頭に浮かんだ。

そして10分後、インターネットで作り方を調べて作り始めた。パン生地を作り発酵させ、クッキー生地を作り、パン生地を包んで焼く。1時間半から2時間経ったろうか。作り終えた瞬間、一つ手にとり、すぐに食べた。それはそれはとにかくフワフワで、今まで食べたメロンパンとは何かが違う。焼きたてだからだ。きっと日本にいたらパンを作ろうとは思わなかったはず。日本では身近にありすぎるが、海外生活だからこそ、「自分の手作り」「焼きたて」というおいしさに気づけたのかもしれない。

この事は、小さな出来事だったかもしれないが、私にとっては貴重な体験、そして大きな経験となった。なぜなら、海外生活をしている中で、今までもたくさんの貴重な体験をしていたことに気づいたからだ。例えば、外国人と話をしている時に「私はこのチームに所属している」と伝えたいが、「所属」という単語を忘れてしまった。こんな時は、「私はこのチームのメンバーだ」などの別の言い方を考える。英語でちょっと会話するだけでも、思いを伝えるためにいろいろな言い方を考えることで、何か得られている気がする。思ったように伝えられない時も、一生懸命伝えようとすることで精神的にも鍛えられているのかな、と思うことがある。せっかく海外で生活しているのだから、何かしら小さなことでも感じながら生活していく。異なるものと接する時、何かを感じ、そして自分なりの思いを積み重ねる。このことが海外生活をするうえで大切なことなのではないかと思った。海外生活だからこそできる苦労は私にとって貴重な経験となるだろう。

(高等部1年生 女子)

5月9日(金)の7限から8限(19:30〜21:30)にかけてJapanese Eveningが行われました。

Japanese Eveningとは、英国人に日本の文化を紹介するという行事です。

10年目となった今年は、例年行われている剣道、茶道、書道、折り紙、あやとり、福笑い、箸、日本語、独楽、剣玉、昔あそびに、新しくジブリ作品の紹介と、ふろしきが加わりました。
日頃から交流のある近隣の学校の生徒たちや、英国人の方を招待し、今年は今までで一番多い、約140名のお客様を迎えて、大盛況となりました。

会場となったニューホールにお客様が訪れると、どの企画も自分の企画に来てもらおうと、次々に声をかけて勧誘していました。
また、自分の企画に来てくださった英国人の方には、たどたどしい英語ながらも必死で自分の担当する文化を紹介しました。
英国人の方も一緒になって楽しみ、会場中で楽しそうに立教生と笑っている姿が多く見られました。

決して流暢な英語でなくても、「自分たちの企画を楽しんでもらいたい」そんな意欲に満ち、英国人の方と交流する。
そして彼らの話す「生の英語」に触れる。これこそ本当に生きた英語の実践であると思います。
さらに英語だけではなく、何よりもJapanese Eveningは、日本の文化を紹介することを通して、英国人と立教生、イギリスと日本を結ぶ架け橋となっていました。

英語漬けになった2時間が終わった後は、「あーもう英語使いたくない!」という声がある一方で、「俺もっと話したかった!」という声もあちこちで聞かれました。
英国人の方と共に真に楽しめることができた、そんな一時となったJapanese Eveningだったと思います。

ミレーとの交換留学を通して私が最も感じたことは、言葉がうまく通じなくても、心と心が通じ合えば気持ちがつながるということです。

当初予定していた家が御家庭の事情で伺えなくなり、急きょニアさんの家にもう一人の友達と一緒にお世話になることになりました。
急な変更で相手の家の方も一緒にステイすることになった友達も戸惑っているのではないかと心細い思いでスタートした一週間でした。

6人家族で男兄弟のニアさんの家は、東京の私の家と同じようににぎやかで、温かい家庭で、お母さんは包容力のある素敵な女性で、ホッとしました。
ニアさんの兄弟は私の兄弟とかぶるくらい性格も似ていてまるで東京に帰ってきたかのように、笑い、話し、生活を共にすることができました。お父さんは一生懸命に私達をリラックスさせようと面白いしぐさをして笑わせてくれました。特別扱いされるわけでもなく、普段の生活の一部分に私達を招き入れてくださり、私達も気兼ねすることなく楽しく一週間を過ごすことができました。

ミレーの学校は、女子高の為懐かしい立教女学院にとても様子が似ていて、勉強は、ケミストリーや音楽、料理、体育は内容も理解でき、スペイン語の授業では日本についてのプレゼンをする時間があり、皆が真剣に私の話を聞いてくれました。英語、物理、数学は内容が難しく、書き写すのに必死でした。日本人がいるから特別な時間割を組むのではなく、日常の授業の中に私を招き入れ、受け入れてくださいました。

あまり一緒に行動できなかった当初のパートナーとの別れの日、多くの言葉は交わせなかったけど、目と目が合った時に寂しさで涙がこぼれてきました。レインさんも同じく大粒の涙を流して、ここで初めて、心と心が通じ合った瞬間を感じることができました。
このような機会を与えくださり、本当にありがとうございました。

(高等部1年生 女子)

今回、初めて球技大会があり、水色のサッカーへ入りました。色々と分からないこともありましたが先ぱい達の分かりやすい指導のもと、人生初のゴールキーパーをやらせてもらいました。

今までゴールキーパーをやったことがなかったので、ワクワクしたけれども、きん張して本番はガチガチでした。いつもはこんなボール、キャッチできるだろうと思い眺めていましたが、実際、キーパーをやってみると、とても奥が深く、なかなか試合中にサボれない職でした。

練習後はいつもドロドロで、真っ黒でしたが、努力がもっと体に付き、そして落ちず、中身から変わって行きました。本番までに一生けん命作ったユニフォームは一生の宝物です。

そして本番やはり努力が足りませんでした。実戦こそ、思いっきりぶつからなければならないのに、きん張のせいか、思ったように体が動かずに、止められる所も、入れてしまい、後の祭となってしまいました。このことをバネに、これからがんばります。この球技大会で、100%練習しても、結きょくは60%ぐらいしか出せない。という事を学んだので、100%試合で力を発揮したいから、140%以上練習しなければ、と思いました。

来年も、もしもやらせてもらえるならば、全力でキーパーをやりたいと思っています。

(中学部1年生 男子)

新しい制服、新しい靴、新しいブレザーに身を包み、立教英国学院での高校生活が始まった。

高校を決める時に、もっとも重視したのが、海外にある学校ということ。私は中学で、海外派遣生としてオーストラリアに行き、世界の広さ、文化の多さを知りました。そしてもっともっと広い世界を知りたいと思い、海外にあるこの立教英国学院を選びました。今、ここで、新しい仲間と共に学校生活を送っていることをうれしく思います。

もう一つ、私は普段、日常生活のマナーでとても注意されています。服を出したまま、シャワーが長い、食事中に席を立つ等。きちんとしたマナーをこの学校で学び、生活することによって、解消されるのではないかと思いました。いつになったら変化が現れ始めるのかと思っていたら、それはすぐに訪れました。二日目の朝、私は同じドミトリーの元からいた生徒に部屋やベッドを片付けていくように言われました。こんなものかと片付けを済ませ、食事を取り、礼拝をし、その時先生から自分のドミトリーについて注意を受けました。
「ドミトリーが汚い」
私は自分の中では精一杯片付けたつもりでした。でも他の人からは受け入れてもらえなかったようです。もう二度と注意されることがないようにしたいと思います。

最後に、私は高校でやりたいことがあります。それは、生徒会に参加することであり、人の役に立つことです。中学校で私は生徒会の書記をしていました。役員の中に経験者が少なく、何か大きなことを変えるような意見を出すことができませんでした。そして任期終了–。私はこの思いを高校ではしたくないと思います。自分の言えることが言える、伝えたいことが伝えられる、そんな人になりたいと思います。それでも私はまだ新入生の身です。自分の体に余裕ができたら、色々なことに挑戦して高校生活を楽しみたいと思います。

(高等部1年生 女子)

立教生は暇になる事がない。
新入生が2週間の練習を通じて先輩や後輩、それに同学年の仲間と大いに盛り上がった球技大会が終わると翌週はスポーツテスト。昼食後、全校で8種目に及ぶ体力測定をこなした。

体育館では、反復横跳び、長座体前屈、立ち幅跳び、握力、テニスコートではハンドボール投げ、そして陸上競技場では50メートル走と長距離走(男子1500m、女子1000m)の記録を測定した。
立教らしさはこんなスポーツテストにも現れる。小学生から高校3年生までが同じ空間で声を掛け合いながら、励まし合って自分の記録に挑戦する。もちろん先生方も各種目にに分かれて測定係として参加。今や毎年恒例の「行事」となり、やるからには一生懸命、皆でとことんやって楽しんでしまう。握力テストで体育館に響きわたるような気合いの声をあげながら測定に挑んでいたのは高校生の男子生徒ばかりか、女子生徒も同様だった。

心地よい風が吹き抜ける400メートル陸上競技場に各種目を終えて全員が集合すると、いよいよ最後の長距離走。男女それぞれ2グループに分かれてタイムを競う。誰がベストタイムを出すのか、毎年様々な憶測が飛び交い、そして予想を裏切る意外な結果がでる。何十人もの新入生が加わり、彼らの活躍がこの行事をさらに盛り上げるのだ。今年も男子1500mで、最初から一気に飛ばした高校1年の新入生が見事に最後まで走り抜いて好記録を出した。
集計は体育科の先生方がこれから行い、その結果は食堂の入口に貼り出される事になる。新しい立教記録が今年も又生まれるかも知れない。

中学校1年生の最後の走者が先輩達の掛け声に励まされながらゴールインすると、全種目無事終了。午後の陽はまだ眩しくキャンパスを包み、清々しいこの午後を無駄にしないようにと、生徒たちは今度はそれぞれの部活動へと移動して行った。
午後をフルに過ごした後は、夕食後に次の週末のJapanese Eveningの準備作業。
立教生は暇になる事がない。

6月10日(火) デュッセルドルフ日本人学校の学校説明会に参加することになりました。

詳細は当該校に直接お問い合わせ下さい。

その他の日本人学校での説明会情報、日本での進学フェア、説明会等につきましてはこちらで詳細をご覧下さい。

4月26日、今日は球技大会でした。新入生も立教の生活にだんだんと慣れてくる頃に毎年開かれる年度最初の全校行事です。毎年、全校を2色のチームに分け、すべての学年が混在したチームをつくり、対抗戦を行います。今年は「黄色」対「水色」。この日のために、生徒たちは放課後の時間や空き時間をうまく使って、競技の練習やおそろいのユニフォームづくり、応援合戦の練習に励んできました。雨の日も時間ぎりぎりまで練習し、ドミトリーまで走って急いでシャワーを浴び、急いで食事をする。食事の後も集まって、応援合戦の練習や、作戦会議をする…。全校生徒が一つの行事に向かって若いエネルギーを爆発させる。今日はそんな今までの日々の集大成です。

前日、午後に雨が降り始め、生徒たちは不安な顔に。教室の窓には、数えきれないほどのてるてる坊主が下げられ、就寝ぎりぎりまでTシャツづくりに励みました。いよいよ当日…気になる天気は、なんと雨。朝食の時、不安そうな声が聞こえてきます。しかし、朝食の片づけを終えると、驚くことに雨は上がり、少しずつ陽が出てきている!「きっと晴れ男の先生のおかげだね」。

球技大会は全校生徒で行う全体競技「5人6脚」と「障害物競走」から始まりました。この日のために、みんなが楽しめるような競技を用意してくれたのは、体育委員です。雨天が予想されたので、前日に急いで体育館の準備をしてくれました。

全体競技の後は、各種目に分かれて試合を行います。サッカーや、バスケットボール、ポートボール、ソフトボールは屋外で行いました。途中、雨が降ったり止んだりすることがありましたが、午後にはすっかり晴れて虹がかかりました。泥だらけのスパイクとジャージは、一生懸命戦った証拠です。

体育館の中も、屋外に負けず熱い試合が繰り広げられました。ルールが複雑なネットボールの試合では、経験者の高校3年生を中心に、頭脳と体両方を使ったパス回しで最後まで2点以上の差がつかないという接戦でした。バレーボールの試合は、どちらのチームも、点を入れられたら入れ返すという攻防戦を続け、気が付けば1時間以上の長丁場となりました。自分の競技が終わった生徒は、ほかの試合会場に駆けつけ、旗を振り、全力で応援します。

立教の球技大会の素晴らしいところ、それは、年の離れた様々な学年の生徒が一緒のチームで戦うところです。高校生と小学生では、体格や体力に大きな差があります。しかし、試合を見ると、ひとりひとりがしっかり活躍している。先輩も後輩も関係なく、積極的にボールを取りに行き、後輩が点を入れれば、先輩が駆け寄って一緒に喜ぶ。誰かがチャンスを逃しても、すぐに切り替えて声を出す。入ったばかりの新入生もたくさんいるのに、いつの間にみんなこんなに素晴らしいチームワークを築いたのだろう。それはきっと、朝起きるところから、夜寝るところまで、生活を一緒にともにしていることから、思いやりの気持ちや、気遣いの気持ちが自然と養われていくからなのだろうと、感心しました。

今年の球技大会の最終結果は、なんと490対490の同点。こんなことはとっても珍しいとのこと。いっぱい動いた今日は少し早目の就寝となりましたが、時間ぎりぎりまで廊下に集まり、ユニフォームに書くメッセージを交換していました。みなさん、本当にお疲れ様でした。

 

昨年秋以来半年ぶりに訪問させて頂きました。
緑が増え、ブルーベルが咲き、季節ごとに違う表情を見せてくれる立教の雰囲気を思い出すことが出来ました。
またイギリスに戻ることがあれば伺わせて頂きます。

杉村さん

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2010年に卒業して以来2回目となる訪問ですが、相変わらずよい学校だなと痛感するばかりです。
今後また来英の機会があれば伺わせて頂きます。

柴田さん

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