イギリスでの初めてのミュージカル観劇は私に大きな衝撃を与えた。

私は今回のアウティングで初めてロンドンを訪れた。おいしい物を食べることや観光という目的もあったがなんといっても一番の目的はレ・ミゼラブルの観劇だった。私はあまりミュージカルには興味がなく、レ・ミゼラブルに関しても名前を知っているという程度だった。

アウティングの二日前、ブレイクの初日に下調べとして映画を見た。劇中のセリフはほとんど歌。普通にしゃべるセリフはほとんどなかった。そのため英語は聞きとりづらかったが、ミュージカルの壮大さに私は心を奪われた。歌が上手いのはもちろんだが、歌の中にその登場人物の感情がぎっしり詰められていて、ラストシーンでは思わず泣いてしまったほどだ。これで素晴らしさに気づくことができ、本番が楽しみになった。

本番が始まって最初に驚いたことは歌の迫力だ。映画もすごかったが、ミュージカルは半端ではない。鳥肌がたつほど美しい歌がひびいてきた。もちろん英語は聞きとりづらかったが下調べをしていたおかげで、ほとんどの内容を理解することができた。この劇は早いペースで物語がどんどん展開していくのだが、加工が一切できない舞台の上で流れるように話が展開していったのには驚きをかくせなかった。また、オーケストラの生演奏も迫力満点で素晴らしく、最後は観客皆がスタンディングオべ–ションで出演者、オーケストラ、またこの作品に関わっている人たちに感謝の気持ちを送った。

私は今までいくつかのミュージカルを見てきたが、ここまで魅了されたのは初めてだった。今もまだ劇中に出てきた曲が私の中で鳴り響いている。機会があるならばまたこれをみて、今度は歌だけではなく、出演者の歌い方、また、舞台のセットなど細かいところに注目してみたいと思った。

(高等部2年生 女子)

私は今回のアウティングで、ロンドンにある自然史博物館を訪れた。まるで教会のように豪奢で、さすが英国の国立博物館だなと感じさせる建物であった。

中へ足を踏み入れると、大きなディプロドクスが私たちを出迎えた。ディプロドクスは、白亜紀に生息した草食恐竜だ。約一億年も昔に生きていた恐竜(化石)と私が並んで立っている事実にただただ圧倒させられた。

館内は四つのエリアに分かれており、私は恐竜、海の生物、人間について展示されているブルーゾーンを訪れた。恐竜の化石が上からつるされていて、顔だけのものもあれば胴体しかないものもあった、あんなに大きい口をしているのだから、私なんで食べても全然お腹にたまらないだろうなと子供っぽいことを考えた。

次に、人間についてのコーナーを訪れた。そこで私は記憶力を確かめるゲームをやってみた。窃盗事件のショートドラマを見て、後にどれだけ犯人の情報を覚えているかというものだった。それぐらい誰にでも覚えられると思ってやってみたら、他人の髪の色しか答と合っていなかった。他の選択肢を見てしまうと、人間は混乱してしまうらしい。人間の脳はつくづくおもしろいなと思った。

最後に海の生物コーナーを訪れると、貝牛類の骸骨が展示されていて、プレートを見ると「Honshu Japan」と書いてあった。それを見つけた時、なぜか少し嬉しくなって、カメラを構えた自分がいた。

(高等部2年生 女子)

高一最後のアウティングに行ってきました。目的地はロンドン。ナショナルギャラリーの見学と、ミュージカル「マンマ・ミーア」の鑑賞をしました。

ナショナルギャラリーにはゴッホの「ひまわり」という絵が展示されています。今回、見学に行った時にはアムステルダムのゴッホ美術館から八つある「ひまわり」のうちのもう一枚が来ていて、展示室の中には計二枚のゴッホの「ひまわり」が飾ってありました。

前に僕はゴッホの「ひまわり」を見たことがあったのですが、前回展示してあった場所と違って、今回二枚の絵が展示されていた場所は証明が少し暗かったのであまりはっきりと色の違いを見比べることができませんでした。けれども二枚の絵はお互いすぐ隣に飾ってあったので違いをとても比較しやすかったです。

ナショナルギャラリーの見学を終えて、七時の集合までフリーになってからは少しばかりお出かけをしました。ストリートのお店に入ってお菓子や服を見て、ドーナツを食べて、五時四十五分からは日本食レストランの「太郎」で二組の男子全員でご飯を食べました。

その後の夜のミュージカルは、久々に僕に感動を与えてくれました。もともとオペラやミュージカルは親の影響で見ていましたが、それでもやはりとても刺激的なものでした。ABBAの音楽という、自分の知っているものが多くあったこともその理由かもしれません。

しかし本当の理由はひとえに、「マンマ・ミーア」が超ロングランの作品であることに尽きると思います。長い年月を経て今なお人々を魅了する作品だからこそ、また、人々に刺激と幸せと感動を与えられる作品だからこそ、オペラやミュージカル慣れした心にも響くものがあったのだと思います。
改めて芸術作品というものの概念とその存在意義を考えさせられました。

これまで、僕はそういった類のものは娯楽のためにあると思っていました。それで人の心を満たすことができれば、ただの娯楽でいいのだと思っていました。しかし、このロンドンでの芸術作品の鑑賞を通して、その考え方が少し変わった気がします。

心を満足させるのと、感動を与えるのは別物だと思います。心を満たすのは満たすだけです。感動させるのは心を大きくすることです。人を成長させるということです。なぜなら感動があるからこそ、人は自分も同じ感動を求めて動き出すからです。それが人の成長につながるのだと思います。人の心に満足という感情だけでなく、感動というものを与える芸術は、科学技術の進歩と呼ばれるものとともに、人類をここまで成長させてきたのではないでしょうか。

芸術は一見非力のように見えます。しかし、その存在なしではこの世界は成り立たないのだということを、このロンドンでの鑑賞を通して感じました。

(高等部1年生 男子)

絵の良さなんてわからなかった。綺麗だとか、細かいとか思っておしまいで、1枚の所要時間30秒いくかいかないか、という位に興味はない。ヨーロッパに住んでいるからそこそこ良い美術館にもたくさん行ったのだが、私の興味が向くことは無かった。

今回もどうせ良さがわからず終わるのだろうなと思っていた私は、しおり片手にある絵を探していた。その絵は担任の森先生が背景を丁寧に教えてくれた巨大な絵。『レディー・ジェイン・グレイの処刑』
見た瞬間に感じたのは、絵から漂う暗さ、悲しさ。全体的に暗いこの絵の中で、ジェイン・グレイは輝いていた。これから処刑されるのに、だ。皮肉な事に、私の目にはとても美しく、輝いている彼女がいた。

次に先生の言葉を思い出しながら鑑賞。王位継承問題に巻き込まれ、「反逆者」となった彼女は人当たりが良く、温和な人間だったらしい。だから後ろの侍女は泣いているのか。だから聖職者も首切り人も彼女に慈しみの目を向けるのか。ならばなぜ、彼女を救ってあげられないのか。彼女はなぜ泣いていないのか。たくさんの失望も疑問も、どこにも行かずに私の心に留まり続けた。失望も疑問も、私の中で希望に変えたくなかった。絵を見て、衝撃を受けるのも、自問自答するのも、「せめて私の内だけでも幸せに」なんて思うことも初めてだった。私はこの絵を見ることができて、絵に興味を持つことができて、本当に嬉しかった。

大げさに言うと、この絵は私の考え方を変えたのだ。しかも正の方向に。きっと森先生が説明しなかったら、私がまじめに話を聞かなかったら、しおりをまじめに読まなかったら、私はこの絵に、この絵に出会えた私に、会うことはなかっただろう。この絵を見ることができた小さな積み重ねに、私に初めての気持ちを教えてくれたこの絵に感謝する。

(高等部1年生 女子)

立教では、外国語の個人レッスンを受けている者も多いが、それと同じくらいに楽器の個人レッスンで音楽に親しむ者も多い。
「あの楽器を弾けるようになりたい。」−初めて挑戦することもあれば、
「今まで続けて来たこのレッスンにもっと磨きを」…自分の技を高みに引き上げる生徒もある。
それらは学期末のスクールコンサートを発表会として披露されるが、
単調かもしれない練習のみちのりに刺激を与えるのが、MUSIC FESTIVAL。
習いたての人も、それなりの技量を持った人も、レベルに応じて好きな楽器でがんばり続ける人々が集まって小さなコンクールが各地で開かれる。

終わると順位がつけられ、表彰状やメダル、カップを授与される。
実は、このコンクールはちょっと不思議。
聴いていて「この人うまいなあ。あんなにはやくて複雑な音階を見事に弾きこなした。」「力強い演奏で引き込まれた」などと感心した演奏者がナンバーワンにならない妙意。それぞれの持っている技量からどれだけ高く幅広く自分自身を伸ばし、豊かな表現力を可能にしてきたかなのだろう。
表彰のときには、賞の如何にかかわらず、演奏者一人一人のため、審査員が褒めたり、弱点やアドバイスをコメントしてくれる。丁寧に書いた講評用紙までもらえる。この用紙が「ヨシ。次もがんばろう。」とエネルギーを与えてくれる。

今年のフェスティバルには7名の生徒が出場。
ピアノデュエット部門では1位から3位までを独占する快挙を成し遂げた。

 ブレイク中の最大の楽しみ。それは、アウティング。しかも今回はロンドン。そして、ミュージカル「マンマミーア」とナショナルギャラリー。

中学生の頃、美術の試験のために一生懸命に覚えた名画とその歴史、画家たちの一枚一枚に込めた思いや時代背景など。苦労して覚えたことが役立つ日が来るなんて、思いもしなかった。思い出しながらナショナルギャラリーをまわってみると、絵ってこんなに楽しいものなんだと思った。資料集で見た絵が実際に自分の目で見られる。日本だったら、美術展には行かないけど。これは私にとって初めての体験だった。

そして夜はミュージカル「マンマミーア」。とても楽しかった。日本と海外とでは、やっぱり迫力が違う。劇場の雰囲気も全然違う。でも、だからこそ楽しく、面白かった。初めて観賞したマンマミーアが今回の公演で、本当に良かったと思う。

ただ一つ悔しいことがある。というか身に染みて思ったことがある。それは自分の英語力の低さだ。もっと勉強していればミュージカルが何倍も何十倍も楽しかったことだろう。卒業まであと二年。どこまで伸ばせるだろうか。せっかく英国で学ばせてもらっているのだから、もっと頑張ろう。もう一度、同じのを見た時に自分の英語力が本当にどこまで成長したのかが分かるのかもしれない。この思いを忘れずに日々、成長していこうと思う。

(高等部1年生 女子)

待ちに待ったアウティング。ミュージカルも見られるし、ロンドンも行けるし、外食も出来るし、楽しみで仕方がなかった。

まず着いてからしたのは、昼食。どこに行っていいかわからず、とにかく行ったり来たりして、やっと見つけたバーガーキングで食べた。久しぶりに食べたファストフードは美味し過ぎて班の子と感動にひたった。

大英博物館は思ったより十倍広かった。置いてあるものの価値とかは細かくよくわからなかったけれど、それでもすごいと思えるものはいくつかあった。最古のミイラは特に衝撃を受けた。何千年も昔の遺体がこんなにもきれいに残っていて、すごく不思議に感じた。他にも驚いたのは、他の国の文化まで展示してあったこと。日本のブースまであってすごく嬉しかった。でも、私たちが感じている日本とは違う雰囲気をまとっていて、外から見るとこんな風に見られているのかな、と違和感を覚えた。もっと色んなところを見てほしいとも思った。

一番思い出に残っているのは、やはりミュージカル。母にも「こんな機会めったにないよ」と言われていて、すごくワクワクしていた。唯一英語だという点に不安を感じながら見た。まず、舞台との近さ、音の大きさからして迫力がすごかった。舞台の人が歌っている歌が聞いたことのあるものばかりで、目の前の人がそれを歌っていることにすごく感動したし、歌の意味はなんとなくしかわからなかったけれど、心に届いた気がした。役の悲しさや楽しさが全身で伝わって、ミュージカルにとにかく集中できたし、楽しかった。

アウティングは前日までと違い過ぎて、夢みたいで、一瞬で終わってしまった。最後で最高のアウティングだったと思う。

(中学部3年生 女子)

2月9日(日)は3学期の漢字書き取りコンクール。
立教の学校生活の中で、そして卒業してからも、強く印象に残るに違いない行事のひとつ。
なんといったって、50分で100題を「とめ・ハネ・はらいまで正確に」書くという厳しさ(ハネなどが間違っていると失点!)もさることながら

今年のウルトラC問題

が注目の的となるから。2013年度を閉めくくる今回のウルトラCのテーマとは?

『加工食品』

であった。
加工食品ってナンダ?!
という探りから始まるウルトラC。各クラスで、発足したばかりの新生徒会で、予想お題の突合せが行われる。
ウルトラCはほどほどに、「漢字練習問題集」を重点的にやるぞ。と頑張る生徒も多い。
おとなになっても書けるだろうか? 【 】の部分が書き取り。

1.朝の気温を【 はかる 】。
2.百科【 じてん 】で調べる。
3.友人の【 ごかい 】をとく。
4.適切な【 そち 】を講ずる。
5.【 だんがい 】裁判。

いずれも今回の出題から。ではウルトラCは?

6.ご飯を【 のり 】で巻く。
7.焼き鳥屋に行って【 つくね 】をたのむ。
8.【 きしめん 】をゆでる。

ウルトラCのフリー問題(テーマなし)は難しかった。

9.心は【 ずたずた 】だ。
10.「【 へなちょこ 】野郎」とののしる。

一体、こんな語句に漢字が充てられる、ということを誰が知っているのか?さすが国語の先生だ。
「こんなものも漢字で書けるんだ。」「こんな字をあてるのか。言われてみればなるほど!」
お金関係の漢字はなぜ部首が「貝」なのか?
『つくね』は、なるほど、捏ねてつくるから。
音読みだと、旁の部分が音なんだよな。
漢字の学習とは、語彙力の学習でもあると思う瞬間だ。

各クラス平均点は、高2から小学生まで、学年順にきれいに並んだ。それぞれが学年相応に頑張った結果だ。

毎年恒例となった地元ミレースクールとの短期交換留学。今年も1月末に7名の生徒が来校し本校の生徒と1週間寝食をともにしました。この3月には、本校生徒がミレースクールを訪れ、バディー(交換留学プログラム中のペア)の家にホームステイをしながら現地校体験をします。早速そのバディーたちからメッセージが届きましたので、以下にご紹介します。

*     *     *     *

This school is amazing. Everyone works so hard and is so enthusiastic about their school work here. The atmosphere is like a family and everyone is so polite and kind. I am so glad I got the opportunity to come here and would do so again, given the chance. (Lucy)
Being at Rikkyo has allowed me to see and understand how Japanese students get on at school and also to understand more about the culture. During my stay here, I have met the most amazing people and because of that, I really don’t want to leave. I want to move here! There are so many people who I have met and become friends with, and this has been the best week of my life. It’s a really great opportunity and it has been really enjoyable. (Olivia)
I have thoroughly enjoyed my stay at Rikkyo; everyone was so welcoming and kind to us and I loved being able to embrace the Japanese cultures and styles. I would like to thank all the teachers who organised the exchange, our exchanges- who were so helpful and kind and all the lovely students at Rikkyo who made our stay great! Going to Rikkyo is a memory I’ll never forget; I have had an amazing time. (Amber)
Thank you very much for letting me stay. It was the most fun I’ve had in a long time. I loved meeting new people and I really wish I didn’t have to leave. I wish I could stay at Rikkyo forever. Everyone had been so friendly and nice! Thank you so much. (Nia)
Thank you so much for allowing us to stay at Rikkyo for a week. It was so much fun learning more about Japan and its culture, as well as meeting so many genuinely lovely and welcoming people who now feel like a part of my family. Everyone’s been helpful and has put up with our very poor Japanese, for which I apologise greatly! I wish we could stay forever, it’s been the most amazing experience ever, and that’s down to the brilliant staff and students here at Rikkyo. (Phoebe)

立教を卒業して4年も経っていることが信じられないです。
生徒・先生は変わっていても、同じ空気が流れていて何かほっとしました。
期末直前でバタバタしている時に温かく迎えて下さり、ありがとうございました。
また来ます!
(吉田さん)

約4年ぶりに立教を訪れて、とてもなつかしい気持ちでいっぱいになりました。
在校時と変わらず接して下さった先生方、本当にありがとうございました。
設備等は少し変わっていましたが、先生や生徒の立教らしさはいまだに残っていて嬉しかったです。
いつになるかは分かりませんが、また来たいと思います。
期末前にお邪魔してしまってすいませんでした。
See you later!
(谷口さん)

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