毎学期恒例、ギター部によるコンサート。今学期はオープンデイの準備期間が始まる直前の日曜日に行われました。
朝から激しい雨とシトシト雨が繰り返されたかと思うと突然の晴れ間がのぞいたりと忙しない天気。そして2週間後に迫ったオープンデイに向けて学校全体が忙しなくなる時期だけに、「みんな本当にコンサートに来てくれるのだろうか?」と、リハーサルを終えた部員達は不安まじりの複雑な心境でホールの窓越しに観客の姿を探していました。

午後3時、開演時間になっても外は雨。でも傘をさしながら、あるいは小走りに雨に濡れながら少しずつみんなが集まってきてくれて、気がつくとホールにはかなりの観客。
「それではこれからギター部のコンサートを始めま〜す!」
部長の挨拶が終わると早速演奏が始まりました。今年のギター部は女子バンドが3つに男子バンドが1つ。この他に臨時の混合バンドを加えて10曲弱の演奏です。メンバーが何人も重なっていることもあり、それぞれがかなりの練習量をこなしてきました。今回は放課後の練習だけでは足らず、夜のブレイクの時間まで潰して練習に励みました。

その甲斐あって見に来てくれたみんなも大いに盛り上がってくれました。同学年の仲間はもちろん、中学生や高3の先輩方もステージの前まできてみんなで声をからして一緒に歌ってくれます。ビートの効いた曲の間にはしっとりと聞かせるボーカルもありました。曲にあわせて両手を右に左にみんなでゆっくりと動かしながら聞き入る姿は、さっきまで激しいリズムに身を任せていた生徒達とはまたちょっと違った印象で、これもまたいい雰囲気の曲でした。

1時間とちょっとの時間ではありましたが、みんなが盛り上がってくれてコンサートは大成功。
この夜の高校1年生のクラスの学級日誌に男子生徒がこんなコメントを書いていました。
「オープンデイ準備の忙しさの中、なんかすごくスカッとして気持ちのいいコンサートだった!」

2学期も中盤、ギターコンサートでリフレッシュした彼ら、今度はオープンデイに向けて盛り上がっていきます。

先週から今週にかけて、男女バスケットボール部の対外試合が3試合行われました。これはバスケットボール部にとって今年度最初の対外試合であり、つまり、新チームでの初めての試合です。部員たちはこの日に向けて互いに協力し合いながら練習を重ねてきました。

英国にある本校が対外試合を行う相手は英国の現地校であり、試合は日本対英国の国際試合とも言えるでしょう。本校の生徒たちは、英国チームの背の高さやパワーに負けず、声を掛け合いながら最後まで粘り強くプレーしました。

試合が終わると互いに握手を交わし、同世代の英国選手との英語での会話を楽しんでいました。現地の生徒たちから「ありがとうって日本語で何て言うの?」などと聞かれ、日本語を教える生徒たちの姿もありました。バスケットボールの試合をするだけでなく、同世代の英国人との交流のとてもよい機会となりました。

次の試合は男女共にオープンデイ後。今回の試合は惜しくも3試合とも負けてしまいましたが、次回は初勝利を飾れることを願います。

立教英国学院の茶道部はとても幸せです。
なぜなら、海外という立地なのにも関わらず、お茶室でお稽古ができるから。
床の間を見て、水屋で準備をし、襖をあけて畳の上でお点前の稽古をしています。
この茶室は数年前に、裏千家ロンドン出張所のご紹介で、ビクトリア&アルバート博物館から譲っていただいたもの。今も大切に使っています。

茶道部は、週に最低2回は必ず活動するようにしています。
こぢんまりとした学校ですので、兼部の生徒が多く毎日毎日というわけにはいきませんが、
週に1回は初心者向けの活動を、経験者の先輩方が割り稽古から盆略点前まできちんと教えてくれる基礎の活動を、
1回は必ず週末のどちらかの日に、顧問の先生と共に稽古をしています。

さて、そんなある日の土曜日。
以前、GCSEの物理を教えて下さっていたギンバー先生が茶道を見たい、とお友達を連れて来校されました。
ちょうど、5〜6月にみっちり割稽古を行った4月の新入部員たちが、9月に入って盆略点前を稽古し、いよいよ実際にお湯やお菓子を用意してお点前をしましょう、という土曜日だったのです。

15時ごろから稽古を始めて、ほっと一息ついたとき。お客様方がお見えになりました。
ちょうど最後の生徒の番。
その番にあたっていた高1の生徒は一挙に緊張しました。彼女が先輩方に助けられながら、水屋で準備をととのえている間、高2の先輩方が1学期に作った茶道クイズを使ってお客様にリラックスしてもらいました。ちょっとしたお茶の豆知識も。質疑応答もあって、あっという間に和やかになりました。

来校した皆さんの中からお点前のお客様を招いて、初めてのお点前が始まりました。
初めてですので、顧問の先生のアドバイスをもらいながらゆっくり点前を進めます。
まずお菓子を運んでお客様にご挨拶。
次に道具を運んで、割稽古で学んだとおりに一つ一つ道具を清めていきます。
そしていよいよお茶を点てます。
「なかなか泡立たない…!」と、言葉には出さないものの焦ります。
「もっと大きく縦に振ってごらん。底に茶筅をこすり付けすぎないようにね。」
ようやく綺麗にお茶が点てられました。

お客様にお茶をおいしく飲んでいただいたあとも、道具をひとつひとつ片付けます。
水屋に下がって最後のご挨拶をすると、皆さんから温かい拍手があがりました。
「ありがとう、とってもよかったよ。」
「あのクイズは君達の手作り?すばらしいね。」
茶室の教室の外までお見送りして、全員でほーっ。肩の力が大きく抜けてしまいました。

「お疲れ様。さぁ、最後にお茶を点てて飲みましょう。」「やったぁ!」
お疲れ様もあるけれど、ちゃんと自分でお茶を点てて飲んでみることも練習のひとつ。お菓子やお茶の頂き方もしっかり復習しました。

「私、初めてだったのに…緊張したぁ。」
初めてのお点前で、外からお客様を迎えてお茶を差し上げられたなんて、凄い体験です。きっとずっと先まで覚えているお点前になることでしょう。

アップルデーに行ったのは今回が初めてだった。アップルデーとは、リンゴの収穫祭のことで、村にある大きな公園で行われた。収穫祭に行ったことがないので、とても楽しみだった。

しかし当日は雨で、その上とても寒かった。だがそれでもアップルデーは行われるということで、また、開催されるところが芝生だったのでグチョグチョだろうなと思った。

会場には、雨にもかかわらず、色々なお店が出ていた。お菓子を売っているお店、花を売っているお店、小物を売っているお店などがあった。リンゴジュースは1つのテントの下で、手動の機械にリンゴを入れて搾っていた。そこで作られたリンゴジュースは、少し酸味がきいていたが、ちょうど良い甘さで美味しかった。私はそこで、ホットドックとリンゴ入りのパンケーキ、カップケーキ、リンゴ入りのケーキなどを食べた。
どれもこれも美味しかった。リンゴの入っていたものは、リンゴの元の甘さを消さずに、リンゴの甘さを残した味だった。日本ではあまり食べられなさそうなものだった。

今回アップルデーに行って、貴重な体験が出来たと思う。日本の都会ではもうほとんど収穫祭や、町の人たちが集まってのお祭はないので、英国でこのような体験が出来て良かった。

(高等部1年生 女子)

オックスフォードといえば、まず思い浮かぶのがオックスフォード大学。毎年世界の大学ランキングにも名前を連ねる有名大学である。しかし、この町がハリー・ポッターと関連があることはあまり知られていない。

2学期のアウティング、H2はそのオックスフォードに行った。オックスフォードに行ったことのある生徒もいれば、初めての生徒もいる。立教からオックスフォードまでは、バスで約1時間半。バスの中では寝ていた生徒も着いたとたんに元気いっぱいに町の雰囲気を楽しんでいた。

集合まで2時間近く、それぞれの班ごとに買い物やショッピングを楽しんだ。班行動の後は、今回のアウティングの目玉である、町のガイドツアーの開始。オックスフォードの卒業生だというガイドさんが町を案内してくれた。

熱心なハリーポッターファンにはおなじみだが、町のいたるところに映画の撮影に使われた所がある。今回のツアーで行ったボドリアン図書館は、ハリー・ポッターの図書館のシーンで使われた場所。ガイドさんがその説明をすると、生徒たちはとたんに目を輝かせる。そして、生徒の目が最も輝いた瞬間は、ハーマイオニー役のエマ・ワトソンが一時期、このオックスフォード大学で学んでいて、ガイドさんがよくエマを見かけたと言ったときだった。

ハリー・ポッターが好きな生徒も、歴史が好きな生徒、買い物が好きな生徒も、いろいろな生徒がそれぞれに楽しめたアウティングだったと思う。
数名の生徒が作文で、「将来オックスフォードで学んでみたい」と書いていた。オックスフォードの学生を見て、自分の勉強に刺激を受けた生徒もいた。大学受験があと一年と少しに迫っている彼らに、大学というものを強く意識し、志望校への意識を高めることができたアウティングにもなったと思う。

10月12日(土)、13日(日)に今年度第2回の実用英語技能検定を実施しました。受検は希望制ですが、多くの生徒たちが積極的に挑みました。

生徒たちは英検に向けて放課後や自習時間を利用し、過去問題や対策問題に一所懸命に取り組んできました。試験日が近づくに連れて、「今度英検受ける?」「何級?」と食事の席でも英検に関する会話が増えます。

前日の夜には、受験票、筆記用具、そして、試験に臨む気持ちも準備万端です。そして試験当日。12日(土)には、ロンドン会場で準1級、1級を受験しました。受験者は通常よりも10分早い6:50に起床し、朝食パックを持ち学校を出発。高校2年生では半数もの生徒が準1級を受験しました。

翌日の13日(日)には、本校会場で4級から準2級。試験会場となった本校はとても静かな日曜日となりました。試験が終わると受験した生徒たちには疲れた表情も見えましたが緊張が解れすっきりしている様子でした。しっかりと集中して試験に臨んだ証拠です。結果が楽しみです。

今回中学部3年生の生徒たちは、カンタベリーを訪れました。アウティングの目的は、カンタベリー大聖堂にて、イギリスにおけるキリスト教の歴史を学ぶことです。カンタベリー大聖堂は、元々アウグスティヌスによって建てられた、イギリスにおけるカトリックの総本山ともいうべき教会でしたが、ヘンリー8世治世下における英国国教会設立以後は、英国国教会の総本山としてその名を馳せてきました。

英国で最も歴史のあるこの大聖堂内部には、大主教トマス・ベケットの墓に始まり、石の司教座、地下祭室、聖書の内容の一部が描写された中世のステンド・グラスなど、歴史上の遺産が至るところにあります。生徒たちはこれらを前に圧倒されつつも、ワーク・ブックを手に、各自全力で作業に取り組んでいました。

多くの生徒はワーク・ブックを完成させるべく、入念に内部を見てまわったうえに、疑問に感じたことは現地のスタッフに英語で質問をしたり、また引率の本校チャプレンに質問するなど、非常に積極的な姿勢を見せてくれました。気が付くと、当初の見学予定時間を大幅にオーバー・・・。3時間近くも大聖堂で過ごし、大いにイギリス史を堪能しました。

大聖堂での作業を終えると、あとは町歩きです。生徒たちは各班に散らばり、それぞれの方法で町を歩き、昼食をとるなどしましたが、どこからでも常に大聖堂を眺めながら町を歩くという経験は特別だったようです。

既にアウティングを経験している生徒にとっても、はじめての生徒にとっても、現地の歴史や人々と触れ合った今回の外出は、確実に自身の成長につながったに違いありません。

10月9日の全校のアウティング、小学5年生から中学2年生まではLyme Regisに化石採集へ行きました。
学校から南に下り、海沿いにバスに揺られて約3時間。
ジュラシックコースト世界遺産の一部である、Lyme Regis。
海辺に位置しているこの町は、水平線がどこまでも広がり、とても落ち着いたきれいな町でした。海鳥の声が響き渡り、小さなアートギャラリーやかわいいお店が並ぶハイストリート。芸術家やジェイン・オースティンも絶賛した風景がある町です。

バスを降りると、昼食のため班行動。
あるお店ではスコーン65ペンス。
「安いし、美味しい!」
という生徒達の声。

昼食後、ガイドさんに連れられ、化石採集に出発しました。有名な堤防のCobbを通りすぎ、辿り着いたのは崖が10メートル程離れたところにある浜辺。
足元を見ると、石ころだらけと思いきや、よく見るとアンモナイトが石の表面に浮かび上がっていました。アンモナイトの殻の部分には気泡が入っていたそうです。その気泡を利用して海の中を上下運動していたと説明がありました。
また、別の石をガイドさんが割ると、中から化石が出てきて思わず感嘆。
ガイドさんによると、今回のような「良い天気」は化石採集に最悪な条件だそうです。
なぜなら、天気がいいと皆景色に見とれ、下を見なくなる、そうすると、化石は見損なうからだといいます。
注意事項をガイドさんが伝え終わった後は、それぞれが化石採集開始。

「Mr. Chris! How about this one?」
必死でガイドのクリスさんを呼び、自分の探した石の中に化石が入っているか確認しようとしている生徒もいました。
「This fossil is sea lily.」
どうしても形のよいアンモナイトを欲しいと思っている生徒は、ウミユリの化石と聞いて、少しがっかりしたようでした。

化石採集者であり、古生物学者であるメアリー・アニングや、恐竜のプレシオサウルスの化石についても説明があり、化石尽くしの日になりました。

地層は海側へ左から右に向かって年代が古くなっていくそうです。そのため、どんどん海から離れるにつれて、古い年代の地層にめぐり会えます。
そこにはアンモナイトの墓といわれるように、ぎっしりアンモナイトが床石に表れている場所があったり、ウミユリの化石がぽつぽつと表れている場所があったりしました。

ある生徒は、飛び跳ねながら化石採集に熱中。その姿に道を歩く英人の人も思わずにっこり。
「取れますか?」
と聞かれることもしばしば。

「先生、重いです。。。」
と、大きな石に埋まっている化石をそのまま運ぼうとする生徒もいました。残念ながら体の半分くらいある大きさの石は持ち運びできませんでしたが。

化石採集後はそれぞれが班行動。
博物館に行ったり、お土産を買ったり。
帰りのバスの中は皆ぐっすりお休みタイム。

化石採集で出会ったガイドさん、そして自然の雄大さなど、普段の学校生活では味わえないものを味わうことができました。

「化石発掘研究会があったらいいね。」
「また来てみたい。」
「夏に来たら海に入れるかな。」
「今度はガイドさんの話を全部聞き取れるようになりたい。」

一人一人にとって、何かを発見できたアウティングになったようです。

10月9日、今日は高3にとっての最後のアウティングでした。待ちに待ったこの日、雲行きはややあやしかったものの、何とか雨は降らずに最後まで楽しむことができました。
「自由時間はどこに行く?」
「お土産は何を買おう?」
ロンドンへ向かうバスの中では、はしゃいだ声が聞こえてきます。ロンドンへのアウティングは、高1から数えると今回で6回目。班別の自由行動の計画から、昼食やお土産などお小遣いの使い道まで、計画を立てるのも慣れたものです。
ロンドンに着くと、まずは国会議事堂の見学から始まりました。英国人のガイドに従って、上院を見学しました。英語の説明を真剣に聞き、また、それに英語で積極的に質問する様子は、さすが高3といった趣でした。
国会議事堂ツアーが終わると、昼食のための班別行動です。教員から地下鉄の一日乗車券を受け取った生徒は、みんな思い思いの場所に出かけていきます。14時半に再び集合するまでには少し時間があったので、ここでハロッズなどに行き、買い物を楽しんだ生徒もいたようです。
次の集合はロンドンアイ前。2つの班に分かれて、世界最大の観覧車であるロンドンアイに乗り込みました。高いところが苦手な生徒もいましたが、ロンドン市内はもちろん、天気が良ければヒースロー空港まで見えるというこの場所から、ロンドンの街を一望しました。
ロンドンアイを降りると、再び班別行動。「コベントガーデンに行ってきます!」「うちは美術館に行きます!」などといいながら、再び地下鉄に乗り込んでいきました。ここから夕食をとるまでは自由行動ですが、女子生徒は全員で夕食を食べるなどして満喫したようです。
最後はお待ちかね、ミュージカル「レ・ミゼラブル」の鑑賞です。実はこのアウティングの前日、あるミュージカル好きの男子生徒によって、作品の解説やグッズ紹介が行われたので、みんなの予習はばっちり。多少英語が聞き取りにくいところはありましたが、すんなりと作品に入り込むことができました。終わった瞬間には、感動の涙を流す生徒の姿も見られました。
興奮冷めやらぬままバスに乗り込み、ロンドンを後にしました。疲れて眠るかと思いきや、みんながそれぞれの思いを語って眠るどころではありません。一日をめいっぱい楽しむことが出来たこの日、また大切な思い出がひとつ増えました。

高等部1年生の今学期アウティングはケンブリッジ大学。イギリスが誇る学都の雰囲気にどっぷりと浸かってアカデミックな一日を過ごしました。この日の映像はこちらでご覧になれます。

ページ
TOP