rikkyo school in england漢字コンクールに続き、立教にはもう一つコンクールがあります。それは因数分解コンクールです。年に一度、中学3年生から高校3年生までを対象に行われています。問題数は100問。25問ずつを一区切りに№1から№4までがあり、次第にレベルが上がっていきます。例えば№1は二乗の公式、№2はたすきがけを主としたもの。また№3からは文字のたすきがけや複二次式、№4は3乗の公式や特殊公式を使って解くものなどの応用問題です。中学生は№2まででも悲鳴を上げてしまいます。また、№4を解き切ることは高校2年生や3年生の理系の生徒でも至難の業です。

二学期が始まり、徐々に学校生活に慣れ始めた頃、立教生は少しずつ因数分解を勉強し始めます。数学の先生を捕まえて、授業の質問かと思えば、実は因数分解の話であったり、過去問の冊子を個別にもらったりという光景がちらほら見えはじめます。また漢字コンクールではあまり点数をとれなかった生徒も、「数学なら!」と理系根性を見せる者もいます。コンクール1週間前には食事の席でも「勝負しない?」と挑戦を投げかける生徒も。各々に、速報に載ることや、「50点以上はとる」「文系には負けない」などの目標を設定していました。

そしていざ本番。高得点への道は、№2までをいかに点数を落とさずに取ることができるかがまず第一歩ですが、そこには数学科のしかけた罠がちりばめられ、思わぬミスをしてしまったりとなかなかの苦戦。1時間の間、生徒も教員もフルに頭を回転させ、ひたすら因数分解を解きまくりました。

今回の最高得点は高校2年生の2名の94点、教員の最高点は日本史の先生の98点でした。このコンクールにより立教生は、今年も奥深い数字の世界を楽しみました。

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ついこの間2学期が始まったかと思えばもうアウティング。
「明日がもうアウティングなんて実感ないよね〜。」
「でも、すごく楽しみにしてたんだ!」

10月9日、全校でアウティングに出かけました。高校1年生はケンブリッジの町に。
もちろんあの「ケンブリッジ大学」がある学都。4月からの新入生が多いので、ほとんどの生徒達が初訪問でした。世界的に著名な研究者達を世に送り出してきた町、ケンブリッジに到着したのは11時過ぎ。先ずは班ごとに分かれて昼食をとりました。観光客も沢山いましたが学生らしき人達が行き交うこの町はやはりどこか刺激的。その核心に迫るべく、昼食後は10数名ずつの3グループに分かれてイギリス人ガイドの方に町を案内してもらいました。

旅行ガイドを片手に歩き回るよりずっと効率的に要所要所を案内してくれます。はっきりと分かりやすい英語で話してくれたのでフンフンと頷きながら聞いているうちに1時間半のツアーはあっという間に終わってしまいました。
ワトソンとクリックがDNAの螺旋構造を発表したパブで少女の幽霊が出る話、トリニティカレッジの入口の門から見下ろすヘンリー8世像がなぜか椅子の脚を手に握っているという話、等々、ガイドブックには載っていない逸話をガイドさんから聞けたのはちょっと得をした気分でした。

ツアーが終わると今度はケム川にかかる橋のたもとに移動、ケンブリッジ名物のボートに乗りました。底の平たいボートを長い長いポールで川底を突きながら優雅に走らせるこのパンティング、少し傾き始めた午後の優しい光をボートの上で浴びているとなぜかとっても穏やかな気分になりました。川沿いにはカレッジの建物がゆったりと並び、ボートを操るお兄さんが時々説明をしてくれます。ケンブリッジの学生でもあるのでその話はなかなかリアル。ウィットに富んだ話し方がとってもクールでした。途中ボートの操縦を体験させてくれるサービスもあって生徒達は大喜び。でも優雅に見えた操作も実はなかなか大変でした。真っ直ぐに進まないのはもちろん、中には長い長いその棒を川底に突き刺したまま手を離してしまった女子生徒も… お兄さんは苦笑いしていましたが、一同次のボートが来て棒をとってくれるまでケム川の上で待ちぼうけでした。 まぁ、それも今から思えば?なかなか貴重な体験だったかも知れません。

その後は各班に分かれてしばしショッピングを満喫、そしてもう一つのオプション、キングスカレッジの晩祷に参加した生徒達もいました。世界的に有名な少年聖歌隊の歌声に軽く酔いしれた後は再び各班に分かれて夕食をとりました。7時50分の集合時間までケンブリッジでの残り時間をそれぞれ楽しんでいたようです。
丸一日しっかり楽しめたアウティング。明日からはまた授業、そしてオープンデイの準備と忙しい毎日が始まります。帰りのバスに揺られながら今日一日の記憶を辿っているうちにいつの間にか夢見心地になってしまったのは言うまでもありません。

rikkyo school in england「来週の日曜日、ファーリントンスクールのお茶会に行きたい人は?」先生はそう私たちに聞いた。絶対に行きたい。私は他校の外国人の生徒と交流できる機会があると聞いた瞬間から強くそう思っていた。今の自分の英語の力を試したい。自分の性格や日常の態度をどう変えれば文化が違う人達と話せるのか学んで自分を磨きたい。又、自分の限界を知ってステップアップしたい。そういう目標を持ってこのお茶会に臨んだ。

けれどもやはり当日となると、そんな強い意思は泡のように消えていた。情けない小学生の頃の小さな目立たない内気な女の子に完全に変わっていた。関わるのも面倒くさい、ただのアジア人だと思われたらどうしよう… 自分が、時には泣きながら徹夜までして頑張っていた英語が通じなかったらどうしよう。自分が傷ついたらどうしよう。話す話題がなくなったらどうしよう。そんな不安で胸が一杯だった。そのせいか、私は学校に着いてから1時間は英語をほぼ使わずに日本人の中に守られて身を隠して存在を薄くしていた。

そんな時に、うちの学校の生徒会長が必死に相手の学校の生徒に声をかけようとしている姿を発見した。先輩のカッコいい姿に勇気付けられて、内気な女の子を捨ててパワーのある強い女になって、次に目が合って笑ってくれる人に話しかけようと決心した。そして見事にクリステルという女の子と良い感じに話を始められた。

長年勉強してきた大好きな英語で自分のことを話したり、高校生らしい話題で盛り上がったり、2時間以上彼女と彼女の友達と途切れることなく話せた。又、大声で皆で笑うことも多かった。気付けば、自分は普通に、考えずに英語を使っていた。楽しくて仕方がなかった。

だが残念ながら楽しい時間は永遠と続くものではなくて、立教に帰る時がやって来てしまった。正直、帰りたくないという気持ちはめちゃくちゃあったけれども、仲良くなれた子達からメールアドレスをもらい、また遊ぼうねと言われ、オープンデイに会う約束をした。嬉しくてたまらなかった。

この日、私は自分の英語にもっと自信を持てるようになり、今まで頑張ってきて本当によかったと思えた。そして、次また彼女達に会う時には、更なるレベルへと一歩進みたいと私は今強く思っている。

(高等部1年生 女子)

rikkyo school in england9月28日土曜日、ロンドン日本人学校で開催された文化祭に、本校から卒業生や在校生の兄弟姉妹など15名の生徒が訪れた。生徒たちが到着したのは、昼の12時過ぎで、午後の部からの見学となった。
午後の部では、小学部と中学部の劇と和太鼓というプログラムだったため、それらの鑑賞と各クラスの展示企画を見て回った。
本校でロンドン日本人学校の文化祭といえば、「劇」が有名である。小学部の各クラスや中学部全体のものなど劇のプログラムが充実していて、今年度から本校に演劇部が誕生したのも、その影響が大きい気がする。ロンドン日本人学校の出身者たちが中心となって、「ロン日」で学んだノウハウを生かし、演劇指導を行い、演劇部の活動を盛り上げている。
今年のロンドン日本人学校の劇もまたすばらしいものになっていた。演劇部の生徒も刺激を受けたのではないだろうか。次の演劇部の公演が楽しみである。

rikkyo school in england自分の作品のところを見たら、”First Prize”と書かれた紙があった。え。まさか自分が?と一瞬疑いつつも、もう一度その紙を見た。素直に嬉しかった。

私は高一の初め、立教にフラワーアレンジメント部があるのを知って、友達と二人で入部した。フラワーアレンジメントなど、初めてで何も知らないし、特に深い意味があった訳でもなく、ただ”楽しそう”という理由だけで入部した。これがフラワーアレンジメントを始めたキッカケだ。

それからもう一年以上が過ぎた。少しずつさまざまなタイプを苦労しながらも挑戦してきた。そんな時、今回のショーについて、出てみないかとアレンジメントのインストラクターである先生から言われ、高二の四人で出ることにした。しかしそう決めたまではよかったのだが、ショーで出す作品は一からデザインを考えなくてはならない。いつもは先生が色や花を決めていたのではじめての試みだったのである。私は考えた結果、”仮面舞踏会”をイメージしたものを作ることにした。私は小さい頃からバレエをやっていて、赤の衣装に扇子や仮面を身につけた踊りを以前にやったことがあり印象に残っていたからである。

当日。前日に前もって作った作品を展示しに行き、その後審査を経て結果を聞きに再度会場に行った。そのとき、”First Prize”であることを知った。友達二人もSecond とThird という嬉しい結果だった。

何か物を作って、賞を得たのが初めてだった私にとって、結果を知ったときの喜びや達成感が、スポーツの試合で勝った時のものとは違ったどこか新鮮な気分だった。

フラワーアレンジメント。多分立教に来ていなかったら、やっていなかっただろう。慌しい立教生活の中で、花を活ける時間はいつもと違うひとときを与えてくれる。私はこれからも続けていきたい。

(高等部2年生 女子)

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新学期が明け、気がつくとあっという間に数週間が過ぎていました。
この日は地元の女子校、Farlington Schoolを訪問する日。「お茶」に招待されていたので、全校から希望者を募り、昼食後から20名の生徒が外出しました。
このFarlington Schoolの生徒達は、1学期に本校で行われた「Japanese Evening」に来てくれたのですが、その時の数々の日本文化体験のお礼に、ということで今度は本校の生徒達がイギリス流「お茶会」、クリームティーに招待されたという訳です。

この学校は本校から15分ほどのところにある私立校で、広い敷地には古い建物から現代風の建物までが散在する本校によく似た環境にあります。通いの生徒もいるそうですが、半分くらいは寮で生活をしています。その中でも学期を通して寮にいるフルボーダーの生徒達が立教生を迎えてくれました。アジアやヨーロッパ各国からの留学生も多く、この日にアテンドしてくれたのは半分くらいが中国から来ている生徒達でした。同じフルボーダーということもあり、とても共感が持てて話しやすかったという生徒もいました。母国語ではない英語をほとんどネイティブスピーカーのように話す事ができる彼女達は、立教生にはとても刺激的で、年齢が近い事もあって共通の話題も見つかりやすかったようです。

到着後は野外でランダース(野球に似た女子スポーツ)を行う予定でしたが、雲行きが怪しかったこともあり室内でゲームをすることになりました。”Human Knot” 、”Birthday Line”、 “Splash”、 “Back to Back” 、”Hula-hoop Relay” …etc. 次から次へとゲームの説明をしてくれました。中にはEC(英会話の授業)でやったことのあるゲームも出て来たりして、存分に楽しめたようです。
「女の子ばかりでしたからね。ゲームもしていたけど、ガールズトークで盛り上がっていたみたいですよ。」
とは高校男子生徒のコメント。他にも今回は中学男子生徒2名も参加していましたが、現地の女子校訪問は彼らにとってもまた貴重な体験だったようです。

ここ数年短期留学制度の提携校が増え現地校の生徒と交流する機会が増えていますが、今回はその短期留学経験者も多数参加しました。彼女達が牽引役となって、普段は「恥ずかしがりや」の生徒達も積極的に英語で会話を楽しむ事が出来たようです。

ゲームの後は食堂でクリームティー。モダンなダイニングに並べられたスコーンやサンドイッチをほおばりながら再び会話に花を咲かせました。そして最後は学校案内。広いキャンパスと建物を案内してくれました。
自分たちの学校と似ているところが沢山あったせいか、寮生活という同じ境遇を通してか、とにかく親近感が持てて別れ間際までいろいろなお話ができたようです。メールアドレスの交換もし、11月に本校で開かれるオープンデイ(学校祭)で再び会う約束をしたあと、別れを惜しみながら帰路につきました。

私の今年の夏は実に充実したものだった。毎年同じ事を言っているが今年の夏は特別だ、と言える。

去年の入学してすぐの夏と比べ、周りには一年を共に過ごした友人がたくさんでき、ショッピングや海、テーマパークに行くなどして楽しんだ。どれをとっても楽しい思い出ばかりだが、やはりこの夏一番の思い出は私を大きく成長させてくれた語学学校だ。そこでのたくさんの貴重な体験が忘れられない。

今まで休みの度に行こうと思いつつも踏ん切りがつかず、今回やっとの思いで決心をし、行った先はイギリスの南、海辺の大きな町ボーンマスだった。英語をとにかくものにしたくてイギリスの中心部から離れた地を選んだわけだが、いざ行くと日本人はおろかアジア人の姿すらなかった。

イギリスに来て二年目でおかしな話だが、自分と同じ言語を話す人がいない外国人だらけの状況に一人放り込まれたのは初めてだった。周りから見れば私が外国人なのだが。聞こえてくるのは自分の知らない言語ばかり。私は周りが何を話しているのかさっぱりわからなかった。そこで気づいたのは、ホームスティ先など英人の家や、英語を話す人の前で日本語で会話することがどんなに相手を困らせ、また不安にさせるか、ということ。

学校での初めの一週間は、ルームシェアをしていたドイツ人の女の子しか友達とよべる友達はいなかった。学校は思っていたよりもはるかに辛いものとなった。しかし二週間にもなると、なんとか拙い英語で周りの輪に入れるようになり、気づいたときにはたくさんの友人ができ、また英語を話すことが苦ではなく「楽しい」と感じていたのだ。

ドイツ、フランス、スペイン、ロシア……様々な国から集まった彼らと話していて思った事は、皆、自分の国の事をうんざりする程主張し、自慢気に語るのだ。しかし私はその場にいながら対抗して日本の事を語れる程日本を知らなかった。その時私は恥ずかしいと感じた。母国を考えると出てくるのはネガティブな事ばかり。本当にこんな私がこんな所に居て良いのか、と感じた。

私の語学学校も終盤にさしかかった時、授業でそれぞれの国ごとに自分の国についてのプレゼンをする事となった。皆、国ごとに集まって話し合っている中、もちろん私は一人で考えなければいけなかった。帰国を翌日に控えた学校最後の日、クラスでプレゼンが行われた。皆、自国の伝統や観光名所地など発表することは様々だった。私は一番最後に発表、もちろん一人なわけだが不思議と緊張しなかった事は覚えている。

日本は本当に便利で先進国とも呼ばれる国ではあるが、たくさんの問題も持ち合わせている国であり、現に原発問題などで注目を集めている。しかし私は日本人として生まれてきて本当に良かった、と誇りに思う。確かに問題を挙げればきりがないが、あんなに美しく、人情に溢れた国はないだろう。

あまり大した事は言えないが、本当にいろんな事に気づかされた四週間だった。他国の子とふれあう事で新たな事を知り、また自分の国を知れた気がする。四週間はあっという間に過ぎさったが、この夏学んだ語学以上のたくさんの事、またそこでの出会いに感謝したい。

(高等部2年生 女子)

rikkyo school in england9月最後の日曜日、午後の時間を使って全校一斉TOEICテストが行われました。基本的に小・中学生はTOEIC Bridge、高校生はTOEICを受験しますが、中学生でTOEICに挑戦する生徒もいました。

会場は、普段食堂として使用しているホール、図書館、そして教室。ホールは昼食後に生徒みんなでセッティングを行いました。

自分の席に着くと、そこからは真剣そのもの。今年から登録方法も変わり少し複雑になりましたが、監督の先生の言うことをよく聞き、ひとつひとつ確実に記入していきます。

そして、いよいよリスニングテストがスタート。イギリスにしては天気の良い、うららかな午後。昼食後ということもあり、試験前には「寝るかもしれない!」なんて言っていた生徒も、真剣にスピーカーから流れてくる音声に耳を澄ませていました。

TOEICはリスニング45分、リーディング75分の長丁場。(TOEIC Bridgeはそれぞれ半分)集中力を切らさないのが勝負のカギですが、よっぽど集中したのでしょう、試験が終わった後は、どっと疲れた顔をしていました。しかしその中に、やりきったという感じも見受けられました。

2学期が始まってから3週間。この日のために勉強してきた生徒も少なくありません。実力は発揮できたかな?結果が返ってくるのが、今から楽しみですね。

rikkyo school in englandイギリスでの初めての夏休み。私は多くの場所を訪れました。イギリスには、歴史を感じさせる荘厳で豪華な建築物が各地にあります。その中で私が一番感銘を受けたのはカンタベリー大聖堂でした。

カンタベリー大聖堂は英国国教会の精神的中心地でした。私は中学生の時から、聖公会の本拠地を訪れてみたいと思っていたので、こんなに早く訪れる機会が来て嬉しかったです。

ロンドンから車で二時間ほどのカンタベリーは、思っていたより静かで落ち着いた街でした。上品な街並みを通り抜けてゆくと、小さな路地の奥に堂々と構えるカンタベリー大聖堂がありました。中へ入ると、私たちがいつも礼拝を捧げているチャペルとは大ちがい。天井はとても高く、ステンドガラスは鮮やかに彩られ、何と言っても、とにかく広かったです。

奥に進んでいくと、突然暗くなる場所に来ました。私語、撮影禁止で、とても厳粛な雰囲気でした。そこを歩いていると、心の中が少し洗われるような気分になり、落ち着きを与えられたようでした。また、鎧でできた像が数多く展示されていて、殉教者や教会に貢献した人々がまつられていました。

今回大聖堂を訪れて、私たちが学校の礼拝で祈りを捧げているのは、ずっと昔から行われている歴史があることなんだとより深く知りました。

(高等部2年生 女子)

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例年行われるスポーツテストが今年度は9月23日の月曜日に行われました。
昼食後、どんよりとした曇り空のもと、小学生から高校生まで全校生徒が中庭に集合。

体育委員の指示のもと準備体操をすませ、早速体育館やテニスコート、陸上競技場へ分かれて移動していきます。
体育館では「握力」「上体起こし」「長座体前屈」「反復横跳び」「立ち幅跳び」の5種目が行われました。
各種目には担当の先生と体育委員が付き、説明や記録をします。

「先生、ほら、見て!去年より10も握力上がったよ!」と小学生。
入口のところでは、3グループに分かれて長座体前屈。この測定に使う道具はコピー用紙の箱と板で作った手作り作品。もう何年も使っています。
計測はそれぞれ2回ずつ。知らず知らずのうちに真剣になっていく生徒達は、いつの間にかまるで「スポーツ」を楽しんでいるかのようでした。

体育館を出ると眩しい光がキャンパスに溢れていてビックリ!さっきまでのどんより雲はどこかへ行ってしまい、テニスコートで「ハンドボール投げ」に挑む生徒達の元気な声が響いていました。
その向こうの陸上競技場では、各学年ごとに50メートル走の計測。2人一組で次々にスタートがきられていました。立教記録の6秒台を出す生徒が今年は出るか??

「本当にいい天気になりましたね!」
最後の種目、「持久走」の為に全校生徒が陸上競技場に集まる頃にはみんなの顔も晴れやかになっていました。
女子1000メートル、男子1500メートルの持久走はそれぞれ2グループに分かれて走ります。
最初からトップ集団に入って予想通りトップでゴールを果たした貫禄の高校3年生もいれば、2学期の新入生が1、2位を独占する女子のグループも…

どのグループも、小学生から高校3年生まで混合で、大きな子も小さな子も皆が一緒に走ります。
男子第2グループでは腰を痛めていた高校2年生が小学校5年生とペースをあわせて一緒に走る微笑ましい光景も見られました。
さすがに途中でペースをあげて離れていったのですが、最終ラップでこの5年生が最後の走者になると、その横に再びこの高校2年生が走る姿が… そして一緒にゴールイン!
「馬鹿だなぁ。」
とゴールのところでタイムを計っていた体育科の先生がポツリと言いました。
どうやらその高校生、1周多く走ってのゴールインだったようです。

4時半終了。すべての種目を終えて帰っていく生徒達の後ろ姿がなぜかとっても格好よく見える夕暮れ時でした。

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