rikkyo school in england

 

2014年度 4月編入(日本在住でも受験可)(⇒募集要項等一式

出願期間:2014年1月24日~1月31日(必着)
募集人数:小学部6年、中学部2/3年、高等部2年それぞれ若干名
選考方法:一次:書類審査、二次:筆記試験、面接
選考期日:日本受験:2014年2月16日 (日)於 立教大学
英国受験:日程は1次試験合格後相談

※詳細につきましてはこちらをご覧ください。

rikkyo school in england「ただいま!」「おかえり!」「久しぶり!」が学院内のあちらこちらで響きました。帰寮日の9月7日、長い夏休みが終わり、生徒たちの姿が立教英国学院に戻ってきました。約2か月ぶりに帰寮した生徒たちは身長が高くなっていたり、日焼けをしていたり、充実した夏休みを過ごしていた様子が伝わってきます。

空港から学校までのバスの中では長いフライトや時差に少し疲れた様子の生徒もいれば、久しぶりに再会した友だちと会話が止まらない生徒もいました。さまざまな国から生徒が集まる立教英国ならではです。そんな生徒たちですが、帰寮後は時差ボケにも負けず集団生活を送っていきます。久しぶりの立教食を食べました。新入生にとっては初めての立教英国学院での食事です。緊張している新入生に対して、隣に座っている先輩が優しく立教のテーブルマナーを教えたり、話し掛けたりしている姿には感心させられます。「最初の食事の時はものすっごく緊張していました。先生も緊張していましたよね。」と話す生徒、立教英国学院に来る者全員が通る道なのですね。

帰寮日翌日には始業礼拝が行われました。今学期は6名の新入生を迎え、校長先生より新入生一人ひとりに制服の胸元につける校章の入ったワッペンが手渡されました。帰寮日から1泊を新しい友たちとドミトリーで過ごした新入生ですが、もちろん、まだ緊張している様子が伺えます。しかし、始業礼拝の校長先生のお話でもあったように、大丈夫。すぐに新しい生活に慣れることでしょう。新入生の周りには、1学期までを立教英国学院で過ごしてきた仲間がいます。わからないことがあれば、赤ネクタイをした高校3年生、先輩、同級生、後輩、先生、誰に聞いても教えてくれます。1学期に入学してきた生徒たちも、もう新入生ではなく困っている新入生を優しくサポートしてくれます。

2学期にもオープンデイ、ロンドンアウティングなど、たくさんの行事があります。夏休みでエネルギーを補給してきた生徒たちの活躍を期待しています。受験を控えた高校3年生の姿からは、夏休み中受験勉強にしっかり励んでいた様子が伝わってきます。大学受験で3学期に戻ってこない高校3年生にとっては今学期が学院で過ごす最後の学期となります。仲間たちと共に過ごせる時間を大切にしてほしいです。

rikkyo school in england中学卒業以来5年ぶりに訪ねさせて頂きました。

変わったところ、変わってないところ、それぞれ多々ありましたが、雰囲気、匂い、時の流れ方といった、この場所の根本は私が在学していた頃と全く変わっておらず、懐かしい気分で半日過ごさせて頂きました。
時間の経過に変化はつきものですが、この学校を支える一番大事なものはこれからも大切にして下さい。
突然の訪問にも関わらず温かく迎えて下さった先生方、生徒の皆さん、本当にありがとうございました。
留学中にまた来ます!

rikkyo school in england英国に5年8ヶ月仕事で居る間に何度かこの母校におじゃまさせて頂きました。
来月完全帰国を前に、最後にもう一度、立教英国学院を訪問できて、とても勇気を頂きました。
お世話になった先生方の相変わらずお元気でパワフルな様子を見ていると、自分はとても嬉しくなり、またいつかここに戻って来たいと心より思う次第です。
立教卒業生という事を誇りにこの先も元気に頑張っていけそうです。
母校の益々の発展を祈り、今後も立教卒業生として世の中に立派に生きていく所存です。

rikkyo school in england

 

7月17日~7月20日まで本校に宿泊して行われたプレ・ワークショップに引き続いて、7月21日~27日までは、ケンブリッジ大学に場所を移して、日英ヤングサイエンティスト・ワークショップが開催されました。ケンブリッジ大学の研究者の指導の下、日英の同年代の若者達が共同で研究テーマに取り組むというのは、なかなかできない体験です。

初日の午後は、宿泊先の嘉悦ケンブリッジ教育文化センター(マリーエドワード・カレッジ学生寮内)に到着するとすぐ、イギリス側の参加者と初対面しました。外で立ったままリフレッシュメント(飲み物など)をとりながら、日本人とイギリス人の高校生達が入り混じり、あちこちで自己紹介が始まりました。中には日本語で挨拶してくれるイギリス人高校生もおり、日本側の参加者達の緊張もほぐれたようです。

2日目は、朝からプロジェクトメンバーの顔合わせがありました。日英の参加者達は、10あるプロジェクトチームのうちの1つに、それぞれ配属されました。立教英国学院の3名は、『Astronomy-Star Wars: What happens when stars collide?』と『Engineering – Wireless Sensor Networks for Infrastructure Monitoring』、『Genetics – Visualising chromosome behavior during cell division using fluorescence microscopy』に入りました。 どれも最先端の研究テーマです。

その日の午後にプロジェクトがスタートすると、生徒達はケンブリッジのあちこちにある最新の設備が整った研究室に移動しました。彼らは言語の違いにも怯まず、研究者の説明に熱心に耳を傾け、それぞれの研究テーマに果敢に挑戦し始めました。最終日には、プロジェクトチーム毎に成果をまとめてプレゼンテーションをすることになっていましたから、受け身では居られません。わからないところは積極的に研究者に質問したり、時々ファシリテータにサポートしてもらったりしながら、日英の高校生達が協力して研究に取り組みました。

プロジェクトは朝食後から夕食前まで連日続きましたが、夜は日英の参加者達の友好を深めるべく、様々な交流会が開かれました。プレゼント交換やスポーツ交流に加え、日本人の生徒達は簡単な日本語の挨拶を教えたり、一緒に折り紙やゲームをしたりしました。書道の企画では、イギリス人の生徒達の名前を漢字の当て字で書いてあげるのが、大変喜ばれたようです。また、イギリス人の生徒達は、自国に関するクイズショーや歌などを披露してくれ、非常に盛り上がりました。また、ワークショップ終盤のある午後には、ケンブリッジ市内を観光する時間もあり、生徒達はしばし難しい研究を離れて、パンティング等を楽しみました。

そしていよいよ、プレゼンテーションの日がやってきました。会場には、プロジェクトの参加者以外にも、スポンサーや研究者等をはじめ多くのゲストの方々が来場され、満員でした。そんな中で、母国語ではない言葉で、外国人のチームメイトと一緒に、サイエンスの最新の研究分野についてのプレゼンテーションをするというのは、全く簡単なことではありません。しかし、引率教員達の心配をよそに、どのプロジェクトチームも素晴らしい発表をしてくれました。生徒達の熱心な探究心と吸収力には本当に感心しました。また、それぞれの発表の後には、質疑応答や意見交換が活発に行われました。この部分は、事前に原稿を用意しておくことができないので、本当に研究内容を理解していなければ、対応できません。日英の高校生達と大人達を前に、堂々と発言する生徒達の姿は、まさにヤングサイエンティストの貫録でした。

充実した時間はあっという間に過ぎ、ケンブリッジを離れる日が来ました。生徒達は将来日本かイギリス、または世界の研究室で再会することを誓って、お別れをしました。イギリスと日本の間には、文化の違いもあれば、言語の壁もあります。しかし、サイエンスという共通の興味の前では、それは越えられないものではないようでした。これからの世界を担っていくヤングサイエンティスト達にとって、この一週間は、非常に貴重な経験となったことと思います。

2010年度より立教英国学院高等部から立教大学への推薦入学枠が15名に拡大されましたが、2014年度よりさらに20名に拡大されます。詳細は本校HP、こちらのページでご覧下さい。

(ご参考)現在の生徒数:高等部1年37名、2年43名、3年32名(小学部・中学部は除く、2013年4月現在)

rikkyo school in england

 

rikkyo school in england

 

7月17日~7月20日まで、立教英国学院と福島サイエンス・スクール・コミュニティ(FSC)の共催で、プレ・サイエンス・ワークショップが行われました。立教からは高校2年生の男子生徒3名が参加し、日本の高校生達(福島、岩手、宮城、東京より9校)と一緒に研修で様々な場所を訪れました。

ロンドンでは、大英博物館や自然史博物館を見学したり、王立研究所やロンドン王立協会を訪れ、英語で講義を受けたりしました。ダーウィンの『種の起源』の初版を見たり、ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン(UCL)で150年前に留学した長州五傑(伊藤博文ら5名の日本人留学生)の話を聞いたりして、未来のサイエンティスト達は大いに刺激を受けたようでした。

また、今回は東日本大震災で被害を受けた地域の高校生が多数参加しており、ロンドンのホランド・パークでの植樹式に参列したり、UCLで震災後の地元の様子を英語でプレゼンテーションする機会がありました。プレゼンテーションにはイギリス在住の本校の生徒達をはじめ、多数のお客様が出席し、活発に意見交換が行われました。

プレ・ワークショップの終わりには、セブン・シスターズにも出掛け、地層の形成について英語で講義を受けました。ここでも生徒達は積極的に質問をし、何億年もの地球の歴史を理解しようと努めていました。この日はお天気も良く、勉強の後は浜辺でピクニック・ランチをとりながら、素晴らしい景色を楽しみました。その夜は、イギリスの夏の長い夜を、立教英国学院でスポーツをして過ごしました。こうして大いに親交を深めた立教英国学院と日本の高校生達は、翌日7月21日に、ケンブリッジでのサイエンス・ワークショップに向けて出発しました。

rikkyo school in england

 

まだ春が来ていなかった仲冬の、彼女たちの訪問から半年近くが経って、今度は私たちが、真夏のWolverhamptonを訪れた。
連日の猛暑で、出発の日曜日も例外なく真夏日で、快晴の清々しい夏空の下、私たち交換留学生6人は、学校のミニバスに揺られてWolverhamptonへ向かった。待ち合わせ場所は、並木が涼しげな陰を落とす学校前の通り。到着すると懐かしい顔ぶれが私たちを待っていて、私たち6人はそれぞれ別々の家族に連れられて、5日間の「自宅」へと向かった。ただ、私のパートナーの家族は遅れて来たため、彼らが迎えに来てくれるまでの間、私は初めての一人でのホームステイへの不安で緊張していた。けれども、車から飛び降りて私を呼んだミッツィーは、久しぶりの再会に、温かいハグをくれた。前回の訪問時と同様に、またしても私の胸中の不安は、彼女たちとの出会いによって消えてなくなった。

再会からの毎日は、一時停止なんてできない、13人の少女たちの活気で、勢いよく過ぎていった。特に学校で過ごす時間は一瞬で、欲張りになってたくさんのことを学ぼうとするほど、授業は早く終わってしまった。5日間の経験は貴重なものばかりで書き切れないが、私が交換留学だからこそ学べたと感じた出来事を、いくつか紹介したい。

最初に紹介するのは、やはり最初の日の出来事である。その日はウィンブルドンの決勝で、77年ぶりの英国人男子優勝者が出ることとなった試合があった。家に着いて着替えを済ませると、ほんのり西日が差しているリビングに降りて、ミッツィー家族に混ざって決勝戦を見た。アンディー・マレーが1ゲーム、1セットと勝利に近づくにつれて、普段マレーの試合を見ると泣いてしまうというお母さんまで、2階から降りてきて、5人でテレビに身を乗り出して試合を見守った。そして最後の一球が、ジョコビッチのコートを見事に貫いた瞬間、スタジアムの観客と同時に、一斉に立ち上がってみんなで喜んだ。私にとってはそれが初めての家族との時間であり、マレーの優勝を一緒に喜べたことがすごく嬉しかったし、同時に英国人のテニスに対する愛着が身をもって感じられた。

次に学校での時間で気づいたことを紹介する。私たちのパートナーは、英国式のカリキュラムで言うと「sixth form」で学習を進めている生徒たちであり、4科目ほどの選択教科を、それぞれ週6時間勉強するという時間割だった。ミッツィーがとっていたのは数学、化学、生物と日本語だった。文系の私は、その教科を聞いて、彼女は理系なのかと一人で納得していたのだが、そもそも、文理の区別は英国ではほとんどない。他の立教の生徒のパートナーが何を選択しているのかを聞いてみると、数学と語学2科目をとっている生徒もいたり、物理と生物と語学という組み合わせもあったり、文理で分けるのではなく、個々が学びたい教科をとっているとのことだった。私は、このシステムは日本の大学に似ていると思った。でも高校生からこの仕組みで学べるのは、学生にとって有益なことだなと個人的に感じた。日本の教育は、世界的に見ると優れていると言われることが多いが、私は普段国立大学を目指して勉強していて、これが自分の進む道への基礎となるのか、たまに疑問に思うことがあった。どんな教科も自分のためになる云々の話は置いておくとして、私たちと同年代の少女たちが、自分で選択した教科で自分の将来を見据えて勉強しているのを見て、これが英国スタイルかと、教育方法の違いを実感した。加えて言うならば、Wolverhampton Girls High School は英国全体で見て、1、2を争う語学に力を入れている学校であるというのもあって、生徒の多くが2、3カ国語を理解していた。私たちが昼休みの輪に入っても、「私も日本語を習っていたの」「私はドイツ語がわかるよ」と、語学の話で盛り上がることが多かった。またそれに対して自信も持っていて、その言語を話してみることに抵抗が全くなかった。それ故、私も積極的に英語を使えた。こういう雰囲気というのも、雑多な文化が融合して成り立っている英国だからこそ、生まれてくるものなのかと思った。

これらのエピソードを踏まえて、総合的に今回の交換留学を振り返ってみると、日本の学校、教育との共通点も多かった。けれど、やはり違いを肌で感じることが多々あり、良い面も悪い面も、異なる文化として再認識できた。具体的に挙げるとすれば、授業中の飲食がとても自由であることには驚いた。学年末とあって、授業中に「ケーキパーティー」が始まることもしばしば。先生もケーキを一緒に食べていて、こんなに自由なのかと思った。一方、通常授業をするとなると、基盤になるのは生徒と先生の会話で、自分の意見を発信したり、ある生徒の質問から発展させて、クラスをあげてのディベートをしたり。生徒一人一人が考えないと、学べるものも学べないという気がした。生徒個人個人を主体とし、先生が誘導する形でそれぞれの意見、考察を導き出す。そんな形でどんな授業も行われていたと総括出来ると思う。

最後に、私がこの文章の題名とした「appreciate」とは何を意味するのか。
この動詞には、何かに感謝するという意味がある。ただ、人を目的語にとることはなく、物事に感謝する意味合いを持つ。そこで私は、この言葉をもって、こんな素晴らしい経験をできたこと、異国の友達と出会えたことなど、この交換留学という出来事に感謝したいと思う。何事にも感謝し尊ぶことは、日本人的な感覚と言いたい。
また appreciate は物事を正しく理解し、評価するという意味を持つ。私はこの留学を通して、英国をもっと深くまで理解することができたし、今まで何となくの概観だけで評価していたそれぞれの国の教育というのも、正しく把握し、比べることが出来たと思う。これは私の主観であり、英国人的な個人の感覚と言いたい。

この経験を通して、自分の中に新たな立場、見方というものが生まれ、英語を活かすだけでなく、それで学び、深い理解を可能にする力が身についたと思う。日本的な立場だけでなく、英国人的に考えること。それが少しできるようになれたこの感覚は、交換留学をして現地に滞在し、ホームステイをしながら本物の「英国」に触れたからこそ得られた。
5日間を通して、英語をさらに伸ばしたいと思うだけでなく、英語を話せて良かったと思えた。これは、交換留学プログラムを「appreciate」できたから見つけられた、大切な気持ちである。これからも、WGHSの友達と連絡を取り合って、いつの日かまた、一緒に笑い合いたい。

(高等部2年生 女子)

ページ
TOP