私は昨日、立教英国学院の高校一年生として入学しました。新しい友達や寮生活など、まだなれないことがたくさんありますが、まずは生活に慣れることが最初の目標です。

私は小学校の時、中学受験をしました。無事第一志望校に合格したと同時に父がロンドンに転勤になり、結局日本の中学校には半年ほどしか通うことができませんでした。その後ロンドン日本人学校に転校しました。中学受験で合格した学校に戻るつもりでしたが、そんな時に見つけたのが立教英国学院でした。豊かな自然や国際交流の充実、英語での理科や社会の授業など本当に魅力的で、高校はここに行きたいと思い入学しました。

私はここで、日本では経験できないことをたくさん吸収し、いろいろな文化や伝統に触れると同時に、英語力を高めていきたいです。中学校の時に英検準一級を取ったので、次は英検一級を目指して頑張りたいです。また寮生活での友人関係もしっかり考えて生活していくことも頑張ります。
(高等部1年女子)

高校生になって②https://www.rikkyo.co.uk/new/studentsblog/becoming-a-high-school-student-2023-02/

昨年度から取り組んでいるパラスポーツを通じた本校での教育活動に、また1つの花を咲かせることができました。
4月17日(月)に、2023年9月にアフリカ・ガーナで開催されます第1回アフリカパラリンピック大会の組織委員長のSamon Deen様及びアフリカパラゲームス組織委員会会長のChris baodi-Mensah様をお迎えすることができました。
2023年9月に、アフリカで初めてのパラリンピック大会【ACCRA2023】が開催されます。

アフリカはパラスポーツはもとより、一般的にスポーツをすること自体が地域によっては難しいことも少なくありません。特に 障害者とパラスポーツを取り巻く環境は深刻です。
しかし、そのような環境の中でも、アフリカのパラスポーツ関係者は情熱を持って取り組んでいます。本⼤会は、アフリカで初めてとなる国際⼤会であり、パリパラリンピックに向けた準備⼤会でもあります。また、それ以上に、アフリカで根強く残る障害者に対する偏⾒と差別に挑戦するという姿勢が強く打ち出された⼤会でもあります。
アフリカンパラゲームスの開催を後押しすることで、アフリカの障害のある⼦どもたちが、スポーツを通じて成⻑していくきっかけになってほしい。そして、いつかアフリカがオリンピック・パラリンピック開催国になっ た時、あの第1回アフリカンパラゲームスで活躍する選⼿を⾒たことが始まりだった、と振り返れるような⼤会になるよう、パラスポーツに携わる国境を超えた友⼈として、本⼤会を立教英国学院として応援していきたいと考えています。

そこで、今回本校にあります車椅子バスケットボール用の競技用車椅子を記念すべき第1回大会開催を記念して、昨年度から連携・協力させていただいている松永製作所様の想いものせて寄贈しました。当日は組織委員会会長の情熱あふれる全体講演会と、本校I`m Possibleチームと会長の座談会が行われました。これも、東京2020パラリンピックのレガシーの1つだと信じます。
日本・英国・アフリカへ・・・
立教英国学院がスポーツを通じて、国と人とをつなげる懸け橋になれたことを誇りに思います。

アフリカの大地へ想いをのせて

~生徒の感想~

僕はSamonさんが来る前日にいきなりアフリカパラリンピック組織委員長が来ると言われてとてもびっくりしました。しかも予定を全部キャンセルしてまで来てくださることにとてもラッキーだと感じることができました。

まず組織委員長とその関係者が座った瞬間にものすごい迫力を感じました。そして話しが始まると、本当に気持ちがこもっていることを感じました。特に印象に残っていることは、アフリカの54の国と地域を1つにして、ガーナで大会を行うことはすごく時間がかかったことだと伝わって、十何年もやって諦めなかったのがすごいと思います。特にアフリカという内戦もあって政府もいっぱいお金があるわけではないからお金もくれなくて、それこそ国民もいっぱいお金があるわけではないのに関わらず実現ができたことにすごい魅力を感じました。僕は、「実現させるために一番難しかったことはなにか?」と質問しました。すると、Samonさんは一番最初に「難しいとかできないなんて信じたことない」と答えました。僕はそのことが印象に残っています。何でも諦めずに最後まで何があっても取り組むということが、僕の将来就職するときやほんとに「世界のこれを変えたい」となったときに励ましになると思っています。でも実際の質問の答えは、お金といっていました。さっきも言ったように政府もお金をくれるわけではないのであんなに大きい大陸を1つにするのが難しいと言っていました。でもアフリカ人はみんな「やりたい!」という気持ちがあるといっていました。その後話したときも他の国に支えられたりしたとも言っていました。そして最後に、僕達の「I’m possibleチームは素晴らしい。もっともっとパラスポーツの輪を広げてほしい」と言ってくださって本当に嬉しかったです。

僕はすごく近い距離でアフリカパラリンピック組織委員長や関係者と話せてとても人生のいい経験になりました。ハンドシェイクもして一緒に笑えるほどの距離で会話ができて忘れられない出来事でした。
【中学2年生】

アフリカの大地へ想いをのせて

今回、アフリカでの生活や、パラスポーツの状況など、これまで自分たちが情報や、想像でしかわからなかったことを、実際に当事者から意見を聞くことによって、そこに意志や訴えが加えられ、よりリアルにアフリカの人たちの思いを感じることができました。私達がこれまで行ってきた障がい者スポーツから枠を超えて、アフリカでのパラリンピックの開催ということに焦点を当てると、そこには日本やイギリスでのパラスポーツの難しさとはまた違った困難がある事がわかりました。これからは、日本やイギリスだけでなく、アフリカなど途上国での障がい者スポーツの発展という点にも焦点を当てて活動してみたいです。
【高校2年生】

アフリカの大地へ想いをのせてhttps://www.rikkyo.co.uk/new/latestnews/our-hearts-go-out-to-the-land-of-africa/

 

「思っていたイメージと違う」というのが初めに頭に浮かびました。高校生というのはもっと自立して、大人っぽく、軸がはっきりしている、そう思っていました。しかし実際高校生になってみると、どうでしょう。思い描いていたものとは程遠かったです。すべてにおいて足りていないと感じています。

しかし、その足りていないものをこの高校三年間で徐々に身につけていくのだと考えました。この全寮制の学校で三年間を過ごすことを踏まえるとたくさんの目標や課題が感じられ、通学制の学校にはないもの、あるものを、それぞれより一層強く考えさせられるのではと思います。

ここでは、特に思いやりを学ぶことができると考えています。常日頃からずっと一緒にいる友達を大切にするということが本当に大事であるということに気づかさせられると思います。友情というのは一生大切にすべきであり、新しい高校生活において、最も重要と言っても過言ではないと考えています。

(高等部1年女子)kn1

オリエンテーションオリエンテーションオリエンテーション

たくさんの新入生を迎えて始まった新学期。ここでの生活も長い生徒たちも一緒に全校で学校生活のオリエンテーションがありました。

200名の大家族が毎日気持ちよく生活できる秘訣が、毎学期最初に行われるこのオリエンテーションにあるのかも知れません。https://www.rikkyo.co.uk/new/latestnews/orientation2023/

2023年度入学始業礼拝https://www.rikkyo.co.uk/new/latestnews/entrance-ceremony2023/2023年度入学始業礼拝2023年度入学始業礼拝

まだまだ寒い日の続く英国ですが、2023年度入学始業礼拝は天気にも恵まれ、遠方から沢山の保護者の皆様にもご参列頂き滞りなく行われました。

新年度は46名の新入生と12名の新任教員を迎えてのスタート。憧れの赤ネクタイを結んで新入生の案内をする高校3年生をはじめ、それぞれの新しい学年の始まりに胸をときめかせていたようです。

H2・古文・授業レポート②

今学期、高校2年生の古文の授業では、「贈る」をテーマに百人一首の中からとっておきの一首を選び、誰かに「贈る」ことからはじまりました。合わせて「うしろめたさの人類学(松村圭一郎)」の冒頭部を読み、「交換」と「贈与」のちがいについても考えました。「贈る」行為には、見返りを求めないことや選ぶ/受け取るまでに物語性があること、また相手を想うからこそ緊張感が伴うなど、身近な経験に基づいた様々な意見が寄せられました。
5・7・5・7・7からなる形式に合わせてメッセージを婉曲的に伝えるという和歌の手法には、現代のテキストメッセージに比べて「贈る」性質が色濃くあらわれているとも考えます。日常のなかにも「言葉を贈る」コミュニケーションを取り入れたり、季節や「音」にちなんだ表現技巧に興味を持ってくれる生徒が少しでも増えてくれると嬉しいです。

今回は、生徒作品を2回に分けてご紹介します。

★選んだ和歌:55・瀧の音は 絶えて久しくなりぬれど 名こそ流れてなほ聞こえけれ
> あの瀧の音が絶えて久しいが、瀧の名だけは世に流れて今も聞こえているところだ。
贈る相手:今は一緒に住んでいない兄へ
> 東京で一人暮らしをしている兄に、がんばっていることは自分に伝わっているよ、ということをこの歌を通して伝えたい。

★選んだ和歌:55・瀧の音は 絶えて久しくなりぬれど 名こそ流れてなほ聞こえけれ
> 滝の音は聞こえなくなって長い時間が経ったが、その評判は今となっても知れ渡っている。
贈る相手:今の自分
>人間の寿命は有限である。一生の間に色々なことをして、後世に残るような人間になりたい。この立教生活にも同じことがいえるだろう。最後の一年間を有意義に過ごしたい。

★選んだ和歌:77・瀬をはやみ 岩にせかるる滝川の われても末に逢わみとぞ思ふ
> 川の瀬が速いので、岩にせきとめられる急流が真っ二つに分かれても、いつかはまた合流するように愛しい人と別れてもまたいつか逢いたいと思う。
贈る相手:中学時代の親友
> 中学の時は同じルートを歩んでいても、高校生になり、全く違った道を歩んでいる私たち。高校時代はこの川のようにあっという間に過ぎていくが、私たちの関係性は昔と変わらず、大学生になり、落ち着いたらまた一緒に過ごしたい、という気持ちをこめて選びました。

★選んだ和歌:84・ながらへば またこのごろやしのばれむ 憂しと見し世ぞ今は恋しき
> つらいと思っていたあの頃も、今となっては恋しく思うのです。今つらいと思っていることも、いつかは恋しく思えるものだよ。
贈る相手:受験生の弟へ
> いまはつらいかもしれないけれど、大きくなったら懐かしく感じられるようになるから、今はできることを精一杯がんばって!という気持ちをこの和歌に込めて送りたい。

★選んだ和歌:99・人をもし 人を恨めしあぢきなく 世を思ふゆゑに物思ふ身は
> この世の中をつまらないと思う私は、時に人を愛おしく思い、時に人を恨めしく思う。
贈る相手:立教生
> 立教にいて、友達と一緒に長い時間を過ごすことで時に彼らをうっとうしく思うこともある。しかし、長期休暇に入れば、そんな友達のことを愛おしく思うことが多くある。特に思春期は、この世の中をつまらないと思うこともあるけれど、強く生きていこう!https://www.rikkyo.co.uk/new/latestnews/ancient-writings-class-report-h2-02/

H2・古文・授業レポート①

今学期、高校2年生の古文の授業では、「贈る」をテーマに百人一首の中からとっておきの一首を選び、誰かに「贈る」ことからはじまりました。合わせて「うしろめたさの人類学(松村圭一郎)」の冒頭部を読み、「交換」と「贈与」のちがいについても考えました。「贈る」行為には、見返りを求めないことや選ぶ/受け取るまでに物語性があること、また相手を想うからこそ緊張感が伴うなど、身近な経験に基づいた様々な意見が寄せられました。
5・7・5・7・7からなる形式に合わせてメッセージを婉曲的に伝えるという和歌の手法には、現代のテキストメッセージに比べて「贈る」性質が色濃くあらわれているとも考えます。日常のなかにも「言葉を贈る」コミュニケーションを取り入れたり、季節や「音」にちなんだ表現技巧に興味を持ってくれる生徒が少しでも増えてくれると嬉しいです。

今回は、生徒作品を2回に分けてご紹介します。

★ 選んだ和歌:7・天の原 ふりさけ見れば春日なる 三笠の山に出でし月かも
> 大空をふり仰ぐと、月が輝いている。故郷の春日にある三笠山に出ていた、あの月なのだ。
贈る相手:姉
> 立教での生活が再びはじまり、友達と一緒に星を見に行った時に、たまたま大きくて丸い月が輝いているのが見えた。そんな時に、日本にいる姉は元気だろうか、、という気持ちになった。日本への帰国を前にして、故郷の風景や、離れ離れの姉との再会のことが頭に思い浮かんだ。故郷の空と今見える夜空とを比べ思い浮かべた時に、姉も同じ月を見ているような気がしたから、そのことを姉に伝えたいと思った。

★選んだ和歌:11・わたの原 八十島かけて漕ぎ出でぬと 人には告げよあまの釣舟
> 大海原の島々を目指して漕ぎ出しましたとみんなに伝えてください。漁夫の釣舟よ。
贈る相手:両親
> 寮生活によって、半分ひとり立ちした状態であるとともに、あと一年で私は本当に家を出て、自分の力で生きていかなければなりません。その決意と感謝の想いをこめて、この歌を選びました。

★選んだ和歌:12・天つ風 雲の通ひ路吹き閉じよ 乙女の姿しばしとどめむ
> まるで天女のような舞姫と少しでも長く一緒にいたいから、空に吹く風は天女が通る道を閉じてくれないか。
贈る相手:わたしの「推し」
> わたしの「推し」はいつもかわいく、ライブで会ったあとは幸せな気持ちになる。私にとって、まるで天女のような存在です。いつもかわいくて、しあわせくれてありがとう!大好きだよ!

★選んだ和歌:37・白露に 風の吹きしく秋の野は 貫きとめぬ玉ぞ散りける
> 秋の野で、ひかる白露に風がしきりに吹きつける。まるで糸に通していない真珠が散らばっていくようだ。
贈る相手:両親
> 「糸で通していた真珠が散る」というところに、私と両親の関係性を重ね合わせた。両親が私を育ててきた年数を真珠に喩え、「真珠は散らばってしまう」ことは、いつか私が家を出て、ひとりで生きていくことを表していると考えた。真珠は散らばってしまうが、それはこれまでの私たちの関係が無駄になるのではなく、これからの新しい親子関係が築きあげられていく様子であると思う。https://www.rikkyo.co.uk/new/latestnews/ancient-writings-class-report-h2-01/

日・英協働”Robotics”探求プログラム

日・英協働”Robotics”探求プログラム
〜世界を舞台に社会の問題解決のために英語とICTを高度に用いて他者と協働できる人材の育成を目指して〜
※ 本プログラムはパナソニック教育財団の助成を受けて実施しております。

本校ロボットクラブの生徒(11歳〜16歳)がイギリス・ギルフォードにある名門校Royal Grammar School Guildford(以後:RGS)の生徒と「教室清掃ロボット〜The classroom cleaning robot〜」を協働制作した。ゴミの回収の仕方や教室の障害物の回避の仕方を共に考えながら、耐久性と自由度が高いLegoブロックを基本にしながら、3Dプリンターで作った自作パーツも用いて作成した。最終的には、RGSのDesign & Technologyという授業の教員から、GCSE(中等教育修了一般資格)における最高評価Grade 9との講評をいただいた。今後は、本プロジェクトの成功を土台にRGS以外の近隣校とも日英生徒によるロボットづくりのコラボレーションを広げていきたい。https://www.rikkyo.co.uk/new/latestnews/robotics-exploration-program/

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