毎週金曜日の午後は全校生徒/教員が全員でスポーツを楽しむフライデースポーツ。

サッカー・バスケットボール・バレーボール・バドミントンなどから乗馬やゴルフまで、様々な種目があります。
このフライデースポーツに今回は地元Elmbridge Villageのご老人達が参加し卓球の生徒たちと親善試合をしました。

 

以前までは、この村の方々とお会いするのは年に1度、毎年12月の帰宅直前にクリスマスキャロルを歌いに訪問する時だけでしたが、昨年からは更に交流を深め、EC(英会話)の授業で高校生が村を訪問してご老人達と懇談したり、本校に招待して日本文化の紹介をしたりとにわかに行き来が頻繁になってきました。
そして今回はスポーツでも交流をしようとこの親善試合が企画されました。

 

試合に参加される方々は6名と聞いていましたが、当日お昼過ぎに到着したご老人達は10名以上!なんと応援団も駆けつけてくれたとのこと。
生徒たちがフライデースポーツの集合点呼をしている間レセプションで待っていらっしゃったときは本当にごく普通のご老人達だったのですが、卓球の生徒たちが体育館にご案内した後、卓球台の周りに集合した時にはさっきまでとはちょっと違う雰囲気… 試合の組み合わせが発表されると、早速ウォーミングアップが始まり、各卓球台で順次試合が始まりました。広い体育館ではバスケットボールやバレーボール、バドミントンなども行われていましたが、この日はこの4台の卓球台の周りが一番活気に溢れていたようでした。

 

思わず遠慮しながらプレーする立教生に対して容赦なくスマッシュを決めるおじいさんがいたり、笑顔でラケットをさばきながら確実に相手のコートに球を運ぶおばあさんがいたり… お年の故に体が弱っているどころか、むしろ熟練したプレーが立教生を圧倒していました。
「なんとか勝てましたけど…」と苦笑いの高校生男子。卓球台の横でスコアをカウントする女子生徒が球を追って左右に首を振る回数もかなりの数でした。
まだ初心者の生徒も含まれてはいましたが、それにしてもElmbridge Villageチームの元気にはタジタジの立教生、結局お年寄りチームが9勝5敗で立教生を圧倒する結果となりました。

 

応援にきた方々も含めると平均年齢はなんと79歳だとか… そう言えば、前回高校生がVillageを訪れて懇談した時にも、その考え方や生きる姿勢、意欲に感動して帰ってきた生徒が沢山いました。自分たちの何倍もの人生を生き抜いてきた「強さ」と「奥の深さ」にまた出会うことができる良い機会になったようです。

 

予定時間を過ぎても、まだもっとやりたいと次々に新しい試合が申し込まれるほどで、リフレッシュメントまで終始和気藹々と交歓が進み、最後は再戦を約束して皆さん大満足の表情で帰っていかれました。

 

2学期第3週目、週に4回あるイギリス人による英会話の授業で「ドラマ」の授業という 新しい試みが始まりました。
イギリスでは小/中学校からひとつの授業科目として存在する「ドラマ」。日本人には 馴染みのない科目ですが、それを「英会話」の授業に取り込もうという試みです。年度当 初から準備が始まり、まずはプロの指導者を招いて全校生徒を対象にワークショップを行 いました。

 

写真はこちらをご覧下さい。

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ロンドン日本人学校の文化祭に、立教生13名が訪れました。
参加した中学生にとっては、同年代の生徒の文化祭見学です。
高校生のメンバーは、ほとんどがロンドン日本人学校を卒業した者ばかり、つまり母校を「卒業した先輩」としての訪問になりました。

 

ロンドン日本人学校の文化祭は、各クラスでの教科の発表と、部活の発表、そして何よりも劇が最大の見所でした。
小学生までは各学年ごとの歌あり、踊りありの劇。中学生は、3学年全体での歌と劇です。
3学年全体での劇では、彼ら自身で選んだ台本、何度も練習を重ねたことの伝わる迫真の演技、そして舞台装置や照明まで彼らの手で行われていることが、印象的でした。

 

ひとつのことを、3学年全員で取り組み、完成させる楽しさ。
「ロン日」でこれを経験し、今立教の制服を着ている顔が、舞台の上の顔を真剣に見つめていました。

 

今、立教生は各クラスでオープンデイの話し合いの真っ只中です。
ひとつのことを、一生懸命に取り組むこと。
その楽しさ、辛さ、悔しさ、難しさ、そして成功したときのあの達成感。
それらを知っている「ロン日卒業生」たちに、一年前に自分たちが経験したことを、さらにここ立教で大きく成長させて欲しいと思います。

 

立教卒業生の方だったら、恒例の漢字書き取りコンクールと因数分解コンクールを、懐かしいながらも「いやあ、大変だったなあ」とほろ苦い気持ちで思い出すことが多いのではないだろうか。「面白くて面白くて」という方もひょっとしていらっしゃるかもしれない。
漢字書き取りコンクールだったら、間違いなく最後の10問の難問が思い出だろう。たとえば「ミイラを漢字で書くなんて初めて知ったぞ」というほどの独特の問題、忘れられないと思う。

 

もうひとつの因数分解コンクールは?
皆さんはどれくらい因数分解というものを覚えていらっしゃるだろうか。学習するのは、だいたい中学校3年生ごろである。高校になると、微積分などでどんどん活用される。
近年の数学ニガテの風潮は立教でも例外ではなく、高校生たちはぶうぶう言いながらも、コンクールに盛り上がってしまい、因数分解に勤しむ。既に文理コース分けが済んだ高2までが受験の対象だ。授業で習ったばかりの中3もちょっとわくわくしながら受験する。

 

そしてこれに参加するのは、実は生徒だけではない。先生もなのだ。
漢字書き取りコンクールでは先生らしいところをみごとに発揮する立教の先生陣だが、因数分解コンクールとなると、これが難しい。数学から離れて○十年というベテランもあり、「大学受験以来だ」と苦い声がもれる。

 

受験する中3から高2の担任の先生方は、自らの勉強も含めて(?)、2学期になると一斉にホームルームで小テストを始める。日々の小テストの成績は先生のものも含めて一覧になるから、先生も楽ではない。
そして追い討ちをかけるのが速報。
漢字も因数分解も、コンクールが行われると当日から翌日にかけて、優秀者の結果速報が教室棟入り口に貼りだされる。
頑張った生徒も手応えがなかった生徒も、みな『速報』を楽しみにしている。先生の結果は速報以外では知る機会がないから、当事者にとってはいろいろとプレッシャーなのである。
この時期になると、教員室のあちこちで因数分解を解いたり、解法を質問したりする先生の姿が見られるのも一種の風景である。

 

教員室で必死になるのは、もちろん生徒もである。
「先生、因数分解の冊子、ください!」 −2学期になると、練習冊子を求めて教員室を訪れる生徒があとをたたない。立教には、基礎から応用までを解説した『これで完璧!因数分解 〜数学科には負けないぞ〜』が用意されている。”共通因数をくくりだす”ところから”たすきがけ”、”なぐってさする”の複二次式、因数定理、特殊公式や難問までをコンパクトにわかりやすく網羅している。
これを使って初歩から解法をおさらいし、あとは何度も何度も解いて式を見抜く力を養うのだ。
先生もちゃんとお世話になっている。

 

近年はなかなか100点満点が出なくなったが(60分100問です)、今年の因数分解コンクールの一番は、高3の理系の90点突破であった。近日中に実際に行われた問題を掲載したい。みなさんも久しぶりに挑戦されてはいかがだろうか。

 

最後に、『これで完璧!因数分解』の裏表紙をご紹介する。今はお辞めになった、某数学教諭の名歌である。

 

 因数分解はラジオ体操
 気分爽快にしてくれる
 因数分解は礼拝
 心を静かにしてくれる
 因数分解は授業
 精神を集中させてくれる
 因数分解は放課後
 心を開放してくれる
 でもやっぱり因数分解は食事だ
 どう料理するかはあなた次第
 あなたの腕で素敵に仕立ててください

 

今年の生徒たちは素敵に料理をすることができたか…採点結果が待たれる。

 

2学期第3週目、週に4回あるイギリス人による英会話の授業で新しい試みが始まったーー「ドラマ」の授業。
イギリスでは小/中学校からひとつの授業科目として存在する「ドラマ」。日本人には馴染みのない科目であるが、それを「英会話」の授業に取り込もうというわけだ。年度当初から準備が始まり、まずはプロの指導者を招いて全校生徒を対象にワークショップをすること
になった。

 

9月26日、このドラマワークショップのために特別時間割が組まれた。高3以外の生徒全員が学年ごとに分かれて60分のワークショップを体験するためだ。場所は剣道場。机と椅子が並ぶ教室ではなく、何もない広い空間が選ばれた。指導をするインストラクターは1人。これに本校のEC教員がアシスタントとして加わった。これから一体どんなことが行われるのか興味津々だった。

 

簡単な挨拶の後いきなり始まったのは「体を使った自己紹介」。英語は一切使わない。自分の名前を言いながら、自分で考えた動きを使って自分を表現する。そしてその後は全員でその動きを真似ながら友達の名前をリピートする。一人一人順番にやらなければならないことが分かった瞬間どよめきの声が上がる。
“Please be quiet! You mustn’t speak.”
ちょっと厳しめにインストラクターが促すと、皆それぞれ自分の動きを考え始める。1人、又1人と照れくさそうに自己紹介が続き、その度に大きな笑いが起こり、そしてまた “Please be quiet.” が繰り返された。もちろん、”Well done! That’s excellent!” という励ましのコメントも各生徒に送られ、彼らの自己表現も順番が進む毎に生き生きと大胆になっていくのが不思議なくらいだった。

 

1周回って全員の自己紹介が終わる頃
には生徒たちの緊張も解れてくる。次のタスクは「何かをしている」ジェスチャー。これも体で表現する。”What are you doing?”と問いかけ、”I’m reading a book.” 等と簡単に答えるわけだが、伝える道具は「口」ではなくむしろ「体」。照れながらも、ためらわずに何とかジェスチャーで次の人に伝えようとする気持ちが、もう既にこのワークショップの成功を物語っていた。

 

タスクは少しずつ高度になっていく。相変わらず「英語」はあまり使わない。もちろんインストラクターの指導は全て英語だが、これはリスニングの練習でもなかった。生徒たちが聞いているのは「英語」ではなく、インストラクターの次なる「指示」だった。
いくつかのタスクが終わると今度は5、6人のグループに分かれて団体戦。決められた時間の中で与えられたテーマについて、体を使った「静止画」をグループ全員が参加して作る。「ロンドン」「海」「教室」… と脈絡なく与えられるテーマを即座に話し合って形にしていく。
” Five…. Four…. Three…. Two…. One…. FREEZE!!”
ああでもない、こうでもないとポーズを考えながらガヤガヤと賑やかだった剣道場が一瞬にして静まり返る。インストラクターがそれぞれのグループの前をゆっくりと歩きながら観察していく。静止した生徒たちの顔はニコニコ顔。すっかりECの授業であることを忘れている。「ドラマ」の授業という意識ももはやなかったかもしれない。

 

“OK! It was excellent! All did very well! Now you may go.”

 

1時間のワークショップはあっと言う間に終わった。英会話の授業枠に入れたこの「ドラマ」のワークショップで、生徒たちはほとんど英語を使わなかった。ひたすら体で表現して伝えた。照れながらもニコニコ笑顔でジェスチャーをした。

 

ワークショップが終わるとインストラクターとECの先生方が話をしていた。
「あんなにリラックスした生徒を授業で見たのは初めて。」
「日本人はみんな照れ屋さんだと思っていたけど、そんなことないわね。」
日本人英語教員がインストラクターに質問する。
「今日は英語をほとんど使わなかったけれど… ドラマの授業と言うのはこういう感じなんですか?」
「自分を素直に表現するのがまず大事なんですよ。今日は最初の1時間ですからね。英語を使い始めるのはもう少し先のステージ。でもみんなよくやっていたと思うわ。」
「これからは私達がECの授業でこの続きをやっていけそうな気がしてきました。」とECヘッドのMrs Sharp。
「生徒たちにこんな可能性があると分かって正直ビックリ。これをきっかけに生徒たちがもっと自信をもって英語を話せるような方向にもっていけると確信したわ。」

 

ECの先生方も「照れ屋さん」の生徒たちに「生きた英語」を教える新しい可能性を見いだしたようだった。Mrs Sharpによると、毎週4回の授業のうち1回をこのようなドラマの授業にあてていく予定だという。3学期にはステージの上で生徒たちが生き生きとした英語で演技するのが見られるかもしれない。ECの授業がますます楽しみになってきた。

 

夏休みって、休みのわりに休ませてくれない。宿題やらなきゃとか、友達と遊んだりとか。でも振り返ってみれば得たものもあるとか、憎めない存在だ。

 

長い2ヶ月の夏休み。私が最初にしたことはホームステイだ。学校から車で5分程でステイ先の家に到着した。私の初めてのホームステイだったので、不安というか、未知の部分が多かったのだけど、ホストファミリーのご夫婦はとても親切で、部屋も綺麗な一人部屋、おまけにご飯が美味しかったものだから、至れり尽くせりだった。ご夫婦は沢山お話をして下さり、私たちの話も熱心に聞いて下さったので、英会話の力は本当に伸びたと思う。

 

1週間でやっと生活にも慣れたのに、学校に戻らなければならなかったのはとても残念だった。けれど、ホームステイで養った「話す力」はこの先も大事にしたいと強く思った。もう、「英語で話そう。」ではなく、日本人も英国人も関係なく「会話しよう。」と思うようになれたのだ。夏休みのくせに素晴らしい機会をくれた。

 

この夏私が思ったことは、「機会と度胸は大切に」である。前記のホームステイの経験と、主に日本での旧友との再開を経てこう思った。本当に、機会があれば飛びついて自分のものにできるものなら吸収する。変わったものも受け入れて次に踏み出す度胸をつける。これから先も自分として歩いて行くためにこの2つのことを大切にしていきたいと思った。
(高等部1年生 女子)

 

 

【2013年4月編入 出願期間:2013年1月9日~1月31日(必着)】

 

小学部5年、中学部1・2年、高等部1年それぞれ若干名

  一次:書類審査、 二次:筆記試験、面接

  日本受験:11月18日(日)於 立教大学

  英国受験:日程は一次試験合格後相談

 

  入試入学情報はこちらをご覧下さい。

 

先週の全校写真撮影に引き続き、今週は個人写真撮影及び卒業学年のクラス写真撮影がありました。

 

図書館に本格的な撮影セットを用意してプロのカメラマンがひとりひとり念入りにポーズを確認し、午前中いっぱいかけて全校生徒を順番に撮影していきます。パスポートや受験願書に使う「白背景、正面向き」の写真ではなく、アブストラクトなバックグラウンドの前で少し横を向いて自然な笑顔を切り取るようにシャッターがきられていきます。純粋な日本人の子供達なのにイギリス人のカメラマンが撮るとちゃんと海外留学中のような写真が撮れるから不思議。この写真は学生証明書や卒業アルバムに使われたり、友達同士で交換して将来の思い出にしたり、そしてもちろん遠い地で彼らのことをいつも思ってくれている保護者の方々に見て頂くことにもなる写真です。立教に長くいる生徒の中には毎年撮るこの写真を家で並べて飾っている人もいるとか?! 立教での成長の歩みが手に取るようにわかる工夫かも知れません。

 

昼食前に撮影するはずだった卒業学年クラス写真撮影は、雨のため延期  ーー とは言っても、翌週になるわけではなく、昼食後までの延期。この日は朝から雨が降ったり止んだり。イギリスの天気は変わりやすいとよく言われますが、ここまで忙しない天気も久しぶりでした ーーでも昼食後は幸い「晴れ」。午前中の大降りの雨で濡れたグランドに眩しい日の光があたり、暖められた水分がスーッともやのように立ち上る不思議な光景も見られました。

 

「さぁ、それでは背の順にまず並びましょう!」
午前中個人撮影をしてくれたカメラマンが手際よく生徒達を並べていきます。
「早くしなさーい!ほら、向こうの雲が怪しいですよ。雨が降ってこないうちに撮ってしまいましょう!」
卒業学年の理科の先生が声をかけると、とてももっともらしく響きました。

 

まずは高校3年生の撮影。数ヶ月後にはこの場所を離れていく先輩達を、教室棟の窓から後輩達が見守っていました。写真に残る最後の顔をどう決めるかに迷っていたかどうかはわかりませんが、様々な笑顔の中にも、やはりどこかに貫禄が感じられる紳士&淑女の立派なクラス写真が撮影出来ました。
そして中学部3年生。中高一貫教育の為か、「卒業」という言葉にはあまり敏感ではない中3ですが、「卒業学年クラス写真」という名目で高校3年生の後に同じ場所でカメラに向かうと、不思議な感覚の緊張感が湧いてきます。3年後にもう一度、今度は本当の「卒業学年」の写真を撮ることになる生徒達、そして日本の高校に進学するため正にこれが最後の「クラス写真」となる生徒達もいました。

 

一瞬きらきらとお天気雨が落ちてくる場面もありましたが、どちらの学年も思い出に残る素晴らしい写真が撮れたようでした。

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