7月6日(金)、小学生と中学生の希望者17名が本校と同じ村にあるPennthorpe Schoolで開かれた演劇鑑賞に外出しました。Pennthorpe Schoolは私立の小学校で、今年度より学校間交流を始めました。5月に本校で開かれたJapanese Eveningにはこの小学校からたくさんの児童が訪れましたが、今回は演劇鑑賞という形でこちらからの訪問となりました。
外出した本校生徒と丁度同じぐらいの年齢の子ども達が、1時間余に渡りグリム童話を題材にした4つの劇を披露してくれました。日本人に比べると大柄な感じでしたが、堂々と演技するその姿にますますそう感じたのかも知れません。こちらの学校では「ドラマ」という授業があり、小さな時から「演じる」ことを身につけているせいか、本校生徒も皆一様にその演じっぷりに感動していました。英語を習い始めてからまだ1年程の生徒たちばかりなので内容をすべて理解することは難しかったかも知れませんが、幸いよく知った内容のグリム童話を題材にしたものだったので随分楽しめたようでした。舞台の上で繰り広げられる劇の役者達が同年代であること自体、刺激的だったと思います。
前半が終了したところで20分程のインターバル。Japanese Eveningの時に引率でいらっしゃっていた校長先生を覚えていた生徒が、その校長先生に話しかけていました。
「2週間で仕上げたそうですよ、この劇。その前は皆試験で大変だったそうです。凄いですよね。」
という彼の感想を聞きながら、日本から来たこの生徒、まだ英語を習い始めて1年と少しなのに校長先生に話しかけてしまうその勇気にはこちらもビックリ。中1の時から町に出てイギリス人にインタビューをするという校外学習の成果はこういうところにも表れているのだなと納得しました。
インターバルの間に、短い時間ではありましたが、交流担当の先生が教室棟を案内して下さいました。日本の学校とは少し違った教室の様子も興味深いものでした。廊下の掲示ボードには、本校でのJapanese Eveningの様子を伝える写真やレポートが貼られていて、「交流」が始まったことを実感できました。
後半30分の劇もあっという間に終わり、その後はドラマの指導にあたった先生や裏方の協力者の紹介が続きました。演じていた児童だけでなくたくさんの人たちが協力して作り上げたステージに改めて感動し、こんなにすぐ近くの学校にこういう世界があることを肌で感じた本校生徒たちは、皆満足げにPennthorpe Schoolを後にしました。
来学期は本校のランチにPennthorpeの皆さんを招いて一緒に食事をする計画が進んでいます。

 

夏になるとイギリスの空に浮かぶ気球。
天気がよくて暖かくてすばらしい青空が広がる一日に飛びます。
今年も気球がやってきました。
期末試験を明日に控えた日。夕食後1時間の勉強時間が終わってブレイクに外へ出てみると、
イギリス国旗色のバルーンが間近に飛んでいました。
「うわぁっ、気球だーーっ!」
今春の新入生は多かったので、はじめて英国で間近に見る気球に大歓声。
1つ、また1つと通り過ぎ、合わせて4つも飛んでゆきました。
「いいなぁ!どうして今日こんなに気球が通るんだろう?」
そうですねぇ…天気がよくて暖かいからでしょう。
今日は、久しぶりに20℃を上回るよい天気になりましたから。
気球に乗ると、上空はとっても寒いんだそうですよ。
暑いくらいの日でないと、気持ちよく乗れないのかもしれません。
みんなで一生懸命手を振ると、気球に乗った人々も明るく手を振り返してくれました。
ゴーッと火を焚く大きな音さえも、素晴らしい迫力。
いつか乗って、イギリスの田園風景を楽しんでみたいものですね。

 

A VISIT FROM ST MARY’S
The morning of Monday May 28th was very busy for Rikkyo students as, during their EC lessons, they played host to twenty-five children from St Mary’s primary school, Shackelford.
Our students had prepared a number of activities to entertain their visitors and we started with a tea ceremony, performed by H1 students, in the tea house.  When asked who would like to take part in the ceremony, lots of St Mary’s students eagerly put their hands up, and their teacher chose two volunteers who then had the opportunity to taste the tea and sweets. After this, we headed to the Kendojo where our students talked about Kendo and showed the children the clothing and swords. There was also the opportunity to see some beautiful kimonos which were on display.
The next part of the morning’s activities were spent in the library where the H2 students had set up different stations to show the children how to draw Manga pictures, how to play Kendama and Koma, how to count and write to 10 in Japanese, how to write their names in Japanese characters and, outside, there was even the opportunity to try Double Dutch skipping.
St Mary’s spent the final part of their visit with the primary and middle school students who taught them how to use chopsticks, how to play Cat’s Cradle and how to make origami birds and flowers. The children also enjoyed playing Fukuwarai, and were happy to be interviewed by a number of M2 students who had spent time in their EC lesson preparing questions.
Thankfully, the weather was good and the sun was shining which meant that the pupils and teachers from St Mary’s were able to enjoy a picnic lunch in the school grounds.  They sat in the shade of a large cedar tree and after eating, spent 15 minutes playing happily before the coach took them back to their school.
It was a very successful and enjoyable visit for Rikkyo and St Mary’s. Our students were able to share their language and culture whilst having the opportunity to practise and improve their English speaking; St Mary’s had a morning full of new experiences and the opportunity to meet students from a different country.
A week after their visit,  we received an envelope full of ‘Thank you’ cards which the children had made themselves.  They said how much they ‘would really like to come again,’ and how they thought it ‘was all fantastic.’
In the EC department we look forward to organising more events like this so that our students get every opportunity to use and improve their English skills.

 

「ウェーイ!」
サッカーの試合開始後、相手チームが1点を入れたときの歓声が今でも耳に残る。私は、守備中心のプレーが目標であった。しかし、相手チームの人にすぐに抜かれてしまう。悔しくて、何度くらいついても、抜かれる。それがショックだった。
1試合目は1対4で負けてしまった。しかし。ここで立ち直らなければ、2試合目にもひびく。昼食後、必死で作戦を立てた。
そこで、思わぬ困難が立ちはだかる。それは、左サイドバックから、ゴールキーパーへの突然の交代である。でも、受け入れるしかなかった。
驚きでボーッっとしていると、1試合目のある情景が浮かんだ。それは、自分のチームのゴールキーパーが負傷して、出られなくなったときに、積極的に、
「おれがゴールキーパーをする。」
と言った先輩の顔である。
そして、その情景からさまざまなことを学んだ。まず、物事の最悪の状態を心の中でイメージして、臨機応変に行動していくこと。どんな時、どんな状況でも全力で取り組むこと。
さらに、試合後も学ぶことがあった。それは、相手に感謝し、試合の勝敗について長く引きずらないことだ。実際に、球技大会が終わった時、
「ナイスキーパー。」
「ありがとう。」
などと相手チームの人々が言ってくれた。その場面から感謝することを学び、両チーム写真を一緒に撮ったりもした。
結果は2試合とも負けてしまったが、私はもっともっと努力をし、先輩相手にたちうちできるよう頑張っていきたい。
また、先輩と協力する事、スポーツマンシップにのっとり、勝負することの楽しさ、悔しさを味わえたので良い経験となり、心のノートの中にその悔しさ、楽しさが刻まれた。
(中学部1年生 男子)

 

「あー、行きたくない。」
私はホームステイする前まで、ずっとこんなことばかり言っていました。正直、自分の英語力には自信がなかったので、不安でいっぱいでした。
あーだこーだ言っているうちに、とうとう恐れていたハーフターム1日目がやってきて、私はそわそわしながら迎えの車が来るのを待っていました。「Hi! Maria!」優しい笑顔で車から降りてきたのは、ゴールドマン夫妻と9歳のトム君。それまで緊張と不安で固まっていた私も、自然と笑顔になってしまいました。
ホームステイの家に行ってからは、お母さんが優しく話しかけてくれたり、お父さんがジョークを言ったり、笑いの絶えない生活でした。話は上手くできなくても、共通の趣味であるテニスで楽しんだりテレビを見たり、言葉だけではなく、こんなにお互いを知り合えるのだと実感しました。このホームステイで特に心に残っているのはトムと過ごした時間です。トムは、いつもの表情がびっくりするくらい豊かで、部屋に遊びに来てちょっかいを出してきたり一緒に音楽を聴いて踊ったり、私が悲しんでいる時はそっとそばにいて励ましてくれたり、本当に優しい心の持ち主でした。
英語がわからない私だからこそ、人間のコミュニケーションは言葉だけにとどまらず、たくさんの方法で相手を理解したり、自分を分かってもらえたりするのだと知り、人と人との壁は思ったより低かったなと思いました。
たったの一週間でしたが、トムとゴールドマン夫妻は人の温かさと、言葉の壁を超えたコミュニケーションの楽しさ、まるでずっと昔から一緒にいる本当の家族のように温もりのある日々を過ごせました。あんなに行く前までは嫌で仕方なかったのに、今となっては、会いたくて泣けてくるくらいです。今回のホームステイでゴールドマンさんの家に行くことができて、本当に良かったです。私のイギリス一番の家族であるゴールドマンさん一家に心から感謝しています。また会う時は、もっと英語が上手になるようにして、本当の家族に近づきたいです。
(M3 女子)

4月28日、立教英国学院に来て2回目の球技大会を迎えました。私は、今年の種目はバレーボールを選びました。バレーボールは体育の授業でしかやったことがなくほとんど経験がありませんでした。それなので、ちゃんとできるかとても心配でした。
はじめの方は、練習でレシーブがまっすぐにならなかったり、サーブが全く入らなかったりと失敗が多く続いていました。しかし、練習を重ねるにつれてだんだんボールも取れるようになり、最終的には苦手なサーブも成功するようになりました。ずっと、なかなかサーブが入らず悩んでいたのでとっても嬉しかったです。努力は報われるということを改めて実感しました。
そして、待ちにまった球技大会当日。皆、赤や青のオリジナルTシャツを身に纏い、これから始まる試合に期待を膨らませていました。全体競技では、4人のペアでバランスボールを運ぶ競技や、○×ゲームなどをして、残念ながら負けてしまいましたが、後輩や先輩とたくさん関わることができました。
バレーボールの試合でも、不安だったサーブも失敗せずに楽しくできたので良かったです。他の競技も皆の一生懸命さが伝わってきて感動しました。応援をしているときも皆との一体感があって良かったです。来年は、高三という立場になりますが、今までの先輩たちを見習って思い出に残る球技大会にしたいです。
(高等部2年生 女子)

ハーフターム。どれだけこの一週間の休暇が楽しみだったことか。その一週間はあっという間に過ぎていった。楽しくて楽しくて本当に幸せだった。この一週間を私は忘れないと思う。
私はハーフタームの間、立教の近くのユーハーストという所にホームステイをした。土曜日の午後、私達はホストファミリーに連れられて、ステイする家に到着した。小さいけれども雰囲気が温かく、一目見て好きになった。ビークンという犬もいた。とても警戒していたがすぐ慣れてくれてほっとした。イギリスはこの時、エリザベス女王のダイヤモンド・ジュビリーだった。ステイ先の人はダイヤモンド・ジュビリー関係のものに沢山連れて行ってくれた。女王の記念日を皆で祝う。日本では考えられないようなことだ。本当に皆が女王を愛していると分かって、この国の温かさに感動した。もう一つ驚き、感動したことがある。イギリスの人はよく笑うのである。ある日、私達は雨の中、皆で散策をした。私は雨で、疲れてどよーんとしているのに、ステイ先の人やその友達は常に喋って笑顔を絶やさない。私を見ると「笑って、笑って!」と言ってくる。こんな状況でこんなに笑って楽しそうにしているのを見て、私は驚きを隠せなかった。明るくて、温かい。小さなことは気にしないおおらかさも持っているのがイギリス人なんだと感じた。
今回のホームステイをして、私は明るい人々に囲まれていたのを感じ、それに感謝している。皆で笑って、皆で楽しむ。これはどんな国籍であっても一番分かり合える方法であり、幸せをつくる秘訣だと思う。それを体験できて本当に良かった。
(M3 女子)

5月30日、そしてハーフターム明けの6月12日の2日にわたって、ケンブリッジ英検のF.C.E.の資格試験が行われました。
F.C.E.とは何でしょうか?
立教英国学院では、30年以上前からケンブリッジ大学が主催する英語検定試験の受験を奨励してきました。
ETC主催のTOEICやTOEFL、日本の英語技能実用検定(通称『英検』)に比べれば、日本での知名度は高くありませんが(実は日本でもケンブリッジ英検は行われています)、ケンブリッジ英検は欧米ではよく知られた英語資格試験です。
詳しくは、
K.E.T.(初歩の英語資格 中1~2での合格を目指す)
P.E.T.(基礎の英語資格 中3~高1での合格を目指す)
F.C.E.(中級の英語資格 高3までの合格を目指す)
C.A.E.(やや上級の英語資格)
C.P.E.(上級の英語資格 英語を指導する資格を併せ持つ)
の5段階があり、本校では付記のような目標を立てています。
今回行われたF.C.E.(First Certificate in English)は、5月末にスピーキングテストが、6月初にペーパーテストという日程でした。
ペーパーテストは、語彙力・文法力・読解力もさることながら、長時間のリスニングテストや英語での文章作成力も問われ、昼食を挟みつつ朝9時から夕方16時までの1日がかりの試験です。それゆえに多角的視点から総合的に英語力が評価されます。
一般にP.E.T.取得から2年の学習期間を要すると言われ、英国の大学に進学する際には、F.C.E.によってNon Native対象の英語研修は免除されます。
きちんと申請すれば、日本の大学でも入学後、一年次の英語の授業(基礎英語)が免除され、二年次からの上級英語の授業から受講できるところもあるようです。
それゆえにF.C.E.の取得は、高校3年生でも学年で合格に至るのは容易ではありません。
F.C.E.を目指す生徒は、同時に英語検定準一級以上や、TOEICでのハイスコア(A・Bランク/スコア730以上)も目指し、実力アップに努力しています。
語学力は、客観的にはかるのが難しい抽象的なもの。
資格試験によってある到達点を示され、これを目指してゆくことが生徒にとって分かりやすい目標になるようです。
さて本校の開校期間とF.C.E.の実施期間は、1年のうちで初夏のみ日程が合い、生徒にとっては1年に1度の挑戦となります。
2012年の今年は、中2から高3までの10名の生徒がF.C.E.に臨みました。
1日掛かりの試験は体力を使うもの。彼らなりに自分自身で集中的に試験対策を進めてきました。
がんばってきた分、果報は寝て待て。
結果を手にするのは盛夏のころになります。

 

6月17日(日)に第65回漢字書き取りコンクールが行われました。この書き取りコンクールは全生徒そして先生方も一斉に受けるもので、勉強における最も大きな盛り上がりを見せる行事の一つです。今年はハーフタームが一週間ずれたために、期末考査の一週前の日程となった今回の漢字コンクール。期末考査の勉強の片手間に漢字コンクールの勉強と慌ただしい日々が続きました。また、食事の席では「僕○○先輩に勝つ!」など学年を越えて点数を競う姿が見られました。
さて、本番の日。全校生と先生が一緒にテスト受験をする様子はなかなか見られない貴重な光景です。50分間で100問を解くのですが、そこは全問正解をさせない国語科のトラップがあります。それは93問からの8問は難読漢字を出題する、いわゆる「ウルトラC」が出題されるのです。さらに、止め・はねも国語科の手厳しいチェックが入るために、全問正解は至難の業です。
漢字コンクール終了後は生徒・先生問わず解答に飛びつきます。「あ~、そうだったんだあ」「やったあ!合ってた!!」という落胆・歓声両方の声が飛び交います。
終了後国語科はすぐに採点に取り掛かります。そして、学年ごとに丸つけが済み次第、80点以上の子の名前が「速報」として張り出されます。その紙に群がる立教生。高校生がやはり上位かというと必ずしもそうでもありません。中学生もがんばる子がたくさんいて、M3の女子は95点と高校生顔負けの点数をたたき出していました。
こうして、漢字書き取りコンクールは立教生たちが楽しみつつ、かつ熱心に取り組みながら基礎学力をつける良い機会となりました。

 

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