H1のアウティング。まず向かった先はロンドンオリンピックのメーン会場となるオリンピックパークの隣にあるウエストフィールド・ストラトフォード・シティSC。敷地面積19万平方メートルもある、ヨーロッパ最大の都市型ショッピングセンターです。生徒達はそこで、思い思いに食事を取り、買い物袋をぶら下げてショッピングを満喫した様子でした。
次に向かった先は、世界最大の規模を誇り、博物館の王様と呼ばれている大英博物館。生徒達は、用意されたワークシートに重要事項を書き込みながら、本校の世界史教員による展示物の説明を熱心に聞いていました。みっちり3時間もの間、ワークシートと格闘した生徒達は、終わった頃にはへとへとになっていました。一生懸命ワークシートに取り組んだことで、世界中の宝物の記憶がいつまでも頭に残ることでしょう。
大英博物館でじっくりと世界史を学んだ後は、夕食。美味しいご飯、そして美しい町並みにうっとりした気分で帰路に着きました。

みなさんは、「フォークランド紛争」という紛争を知っていますか。この紛争はイギリスとアルゼンチン間で行った三十年前の紛争です。日本に住んでいたら私も絶対に知らなかったと思います。しかし、学期中をイギリスで過ごし、休みになると家族の住むアルゼンチンに帰る私にとってこの紛争は他人事ではありません。
こんな事がありました。昨年のホームステイ先で「どこに住んでいるの」と聞かれた私は、何も考えずに「アルゼンチンだよ。」と答えると、その場の空気が凍りつきました。その当時、あまり両国が仲がよくないとは知っていましたが、ここまでとは思わなかったのです。
戦後六十年を経て生まれた私には「敵国」という感情がありません。しかし世界にはまだそういう感情が残っていて、国際社会で生きていく時にはきちんとした配慮が必要なのだと知りました。三十年経ちましたが、この紛争はまだ終わったとは言えません。イギリスのウィリアム王子はアルゼンチンで軍の任務をしているし、アルゼンチンの大統領はこの紛争を「現代の植民地問題だ」と先日テレビで言っていました。私はイギリス人でもアルゼンチン人でもありません。ですが、その知り合いならたくさんいます。彼らは個々で会うと仲良くなれそうないい人たちばかりです。それでもその国の人間と言うだけで嫌われてしまうのは、すごく悲しいことだと思います。小さい頃、大人から教えてもらった「みんなと仲良くしなさい」がこんなに難しいことだと気づく瞬間はやっぱりつらいし悲しいです。それでも少しでもこの紛争が多くの人に知られて、「こんなのおかしい」と思う人が増えれば、少しは「みんなで仲良く」につながるのではないでしょうか。
(高等部3年生 女子)

 

「関西帰国生親の会かけはし」の広報担当の方が今年2月に本校を訪問されました。その時の本校校長とのインタビューが会報に掲載されましたのでご紹介します。記事はこちらでご覧頂けます。


5月11日に本校で開催されたJapanese Evening。100名を超す地元イギリス人の方々が来校し、生徒達が工夫を凝らして紹介した日本文化を堪能しました。そのお礼メッセージをご紹介します。
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Hello
My daughter, Saffron, and I attended Open Evening at the Rikkyo School on Friday evening and wanted to let you know how much we enjoyed it. We learned some new cats cradle ‘moves’, failed miserably at the blindfold ‘make a face’ game, made colourful tissue paper flowers and Saffron had her name written in calligraphy.  We watched the tea ceremony which was beautifully carried out by the students. We would also like to say how interesting we found the presentation on aspects of Japanese life which included an amazing advertisement for the Harinacs stapleless stapler. We now all want one of those!
The students ran the evening beautifully, with enthusiasm and courtesy.  We felt very welcome indeed and hope that we may come again another time.
Thank you for inviting us into your lovely school.
Best wishes
Japanese evening の記事はこちらから。

 

5月18日(金)は、みんなが待ちに待ったロンドンへのミニアウティングでした。ロンドンへ行ったことのある生徒も中にはいますが、新しいクラスの仲間と一緒のロンドンに、みんな大興奮。バスの中でも早速おしゃべりに花が咲きます。
今回、小学部・中学部の行き先は、Natural History Museum (自然史博物館)です。中に入ると、まずはエントランスで待ち受ける巨大な恐竜の骨に圧倒されました。そして、世界各地からここを訪れる人々、またいろんな制服を着た他校の子どもたちに混じって、立教生の班行動がスタートしました。今回は、理科担当のイギリス人の先生の引率で、英語のワークシートを用いて、「霊長類」と「恐竜」について問題に答えながら見学して回りました。また、実験室でイギリス人スタッフの説明を聞きながら、見たことのないような動物や植物、化石や岩石などを「実際に見て、触ってみる」。研究者になった気分で、疑問を持った点を、パソコンや資料で調べたり、スタッフに質問することで解決していきました。
REDゾーンという火山や地震をテーマにした展示では、阪神大震災の様子を再現したコーナーもあり、イギリスに居ながら日本の地震について考えるきっかけになったのではないでしょうか。博物館は大変広く、見たいものを全て見れなかった生徒もいたようですが、それぞれ思い思いに楽しんでいたようでした。
見学の後は、待ちに待った自由時間。Westfieldショッピングセンターに移動し、班に分かれて自分たちの好きなものを食べたり、買ったり…。今回はロンドンということで、前回のギルフォードショッピングでは買えなかったものを!と、少し多めのお小遣いを持って、それぞれに楽しんでいました。
楽しい時間が過ぎるのは早いものです。あっという間に集合の時間。もっとロンドンにいたい!という生徒。朝からの外出で疲れてしまった生徒。日本のお出かけとはまた違って、英語を使ったり、イギリスのポンドを使ったり、慣れないこともたくさん経験したことでしょう。また、班行動を通して、クラスの仲間との関係をより深めることも出来たのではないでしょうか。次のハーフターム休みまであと2週間、また明日から頑張るための良いリフレッシュになりました。

 

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