旅行で久しぶりに母校を訪問させて頂きました。

私が青春時代を過ごした十数年前と変わりなく、すぐにあの時の思い出がよみがえりました。
今もあの時の仲間達とは蜜に連絡を取り合っており、私にとっての財産です。
その財産を手に入れることが出来た立教に感謝しております。
また次回来る時も立教の良さが変わらずに続くことを願っております。

                

                  
僕は中学1年生です。今は日本に引っ越しましたが、その前住んでいたのはフランスのコルマールという町でした。人口はあまり多くはなく、パリのように有名ではありません。その代わり、「シゴーニュ」と呼ばれる鳥がきれいで、コルマールに知らない人はいないぐらい有名です。
ここには4年間住んでいました。現地校に行って初めてフランス人を見た時は、目は青いし、鼻が高くて、髪が金髪だったりしてビックリしました。日本人とは全然違い、僕は「これが文化の違いなのか?」と思ったほどです。また、僕と友達になってくれた人の名前にも驚かされました。「ジョン」や「ジョージ」というような皆がイメージするものではなく、フランス人は「マチュウ」や「イスマイル」、「カミ」とかだったので、初めはすごく言いにくかったです。また、自分が行っていた学校は新入生が入ると、学校中の人が放課後になると僕に「名前なんていうの?」と聞いてきます。多分日本人の新入生はなかなかいるものではなかったので、沢山来たのだと思います。
他にもフランスに来て分かったっことがあります。まずここでは休みが多いのです。1週間で休みは3日あり、土曜日と日曜日と水曜日です。土、日は家族で買物に行ったり、キャンプをしたりする日で、水曜日は習い事をするのです。僕の場合は野球をしていました。他の友達はサッカーやトランポリンをしていました。
もうひとつはフランスの文化祭の様なものです。このイベントでは小学生がテーマに合うコスプレをします。スポーツマンやメキシコ人のコスプレがありました。この日になると日本人は学校から場所を借りて出店を作り、集まったお金を学校へ寄付したりします。
これが僕のフランスでの4年間の思い出です。この記憶はいつまでも僕の中で忘れられないものになりそうです。今は立教英国学院というイギリスにある学校に通っています。フランスと同じようにまた楽しく、ビックリするような思い出をたくさん作りたいなと思います。
(中学部1年生 男子)

                  

             

私の通う学校はまず朝のラジオ体操から始まります。なんとも珍しい習慣です。そして朝食・礼拝と続きいよいよ授業です。英語の授業では近くの町に外出し実際にイギリス人に質問をしたりする授業やECという外人の先生に習う英語の授業など珍しい授業が沢山あります。中でも一番珍しいのは毎週金曜日の午後は『フライデースポーツ』というものがあります。全校生徒(小6~高3まで)が色々なスポーツをするという時間です。テニス・バスケットボールなど学校で普通に出来るスポーツから乗馬やゴルフ、クラシックバレエと外出してやるスポーツまであります。私がやっているフライデースポーツはテニスです。この学校ではテニスのプライベートレッスンやグループレッスンを申し込めば受けることが出来ます。コーチが自分の欠点を直してくれてとてもいいレッスンをしてくれます。テニス以外でも音楽(シンギング・ヴァイオリン・ピアノなど)のプライベートレッスンや語学(英語・フランス語・ドイツ語)などのプライベートレッスンも申し込んで受けることが出来ます。このように様々なことに打ち込めるとてもいい学校です。


学校が広いため、テニスコート8面、サッカーグラウンド3面、400mトラックとスポーツの環境もすごく、毎日好きな事をして放課後を過ごすことが出来ます。私はこの英国学院に来て本当に良かったと思っています。
よく日本の友達には英国である必要性はあるのと言われますが、英国でなければ出来ないことが沢山あります。私はこちらの学校に来させてくれた親に感謝しています。日本に住んでいながらこの学校に入れるのはやはり親なら心配します。ですがこの学校に「行ってこい!」と言ってくれました。
これからも自分を磨き、親の感謝の気持ちを忘れずに大切に一日一日を過ごしていきたいと思っています。
(中学部1年生 女子)
                                

知らぬが仏とは大げさな表現かもしれない。だが、この高2のクラス企画をやる前の心境をよく映し出している言葉だと思う。

 今まで学校で行われる募金活動などに対して私自身を振り返ってみると、悲しみ同情していたと完全には言い切れない。こんなことがあったのかという過去の振り返りのようになっていて、心の底からの共感はできていなかった。むしろ、知らないという状態に違和感を感じなかった。

 テーマが決まってからの数週間の資料集めはそんな私に驚愕の事実をつきつけてきた。私が担当した水不足の箇所では、アフガニスタンを例として調べたのだが、インフラはおろか、半数以上が安全な水を飲めていない実態。さらには、メジナ虫と言われる不衛生な水の摂取から体内に入ってしまうこの寄生虫の恐ろしさを知る。体内に残った虫は最終的に肌を突き破って出てくるというのだ。あまりの怖さに、このメジナ虫の部分はカットしたが、これはうそではない。

 資料からだけではない。写真からの印象もすさまじかった。三月に日本を襲った地震のものである。互いに肩に手を置きはげましあう姿。人だけでなくペットも助ける救助隊。ただ文章に書くだけでは、悲しいというイメージしか持てないところを、写真ではその人、風景の細々とした感情を露わにしていた。皆の顔に笑顔はない。

 日本人全般に言えることだが、私達は核心を知らなさすぎる。自然災害が起きたとき、かわいそうだと皆が言った。だがどれほどの人が実際に現状を把握していただろうか。多くの日本人は飢餓や水不足に疎遠だ。知らない為、今安定した生活を送っている。やはり知らぬが仏である。

 この企画を通して、私は全てを見たと思いはしない。むしろこれらはほんの入り口にしかすぎない。だが私達の企画「Life is…」が総合優勝したのも、私達が全てを表現しようとしなかったからだ。考える糸口を与えたこの企画、私はすごくいいと思う。普段からあまり意識せずに生きてきた私達を改めようと導いている。

 もし世界が100人の村で、私がその村人の一人だとしたら…。私が今と同じ境遇にいる保証はどこにもない。
(高等部2年生 女子)
                     
今年度から始まった英語科校外学習。今学期の外出先は、先学期訪れたCranleighに比べるともう少しこじんまりとした町、Billingshurst。Cranleighは教会外出や週末の希望制外出の行き先であり、またヘルスセンターやプールなど生徒たちがよく使う施設がある馴染みの町でもあるのだが、Billingshurstは彼らにとっては未知の場所。「ゼロから自分たちで全部調べなさい!」ということで町の名前以外は何も知らせずに中1の生徒たちを毎週その町に連れて行くことにした。

50分の授業なので往復の時間を除くと1回の活動時間は正味20分。この学年は人数が多いので、2つのグループに分けて隔週で連れて行くことにした。1班あたりの外出回数は計3回。学校で待機している班はインターネットで町の情報を集めたり、地図を描いたり、次回外出時の計画や前回外出のレポートをまとめる時間にあてさせた。

1班3~4名で、レポート係、英語係、写真係、地図係を決めた。全部で4班。「英語を使って」どこまでこの町を調べ上げることができるか、4班それぞれに競わせることにした。地図の描き方、質問内容、町の歩き方などすべて自分たちで考えさせたので、最終的に提出されるレポートには独自性が自ずと表れるはず。英語を習い始めてまだ数ヶ月の生徒たちが、その英語を実際に体当たりで試して作り上げたレポート… 
今回は、4班のうち2班のレポートを2回に分けて紹介することにする。

まずは、インターネットで下調べもきちんとしてインタビューに臨んだグループCのレポートから。

   *   *   *   *   *

Billingshurst調査結果(グループC)
(地図係が作成した地図はこちらをご覧下さい)

<イギリス billingshurstについての情報>
 
エリア  ・・・32.19平方キロメートル
人口   ・・・6531人(2001年度)
人口密度・・・203人(1平方キロメートル当たり)
 
・スイミングプールとジムがある
・レジャーセンターがある
・新しいスポーツエリアのジュビリーフィールドがある
・テニスクラブ、ローンボウリングクラブなどがある
                 
事前にインターネットで調べられたのは以上です。 

【第1回】

<発見したお店・建物など> 
 ・見たことの無い店 スーパー「Budgens」発見
 ・中古屋「Chestnut tree house」発見
 ・ファストフード店「Charcoal grill」発見
 ・眼鏡屋「Park&Brown」発見
 ・床屋があった
 ・教会のような建物があった(名前まではよく分からなかった)
 
 <思ったこと>
 ・空き家が多く、過疎化していると思った
 ・リサイクルショップが多いと思った
 ・町並みは全体的ににぎやかで明るい印象を持った 
 ・クランレー、ホーシャム、ギルフォードに無かった店は多かったが、逆に、有名なスーパーは見つからなかった

次回は 「どこに住んでいるか?」について目標30人(1人10人)に 徹底的に英語で質問したいと思います。

【第2回】

<Billingshurstのレポート>
 
質問:Where  do  you  live  ?
合計15人の人に質問ができました。 
 
・Billingshurst 4人 
・Cranleigh 3人
・Horsham 2人
・Gatwick 1人
・France 1人
・答えなかった 4人      

 このような結果となりました。次回は地図係以外は全員質問し、地図係はできるだけ、店の名前もメモして完全な地図にしたいです。

【第3回】

今回は一人あたり2つの質問をしました。
 
Q1 Where do you often go shopping other than Billingshurst?
 
A: 
London:  
2 people
Woking:  
3 people
Horsham:  
6 people
Guildford:   3 people
Cranleigh:  
4 people
Pullbourough: 2 people

Q2   What do you think about this town?
 
A: もっと店を増やしてほしい:6人
雨が降らない気候でよい所だと思います:2人
店が豊富でにぎやか:4人
かわいい町です。よい町です。3人
この町はとてもにぎやかでとても自然のあるよい町だと思う。:1人
O.K.  Good:4人

このような結果でした。聞いた人数は20人でした。
               

今年のオープンデイ期間は当日も含め、去年の2倍以上はやることがありました。だから本当に充実した時間を過ごせたし、完全燃焼できた気がします。今年の展示はテーマを決めるのに時間がかかりました。クラスみんなが「最後だから悔いの残らないものにしよう」という気持ちを持っていたからだと思います。去年、先輩の展示を見ていて「さすがだな」と感じたので、最高学年として恥ずかしくないものを見せなきゃいけないと思っていました。


最終的に選んだテーマが『世界がもし100人の村だったら』という本。読む度に苦しくなるくらい恵まれた環境にいることをつきつけられる文章でした。本当は全部書きたかったです。しかし背景や時間を考えると、とても全部は書けません。残念ですが、文章を取捨選択して短くしました。あの展示で一人でも多くの人があの本に興味を持ってくれて原作を読んでくれると本当に嬉しいです。

 今年は模造紙だけでなく、グラフや新聞も背景に入れてみましたが、それらを見る度に胸が痛くなって涙が出てきました。それくらいつらく信じられない状況が今、この地球上にあるのです。そんな状況を伝えることしか、今の私達にできることがないのが本当に悔しいけれど、将来の自分の可能性を今は信じることにします。

 期間中、普段見ることのないクラスメートの一面をひそかに尊敬していました。発狂しそうになりながら、精密な、手書きとは思えないほどの世界地図をかいてくれた人。私にはどう使えばいいのか分からない道具を使って、段ボールと紙粘土だけでホンモノそっくりの井戸を作る人。プラスチックを割れた窓にして、地震直後の街を再現する人。適材適所という言葉がぴったり合うような仕事を一人ずつ見つけて一生懸命やったからこそ、あんなにいいものが作れたんだと思います。

 当日、受付をしていた時に、笑顔の写真をちりばめた最後のスペースに長居してくださる人を見て、本当に嬉しく思いました。立教生の笑顔もアフリカの子どもの笑顔も、私には同じくらい輝いて見えました。笑顔の写真を見て笑顔が広がれば、つながっていけば、きっと世界はよりよくなると思います。クラスメートのみんなには本当に感謝しています。
(高等部2年生 女子)
                                

イギリスの冬は夜が長く寒いので厳しい季節です。それだけに人々はこの冬の間をどのように楽しく過ごすか色々考え工夫しています。色々なマーケットが広場で催されたり、行事が次々に行われたりします。そしてその最大のものがクリスマスです。九月に入ると店では様々な美しいクリスマスカードが売られ、ガーデンセンターではモミの木やクリスマス用品が所狭しと並び、人々は今年どのようにお祝いしようか考えます。


 一ヶ月前くらいになると町の大通りには美しいイルミネーションが飾られます。日本では節電で今年は分かりませんが、最近は神戸や東京でも飾られているのと同じようなイルミネーションです。商店や個人の家でも豪華に点灯するところもあります。学校に近いクランレーやラジウィック村、ギルフォードやホーシャム町にも素晴らしいイルミネーションが飾られ、辺りを美しく照らします。

 十二月二十四日が「クリスマスイヴ(前夜)」です。イエスさまの誕生日をお祝いするのがクリスマスです。西暦は最初のクリスマスから定められました。イエス様の誕生前を紀元前BC、そしてその後が紀元後ADです。この日の夕方、BBCテレビはケンブリッジ大学キングスカレッジの「クリスマス礼拝」を毎年放送します。世界で最も優れた聖歌隊と言われる合唱と聖書の朗読からなる礼拝です。イギリス中のほとんどの人が、この礼拝を楽しみにテレビをつけます。この礼拝は毎年DVDに録画して立教の学生は授業で見ています。

 教会ではこのイヴの夜、信徒の人が街や村の道を「クリスマスキャロル(クリスマスの歌)」を歌いながら歩き、これを「キャロリング」と言います。以前私が働いていたヨークシャーの村の教会でも、毎年キャロリングをして村中を回りました。大きな棒の先にカンテラを結び点灯して先頭に立ち、これに子供たちも沢山参加して大きな声で歌い村中を歩き回ります。村の人々もこれを毎年楽しみにして、チャリティー献金をしたり子供たちにお菓子を用意したりしてくれます。これは本当に楽しい行事です。

 そして二十五日「クリスマスの日」の午前零時、人々はそのまま教会に戻りクリスマスの最初の礼拝に参加します。「クリスマス」とは「キリスト・マス(礼拝:聖餐式)」、この礼拝のことを指している言葉です。この日にはこの他に、午前七~八時と、午前十時に、計三回の礼拝がもたれます。この日全ての会社や商店も休みで街はひっそりして、まるで日本のお正月元旦のようです。ただ教会の鐘の音だけが大きく村中に鳴り響きます。人々はこの礼拝から帰り、昼には長い間考え用意した「クリスマスディナー」をどの家でも楽しみます。

 二十六日は「ボクシングデー」です。貰ったクリスマスプレゼントはこの日まで開かないでクリスマスツリーの下に飾り、この日になって初めて開きます。子供たちの一年で最も嬉しい日で、「スーパー、グレイト」などと叫びながら子供たちはプレゼントを開きます。

立教ではクリスマスの日は既に冬期休暇に入っているので、早めに学期の最後にクリスマス行事を行います。食堂には大きなクリスマスツリーを飾り、長い間クリスマスキャロルを繰り返し練習します。そして終業礼拝の前日「キャロリング」を行います、ここ数年は近くの「老人ホーム」をバスで訪ね、クリスマスキャロルや日本の歌を合唱しお祈りもします。沢山のお年寄りたちがこれを楽しみに集まり、最後には「本当に嬉しかった」と喜んでくれます。生徒にとっても、こうしたイギリスのお年寄りと交流する機会は大変貴重な経験だと思います。その後で生徒たちはまた学校に戻り、最後の夜をケンブリッジのキングスカレッジと同じような「クリスマス礼拝」を礼拝堂で捧げてお祝いします。他では出来ないようなこのキャロリングとクリスマス礼拝は、生徒にとって生涯忘れられないような素晴らしい経験でしょう。
                                 

中学生の頃からオープンデイの為に仕事をする本部・係というものに憧れていた。中学生の時はその中でも中心になる総本部、いわゆる生徒会になりたいと思っていた。しかし高校生になり、去年僕は総本部ではなく、会計本部という役職に就いた。生徒会に入る自信もあったし総本部として活躍したいとも思っていたが、自分でも気付かぬ間に会計本部に魅了され、会計本部に入り、そして会計本部員として働いていた。会計といっても予算などを計算するといった訳ではなく、各企画がオープンデイの為に必要とする材料や道具を管理するといった至ってシンプルな仕事だ。


準備期間に入ると皆からきまって言われる言葉が「忙しそうですね」とか「お疲れさまです」といった言葉だが、実際、会計の仕事なんて慣れれば大した事のない仕事。クラス企画を進める皆の方がよっぽど忙しいし大変だと思う。そこで僕はこう思った。会計本部として最大の仕事は、施設の設営、材料の管理、それを届ける事、励ます事、企画の悩みを聞き相談にのる事。本業として道具の管理などがあり、副業として、しかも何よりも重要な皆のカウンセラーとしての仕事があるのだと思う。今年の準備期間も会計のハットでクラス企画が上手く進んでいないと言っていく人達が何人もいたし、さぼりではなく、自分達の企画の為に一生懸命どうすればいいのかを相談してくる人もいた。模型に必要な材料が無くなってしまった時、どうしても必要だ、と僕に訴えかけてくる人もいた。皆が一生懸命頑張っている姿を見て、そして皆が会計本部を頼りにしてくれているのがすごく伝わってきて、やりがいのある仕事だなと思った。

 この一週間、どんなに疲れても僕は笑顔を絶やさず皆のことを励まし応援し続ける事を誓った。オープンデイ当日、クラス企画を周り、自分達が準備した材料で皆がすばらしい展示物を作りあげている事に感動した。本当にやりがいのある仕事だったなと実感した。
(高等部2年生  男子)

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