まだまだ英語を習い始めたばかりの中学生達が地元の町や村に繰り出して体当たりで英語を試すイギリス文化体験記。レポート、写真、集計、地図作り等分担して生徒達自らの手で作り上げた作品をお楽しみください。

 
11月9日、M2はBillingshurstに5回目の訪問、また色々な質問をしに行きました。
今回のテーマはクリスマス。質問は、

1.クリスマスはどこで過ごすのか。
2.クリスマスイルミネーションで有名な場所を知っているか。
  この答えがYesだったら
3.それはどこか。
4.Billingshurstから遠いのか。
5.近くの町の名前は何か。

を聞きます。オープンデーがあって先週は質問に行かなかったこともあり、Billingshurstに行くのがとても久しぶりに、楽しみに思えて自分でもびっくりしました。

この日は寒く、外にいる人が少なかったように思います。
インタヴューの結果、 多い人で5人が質問に答えてくれて、計29人の人に聞くことができました。

1.の質問には
家で過ごす、と答えた人が7人、子供の家で過ごすと答えた人が2人、パリと答える人もいれば南アフリカと答えてくれた人もいました。

2.の質問には
ホーシャムと答えた人が3人。他にはポーツマス、ミルウェイ、クローリー、Billingshurstの教会、図書館の上の家、マクドナルドの近く、という答が得られました。

今回インタヴューをして、日本とイギリスのクリスマスの習慣の違いにびっくりしました。
イルミネーションがきれいなところを皆が知っていることからもクリスマスは日本よりも強く地に根付いていると感じました。

次回もどんな質問をするかまだ分かりませんが、聞くのが楽しくなるような授業にしたいです。

                   
1学期のハーフタームが終わると、「2学期のオープンデイ、どうする?」と、どこからともなく「話し合わなくては」という雰囲気が漂い、クラス企画の討議がはじまります。期末考査前になると「これにしよう」「いや待てよ、こっちの方が」を繰り返し、いよいよ最終的に決まるのが7月初め。9月に戻ってくると、基本的な原稿書きが始まり、同時に、絵を描くため裏が白の不要なプリントを張り合わせて、大きな紙を作り上げる作業が始まります。
並行して、学年をこえて有志が集まるフリープロジェクト企画も立ち上がります。毎週日曜日に練習を重ね、完成へと仕上げてゆく企画です。

約2か月の時間を費やして出来上がる、オープンデイ。
うんざりするような話し合いを重ね、喧嘩もし、泣いたり落ち込んだり励ましあったり焦ったり… でも最後はまた元気を出して、それぞれのクラス企画、フリープロジェクトの作業にもどります。そんな毎日が終わり、11月6日(日)、ついにオープンデイ当日を迎えました。

力作のクラス企画を紹介しましょう。

小・中1の企画は、”TOTORO IN WONDERLAND”
日本を代表するスタジオジブリのアニメと、ディズニーアニメを取り上げて紹介。彼らのすごいところは、ジブリ・ディズニーを挙げつつ、双方の良さと特徴を考察したところ。ディズニーがヨーロッパの恐ろしい民話に題材を置きつつ、「子どもに夢を持たせるものでなければ」と考えていたこと。「ジブリは食事をするなど、普段あたりまえの生活を織り込んで描写するので、より現実的な作品になっています」「15歳前後の思春期をとりあげながら、環境、将来などのテーマが多い」・・・なるほど。だからこそ、夢だけに終わらず、作品のメッセージと共に何か惹きつけられるものを持っていたのか・・・おもわずうなずく思いでした。

中2は、”がらくたミュージアム”
とにかくアイディア大賞。10人に満たない人数で、リサイクルできるペットボトル、フタ、使い切ったマジックマーカーなどをひたすら集め、アートを製作。ペットボトルの巨大ロボット、CDを組み合わせて物体を作りそれに光を当ててシャーロックホームズのシルエットを作った作品、1000個近くの色フタを使った大きな顔など、中2にしては皆なかなかのアーティスト。展示の王道「文字の説明」によらない、非常に面白いクラス企画です。

中3は、”星の伝説”
12星座と琴座の伝説について、よく知られているけれど「そもそも何が発祥?」をもとに紹介しました。よく読んでゆくと、ギリシャ神話の神々の、いきいきとした生活が浮かびあがってきます。大神ゼウス、英雄ヘラクレスの登場の多いこと多いこと。ギリシャの神様はずいぶんと個性ゆたかだったようです。針金だけを組み合わせて作ったケンタウロスの像が赤く輝いて印象的。人が通ると電気がつくようにもなっており、クラスの先生の手腕が光る仕上がりでした。

高1は、”LOST IN AMAZON”
アマゾンに迷う旅人を主人公に、絵と模型を見せる明るい展示。高1のすべての技を集めて作成した、木にぶらさがる猿とからまる蛇。そして大口を開ける恐怖のワニ。教室をうまく使った、きれいなまとまりの展示でした。

企画展示最高学年の高2は、”いのち”
『世界が100の村だったら』という有名な本をもとに、クラスが最も大切な部分をピックアップ。なかでも東日本大震災と、今学期立教が体験した2日の断水をきっかけに水不足について掘り下げ、いのちの大切さ、私達が立ち向かってゆくことの大切さを伝えようとするもの。全校アンケートを実施して私達のゆたかな生活水準や生きてゆく上で求められるものを知ろうとし、水不足、飢餓、地震などの統計や新聞、写真をまじえ、前を向いて生きてゆく人の姿を、最後に『スマイル』スペースに散りばめました。

フリープロジェクト企画は、 劇、ダブルダッチ、チャリティー、ダンス、ドミノ、剣道、茶道が行われ、それぞれ熱い発表の成果が披露されました。

この長い1週間、生徒たちは全エネルギーを出し切って、さぞかし疲れたことと思います。すべてのとりまとめを行い、学校行事としての完成に導いた、高1・2のオープンデイ本部員、係の生徒のみなさんもお疲れ様でした。

            

今回、2回目の訪問をさせて頂きました。前回は学生でしたが、現在社会人3年目です。全く変わらない学校の雰囲気がそこにあり、また温かく迎えて頂きました。
卒業してもう8年が過ぎてしまい、こんなにも時間が経過するのが早いと、もっと時間を大切にしないといけないなと思ってしまいます。
ですが、ここで過ごした学生時代は決して忘れることはないです。これから卒業される学生達が、世界のどこかで、日本のどこかで活躍することを期待しています。
この度はありがとうございました。

                          
ハーフターム4日目、オープンデイ準備活動も中盤戦を迎え、学校はますます活気に満ちてきました。生徒達はクラス企画、フリープロジェクトの他にもスクールコンサートや本部、係の仕事などいくつも掛け持ちしてキャンパスを忙しそうに駆け回っています。

朝の礼拝が終わると作業着に着替えて教室へ。ホームルームで点呼をとった後は、教室で作業する生徒、体育館でペンキ塗りをする生徒とそれぞれの作業場に向かいます。この期間は教員も作業着で全面協力。「この学校の先生達って生徒と一緒に作業するんだ。ビックリした。」と中2の女の子。立教の生活にすっかり慣れたはずの4月からの新入生も、授業がなくて朝から晩まで仲間達と準備を進めるオープンデイ準備期間は初めての経験です。夏休みから調べた資料をもとに大きな模造紙に日本語と英語で説明を書いていくのがまず最初の作業。そしてその後は、体育館で絨毯のように広がった大きな模造紙に絵を描いたり、ノコギリや金槌を使って日曜大工気分で大きな模型を作ったり、限られた材料と頭を使って沢山の展示物を作り上げて行きます。準備期間が始まったばかりの時はガランとしていた教室も、今や仕切りのロッカーや掲示ボード、製作中の小物や完成した模型、段ボールや模造紙などありとあらゆるもので一杯。 つい先週までここで授業が行われていたとは思えない別空間です。先生方も普段とは違う格好で行き来し、いつもと違うリズムで時が流れて行くこの期間。自宅で過ごすハーフタームの何十倍も密度の濃いとっても不思議な毎日です。

明日からは、補習を終えた高校3年生たちも加わってオープンデイ本番に向けて最後の追い込み。保護者の方々もロンドンなどから多勢手伝いにきて下さいます。キッチンの方が、夜中まで一生懸命作業をしている子供達のために温かいココアを用意して下さるのもそろそろ。
数カ月の準備と1週間のラストスパートを終えて出来上がる生徒たちの作品の数々はまた改めてこちらでご紹介する予定です。

                      

ロンドンに出張した際に来校した第4期生の大海さんと話していたときのこと。
「高等部の第1回卒業式のときに、日本からおひな様を運んできたのは大海と殿村だよね?」
「えっ、僕と磯田だと思いますが。。。」

何気ない会話から驚くべき事実が発覚。
それは今まで毎年の卒業式で、必ず校長先生が卒業証書授与の前に話していたこと。
『今から32年前、高等部の第1回目の卒業式のときに、第1期生の西尾君のお父様があのお雛様を買って学校に寄付して下さいました。受験を終えて、卒業式のために戻って来た中学部3年生の大海君、殿村君の二人が、そのお雛様を日本から運んできてくれました。それから32年間、あのお雛様はこの日に出席できない卒業生の代理として毎年、あそこで卒業式に参加することになっております。』
この長い間語り継がれてきた話が、実は間違いであったとは!!

ちょうどミラノ在住の同期生の今時さんが、日本に出張することになり、彼に真相究明を依頼。
日本へ行く途中で、シンガポールに立ち寄り、シンガポールにいる磯田さんに直接真偽を確かめることができました。
その結果、「それは大海と俺で日本から運んだはずで、空港で重量オーバーだったが、大海のお母さんが『海外に住む子供達のためなのでお願いします!』と頼んで、追加料金を払わなかった」との証言を得ました。

当人二人がそう言っているので、この件は大海さんと磯田さんが持ってきたというのが、間違いなく真相なのでしょう。

そこでもう一人の当事者(?)である殿村さんに最終確認をとろうとしたところ、何とインドに出張中とのこと。この度メールにて、「そのような記憶はまったくないし、実家にも聞いたがうちではないことが確認できた」というお返事をいただきました。

こうしてロンドンから始まってミラノ、シンガポール、インドと世界中で活躍中の立教生に話を聞いて、32年前のお雛様の真実にたどりつくことができました。
今まで誤った情報をお伝えし続け本当に申し訳ございませんでした。

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