

イギリスのお店というと、どこの町に行っても同じようなチェーン店ばかりが目につきます。個性的なお店を探すのは一苦労。ところがそんな珍しい場所が、学校から車で10分弱のところにあります。Smithbrookと呼ばれるちょっとしたビレッジのようなところですが、住居はなく、小さなお店が何軒も並んでいる不思議な場所です。
紅や黄に染まった葉が忙しなく枝々から落ちてカラカラと音をたてて小道を舞う中、数名ずつのグループに分かれた立教生がイギリス人の先生とお店からお店へまわっていきます。世界的に有名な動物画家の事務所兼ギャラリー、ダイビング関係の品物ばかりを揃えたアクアマリンショップ、オリジナルの陶器を製作できるポッタリーショップや本格的な炉を備えるガラス製品製作所、ウェディングドレスだけを売る店、家具屋、宝石屋に自転車屋さんまで、チェーン店はほぼ1軒もなく、シックな雰囲気の大きな窓ガラスのお店が迷路のような小道に一軒一軒しっくりと収まっています。
生徒たちはECの先生方が用意したワークシートの答を探しながらグループ毎に歩き回ります。「刺繍屋さんのオーナーの名前は?」「ダイヤモンドがついたプラチナ製の指輪はいくらから買える?」「MR WOODGERは何をする人?その人のお店の特徴は?」「SIMON PUREという宝石屋であなたの一番気に入ったものは?そのSIMONさん、どんな賞をとったことがある?」…etc. なかなか手強い問題もあります。そして今回の「お店訪問」の一番の目的は、実際にお店の人にいろいろな質問をしてみること。あらかじめECの先生方が事前にお店を訪問して、生徒たちが英語を使えるような様々な工夫をしてくれていました。例えば、David Shepherdという世界的な動物画家のOffice。併設されている小さなギャラリーでスタッフの方がミニプレゼンテーションをしてくれました。Shepherd氏の描いた絵を紹介しながら、虐待されている動物の現状をわかりやすく説明していきます。氏の作品はどれも写真で撮ったようなリアルな絵。「これ本当に絵ですか?」とまじまじと絵に見入る生徒たち。「このお店で一番高い絵は?」「この絵を描くのにはどのくらいの日数がかかったのですか?」「Shepherdさんは今はどこで何をしているのですか?」生徒たちの質問が続きます。恥ずかしがっている生徒にも、ECの先生が「1つは必ず質問してごらんなさい。」と励まし、お店のスタッフも「私のことでもいいのよ。英語の練習だから何でも気軽に聞いてね。」と協力的。英語が不得意な生徒でも思い切って質問できる雰囲気を作ってくれました。
今回の人気NO.1はJake Mee氏のGlass Blowing Workshop。小さなお店の約3分の2が作業場。真っ赤に燃える炉の中でガラスを熱し、柔らかくしたものを棒の先につけてクルクルと回しながら息を吹き込み、形を整えていきます。テレビで見たことのあるガラス作りを、学校からこんなにすぐのところで見る事ができるとは思ってもいませんでした。真っ赤なガラスの固まりを手際よく加工していくスタッフ、照れくさそうに微笑みながらいろいろな質問にユーモアたっぷりに答えてくれました。何が出来るのだろう?と見ていると、ガラスの固まりが突然鶴の形になったりして、「オーッ!!」と歓声。炉から漏れる熱でただでさえ暑い部屋でしたが生徒たちの熱気で室温は更に上昇していたようです。
この他にもポッタリーショップやアクアマリンショップなどスタッフの方達が好意的に生徒の英語学習に協力してくれたので、ほぼ1時間半の校外学習はあっという間に終わった感じでした。次回のECの授業では今回の外出について友達に英語のメールを書くのだそうです。そのうちのいくつかをこのホームページでも紹介できたらと思います。どうぞお楽しみに。

運ばれてきたのは大きな木箱3つ。重くて重くて専用の車や台車を多用して運び、大人4人が協力し合って教室内に入れました。そのうち1つは教室よりも大きい直方体の木箱。教室の窓ガラスや窓枠をはずして入れなければならないようです。シールドされている木箱をはずして、中身を開けています。休み時間になって外に出てきた生徒たちが「なになに?」と寄ってきました。
「先生、なにこれ?」
「なんだと思う?」
「建物の一部みたいだなあ、畳もある。」
「茶室だよ。」
そうです!立教英国学院に茶室がやって来たのです。
この茶室、どこからやってきたのでしょうか。
立教に届いた茶室は1979年生まれ。木箱に刻まれた年代が年月を感じさせます。この茶室は今から30年以上前、はるばる海を越えてイギリスに渡ってきたもの。ロンドンはヴィクトリア&アルバート・ミュージアム(VICTORIA & ALBERT MUSEUM)に運ばれ、1980年に開催された”Japan Style”展に展示されました。役目を終えたあと、ずっと倉庫で眠り続け、今回博物館が倉庫を整理した際に発見されたものです。裏千家ロンドン出張所を通して(御礼申し上げます)、立教英国学院が引き継ぎ、生かしてゆくことになったのです。
といっても、運ばれた茶室は水屋部分が組み立てられているだけで、あとはすべて解体された部分部分の状態。これから組み立てを行わなければなりません。茶室に座れるようになるのは2012年のことになるでしょう。英国人スタッフも、茶道部員もその日を心待ちにわくわくしています。運び入れるだけで、みな大興奮でした!


10数年ぶりに母校を訪問させていただきました。
自分の在学中よりも生徒数は減っていましたが、今も昔と変わらない生活を送っている後輩達を見ることが出来、大変嬉しく感じています。
次回訪問する機会がありましたら、木曜日の昼に来て、アップルクランブルを食べたいと思います。


まだまだ英語を習い始めたばかりの中学生達が地元の町や村に繰り出して体当たりで英語を試すイギリス文化体験記。レポート、写真、集計、地図作り等分担して生徒達自らの手で作り上げた作品をお楽しみください。
11月9日、M2はBillingshurstに5回目の訪問、また色々な質問をしに行きました。
今回のテーマはクリスマス。質問は、
1.クリスマスはどこで過ごすのか。
2.クリスマスイルミネーションで有名な場所を知っているか。
この答えがYesだったら
3.それはどこか。
4.Billingshurstから遠いのか。
5.近くの町の名前は何か。
を聞きます。オープンデーがあって先週は質問に行かなかったこともあり、Billingshurstに行くのがとても久しぶりに、楽しみに思えて自分でもびっくりしました。
この日は寒く、外にいる人が少なかったように思います。
インタヴューの結果、 多い人で5人が質問に答えてくれて、計29人の人に聞くことができました。
1.の質問には
家で過ごす、と答えた人が7人、子供の家で過ごすと答えた人が2人、パリと答える人もいれば南アフリカと答えてくれた人もいました。
2.の質問には
ホーシャムと答えた人が3人。他にはポーツマス、ミルウェイ、クローリー、Billingshurstの教会、図書館の上の家、マクドナルドの近く、という答が得られました。
今回インタヴューをして、日本とイギリスのクリスマスの習慣の違いにびっくりしました。
イルミネーションがきれいなところを皆が知っていることからもクリスマスは日本よりも強く地に根付いていると感じました。
次回もどんな質問をするかまだ分かりませんが、聞くのが楽しくなるような授業にしたいです。
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