まだまだ英語を習い始めたばかりの中学生達が地元の町や村に繰り出して体当たりで英語を試すイギリス文化体験記。
レポート、写真、集計、地図作り等分担して生徒達自らの手で作り上げた作品をお楽しみください。


10月4日、私たちM2は3回目の調査をしにBillingshurstへ行きました。

今回の目的は前回と同じ、「立教英国学院を知っているか」に始まる4つの質問をもっとたくさんの人に聞くことです。
一人10人に聞くのが目標です。前回は人通りが少ないところでインタヴューを実施したため、多くの人に聞けなかったという失敗をもとに今回はスーパーマーケットの入り口、出口で2グループに分かれて質問しました。
今回はすらすらとまでは行きませんが、スムーズにインタヴューすることができたと思います。

調査の結果、多い人で7人、合計で26人の人にインタヴューできました。
目標達成とまではいきませんでしたが、前回より多くの人に聞くことができました。
インタヴューの内容をまとめると、

1.立教英国学院を知っているか。     
YES. 17人
NO. 9人

2.立教英国学院がどこにあるか知っているか。
YES. 15人
NO. 2人

3.どうやって知ったか
・剣道部のデモンストレーションで。
・ラジオの放送で。
・知り合いが学校でよく使うタクシー会社のドライバー。
・ハイキングで。            
など

4.立教英国学院についてどう思うか。
・Very good.
・Beautiful.
・制服がかわいい
・いい評判を聞く
・Excellent! 
など

という結果になりました。中には、「立教の先生の子供を知っている。」と言う人や、「(毎年学校の近くの老人ホームへ立教生が赴き、クリスマスソングを歌う)キャロリングを知っている。」と答えてくれた人もいて、立教が現地の人とつながっている気がしてとてもうれしくなりました。

立教のことについて聞くのは今回が最後です。
2回続けて同じ質問をすることで、話す流れがつかめ、リラックスしてインタヴューすることができました。
次回もかたくならずにインタヴューをしていきたいです。
                  

109日(日)午後3時よりギター部によるコンサートがNew Hallで行われました。
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学期は一番長い学期ですが、行事も目白押し、そして数週間後には立教最大のイベント「オープンデイ」もあるので、一年で一番忙しい学期でもあります。この日も地元Rudgwick村で行われたアップルデーや野外研究会の外出がありましたし、前日土曜日にはバレーボール部が地元の学校との対外試合で外出してきたばかりです。

「やっと長い一週間が終わりました。」
とは、ギター部とバレーボール部を兼部する高校2年生O君の弁。今週はギター部のリハーサルとバレーボール部の練習で超多忙な毎日だったそうです。そしてギター部部長のJ君も別の意味で大変でした。部長として各バンドの練習を調整することは勿論ですが、今年はバンド数が少なかったので一時間以上に及ぶコンサートを成立させるのにも苦労していたようです。結局彼はギター、ボーカルと12曲全部の演奏に加わり、他のメンバーも数曲にまたがって出演するなど、今年のメンバーは皆、通常の何倍も練習しなければならなかったようです。

その甲斐あって、当日はアップルデーに外出していた生徒たちも帰校するや否やコンサートに駆けつけてくれたり、受験勉強で忙しい高校3年生、オープンデイ活動中の高校生や中学生も聴きに来てくれました。
演奏の完成度は決して高いものではありませんが、気持よく演奏に乗ってくれた観客とメンバー一人一人の意気込みで、いつも通りの楽しいコンサートになったようです。

                                   

今回の大英博物館での講演で、まず感じたことは、お茶とお菓子が美味しかったことです。

私がお茶を点てようとすると、絶対に、すぐに手が痛くなってしまい、上手く点たないことが多いので、呈茶で出してくださったお茶の泡を見たとき、とても感激しました。

お菓子の甘さも、甘すぎない、ちょうどいい味で、見た目もきれいで、見ていて楽しいし、食べても美味しくて、お茶とお菓子を食べている間、とても癒されました。

講演の内容は、私には少し難しかったですが、ほとんど理解できました。

掛け軸に書いてあった「無」の話が特に印象的で、「武士である人達も、全てを忘れて安らぐ空間」というのを聞いて、「やっぱり武士も人間なんだ・・・。全てを忘れて『無』になりたい時があったんだなあ…。」と思いました。

デモンストレーションの時は、実演なさっている皆さんの動きのなめらかさに感動しました。

茶道での儀式的な動きは、「動き」として覚えるのではなく、その動き方をする「理由」で覚えなければならないのが頭では分かっていても、つい「動き」だけで覚えがちな私は、次に何をするのか分からなくなって、動きが「さびついてギシギシいっているロボット」のようになってしまうことも多く…だからこそ、「私もあんなふうにきれいなお点前が出来るようになりたいな。」と思いました。

今回のオープンデイまでに、少しでも上手くなれるように頑張ろうと思います。

上に書いたこと以外にも、いろいろと感じたことの多い充実した一時を、今回の講演で過ごすことが出来ました。

出来ることなら次の機会にも行きたいな…と思いました。

(中学部1年生 女子)

                                

107()の7限、川畠成道さんのバイオリンコンサートがありました。川畠成道さんは、視覚障害を持つ天才バイオリニストとして知られています。

舞台は、普段は食堂として使用しているNew Hall

しかし、その夜は全校生徒と教職員162人と近隣の英人のお客様150人以上が集まり、New Hallは満員状態。

ステージに川畠さんが立つと、そこはもうコンサートホールそのもの。

柔らかな調べのLiebesfreudの曲から始まり、Schoen Rosmarin Ave Mariaなど生徒たちにも親しみやすい曲を次々に演奏され、そこはまさに贅沢な空間。

絹のような演奏をするといわれる川畠さんの奏でる繊細な弦の音色の一つひとつは、私たちを非日常の世界へと誘います。

それは例えば、美しい星の下の夜のように幻想的であり、また荒い海の波しぶきを目の当たりにするごとく力強く、またある時は春の淡い風が頬を触れるような優しさを感じるような、そんな世界へと連れて行ってくれました。

生徒もまたその美しく優雅な調べに酔いしれ、勉強や部活、またオープンデーの準備に追われる日々の忙しさを忘れる時間となったことでしょう。
 
 演奏の終わった後はティータイム。

おいしいクッキーやお茶を飲みながら、近隣の英人との会話を楽しむひと時。

また川畠さんにサインをもらいに行く生徒の姿も。

やがて、旋律の酔いも覚めやらぬまま、生徒たちは教室へと帰って行きました。

                                      

高校3年生の引退後初めての対外試合が101日(土)に行われました。
対戦相手は毎年訪問し、交流を行っている女子校、Woldingham School
土曜日の4限終了後に学校を出発し、車に揺れること1時間。
Woldingham School
と書かれた学校の門を通過し、やっと着いたと思って辺りを見回してみると、両側には広大な草原が。
その中には何頭もの牛がむしゃむしゃと美味しそうに草を食べているではありませんか。
正門から2マイル(3キロメートル)程車を走らせたところで校舎や体育館がやっと見えてくるほど、敷地が広くお嬢様学校として知られているWoldingham School
生徒もその広さに驚きを隠しきれませんでした。
 
気を取り直して、体育館では試合前のウォーミングアップが行われ、適度な緊張感に包まれました。
試合開始1分も経たないうちに、立教の部長が最初の1点を決めました。
流れに乗った立教は226と大差をつけて前半終了。
その後も常にこちらのリードを保ち、3513で初勝利を飾りました。
オープンデイ後にも女子バスケットボール部の試合を控えています。
それまでにさらに大きく前進したいものです。

 

   *   *   *   * 
 
H2
 女子バスケットボール部員のコメント

 

今日は先輩達が引退してから、初の対外試合だったので緊張しました。
全体的にはいつもより声が出せていて、シュートは入らなかった時もあるけれど速攻が何回か出せた時があって、練習でやったことを使えたのが良かったです。

スローインの時に焦ってすぐ相手に取られてしまうことも何回かあったので、もっと落ち着いてパスが出せるようにしたいと思います。

ディフェンスも簡単に抜かれないようにもっと練習したいです。

今までで一番、もっとバスケが上手くなりたいと思えた試合になりました。

                        
                                          

夏に逆戻りしたのではないかと思うほど好天の日曜日、5人の立教生がロンドン日本人学校の文化祭を訪れた。

今回訪れた5人の中には、ロンドン日本人学校を卒業した生徒たちもいる。

彼らにとっては久々の母校である。

かつての後輩たちが織りなす合唱や劇をとても楽しみにしていた。

そして今回の外出を最も待ち望んでいたオープンデー劇企画の生徒たち。

ロンドン日本人学校の文化祭の大きな見所は、なんといっても中学生全員で行う合唱と劇である。

中学3年生にとっては最後の大きな行事となるため、1学期から一生懸命に準備していたとのこと。

上演前のロビーは人で溢れていた。

劇を見て、大人としてもぐっとくるものがあった。

何度も練習したであろう合唱、それぞれに一生懸命なキャスト、音響、照明、大小道具係。

別れや死という難しいテーマを扱った作品であったが、その中に感じられた中学生らしい元気さや頑張りに思わず感動してしまった。

立教生にとって、演技や裏方など技術的なことも参考になったであろう。

しかし何より、クラスや部活で一丸となってひとつの物を作り上げることの素晴らしさを再認識したに違いない。

立教も、オープンデーまで後一ヶ月。

他校の生徒たちが作り上げた作品を見て、彼らは何を思っただろう。

かつての先生方や後輩たちに再会し、今は立教で頑張っていると伝えることができた卒業生にとっても、数年後には立教も母校となる。

振り返ったときに、充実した日々だったと思えるようにまずは目前のオープンデーに向けて全力投球してほしいと願う。

                              
昨年も行われている大英博物館での茶道の講演に、私は初めて参加しました。
そこには英国人関係者、日本人の参加者の方がたくさんいて、お客様のお持て成しがされていました。
講演は裏千家の前お家元ご本人が来られていて、とても貴重なお話を聞くことができました。
英国の地での講演ということもあり、まずは日本と英国の文化などにおける共通点などを挙げながら楽しいお話がありました。どちらも女王、天皇の下でできた国家で、お茶を飲む習慣があること。「お茶でもいかがですか」 “May I serve you tea?” そのお茶を出して相手をもてなす心の清らかさ、大切さを改めて知りました。

同じペットボトルの水を飲むにも片手で飲んでしまうのではなくて、コップに移したりして、両手を添えて飲めば何倍も恵みに感謝できるし、おいしく頂けるはず・・・。作法というのは相手を思う心、感謝を表す方法なのであると教えて頂きました。

デモンストレーションの中でも、袱紗で清める動作、お茶を飲む作法など、とにかく動きそのものではなく”心”を込めているか、表しているのかが大切であると強調しておっしゃられていたことが、とても印象的でした。

今回は3月の東日本大震災が起こったことで、相手を思いやる気持ちの大切さ、自分の人生を生きる心得、今ある生活を見つめなおす機会がありました。ステージ上にセットされた茶室の中の掛け軸には「無」という文字が書かれていました。
大宗匠ご本人が書かれたという”無”の文字には、人間は無からはじまり、生きて行く中で欲が出ていろいろなことが苦しくなる、常にいつ”無”になるかわからない覚悟を持って生きることの難しさや大切さを今、震災後の日本が考えるべきではないかという問いの意味が込められていました。

そのようなお話を聞いて、キリスト教との共通点などがあることを考えると、武士の時代仏教的価値観の中に生まれた”茶道”というものも精神的な部分が重要であるため、一種の宗教のようなものだとも言えるのではないかと思いました。

追求すればするほど奥深い茶道、初めて聞いた御点前の動作の意味などもあり、もっとお話を聞きたいと思うほど時間はあっという間に過ぎました。
いろんなものが単純化されていく中で守るべき日本の伝統を守り、問うべきことを問い、異文化とのふれあい、理解し合えている姿は”現代”らしさを感じると同時に強いあこがれを感じました。

(高等部2年生 女子)
                

立教英国学院学校説明会 (926日更新)

予約は不要です。説明会の後、本校教員による個別相談の時間があります。

東京

10月23日(日) 立教大学5号館1階 〈14:0016:00

 

学校説明会情報はこちらをご覧ください。

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