5月下旬、中学1、2年生は今学期3回目の校外学習でクランレーに外出。第1回、2回で町の様子を大体把握したところで、今回は、「町の人にどんどん話しかけてみる。」がテーマ。まだ英語を習い始めて間もない生徒がほとんどでしたが、既に校内で働くイギリス人スタッフと話したり、何度かの外出でイギリスの様子も知る事ができているので、準備は万端。授業で習った疑問文をしっかり頭に叩き込み、話しかける時やお礼を言う時のセリフも練習して、いよいよ出発。簡単な英語ですが、実際にそれを使うと思うと、気持ちはウキウキ、ドキドキでした。

学校のミニバスがカーパークに到着すると、2人ずつのペアに分かれてそれぞれの場所に移動します。今回のインタビューは、行き交う人たちが住んでいる場所の調査が目的。「イギリスで一番大きな村」と地元の人々が自負するクランレーは、今や大手スーパーを始め有名チェーン店が並ぶ立派な町。「地元の人以外でここに来る人たちは一体どれくらいいるんだろう?」という疑問の答を出すべく、早速インタビューを始めました。

「今回は100人の人にインタビューするのを目標にしましょう。それだけ聞けばかなり確かなデータが得られますからね。制限時間は20分。誰に聞こうかなんて迷っている暇はありませんよ。すれ違う人たちにどんどん話しかけていって下さいね。」と言われたものの、その目標を達成する為にはそれぞれのペアが10人近くの人たちにインタビューをしなくてはなりませんしかも20分で!!

ベビーカーを押しながらスーパーの袋を沢山抱えて歩く女性に話しかけたら、「ごめなんさい、でもわかるでしょ、ほらね。」と断られ、ビジネスマン風の男性に声を掛けたら、スタスタと歩き去られてしまい でも、年配の方に話しかけると笑顔で丁寧に答えてくれたので、ちょっと勇気が出ました。町のあちこちで、制服を着たかわいい立教生がイギリス人に話しかける姿はなかなか頼もしいものでした。

集合時間になって待合せのカーパークに戻ってきた生徒たちが口々に今日の感想。「何人も逃げられちゃったー。」「お年寄りの人は優しく聞いてくれる人が多いよ!」「立教の生徒?って聞かれた。みんな、学校のこと結構知っているんですね。」「立教生だって言ったら親切に聞いてくれたよ。」

全部で97人の人にインタビューする事ができた調査結果も興味深いものになりました。地元の人は半分の51人。近くの村から来ている人がその次に多く、少し離れたもっと大きな町から来ている人、そしてロンドンから来ている人たちも何人かいました。一番驚いたのは、「バリ島」と答えたペア。「???」困っていたら「インドネシアのバリ島だよ。」「エエーッ!!」

「どうしてこんな町にいるんですか?」「イギリスの町、どう思いますか?」「日本のこと知っていますか?」
もっと色々聞けたらいいのに。英語学習意欲がまた少し刺激されたのではないでしょうか。

                                    

学期の小休止と言える、1週間のハーフターム。

今年は、去年の今より何倍も楽しく、そして充実した日々とすることができました。

自宅でダラダラとしていた去年とは打って変わって、今回私は初めてのホームステイをする事に。

英会話が下手な私は、それからステイ開始当日に至るまで、不安ばかりを抱えて過ごしていました。

そして迎えた初日、もの凄く緊張しましたが、対面したホストファミリーはとても優しげな印象。

行きに車内でした会話では、なんと奥さんのエリザベスさんは過去に一時期、日本で私の家のすぐ近くに住んでいた事が判明。

この繋がりには唯驚くしかないでしょう。

更に、向かう先が、一緒にステイをする友達が以前見知った町だったという事もあって、沢山の繋がりの中で私の緊張も、ステイ先に着いた時にはすっかり和らいでいました。

次の日はまず、近所にあったワイルドセンターへ。

リスやヤマネコ、色々な動物が見られて思ったよりも楽しいひと時でした。

その後街を散歩する等していた所、初日にはいなかった夫妻の娘さん達が休みで帰って来たとの連絡が。

そうして出会った2人もまた気さくで、夕方には早速皆でバドミントンをし、親睦を深めました。

その中の会話でまたしても驚きが

思い出した僅かな記憶を頼りに聞いてみると、なんと2人は小さい頃、私と同じ幼稚園に通っていたのでした。

お姉さんの方は私と同じ年で、同じクラス。

10年来の再会で、使う言語は変わっても、とても親しみ易かったです。

その後の数日は、近所への買物に行ったり、ドラマを見たりして忙しいながらも立教生活とは違う時間の流れを噛み締めつつ楽しんで過ごしま
した。特に61日は一緒にステイした友達の誕生日。ファミリーにケーキも作って頂き、中々に楽しい一日とする事ができました。その後も映画を見たり、再び買物をしたり、バーベキューをしたり、少し勉強もしたりと慌ただしくも楽しい日々でした。帰宅前日にはブライトンへ。息子さんのコンサートライブを見に行く為です。小規模ながらも迫力のライブ、賑やかなお祭りの行進に屋台。そして浜辺へ行ったり、ピアで絶叫マシンを楽しんだりと、最終日に相応しいとても充実した一日でした。

こうしてあれ程不安だったホームステイも、帰る頃には別れが惜しい程になっていました。でも、嬉しいことにこのファミリーの方々は、来学期のオープンデイに来てくれるとの事。来たるその日を楽しみに、私はより英語の勉強に精進していきたいと、今は思っています。
(高等部2年生 女子)

                           

立教の女子寮となっている本館は、100年以上前に建てられたお屋敷です。

先週、その頃に少女時代を送ったという方が学校を訪問してくださいました。

その方のお名前はエミリー・ハーウッドさん。お屋敷の主人に仕えるゲームキーパー(森番、ハリー・ポッターのハグリッドですね)の娘として、森の中の家に暮らしていたそうです。

今はもう、その森の中にあった家は跡形もありませんが、おそらくその時の庭に植えられていたであろう蘭の花が、今でも森の一箇所に咲いています。(これで何故こんな森の中に蘭の花が咲くのかという謎が解けました。)

ハーウッドさんと一緒に、その頃に縁の深い方々が訪れてくださいました。

そのうちの一人、テリー・リアドンさんは、第2次大戦中に立教の敷地内に墜落した爆撃機のパイロットの甥にあたる方です。

194417日、立教のすぐ近くのダンスフォールド空軍基地から出撃した爆撃機2機が空中で接触し、両機とも墜落してパイロットが亡くなる事故がありました。

ハーウッドさんはその事故を目撃したそうです。立教の陸上トラックの横に咲くシャクナゲの花はその墜落の場所を記念して植えられたものだとか。

もう一機は下のサッカーフィールドに墜落したそうです。

当時ダンスフォールド空軍基地に勤務していた3人の方々も一緒に来てくださいました。

最後に、ハーウッドさんから聞いたとっておきの話をひとつ。

お屋敷を建てたとき、ご主人が床下に金貨を埋めたそうです。

これを彼女は子供の時、お屋敷に最初からいた召使頭から聞いたとのこと。

今でもまだあるに違いないと言っていました。実は埋めたという場所も聞いたのですが、それは秘密にしておきます。

                                 

「ハーフタームに感じたこと」

なんだか当たり前のネーミングで始まった作文ですが、ハーフタームにあったことについて少し書いてみようと思う。

ほぼ1ヶ月ぶりの日本、久々の我が家だと思いウキウキ気分で飛行機に乗る。

そんな中、最悪なことに天気が悪く雲が荒れていたので飛行機がかなり揺れ、最悪なフライトでやっとのこと日本に到着。

そして親の顔を見た瞬間、「やっと帰ってきたんだ。」と実感が湧きました。

やはり、親の顔を見て安心したのか、自分でも分からないくらいにベラベラとしゃべり出した自分がいた。

多分、今思えば、立教での楽しい毎日を早く話したかったんだと思う。

久しぶりの我が家はやはり我が家だった。

とてつもない安心感とぬくもり。立教での暮らしもいいが、やはり我が家は素晴らしいと思う。

そんなこんなで日々ぐだぐだする毎日。

そして気付いたらもう出発2日前。時間が経つのが早かった。

準備もまだ何も始めていなかったから慌ただしくなった。そんなこんなで特に何もせずまた立教へ戻ってきた。

1週間ほどのわずかな間でも日本に帰れたのは嬉しかった。

だけどこっちの生活に慣れてくるとこちらの生活の方が楽しい。
題の通りハーフターム中に感じたのは、親のありがたみとあたたかさ。

そして立教という私の心の中でかなり大事な存在があるということ。

仲間との日々と親のあたたかさを胸にこれからも毎日大切に過ごしていきます。


(中学部1年生 女子)

                              

「テニスの中にあるもの」



イギリスで最も有名なテニスの大会、ウィンブルドン。

初めてのウィンブルドンはとても楽しかった。

楽しかっただけでなく、出場する選手の真剣さ、必死さが分かった。

ウィンブルドンに行って本当に良かったと思う。

朝、わくわくしていてバスの中も寝れなかった。

午前7時頃にウィンブルドンに着き、会場に入るために並んだ。

前日から並び、テントを張っている人達を見て、選手だけではなく、観戦者も真剣そのものだと感じた。

午前11時頃、ようやく会場の中に入れた。

思ったより広く、イギリスらしくきっちりしている感じがとても好きになった。

会場に入って昼食を済ませた後、錦織圭選手のダブルスの試合を見に第7コートへ行った。

コートが分からなくて、警備員の人に聞いた時、英語が通じてとてもうれしかった。

錦織選手はテレビ番組で見たことがあった。

それだけに、本人を見られた喜びは何とも言えないものであった。

選手の真剣さが観戦者に伝わり、緊張感がある試合。

試合の際のマナーには、選手への配慮が沢山あり、今まで努力してきた選手とそれを受け入れる姿勢に感激した。

テニスの試合をする。それだけのことなのに、なぜこんなに熱くなるのだろう。

私はテニスの試合の中にプレーヤーの必死さ、真剣さがあるからだと思う。

テニスでプレーヤーと観戦者がつながることができる。だから熱くなるのだと思う。

ウィンブルドンはその架け橋の役割をしていると思う。

ウィンブルドンにはもう行けないかもしれない。

でもそこで感じたことは一生忘れないと思う。

 

(中学部2年生 女子)

                                

「人生初のホームステイ」

僕が今回、ホームステイをしたところは、Pulboroughという南の方の小さな町でした。

周りには何もありませんでしたが、典型的なイギリスのカントリーサイドで大自然を感じてきました。
初のホームステイだったので、多少緊張しましたが、ホストファミリーがとても優しく、親切な人達で感激しました。

こちらから話しづらかった時に話しかけてきてもらったり、夕食後に話をする機会を設けてもらったり、休みの時ぐらい好きなものをと言って、食べたいものを作ってもらったりと至れり尽くせりでした。

英語も僕達に話す時だけゆっくりと発音していて、とても聞き取りやすかったです。

でも、英語で話すのは、難しかったです。

日本語で考えたことを英語に変換することは大変でした。

ボキャブラリーの無さと、文章を組み立てることの難しさに改めて気付かされました。

これからは、グローバル化が進んでいっている時代なので、必然的に英語が重要になっていきます。

円滑なコミュニケーションをとり、良い関係を築くことができるように、一層英語を学んでいきたいと思います。

その成果を、見えて分かるものにするためにも、英語検定の試験やケンブリッジ英検などの試験も積極的に受けていこうと思っています。
夕食後に、public footpath(イギリスの散歩道)を使って小1時間ほど散歩を一緒にしました。

丘を登っていくと、牧草地や草木、花、羊などといったいろいろな動植物がいました。

丘の上にあがると、そこはもう絶景でした。

遠くの丘や海が小さく見えて、その真上には太陽があり、日が没するところをリアルタイムで見たという感じでした。
翌日には近くのTangmereという第2次世界大戦で使われた戦闘機が飾ってある博物館に行ったり、Chichesterという市のカテドラル(大聖堂)を見に行ったりと、充実した1週間でした。
今回は、充実してはいましたが、今ひとつ英語が思うように使えていなかったので、次回は更にしっかりコニュニケーションできるよう頑張ります。
(高等部2年生 男子)

                  

「英人と1週間」

ハーフタームは、同学の2人と、ギルフォードにホームステイしました。
ホームステイ先の人は、5、60代のおじさん、おばさんで、2匹子犬を飼っていました。

最初会ったときは、図体は大きく、気の強そうな人だなと思って、なぜか、緊張してしまいました。

僕は、英語が不得意で、もしかしたら、1週間一言も話さないまま終わるのでは、と心配でした。

ところが、その2人は、とてもお喋りで、のりが良く、心配が全く逆になってしまいました。
2、3日一緒に過ごして、楽しい日々が続きました。

いろいろと話したり、ポーツマスに連れて行ってもらったりしました。

一番心に残ったことは、ほぼ毎日、夕食がバーベキューだった事です。

友達や子供、孫を呼んで、一緒にバーベキュー。

一緒に話したり、ゲームをして遊んだりして盛り上がりました。

特にあの大きな、バーベキュー専用のプレートに一番驚きました。

焼くのが早いので時間がかからないのです。

料理はとてもおいしいけれど、毎日バーベキューをやって飽きないのかなとずっと思っていました。

僕達は、お世話になったお礼として、焼きそばとソバを作ってあげて、英人の方々に食べてもらいました。

英人の人達はとても美味しかったようで、作り方を聞かれました。

英人から見れば、初めて食べたものだったのでしょうね。
ハーフターム最後の日、2人からノートに書いてほしいと言われました。

そのノートを見てみると、今までホームステイしてきた人のメッセージや感謝の言葉が書かれていました。

文字だけでなく、写真、絵、お金が貼ってありました。

更に、立教生だけでなく、他の国からホームステイをしに来た記録が色々とありました。

これを見て僕は思いました。

色々な人と出会って、一緒に楽しく過ごして、人生でとても良い思い出にする、それがホームステイである、と僕はそう思っています。そして、僕は、そのノートに英文で7行くらい感謝を込めて書き、ついでに絵を描いて、お世話になった2人の英人とお別れをして、良い1週間を終えました。
こんな良い経験は滅多にない。

みんな1度でいいからホームステイをした方が良い。

1度ホームステイをしたからこんな事が言えるのであります。
(高等部3年生 男子)

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