「テニスの中にあるもの」



イギリスで最も有名なテニスの大会、ウィンブルドン。

初めてのウィンブルドンはとても楽しかった。

楽しかっただけでなく、出場する選手の真剣さ、必死さが分かった。

ウィンブルドンに行って本当に良かったと思う。

朝、わくわくしていてバスの中も寝れなかった。

午前7時頃にウィンブルドンに着き、会場に入るために並んだ。

前日から並び、テントを張っている人達を見て、選手だけではなく、観戦者も真剣そのものだと感じた。

午前11時頃、ようやく会場の中に入れた。

思ったより広く、イギリスらしくきっちりしている感じがとても好きになった。

会場に入って昼食を済ませた後、錦織圭選手のダブルスの試合を見に第7コートへ行った。

コートが分からなくて、警備員の人に聞いた時、英語が通じてとてもうれしかった。

錦織選手はテレビ番組で見たことがあった。

それだけに、本人を見られた喜びは何とも言えないものであった。

選手の真剣さが観戦者に伝わり、緊張感がある試合。

試合の際のマナーには、選手への配慮が沢山あり、今まで努力してきた選手とそれを受け入れる姿勢に感激した。

テニスの試合をする。それだけのことなのに、なぜこんなに熱くなるのだろう。

私はテニスの試合の中にプレーヤーの必死さ、真剣さがあるからだと思う。

テニスでプレーヤーと観戦者がつながることができる。だから熱くなるのだと思う。

ウィンブルドンはその架け橋の役割をしていると思う。

ウィンブルドンにはもう行けないかもしれない。

でもそこで感じたことは一生忘れないと思う。

 

(中学部2年生 女子)

                                

「人生初のホームステイ」

僕が今回、ホームステイをしたところは、Pulboroughという南の方の小さな町でした。

周りには何もありませんでしたが、典型的なイギリスのカントリーサイドで大自然を感じてきました。
初のホームステイだったので、多少緊張しましたが、ホストファミリーがとても優しく、親切な人達で感激しました。

こちらから話しづらかった時に話しかけてきてもらったり、夕食後に話をする機会を設けてもらったり、休みの時ぐらい好きなものをと言って、食べたいものを作ってもらったりと至れり尽くせりでした。

英語も僕達に話す時だけゆっくりと発音していて、とても聞き取りやすかったです。

でも、英語で話すのは、難しかったです。

日本語で考えたことを英語に変換することは大変でした。

ボキャブラリーの無さと、文章を組み立てることの難しさに改めて気付かされました。

これからは、グローバル化が進んでいっている時代なので、必然的に英語が重要になっていきます。

円滑なコミュニケーションをとり、良い関係を築くことができるように、一層英語を学んでいきたいと思います。

その成果を、見えて分かるものにするためにも、英語検定の試験やケンブリッジ英検などの試験も積極的に受けていこうと思っています。
夕食後に、public footpath(イギリスの散歩道)を使って小1時間ほど散歩を一緒にしました。

丘を登っていくと、牧草地や草木、花、羊などといったいろいろな動植物がいました。

丘の上にあがると、そこはもう絶景でした。

遠くの丘や海が小さく見えて、その真上には太陽があり、日が没するところをリアルタイムで見たという感じでした。
翌日には近くのTangmereという第2次世界大戦で使われた戦闘機が飾ってある博物館に行ったり、Chichesterという市のカテドラル(大聖堂)を見に行ったりと、充実した1週間でした。
今回は、充実してはいましたが、今ひとつ英語が思うように使えていなかったので、次回は更にしっかりコニュニケーションできるよう頑張ります。
(高等部2年生 男子)

                  

「英人と1週間」

ハーフタームは、同学の2人と、ギルフォードにホームステイしました。
ホームステイ先の人は、5、60代のおじさん、おばさんで、2匹子犬を飼っていました。

最初会ったときは、図体は大きく、気の強そうな人だなと思って、なぜか、緊張してしまいました。

僕は、英語が不得意で、もしかしたら、1週間一言も話さないまま終わるのでは、と心配でした。

ところが、その2人は、とてもお喋りで、のりが良く、心配が全く逆になってしまいました。
2、3日一緒に過ごして、楽しい日々が続きました。

いろいろと話したり、ポーツマスに連れて行ってもらったりしました。

一番心に残ったことは、ほぼ毎日、夕食がバーベキューだった事です。

友達や子供、孫を呼んで、一緒にバーベキュー。

一緒に話したり、ゲームをして遊んだりして盛り上がりました。

特にあの大きな、バーベキュー専用のプレートに一番驚きました。

焼くのが早いので時間がかからないのです。

料理はとてもおいしいけれど、毎日バーベキューをやって飽きないのかなとずっと思っていました。

僕達は、お世話になったお礼として、焼きそばとソバを作ってあげて、英人の方々に食べてもらいました。

英人の人達はとても美味しかったようで、作り方を聞かれました。

英人から見れば、初めて食べたものだったのでしょうね。
ハーフターム最後の日、2人からノートに書いてほしいと言われました。

そのノートを見てみると、今までホームステイしてきた人のメッセージや感謝の言葉が書かれていました。

文字だけでなく、写真、絵、お金が貼ってありました。

更に、立教生だけでなく、他の国からホームステイをしに来た記録が色々とありました。

これを見て僕は思いました。

色々な人と出会って、一緒に楽しく過ごして、人生でとても良い思い出にする、それがホームステイである、と僕はそう思っています。そして、僕は、そのノートに英文で7行くらい感謝を込めて書き、ついでに絵を描いて、お世話になった2人の英人とお別れをして、良い1週間を終えました。
こんな良い経験は滅多にない。

みんな1度でいいからホームステイをした方が良い。

1度ホームステイをしたからこんな事が言えるのであります。
(高等部3年生 男子)

                        

「イギリスの文化にふれて」

日本に文化があるのと同様に、イギリスにも文化が存在する。その文化に触れることのできるホームステイは私の秘かな楽しみになっていた。
イギリスの家庭にホームステイをすると、あぁ、これが外国の家なんだというものがちらほらと見つけたりすることが出来る。例えば、シャワールームとバスルームが2つ存在し、トイレもそこに2つ備わっている。テレビルームとダイニングルームは分かれているのでテレビを見ながらご飯など食べない。こういった日本との違いを見ていくと、面白いものなのだが、一番何が興味深いかと言えば、それは「庭」である。
私がホームステイをしてきた家庭はだいたい自分の家の庭を持っていた。その庭はすべて個性で溢れかえっているため、重なることはほとんどない。私はホームステイ先の庭を見るのが楽しみで仕方なかった。
今回のホームステイ先の方が大のガーデニング好きで、自分の庭の話を沢山してくれた。池が2つあり、花と草の色合いを気にしたりして工夫してあるその庭は、広くてとても居心地のよい庭に出来上がっていた。
どうしたらこんな庭ができるのか?そう思った私の疑問を予想していたかのように、ホームステイ先の人がある日、ガーデニングショップに連れて行ってくれた。ガーデニングショップでまず私達が見つけたのは、草木や花の売っているコーナーだった。ここで、私が驚いたのは日本の草木や花々が多いことだ。イギリスの庭に日本の草木達が植えてあるのかと思うとそれだけで嬉しくなった。もちろん、日本だけではなく他の国々から来た植物達が沢山あった。
次に行ったのは池や魚のコーナーだ。ここで私が驚いたのは、池はなんとバケツのようなもので、地面に埋めるタイプのものだったのだ。その優れた発想に私はお腹をかかえて笑った。
イギリスの中は様々な庭が辺りに広がっている。私は、一度すべての庭を見てみたいものだと心底思った。
(高等部2年生 女子)

                                                 

先週の金曜日に続き、今週の金曜日も、立教生は校外にくりだしました。

ウィンブルドンのテニス観戦です。チケットの予約は取れたのか?心配ご無用です。朝5時に起きて、みんなで並ぶのですから。

 

バスに揺られること1時間半、住宅街を抜けて突然現れたウィンブルドンの会場前は、朝の7時前だというのに長蛇の列でした。しかし友達と、学校からの朝食用パンとお菓子があれば、待ち時間もあっという間です。それに加えて、素晴らしいお天気。気分はテニス観戦へまっしぐらです。

 

 会場に入り、まずは集合写真を撮りました。一刻も早くテニスを観戦したくてウズウズしている生徒、早く色々と見て歩きたくてウズウズしている生徒、早く色々食べたくて迷っている生徒・・・ウィンブルドンの楽しみ方は人それぞれです。

 

 さて、多くの生徒と教員のお目当ては、錦織選手のダブルスでした。一番前の客席に一試合前から陣取ると、右も左も、そして反対側の客席にも、立教生が大勢陣取っていました。試合の結果は、逆転勝利。第一セットは取られてしまいましたが、最終セットは完全に錦織選手ペアの流れでした。テニス観戦初心者も、後半戦の追い上げには大興奮でした。

 

ウィンブルドン名物のひとつに、イチゴに砂糖とクリームをかけた物があります。もちろん、立教生にも大人気です。先輩からしっかりと情報をもらって、ウィンブルドンに初めて来た生徒も「イチゴとアイスクリームは絶対食べます!」と大張り切りでした。

 

 集合時間に、指定場所へ行ってみると、生徒たちは学年関係なく釣果報告会ならぬ、お土産物、食べたもの報告会が行われていました。

「なに買ったの?」

「誰のサインもらったの?」

「写真撮っちゃった!」

「見てみてこのお土産!」

 

 最高の天気に恵まれ、良い試合を観戦でき、いいお土産も買うことができ、後はゆっくりバスで帰るだけ・・・と思いきや、帰りのバスの中でも話が尽きることはなく、最後まで元気な立教生でした。

 

                                   

H1のアウティング。

まず、向かった先は、世界最大の規模を誇り、博物館の王様と呼ばれている大英博物館。

世界史の教員によって、展示物の説明を受けながら、生徒達は、しっかりと作り込まれたアウティングのしおりの中にあるワークシートに重要事項を書き込みながら熱心に観ていました。

大英博物館で一番の人気は、誰もが知っている「ロゼッタストーン」。

ロゼッタストーンの前は、常に人だかりができています。

そんな人だかりにもめげず、熱心に石に刻まれている文字を読み解こうとする生徒たちの姿勢に胸が熱くなりました。

 

次に向かった先は、UCL(University College London)。世界を代表する名門大学です。

映画にもなった長州ファイブ(井上馨、遠藤謹助、山尾庸三、伊藤博文、井上勝)等、幕末から明治維新にかけて、松下村塾出身者を中心とする、日本を変えた偉人たちもUCLで学びました。

ガンジー、夏目漱石、小泉純一郎もUCL出身です。

UCLの大学教授をなさっている大沼先生が、特別に立教の高校1年生のために講演をして下さいました。

「今現在、日本では鎖国化が進んでおり、今の若い人達は海外に出ようとしない。実際に、海外の有名大学には他の先進国と比べて、日本人の生徒や教授が少ない。このままでは、日本の将来は危ない。海外経験がある人は、柔軟性があって活躍している人が多い。海外の有名大学は日本の有名大学に比べると入学しやすい。ぜひ、立教生も挑戦してほしい。」とおっしゃっていました。

その話しぶりから、海外に住んでいながらも日本に対する強い愛国心が感じられました。

そして、「研究は麻薬みたいなもので、熱中すると時間を忘れてしまう。とても楽しい。

君たちもぜひ、好きなことをやって欲しい。」と講演を締めくくりました。

講演を聴いている生徒の顔は真剣そのもので、さまざまな質問が飛び交いました。

実際に海外の大学に勤務されている先生ならではの非常に貴重なお話でした。

講演後には大沼先生に案内してもらって長州ファイブの名前が刻まれている記念碑で記念撮影をし、UCLを後にしました。

雨の中のアウティング、生徒達の晴れやかな顔が一段と輝いていました。

                             

毎年1学期と3学期に行なわれる恒例の漢字書き取りコンクールが613 日曜日夜に実施されました。

問題は100題。

漢字書き取り問題集から92問、ウルトラCと呼ばれる難問8問。ウルトラC8題中5題は「気象に関する自然現象についてのことば」より出題されました。

ウルトラCの問題を少し紹介すると、

光化学「スモッグ」注意報

「そよかぜ」がきもちいい

「ミイラ」を見に行く

など。1学期は高等部3年生最後の挑戦となる為、例年飛躍的に点数を伸ばす者が多くいます。

翌朝貼り出された速報(80点以上の者)に生徒達は群がり歓声をあげていました。

高校3年生は学年の半数の16名の名前が載り、最上級生の貫禄を示しました。

最高点は93点。中学生でも90点以上とった生徒もいました。

次回3学期のコンクールが楽しみです。

 

 

漢字書き取りコンクールの問題はこちらから。解答はこちらから。

                      

528日午後、ハーフタームホリデイの始まり。

今年は、69名の生徒たち(昨年の2倍弱)がホームステイをしました。

一家庭に24人、28の近隣の村や町の家庭にお世話になりました。

出発の時間になると、生徒たちは荷物を持って教員室の前に集まってきます。

昨年のホストファミリーを見つけて駆け寄っていく生徒もいました。

初めての生徒は、ちょっと不安な様子ーでも、迎えに来てくれたホストファミリーと笑顔で挨拶、自己紹介をして車に乗り込んでいきます。

今年のハーフタームは、天候に恵まれ、すばらしい一週間を過すことが出来たのではないでしょうか。

多くの家庭でバーベキューパーティーを開いてくれたり、あるいは海沿いの町や景色のよい丘の上に連れて行って、英国の最もすばらしい季節を楽しませてくれたことと思います。

65日昼食後、ホームステイから生徒たちが続々と学校に帰って来ました。

車から降りて、荷物を降ろし、ホストファミリーと別れの挨拶をしている生徒たち。

にこにこと「ありがとう」と言う者、泣きそうになりながら握手をする者、“Good luck !” と言われて苦笑いをする者(高校3年生)と別れは様々ですが、みんな一人ひとり、楽しく充実した一週間を過ごしてきたようでした。

 

★★★ ハーフタームについての生徒たちの作文はこちらからご覧頂けます。★★★

 

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