今年もReigate & Redhill音楽祭に本校の生徒が参加しました。
ピアノ部門のうち4つのクラスに7組、木管楽器部門の2つのクラスに2組、クラシックギター部門の2つのクラスに2組がそれぞれ参加してきました。
本番は本校の球技大会の直後であったため、生徒たちは忙しい時間の合間を見つけて練習に励み、演奏の結果6名の生徒がメダルを獲得することができました。
そのなかで、ピアノデュエットの部門で演奏した高校2年生の2人組が、音楽祭全体から優れた演奏者を集めて開催されるフェスティバルコンサートに出場依頼を受け、多くの観客の前で堂々と演奏してきました。

       

Xの肖像」

私のXは祖父です。祖父と私は、毎日会っているのにあまり2人では話しません。祖父はお花を作る仕事をしているため、手は力強く、厚いけれどとても優しい手をしています。普段は普通のおじいちゃんだけど、笑うと私までもが笑ってしまうような生き生きとした笑顔をします。
私が中学生になって生け花を始めた時、祖父はものすごく喜んでくれました。そして作品を見せた時も、
「よくできてるじゃない。」
といつも白い歯をみせて笑ってくれました。
私がイギリスに行くと祖父に伝えた時、
「自分で決めたのなら、しっかりとやってきなさい。」
といつもの笑顔ではなく、険しい表情で言われたので正直、少し戸惑いました。本当は父や母、友人のように、
「頑張ってね。英語話せるようになってきてね。」
と笑顔で言ってほしかったのです。
イギリスに旅立つ日が近づけば、近づくほど皆からの期待はどんどんおしせまってきました。出発直前に言われた、
「体に気をつけて、辛くなったらいつでも帰ってくるんだよ。」
という祖父の言葉と白い歯をみせながら笑っている祖父の笑顔が、大きな期待を背負った私の今でもここで頑張る元気の源となっています。多くの人から「頑張れ」という言葉をもらうのはすごく嬉しかったけれど、そうではなかった祖父は私の一番の理解者かも知れません。

         

いつも母校から配信される情報を楽しみに見ております。
私は一期生の中本と申します。立教英国学院開校時の19名の中の一人です。

私は1983年に日本航空に入社し、1997747-400の機長に昇格し、20112月にジャンボがなくなるまでジャンボ機一筋で世界中を飛んでおりました。現在はJALの子会社のJ-AIRと言うところに出向して、CRJという50人乗りの小さなジェット機で日本国内の小さな空港を飛んでおります。

そんな私のジャンボのフライトで特に印象に残っているフライトをご紹介します。
ひとつは、立教英国学院20周年式典の時に、当時の宇宿校長に招待され、やはり一期生の松木と乗務を合わせてロンドン便を乗務したときです。立教英国学院の初代校長、縣先生に我々の便に乗っていただいたことです。このことは立教英国学院通信122号にも掲載されています。

もうひとつは、昨年2010サッカーワールドカップのときに日本サッカー協会からご指名を受けて日本代表を乗せて合宿地スイスのジュネーブへのフライトを担当させてもらったことです。私はサッカー関係の活動もしており、日本サッカー協会とはいろいろつながりもあり、今までにも何度も日本代表のチャーター便を担当していました。それについての記事が出発前の朝日新聞の夕刊にのり、「必勝機長」として出発前のセレモニーで、岡田監督に記念品を渡しました。その報道は次の日の新聞全紙一面に写真入で報道され、その他にもいろいろな雑誌で紹介され、テレビでは私の話題で全局ワイドショーで紹介され、中でもみのもんたの番組では、出発前の単独インタビューも放送されました。現在ではいろいろな学校から講演も依頼されています。

すでにこの話題も1年前のことですが、立教英国学院から巣立ったこんな私がパイロットと言う人の命を預かる仕事を任され、さらに時の人として活躍する姿を、現在立教英国学院で学んでいる学生さんたちに伝えていただければ、少しでも皆さんの励みになると思い、メールさせていただきました。

一期生は数年に一度程度ですが、集まって当時を懐かしんでおります。還暦の時か、50周年の時にはみんなで母校に行こうとも言っております。
また皆様にお目にかかれる日を楽しみにしております。

 一期生 中本 洋一

          

3週間の抱卵後、雉のヒナがやっと孵りました。孵化した翌日、新しい世界への巣立ちが始まりました。

草原の中の巣と違い、職員室の入口横の花壇の中に作られた巣は、キツネ、アナグマ、イタチ等の外敵からは安全だったものの、まず乗り越えなければならないのは、花壇から1.5メートル下の階段への大ジャンプです。

流石に母鳥はその危険を察知し、何と落下地点で自分をクッションにして待っています。

決心がつかずに鳴き声をあげるヒナ、下から懸命に呼ぶ母鳥、何とも微笑ましい光景でした。

母鳥の背中に上手く着地できたもの、失敗したもの、数えてみると何と17羽ものヒナが孵りました。

全員が大ジャンプには成功したものの、これで終わりではありません。

落下地点で母鳥の温かい羽の中で30分ほど休憩した後、次の挑戦は、5段の階段を下りることです。

一段一段母鳥の声に励まされて階段を下りていきますが、なかなか降りられないヒナに生徒達から「頑張れ!」の声援が掛かります。

2段降りた所でまたもや母鳥の羽の中で休憩。

ここで大異変です。

何とここで力尽きたのか、次々にヒナ達が倒れていきます。

「頑張れ!」の声を掛けていた生徒達もこの光景に声もでません。

5羽のヒナがぐったりと倒れ力尽きてしまいました。

母鳥とともに12羽のヒナ達が森の中に帰っていきました。

自然の持つすばらしさと残酷さを同時に感じた土曜日の朝のドラマ、12羽の無事な成長を願わずにはいられません。

                                    

7月にケンブリッジ大学で行なわれるサイエンスワークショップに東日本大震災被災地域から5校の高等学校の生徒と先生方を招待することになりました。

地震の事後処理、原子力発電所での懸命の復旧作業、被災地域での不安な生活の様子等が今もなお報道され続けていますが、困難な生活の中でも次世代を担う高校生に少しでも将来への夢と希望を持ってもらおうと主催団体であるクリフトン科学トラストと共催団体である立教英国学院が合同で企画したプロジェクトです。

現在、合計15名の高校生と5名の教員の方々の渡航費、研修費を含む諸経費の助成を関係基金団体、日本及び英国の企業にお願いしています。

既に日英大和基金、英国化学会より助成の通知をいただきました。英国化学会は参加する高校生2人分のスポンサーとなっていただけることになりました。
少しでも早い時期に目標額4万ポンドの準備ができるよう、このプロジェクトの主旨に賛同して頂ける方々からのご協力をお願いしております。


クリフトン科学トラスト東日本大地震アピールはこちら

(アルボーン先生からの地震アピール)

2010年度ケンブリッジ大学 Science Workshop 特集はこちら

                         

4月の末にイギリス王室のウィリアム王子とキャサリン妃の結婚式がロンドンのウェストミンスター寺院で執り行われたのはまだ記憶に新しいことと思いますが、65日の日曜日に、この寺院で東日本大震災の為のMemorial Serviceが行なわれます。

本校の教員、生徒や保護者の方も何名か参列する他、本校のチャプレンである高野主教もこの礼拝の司式に加わり、お祈りを捧げることになっています。
震災から2ヶ月以上が経つ現在でも、地震の事後処理、原子力発電所での懸命の復旧作業、被災地域での不安な生活の様子等が報道されていますが、ここイギリスにおいても在英日本人の方々を中心に様々な募金活動等が行われています。

このMemorial Serviceにも沢山の方々が参列すると聞いております。また、式の中で、本校が共催する「ケンブリッジ大学サイエンスワークショップ」に協力をして頂くことになっているロンドン大学の大沼教授が震災の状況についてお話をされることになっています。

このMemorial Serviceについては後日ホームページでレポートをご紹介する予定です。

 

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