2月16日(水)、Herstmonceux小学校の児童32名が来校しました。
本校から車で1時間半のところにあるこの小学校、子供たちはこの日のために今学期の始めからずっと日本文化について勉強していたそうです。
担任の先生がWebで日本人学校を探して見つけたのが本校でした。
学期の始めに連絡があり、学校訪問の打診がありました。
32名の小学生が訪れるということで、さっそく本校でもECの授業の一環として準備を開始。
毎年5月に行っているJapanese Eveningや11月のOPEN DAYの経験を生かして茶道部や剣道部を中心に練習、リハーサルも行いました。
そして当日。
ここ数日ぐずついた天気が続いていましたが、この日は朝から晴天。いつもより早く登校したという子供たちは、到着すると小さな体に大きなリュックをしょってニコニコ顔でコーチから降りてきました。
剣道場で待機していた高校1年生の女子が窓から手を振ると、それに答えて大きく手を振る子供たち、初めての日本文化体験にちょっとドキドキの様子でした。
まず高校1年生の剣道部がデモンストレーション。
技の説明の後は実際の試合も披露しました。
そのあとは小学生たちに実際に竹刀で面を付けた立教生を打ってもらうという企画。
本当にいいの?と照れながら思いっきり面を打った男の子には大爆笑でした。
続いて茶道部。
今回は時間が短いこともあって、正式なお茶会はやめ、生徒たちが考えたプログラムで進行。
彼らが考えたのは「何も知らない子供たちにいきなり茶筅を握らせてお茶を点ててもらう」という斬新なアイデア。
4人の小学生がこれに挑戦。
甘いお菓子を食べた後はさっそく自分の点てたお茶を飲む事に!茶道部の生徒たちが一人一人につきそって、お椀をまわして飲む要領を教えてあげました。
「苦~い!!」とは口に出さずとも、正直な小学生達は皆すごい顔!会場はその表情に大笑いでした。
デモンストレーションの後は会場に飾られた着物を見学したり、もう一度お茶に挑戦したり、剣道部の生徒に竹刀を持たせてもらったりと、子供たちは大はしゃぎでした。
2時間目は会場を図書館に移して高校2年生がおもてなし。
「日本のアニメを描いてみよう!」「日本語教室」「かな、カタカナ、漢字に挑戦!」と3つのグループに分かれてマンツーマンで子供たちに日本文化を紹介しました。
子供たちは8歳、高校2年生は17歳。
この10年近い年の差がとっても和やかな雰囲気を作ります。
普段はきっとヤンチャな男の子もお兄さんお姉さんの前ではとてもお行儀のいい生徒。
そしてちょっと厳つい男子生徒も、優しい笑顔で一生懸命英語を駆使して日本語を教えたり、漢字で名前を書いてあげたりと奮闘していました。
自然な笑顔が絶えない50分間でした。
最後は一番年齢の近い、小学6年生から中学3年生の生徒たちが、それぞれのECの授業に子供たちを招いて折り紙教室。
高校生たちのようにはいかなくても、習った英語をいろいろと試しながらECの先生方にも手伝ってもらいしっかりコミュニケーションをとっていたようです。
昼食の時間には、持ってきたお弁当を立教生と一緒に大ホールで食べました。
迎えのコーチが着くと、「今日は本当にどうもありがとうございました~!!」と皆で高い声を張り上げて挨拶。
1学期間日本文化を勉強したご褒美の立教訪問だったそうですが、その笑顔から察するに、立教での「日本文化体験」に大満足だったようです。
元気に手を振ってくる子供たちを見送りながら、皆口々に今日の感想。
「かわいかったね~。」「結構おもしろかった。」「英語が思ったより自然に使えたかな…」と立教生にとっても貴重な体験でした。