入学してから初めてのロンドンへのアウティングはずっと楽しみにしていました。ロンドンにはCollyer’s Collegeへの学期留学中に何度か行ったにも関わらず、制服を着て学校の友達と行くのは新鮮で、全く違うものに感じました。
まずはじめに行ったナショナル・ギャラリーは一度行ったことがありましたが、前回はあまり長い時間居れなかったので一時間以上見て周る時間があったのは本当に嬉しかったです。私のお気に入りの絵画は、モネの「睡蓮の庭」です。フランスにモネが実際に住んでいた家とお庭があり、行ったことがあったので見るのをすごく楽しみにしていました。モネは日本の美術にも興味があったため、絵画の中に描かれている橋は日本庭園をモチーフにしたものだそうです。実際のお庭にもありました。それ以外の絵画も菅野先生が作ってくださったしおりに書いてあるストーリーや説明を読みながら鑑賞すると今までただの絵だと思っていたものが大きな絵本に見えてきました。
夜のミュージカルもとても良かったです。映画を事前に見てストーリーを把握していたからというのもあるかもしれませんが、歌詞を聞き取ることができて嬉しくなりました。学期留学中にもミュージカルを見たのですが、その時はまさかの最前列で見ていました。今回は二階の後ろの方だったのでちゃんと見えるのか少し不安だったのですが、遠い分ステージ全体を一度に見渡すことができたので最前列とはまた違う楽しみ方ができるのだと気づきました。また、キャストの声もものすごく大きくきれいで鳥肌が立ちました。
自由時間ではレストランの店員さんや現地の方と話す機会もあり、イギリスを満喫できました。
(高等部2年生 女子)







高校三年生を目前にしたアウティング。片手で数えられるほどしか外出が残されていないことに少しの寂しさを感じながら、私は今回のアウティングに出かけた。今回の目的は主に2つだった。1つ目はナショナル・ギャラリーの見学、そしてもう一つはレ・ミゼラブルの鑑賞だ。ナショナル・ギャラリーには数々の有名な絵画があり、ゴッホの「ひまわり」があるといえば分かる人も多いのではないだろうか。私達は三人のグループだったので、みんなで絵画について話しながら美術館を回った。私はイギリスに来てからたまに美術館に来るようになったのだが、その時はだいたい親と一緒で、あまり感想を言い合ったりはしない。しかし今回は近くに友達がいて、なにか気になることや思ったことを言うことができる美術館巡りもいいな、と思うことができた。また飾られている絵画を見ていると、この作品は私達と同じ人間が書いたのか、といちいち感動していた。レ・ミゼラブルを見た感想としては「感動」の一言でしか表せない。私は去年同じものを見たことがあったのだが、それでも新鮮な気持ちで物語を鑑賞できた。特に良かったのは音だ。映画も見たことがあるのだが、その音響を遥かに上回る迫力と壮大さはミュージカルにしか出せないものだと感じた。役者の歌声も素晴らしく、全員が全員聞き入ってしまうほどの表現力と歌唱力で、翻弄される当時のフランスの人々がそこにいるように思えた。ミュージカルはまだ多くは見れていないのでイギリスにいるうちに沢山見ておきたいと思う。



「終わっちゃったのか」