私が編入を決心したのは、去年の10月頃でした。父が調べた立教のホームページを見たとき、昔からのイギリスへのあこがれの気持ちや、寮での生活を想像し、とても興奮したのを覚えています。

イギリスという国は、私が小学校のときにシャーロック・ホームズの本を読んだときからの私にとっての憧れの国でした。建造物や文化、そして歴史などは当時の私の心をつかむのには十分すぎるほどでした。そのような背景もあり私は、友達と遊ぶ予定であった冬休みの殆どを塾に費やし、編入試験のため勉強に励みました。周りの皆が遊んでいる中、一人猛勉強していたかいあってか無事合格したときは、家族で喜びあったのが、つい昨日のようで懐かしいです。

今年の4月からイギリスに編入することを中学の友達に告白したときは、とても驚かれました。伝えるタイミングがわからず、休み時間にまるで日常の会話のようにそのことを伝えた際、突然友達の目から涙が流れたときは、思わず「え?」と地声が出てしまうほど驚き、その後共に仲良く泣いたのを覚えています。その時私は、自分が勝ち取った立教という未来に親しい仲間との別れが含まれているということに初めて気付かされました。もちろん前々からの淡い望みが叶った私にとって決心が揺らぐことはありませんでしたが、両親以外にも、たくさん自分を応援してくれている人がいるということを改めて実感させられました。

春という季節は、出会いの季節であるとともに、別れの季節でもあります。別れの季節であっても、永遠の友達を持つことができ、私はとても幸せだと感じました。立教でも、そのような友達を作っていけたらいいなと思いました。
立教生となった今、もちろん不安なことも数え切れないほどあります。ですが、そのようなこともいい思い出になるように一日一日を大切に、楽しく生活していきたいと思います。

(中学部3年 女子)

映画『魔女の宅急便』のイメージをヒントに、高校1年生が新生活への思いを和歌の形で綴りました。
いくつかここでご紹介します。

「パンを焼く 母の姿は 見えずとも 涙流さず 花咲かすとき」

(解説)
普段当たり前だと思っていた朝ごはんを作る母親の姿が見えなくなっても、悲しくなることなく自分自身の花を咲かせようという歌です。
今の自分とキキ、どちらにも重なる歌だと感じます。
季語らしい季語はないですが、”花咲かす”が少し春らしさを感じさせます。

 

「うとうとと ねむる子猫を 見続けて 春の始まり 気づかず寝落ち」

(解説)
春休みにあまり何も考えずただのんびりと過ごしていたら、いつの間にか立教英国へ行く三日前で、急に実感がわく直前をイメージし、自分と重ねてみました。
また、春になって太陽御光がさしてくると、家にこもっていた猫たちがひなたぼっこしに出て来るのが春の始まりの合図の一種だなと思ったので、「ねこ」にしました。

中学1年生から高校2年生まで全員の生徒が「世界とつながる自分」をテーマとした、上記エッセイコンテストに作品を応募し、本校に学校賞が届きました。

「本コンテストは、次の世代を担う中学生・高校生を対象に、開発途上国の現状や開発途上国と日本との関係について理解を深め、国際社会の中で日本、そして自分たち一人ひとりがどのように行動すべきかを考えることを目的として」実施されています。

COVID-19の影響を大きく受けることになった本校の生徒たちですが、「社会貢献プロジェクト」や「WEBオープンデイ」、「ルワンダ講演会」を経て考えたところをエッセイにまとめました。

応募エッセイの一部を紹介します。

2019年3月から、私の父の駐在の関係から、ケニアのナイロビに住んでいます。私は1歳になる前から3か月くらいだけ、タンザニアのダルエスサラームにやはり父の駐在に同行したことがあるそうです。もちろん、私は小さかったので覚えていません。でも、ケニアに初めて降り立った時、どこか懐かしい気持ちになりました。私の名前の「エリカ」。これはアフリカにちなんだ名前です。父と母が南アフリカのケープタウンを訪れた際、大西洋とインド洋がぶつかりあって強い風が吹いている中、不思議な温かさをもって力強く可憐に咲く花、それが南アフリカ原産の「エリカ」だそうです。

1回目の駐在はタンザニア。2回目の駐在はケニア。他の国の駐在場所があったのにも関わらず2回ともアフリカ。これはキセキだなと思いました。

ケニアの空港を出て街に出たとき、私はびっくりしました。私の想像と大きく違っていたためです。よく聞くアフリカの様子や、ネットやテレビを通してみるアフリカ。それは地面のそこら中にゴミがあったり、家はボロボロ、地面には土というイメージで社会全体が「貧困」という言葉で表されるものだと考えていたからです。しかし、実際に街には車がアスファルトでできた道を走っていたり、ブランド品を持っている方がいました。アフリカ像の一面的な描き方にメディアの危険性を感じましたが、ナイロビにはアフリカ最大のスラム街と言われる「モガラスラム」があります。ここに住む多くの人々の仕事はモガラ地区の片隅にある屋台での売買です。私の父のドライバーもモガラに住んでいます。生活レベルは非常に低い地域ですが、小さい時からそこで育ったため、住みやすい場所であるという理由で一度このスラムを出ても戻ってくる人々もいるそうです。

現在はCOVID-19の影響で難しいのですが、その前は休みごとにここでボランティア活動をしていました。その内容は、ゴミ拾い、靴の配布、炊き出し、子供たちと学校で遊ぶなどというものです。ここには、メディアで取り上げられる以上の「アフリカ」があります。例えばゴミ拾いですが、とにかく大きなゴミの山がこの地域の至る所にあります。これをゴミ袋に詰めこむという作業をひたすら繰り返します。なぜこのようなことが起きるかというと、国のごみ処理施設が、日々発生するゴミの量に追い付かないためです。靴の配布も日本人からすると不思議な事かもしれません。現地の人の多くは裸足で歩いています。地面にはゴミはもちろん、ガラスの破片が落ちているなど、裸足で歩くには危険です。私の友人には、裸足で歩いてガラスでケガをし、そこから細菌が入り、足を切断した子もいます。こうしたことが起きないよう、日本でいらない靴を集めて、現地の人々に配布するのです。ご飯を食べることができない人々には、現地の日本食屋さんに交渉して協力いただき、食事を配布しました。現地の学校では、子供たちと遊びました。とても笑顔がきれいな子どもたちは性格もフレンドリーです。しかし、学校にさえ行くことのできない子どもたちも多くいます。その子たちのためにも何かできないかと心から思いました。

Asante sana-この言葉は私が大好きな言葉です。スワヒリ語でありがとうという意味です。私はこの言葉が大好きです。私はまだまだ学ぶことも多く、知らないことも多い存在ですが、どんなにボランティア活動が苛酷なものでも、この言葉と現地の人々の笑顔を見ることで、継続することができます。
私の名前にもかかわりのあるアフリカ。このアフリカは貧困などで苦しむ多くの人々がいます。政治や社会も多くの問題を抱えています。これからも少しでもこのアフリカのためにできることがあれば取り組んでいきたいと考えています。

<概要>

生まれた時からGoogleの恩恵を受けることができた僕は「Googleが存在しない頃の時代」を想像することができませんでした。そこで今回、読売新聞の企画した「Googleエンジニアと話してみよう」の機会を頂けて光栄でした。今回の講演の中で特に印象に残っている内容は何度も挫折したのにも関わらず、諦めずに挑戦を続けGoogleエンジニアになることができたという経験をされた方の話でした。「失敗は成功のもと」という言葉の通り、何度失敗しても最後には入社条件に見合う能力を身につけてGoogleに入社するという、夢を諦めない意志を自分も見習いたいという気持ちになりました。また、そのような人材を求め、受け入れたこともGoogleがここまで成功した理由ではないかと思いました。そのほかには、Googleの独自の労働環境についての話でした。Googleは、社内にカフェや娯楽施設などを充実させ、社員の満足する環境を用意して同時に移動時間の削減をしていることを知り、働き手を考慮する会社のあり方は社員がその会社をより好きになることに繋がることを学びました。Googleは現在、より多くの人にソフトウェアを提供し、たくさんの人が情報を手に入れることのできる社会を目指しているとのことでした。これは、障害を患っている人にも当てはまり、この人たちも使えるようなタブレットの開発をしていることを知り、色々な方法で社会へ貢献できることをも感じました。今回、「Googleエンジニアと話してみよう」に参加したことで、失敗に恐れない姿勢や行動を起こすことの大切さを再認識しました。これからは今回の経験を生かし、学校の仲間たちと一丸となり、夢に向かって高校生活を送っていこうと思います。

What it takes to become a Googlers -Yuuki Nagata-

Google has already been around for some time when I was born. So, in a way, I grew up “taking Google technology for granted”, not knowing what the world was like before Google revolutionized the search engine to bring speed, relevancy, and accurate predictions to global information exchange. I am very fortunate to be selected as a participant at the “Dialogue session with Google Engineers” organized by Yomiuri Shimbun. The session was insightful, eye-opening, and inspiring.

One of the speakers was very kind to share her application journey with us. I was surprised by the number of failures she had to overcome before succeeding in getting a position at Google. Not only was I impressed by her determination, I was inspired by Google’s tolerance to failure as well, that is, a candidate who failed an application before can improve herself and come back as someone who is fit for the job – “Failures are pillars of success”, a company powered by people who truly embrace this principle. This might be one of the reasons why Google is so successful.

Google also really understands what its employees value in their work life, and how to acknowledge those values by making them tangible. Besides providing a changeling and rewarding work environment, one engineer shared that the café at Google are delicious, the working space is comfortable, and there are many between-jobs-entertainments provided for its employees. He opined that such conducive working environment is very hard to come by, that he felt very fortunate to be a Googler. I was very captivated by his excitements as he spoke, as if I was there enjoying the perks myself.

In respond to my question about Google’s next frontier, I was told that the Tech-Giant plans to expand its market coverage by making its platform ubiquitous. In addition, Google will continue to advance its software applications such as Google classroom, Google meet etc. while making the Google Chromebook even more cost and function effective. Taking this a step further, Google has collaborated with Xbox to customize console and program application for people with disabilities. These applications are not limited to gaming, but to business functions, to physiotherapy and beyond.

Through the online discussions, I realize that we, students at Rikkyo school in England, share many qualities with the Googlers we have come to know. We are not quitters, we are not afraid of failures, we are encouraged to think out of the box, and put our ideas to actions; we eat well, we rest well, and most importantly, we live as a family, and support one another to achieve our dreams as a team. I am very glad that we are finally able to return to school in April, I am looking forward to sharing what I have learnt during the dialogue session with my fellow schoolmates.

本校は、パナソニック教育財団が主催する、ICTを効果的に活用したより良い教育の実現を目指す50万円の教育助成事業に応募をしておりました。そして、国内外256件の応募の中から厳しい審査を経て本校に対する助成がこの度決定いたしました。

(パナソニック教育財団HP:http://www.pef.or.jp/

 

<研究の目的・意図>
本校は、ロックダウンによって世界21ヶ国に居住する児童生徒に対してコロナ禍においても学びを保障するため1学期と3学期においてオンライン授業を実施してきました。その実践の中で本校の課題として浮かび上がった感染対策下での児童生徒の「探究活動」と本校の特色でもある英国近隣校との「国際交流」の2点を、本助成を一つの契機としてICTを活用することで「日・英協働 “Robotics” 探究プログラム」という1つの取り組みとして解決していきたいと考えました。具体的には、既に本校において実現している遠隔地にいる生徒と協働するロボット活動のノウハウを用いて、本校が毎年交流をしている近隣校と探究テーマを設定し、日・英の生徒が”Robotics (ロボット工学)”によって学校内や社会の問題解決に挑む探究プログラムを創設したいと考えています。そして、本校での学びを通して世界を舞台に社会の問題解決のために英語とICTを高度に用いて他者と協働できる人材の育成を目指して参ります。

本校が本助成の採択を受けるのは今回が初めてではありません。2002年(第28回)に「英国小中学校教育における情報メディア教育と探究学習」というテーマで助成を受けたことがあります(研究報告リンク:http://www.pef.or.jp/db/pdf/2002/j_14_58.pdf)。その際には、この助成により学内のICTを活用した教育実践が飛躍的に深化しました。今回の助成も本校におけるICT教育の発展の一つの大きなきっかけとなるよう、より一層邁進して参ります。

Work in this exhibition was created by students of Rikkyo school during their school art lessons in the Autumn term 2020 and also in their remote art lessons during Spring 2021. The over-arching theme for the Autumn term was “Trees” and students explored this theme looking at the work of artists such as David Hockney. Students worked to develop their understanding of warm/cool colour contrasts, aerial perspective and colour mixing.
During the Spring term, students worked remotely with weekly lessons set online. The younger students studied Pop Art food, looking at the work of American artist Wayne Thiebaud, Tom Wesselmann’s vibrant collages and contemporary artist Hiroshi Mori. Students in M2 studied Jasper Johns whilst M3 students focused on improving their observational drawing skills with close-up studies of everyday objects. In the higher years, H1 students delved into artists’ use of the skull as a motif and H2 reflected the experience of many people during lockdown with their project based on the view through their window. I have included the work of as many students as possible in this virtual exhibition to celebrate their achievements and commitment to creativity during this extraordinary year.

ムービーリンク:
https://youtube.com/watch?v=qOyTeVCRSfQ&feature=share

 

昨年度の卒業終業礼拝はイギリス大学進学が決まっていた数名の高校3年生と在校生全員が参加、Youtubeライブ配信をしてコロナ禍の影響で日本から帰ってくることが出来なかった高校3年生も参加できるように工夫しました。

今年度の卒業終業礼拝は、ZOOMによるオンライン卒業式となり、世界各地にいる生徒・保護者の皆様・英国に残っている教職員、合わせて300名近くが参加した「特別な」卒業式になりました。

本校の卒業式には、毎年大きなひな壇に飾られたお雛様も参加します。一期生の方々が遠い日本にいて参加できない卒業生たちの代わりにと、40年以上も前に日本からわざわざ運んできてくださったものです。それが毎年、この卒業式に参列し、日本で受験をしていてイギリスでの卒業式に参列出来ない卒業生たちの代わりをしているわけです。

そのお雛様が、今年はコロナ禍で学校に帰ってくることが出来なかった全校生徒を代表して式に参列することになりました。本校始まって以来初めてのことです。実際にチャペルで参列したのはチャプレンと校長先生、卒業学年や関係の先生方だけでしたが、ZOOMの画面にはお雛様を始め沢山の生徒達の顔がライブで並んでいました。いつも通り卒業学年代表の生徒が聖書朗読をし、先学期の終業礼拝用に生徒会が作成した校歌ムービーが流れ、卒業証書を直に渡すことさえ出来ないものの、担任の先生方が卒業生の名前を一人ずつ読み上げ、卒業学年代表の生徒達がZOOM画面で一人ひとり立派なスピーチをし、イギリス人の先生方が担当教科の表彰とコメントをしてくださり、日本の本校理事長からはライブでご祝辞を頂き、地元ホーシャム市議会の議長さんからは録画ムービーのメッセージを頂き、毎年恒例のアンバサダー賞の表彰もして頂きました。

いつもと違うことがとても新鮮で、新しいことを前向きに受けとめることが素直に出来て、直に会えないことがかえって愛おしい気持ちにさせてくれた、そんなとても素晴らしい卒業式でした。

生徒達のスピーチにも、理事長の祝辞の中にも、そしてイギリス人先生たちのコメントの中にも申し合わせたように出てきた思いは、「今だからこそ学ぶことがある。特別な状況だからこそ見えてくるものがある。皆さんがとても大きく成長した一年だった。」ということでした。

式の最後に、イギリスの田園に佇む本校を、美しい日の出の時に上空から撮影したムービーが映されました。BGMには40周年記念コンサートの時にクワイヤーの生徒達が歌った曲が流れ、静かな田園にある本校の恵まれた環境と、そこで学び成長していく子どもたちの限りない可能性をここちよく感じることが出来ました。

曲の最後に収録されていた観客からの拍手と、この卒業式で旅立っていく生徒達の門出を祝う本物の拍手が美しく響きあって、2020年度オンライン卒業終業礼拝は滞りなく終了しました。

 

(式の最後に流れた本校鳥瞰ムービーは下記リンクよりご覧になれます)

 オンライン上で行われた1学期は、実際に学校に行くのではなく在宅で行う形もあったため、ついやるべきことを後回しにしてしまったり、優先順位を考えずに生活してしまいました。だから私は今学期が始まる時に、目標を立てて何か目に見える形で結果を出そうと考えました。因数分解コンクールで80点以上を取って教室棟前に貼り出されること、自分のやるべきことに取り組むこと、という2つのことを自分と約束しました。自分のやるべきことを判断し、取り組めば結果も付いてくるかなと考えていました。

1年間の学校生活の中でも一番長く、沢山の行事がある2学期は例年とは違った形で学校が始まりました。コロナ感染の予防のため、時間が細かく決められていたり規制が多い中で自分で時間を見つけて勉強することができたこの2学期は自分にとって少し成長出来たのかなと実感できました。因数分解コンクールは自分なりに空き時間などを使って沢山練習したのですが、結果は77点で、勉強したのにな…とすごく悔しかったです。勉強の仕方や効率などを見直すきっかけとなりました。

また2学期のオープンデーは凄く自分にとって沢山のことが学べました。まず、コロナウィルスによって未来はどう変化しているのかというテーマを自分たちで調べて文章にすることで、現在のコロナウィルスについて沢山の情報や知識を得ることができました。クラス全員が1つの教科書 (※オープンデーで各クラスが作成したレポートを指す。) を作ることは、みんなで作るため簡単だなと最初は思いましたが、教科書の内容だけでなく、周りの状況を把握して自分は今何ができるか、何をすれば効率がいいか、など自分のことに集中するだけでは良い作品ができないのだということを知れただけでなく、自分が今何をしたら役に立つのかを考えるのは凄く難しいことだなと痛感しました。去年は色塗りや模型作りなど手を動かして体力が必要となる作業が中心でしたが、今回は調べて考えるということが中心だったため本当に大変でした。その分完成した時の達成感はほんとうに大きかったです。

2学期の初めに決めた2つの目標は、最初は簡単そうだと感じたものの実際行動に起こしてみると難しかったです。しかし、この2つを決めたことによって2学期の学校生活はとても充実して学びの多い学期となりました。

最後に2学期を通して1番感じたことを書きます。それは自分を支えて下さった先生方への感謝です。2学期を通して日常になってしまったひとつひとつのことに目を向けてみると、当たり前のことですが先生方のサポートがありました。朝の体温のチェックや、他のバブルと被らないように時間を調節し誘導すること、生徒の体調を気にかけて下さること、隔離になった時は食事を寮まで運ぶことなど、日々の生活は先生の支えがなければ成り立たないものだなと強く実感しました。2学期を通じて私は1番、先生方のありがたさを感じることができました。

※教科書は以下のリンク(https://drive.google.com/file/d/1GcbVBFYgPTa4gO45hi0Nh0tHLEx51bSM/view)からご覧になれます。
(高等部2年 女子)

今学期は立教にいるようで、全く別の場所にいるような時間を過ごしました。それもそのはず。コロナウイルスの対策のため、学年ごとに生徒がバブルシステムでわけられ、接触を禁じられていたのですから。帰寮してから顔を合わせるのは同じバブルの生徒だけ。つまり高二の生徒としか交流できないという環境です。新高一の新入生と話したいという感情を皆持ちながら、どこからか流れてくる新入生の噂で高二の中で一喜一憂しました。前だったら、食事の席や教室、ドミトリーで、話すことができたはずなのに。この話したくても話せないという状況に、私はかなり違和感を抱きました。新入生と話せないことだけではありません。教室を使った後の消毒は必須でしたし、気軽に先生に質問することも許されませんでした。だから私は長年通い続けた立教であっても、どこか別世界で生活するような錯覚を抱いてしまったのです。

そして二学期は私にとっては挑戦へのスタートでありました。その挑戦とは学業面のものです。高二から理系を選択した私は、高一の時よりも何倍もの時間を勉強に割かなくてはいけなくなりました。それと同時に、授業の内容もより濃密になり、集中力を必要とされました。そして何より、理系を選択したほかのメンバーが全員そろって授業を受けられるようになったのが、二学期からだったのです。一学期のオンラインでの授業はあまり新鮮味がなく 、他のメンバーともあまり競争できませんでした。しかし二学期に入ってから、理系のメンバーで集まって宿題を解き、その点数で競ったり、因数分解コンクールの勉強をしました。仲間意識、同じメンバーで向上心を持って学業に励むことの楽しさを知ることができました。先ほど挑戦へのスタートといいましたが、私たち理系のメンバーのほとんどに受験という大きな壁が立ちはだかっています。その大きな挑戦に向かって、今学期このような形で素晴らしいスタートが切れたことに、僕はとても刺激を受けました。

短い冬休みが明けたとき、高三が学校を離れた今、私たち高二はもう学校の最高学年となっています。最高学年になるといいことがあります。それは新館の三階を使えるようになることだったり、高三になれば赤ネクタイがもらえる事だったり。しかし最高学年になるということは、それだけ責任をもって学校生活を送らなくてはいけないということです。コロナウイルスの影響下にあっても、それは変わりません。残りわずかな立教生活、どれだけ有意義に過ごせるかにかかっています。来学期からはまた新たなスタートを切れるように。また学校に行くのが楽しみです。
(高等部2年 男子)

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