イギリスでは、徐々に気候も安定し暖かくなってきたため、第1回合同野外授業を実施しました。今回の内容は、「図書館で自分の好きな本を選び、太陽の下で読書をしよう」です。

児童たちはそれぞれ自分の世界に入り、集中して読書に励んでいました。今回の野外授業をきっかけに読書習慣をさらに身につけてほしいと思います。

今学期はやっと立教に行くことができました。昨年の2020年は今、世界で猛威を奮っている新型コロナウイルス感染症拡大のため、1学期と3学期は日本でのオンライン授業ということになってしまいました。けれど今回は、開発されたワクチンが多くの人に接種されて、感染者数が激減したことから、英国に戻って学校生活を送ることができるようになりました。また、久しぶりに友達と話せることができてとても嬉しかったです。最初は話しかけることに緊張しましたが、何回か話しているうちにだんだんと緊張がほぐれてきました。そして、新入生の人とも偶然飛行機の席が隣だったことからとても仲良くなりました。新入生の人たちはまだ立教に来たばかりでわからないことが時々あると思うので、いろいろ教えてあげられたらいいなと思っています。

今回の帰寮にあたって、とても感動的だったことは、私達が乗る飛行機の機長さんが1期生の中本洋一さんだったことです。中本機長は「負けない機長」として有名で、サッカー日本代表選手を何度も勝利に導いてきたそうです。そのこともあり、とても安心してフライトを楽しむことができました。その機長さんは今でも時々立教に来ることがあるそうです。先日の入学式で校長先生がお話されたとおり、私も中本さんのように国際社会で活躍できる人になりたいです。

いざ立教に来てみると、まだ中学生という感覚がなく、「小学部の人」と呼ばれても返事をしそうになってしまいます。やっと始まった英国での学校生活を楽しみながら、だんだんと、中学生になったのだなという自覚を持てたら嬉しいです。

(中学部1年女子)

自分の住んでいる所には、昔から近くにお肉屋さんがありました。どれくらい昔かと言うと、自分の両親が結婚する前に死んでしまった祖父が自分が今住んでいるところで自営業を営んでいた時ぐらいです。そんなお肉屋さんはもちろん僕が生まれたときにもいて、そのおじさんは幼稚園、小学校、中学校と、僕の小さなころから今にいたるまで、優しく接してくれました。

お祝いの日にはステーキ、クリスマスの時はチキン、体調が悪い時にはロールキャベツ、金曜日にはハンバーグ、色んな思い出がありました。おじさんにはいつもおまけしてもらったり、お肉屋さんが結婚したおばちゃんには大きくなってもお菓子をもらったり、ここには書けないくらい沢山の思い出があります。

そして4月9日の夜ごはんの時におじさんがなくなったことを知らされました。この一週間はずっと張り紙で『しばらくの間お休みします』と書いてあり心配していたときでした。先週の日曜日に倒れてしまい、すぐ亡くなってしまったそうです。金曜日には人気のハンバーグが売り切れていたので、またおいしいお肉を買って夜ご飯にしました。突然でした。母は自分が『お肉屋さんのハンバーグ、食べられなかったね。帰ってきたら食べようね』と何回も言っていたので、教えた方が良いと思って教えてくれたそうです。母も商店街のパン屋さんに教えてもらったそうです。

本当に突然でした。少し前には元気な顔を見ていたのでなんかとても悔しく、悲しかったです。14年間も自分を見守ってくれた人に恩返しもできなかったり、お葬式にもコロナでいけなかったり、とてもとても悔しかったです。またお肉屋さんのハンバーグ食べたいなとふと考えました。突然大切な人に会えなくなるのはこの人生では多いのかもしれません。

ふと、そんなことを4月11日の夜に思い出しました。最後にお肉屋さんに会ったときに「自分の隣の家の桜がとてもきれい。」と話をしていました。

(中学部3年 男子)

今回の中学二年生の生活を振り返ると我慢しなければいけないことがたくさんあったり、その我慢が故に大きなトラブルや友達との喧嘩になったりもした、すこしいつもとは違う一年となりました。

今回はこの一年を紹介するのではなく、一年を振り返り、来学期への抱負を書きたいと思います。

まず「僕のいいところ」を自己分析すると、比較的みんなのペースに自分を合わせることが得意で、常に明るく、かつリーダーシップが取れるところだと思います。

今回の中学二年は、この「常に明るく」を大いに発揮できた年だと僕は思います。学校の先生は生徒の反応を見ながら授業を進めているとぼくは思っていて、反応が悪ければもう一度復習したり、反応が良ければつぎに進む、という感じになっていると思います。

しかしオンライン授業では生徒の大半がミュートにしたりカメラをオフにしたりしていて先生からしては生徒の反応を見ることが極めて困難だと思いました。生徒の反応が無い限り、理解しているのかも分からないし、聞いているのかどうかも分かりません。なので僕は今回この「常に明るく」を活かして授業中では積極的に発言をしたり質問をしたりしました。そうすることで先生はすごく嬉しそうな顔をするし、それを見るのが僕はとても嬉しかったです。このWin-Winな関係をなるべく保ちたいものの、さすがに僕一人で全ての授業をそうするわけもいかず、たまに何もしゃべらなかったりする日もありました。けれどそういったときには友達がフォローしてくれたりしました。

普段学校では友達みんなといることが幸せな僕には、しゃべらない日はあまりないのですが、万が一そうなってしまったときには自分からではなく、友達の方から積極的にしゃべりかけてくれます。家にいると友達とも会えないのでそこの部分は 少し 自分へのストレスだったのかもしれません。けれどこういった友達がいる、ということはとても大切だと考えていて、「僕のいいところ」がなかったらこのような友達は出来なかったかもしれません。

自分ではこの「僕のいいところ」を増やそうとか減らそうとかは特に思っていません。なぜなら今自分がやっていること、持っている友達など全てに満足しているからです。ですので、来学期からも変わりなくみんなとペースを合わせて、常に明るく、リーダーシップのとれるありのままの自分をさらけ出して通常運行していきたいと思います。よろしくお願いします。
(中学部3年 男子)

パナソニック教育財団から今年度助成を受けている「日・英協働 “Robotics” 探究プログラム」の一環として本校に3Dプリンターが3台設置されました。

5月6日(木)の放課後に高校2年生の有志生徒男女23人が自分たちで梱包を解き、調べ、初プリントに成功しました!今後、全学年の児童生徒が思い描いたものを自分で作り出せる環境づくりを進めてまいります。3d-printer01

「あっ!〇〇先輩だ!」
教室の大型インタラクティブボードを見て歓声をあげる生徒達。
今日は日曜日、朝の主日礼拝が始まる前の教室には久しぶりに聞くチャペルのオルガンの音が、インタラクティブボードのスピーカーから流れていました。
オルガン奏者を務めるのは高校3年生の女子生徒2人。最後にこのオルガンの音を聞いたのはもう1年以上も前、2019年度の卒業式の時でした。
その後は、コロナ禍で1学期は自宅にてオンライン学習、2学期は多くの生徒達が戻ってきたもののコロナ対策で様々な活動に制限があり、そして3学期は再びオンライン学習。結局チャペルのこのオルガンが弾かれることはありませんでした。

2021年度はイギリスのコロナ状況もワクチン接種を経て好転。全校生徒が学校に戻り、生活も少しずつですが、平常に戻りつつあります。
とは言え、まだ全校で一斉に集まることは出来ず、毎週日曜の主日礼拝も各クラス、インタラクティブボードを介しての参加。チャペルでの礼拝に直接参加できるのは順番で毎週1バブルのみです。
それでも今日は久しぶりにあの懐かしいオルガンの音を聞くことが出来ました。各教室では歓声があがり、生徒たちの顔も気のせいかほころんでとても幸せそうでした。

礼拝の最後に校長先生が全校生徒とその感動を共有。
「このチャペルにオルガンの音が響いたのは、実に1年2ヶ月ぶり。最後に聞いたのは去年の3月、卒業式の時でしたね。感動で涙が出そうです。早く全校生徒がこのチャペルに集まって、皆んなでまたオルガンに合わせて聖歌を歌える時が来るといいですね。」

先週まで冷え込んでいたイギリスですが、今日は朝から暖かい陽気。キャンパスの新緑も心に優しい季節になりました。校内のブルーベルの森を散歩する生徒たちも今日はたくさんいそうです。

2021年度中学部・高等部入学志願者募集要項を入学試験のページに掲載しました。詳細はこちらをご覧ください。入学試験 | 英国-イギリス留学生へのキリスト教に基づく全人教育|立教英国学院-Rikkyo School in England

タイトルにもある通り、私は立教英国学院に新しく中学1年生として入学しました。

【今の気持ち】
合格できて嬉しい気持ちでいっぱいですが、学校生活に少しずつ慣れてきた今でも少し驚いています。
今一番不安なことは、授業についていけるかどうかです。
先日、初めて授業がありましたが、どの先生もわからないところがあったら、丁寧に教えてくれそう安心しました。
しかし、どれも一度は勉強したことがある内容なので、この先ついていけなくなることはない!とは言い切れません。自習の時間はもちろん、放課後の時間なども使って少しずつ、予習復習をしていきたいと思います。

【やってみたいこと】
様々な言語を学ぶことです。特に韓国語です。
なぜ、韓国語を頑張ろうと思ったかというと、キッカケは韓国の多国籍グループの日本人メンバーです。初めて聞いたとき、本当に韓国人が話していると思い、一瞬で虜になってしまいました。
まだ初めて1ヶ月足らずですが、頑張りたいです。

【頑張りたいこと】
3つあります。
1つ目は、様々な年齢、性別の人と話し、将来どんな性格の人ともコミュニケーションが取れるようになることです。
私は将来、人とたくさんコミュニケーションを取らなければ成り立たない仕事に就きたいと思っています。なので、人一倍コミュニケーションを上手に取れるようにならなければいけません。
私は小さな頃から人見知りが激しく、なかなか自分から話しかけることができませんでした。克服しようと前の学校で積極的に話しかけたところ、皆、気持ちよく返してくれ、とても自信がつきました。
でもまだ先輩などには積極的に話しかけられないので、前の学校でついた自信を力に、立教英国学院ではどんな人とも話せるようになりたいです。
そして、自分の思っていることややってほしいことなどを言えるようになりたいです。

2つ目は、将来一人前に自立できるようになりたいことです。
寮(ドミトリー)にいると、他のルームメイトの子がいますが、一人暮らしをしているように感じることが多々あります。でも実際はたくさんの方々に協力していただいているから、生活できています。
将来は今より少しだけでも、自分でできることを増やし、そして人のお手伝いもできるようになりたいです。

3つ目は、やってみたいことと同じになってしまいますが、様々な言語を学ぶことです。
小さな頃からやっていた英語ですが、ペラペラ話しているのを聞くと今でもかっこいいと思い、憧れます。でも、それ以上に影響されてしまったのが【やってみたいこと】にも書いた、韓国語です。自分でも本当にびっくりしました。私も将来誰かに、影響を与えられるようになりたいです。
せっかく英国にいるのだからという理由ではありませんが、英語も今まで以上に頑張りたいと思います。
日本語ももっと語彙力を上げたいです。
たくさんコミュニケーションを取りながら、積極的に練習・発表し、様々な国籍の方とたくさんお話したいです。

たくさんの協力があってこそ、今私はここで、この作文を書いていられると思います。
常に感謝の気持ちを忘れず、楽しく生活していきたいです。

(中学部1年女子)

またも1年があっという間に過ぎ、新学期を迎えることになった。
何かの節目の度にこうして文章を起こしてきて気づいたことは、一年を締めくくる春は少ししんみりしてしまう、ということだ。私が春が嫌いな理由はこの点だと思う。

通常よりも学校で過ごした時間が短かったにも関わらず、本当に濃い一年を過ごした。
思えばこの一年の始めは、勉強道具を一式学校に置いてきた絶望と一緒に迎えたのだった。教科書がない、筆箱を忘れてきた、ノートもない、そんな状態だったにも関わらずオンラインに切り替わった学校ではほとんど支障なく勉強ができてしまった。

遠く離れたイギリスと私たちを画面で繋ぎ、大抵の事はオンラインで出来るという事がわかった時、「学校に行く意味」というものを強く考えさせられた。
私が立教英国学院に入学した理由は、イギリスにある変わった学校でしか体験出来ないことを経験したかったからだ。でなければ日本の学校に行っていただろう。

一番楽しみだった遠足やショッピング、学年を超えて楽しめる沢山の行事。今年度は泣く泣く、様々なことを諦めることが多かった。何よりも心苦しかったのは、お世話になった先生に最後会えなかったことだ。
せめて会えていれば、という想いが何度も何度も頭をよぎった。こんなに寂しい別れ方があるのかと悲しかった。
綺麗事のようだけれど、辛い別れほど学ぶことや成長することがあるのかもしれないと感じた。起きた出来事、出会い、全てに意味があると思うから。
先生には最後に、何か目標を持って残りの時間を生かしてほしいと言われた。先生の分まで立教生活を楽しもうと思ったし、その言葉で新しい目標を持つことができた。

隔離生活をしながら寮でみんなと過ごしたこと、感染予防をしながらオンライン上で学校行事を実行したこと。これらの思い出は、世界が非常事態に陥った時期でも国境を越えて生き抜いた証だと思う。決して不幸な時間ではなかったと、心からそう思う。

新学期になり新入生もたくさん入り、これまでにないほど新しい風が吹いた。
私にとって立教は必要不可欠な場所で、どれだけオンラインに切り替わろうと帰ってくる場所だと信じている。
春の寂しさはまだ少し残るけれど、また暖かい風が吹くことも私は知っているつもりだ。

(中学部3年 女子)

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