Rikkyo School Cross-Country Relays 2024Rikkyo School Cross-Country Relays 2024冬の足音を感じ始めた10月10日、立教英国学院構内で“Rikkyo School Cross-Country Relays 2024”が開催されました。
この大会は2年前に本校創立50周年を記念して始まり、今年で3回目を迎えました。

英国らしい空模様の中、6校の現地校に参加していただき、本校の生徒も含め総勢138名が本校のクロスカントリーコースを駆けました。

この日に向けて毎日のように練習し、スタート前には緊張で強張っている生徒や、学校やチームを問わずお互いに応援している姿が多く見られ、充実した時間となったと思います。
終わる頃には晴れ間が差し、皆の笑顔がより輝いて見えました。

今年も1500mワールドチャンピオンのJake Wightman選手のご両親である、SusanさんとGeoffさんはじめ、多くの方々にご協力いただいて成り立っている大会です。

感謝の気持ちを持って、また来年もより良い大会に育てていきます。

夏休みにしたこと

7月上旬、私は帰宅した次の月曜日から語学学校に通い始めました。ロンドンで過ごすことができる貴重な夏休みを有意義に使うにはどうしたら良いか親と相談し、1ヶ月前から準備していた事でした。
現地校に通ったことがなく英語に自信がない私は初めて教室に入った時、とても緊張していました。でも、外国人の先生に「緊張しないで!たのしんでね。」と温かく迎えられ、ワクワクしながら最初の授業を受けることができました。同じintermediateクラスの生徒は15人ほどで、みんな国も年齢も全く違う人ばかりでした。その中でも私は最年少で、少しだけ怖かったです。授業は隣の生徒と話して進めるので、いろんな人とお互いの文化や言語を英語で話す練習をしました。話していくうちに、見た目は大きなヒゲにガタイの良い体のアラブ人のおじさんも実はまだ20歳で大学生だったり、インスタグラマーをしているブラジル人のお姉さんがソフトエンジニアだったりと、人は見た目だけではわからない魅力に溢れているんだなと思うようになりました。宗教や日々の生活が異なっていても友達になれるんだなと知ることができ、とてもよい経験をすることができました。

(高等部2年生 女子)https://www.rikkyo.co.uk/new/studentsblog/summerholiday_2024/

北欧旅行

北欧旅行

今年の夏、7月中はずっと引っ越しの作業で忙しかったが、8月は家族で遊園地メインの北欧観光旅行をした。遊園地が大好きな私と姉は北欧の遊園地に行くのが楽しみだった。

まず、デンマークのコペンハーゲンに行った。世界遺産の町並みや有名な人魚姫の像、衛兵交代を見たりスモーブローを食べた。とてもきれいな街で治安もよく、通りかかる人に道を聞いたりしても英語を喋れる人が多くて助かった。スモーブローはオープンサンドのようなものだ。スモークサーモンやミートボールやいろいろな魚などの食材を使っていてすごくおしゃれでアートみたいだった。次の日は世界最古の遊園地と言われるTivoliという遊園地に行った。ここはあのウォルト・ディズニーがディズニーを作るときに参考にしたと言われている遊園地である。世界観がヘンテコで可愛くて楽しかった。

次にスウェーデンに行った。スウェーデンはIKEAの本場なので行ったら、何階までもあってすごく巨大だった。次の日に北欧で一番大きいLisebergという遊園地に行った。日本の富士急ハイランドのような絶叫の乗り物ばっかりで、私と姉は走り回ってウキウキしてはしゃいで閉園ギリギリまで楽しんだ。

最後にはノルウェーのオスロに行った。ここではノルウェー最大のTusenfrydという遊園地に行った。子供の乗れるものから絶叫の乗り物まであり、たくさん楽しめた。そして、人生で一度は見ておきたいフィヨルドを見に行った。船に乗りながらフィヨルドを駆け抜けていった。水が透き通るように綺麗で複雑な山の地形は氷河によってできたのだなと思うと美しさで圧倒された。自然のちからはすごいのだなと感激してしまった。ノルウェーでは最後に、フィッシュマーケットでノルウェーサーモンやカニを食べた。カニをむくのが楽しくておいしかった。

長い2週間の旅は一瞬で終わってしまった。大好きな遊園地を巡ることもできて、おいしいものも食べれて、自然も見れてここまで大規模なヨーロッパ旅行は最後だと思うので最後として大満足な旅行となった。

(高等部2年生 女子)https://www.rikkyo.co.uk/new/studentsblog/travel_northerneurope2024/

充実した夏休み

今回の夏休みは人生の長期休暇においてかなり有意義で充実したものでした。勉強面、娯楽面全てにおいて華の17歳に相応しい長期休みとなりました。

両親にも本当に充実したねと言われるほどでした。個人的には楽しhttps://www.rikkyo.co.uk/new/studentsblog/fulfilling_summerholiday_2024/く自由で素晴らしすぎたゆえに帰寮したときのショックは大きく、現実をしばらく受け入れられませんでした。しかし、三日目になってやっと元の学校生活に慣れつつある自分の心身に少し安心しています。

今回の夏休みを通じて大きく感じたことが一つあります。それは親元を離れて生活していることが何よりも自分のためであるということです。もし、私が今も通学制の学校に通っていたとしたら、もっと怠惰でわがままで思いやりや同情心、他者への共感、謙虚さ全てが今よりも欠けていたでしょう。やはり家庭内では多少のわがままや不満は通され、我慢を知らない人間に成長していたのではないかとつくづく感じることがあります。これは現代社会にコミットしている一人の人間としてあるべき姿ではないと思います。

公共性が最優先される社会にとって一人一人の人格形成はかなり重要であり、他者との集団生活は本当に自分自身を成長させる面において大いに重要だと感じました。
(高等部2年生 女子)

School OutingSchool OutingSchool OutingSchool Outing

僕は今回のスクールアウティングに、実行委員として参加しました。事前学習のポーツマスの地理・歴史の紹介や、英語の質問集の作成などの役割を果たすことができました。メアリーローズ号の博物館を見たあと、すぐにヴィクトリア号を見に行くなど、僕もグループメンバーも、とても積極的に行動できたと思います。

移動中や集合など、行動面についても安全やルールやマナーを意識できていたと思います。中1のクラスの皆はしっかりと並んでくれるし、時間を守ってくれるし、感謝の気持ちでいっぱいです。

夏休み中には、中3の実行委員の先輩と行動時間やプランを練りました。実行委員同士が協力できたこともよい思い出となりました。

当日は天気もよく、タワーから見る軍艦や海、街の景色がとてもきれいでした。
(中学部1年男子)https://www.rikkyo.co.uk/new/studentsblog/school-outing2024/

UCL Japan Youth Challenge ④UCL Japan Youth Challenge ④UCL Japan Youth Challenge ④自分はこの夏のJapan youth challengeに参加し、たくさんの友だちを作り、会話をして、授業を受ける中で主に3つのことを感じることができた。

まず最初に今まで自分の英語力は人よりも圧倒的に優れていて、帰国子女としてまわりよりも英語を話せ、読める自信があった。しかしこのサマープログラムを通じ、帰国子女でもない自分より年下の子達が専門的な英語でのレクチャーを聞いて内容を理解し、質問をしているところに自分は驚いた。自分は理解できていないのに周りはほとんど理解できていて、焦るときもあった。自分の英語力はまだまだだなと感じたのでこれからはもっと単語力や聞く力をつけたいと思った。将来的に英語を使った仕事をしたいと思っているので今のうちから自分の英語力を高いところに持っていく必要があると再認識させられた。

一方で、単語力や専門的な会話の聞き取りに苦戦していたところもあったが自分の得意分野である話す力については十分に発揮できたと思う。グループディスカッションのときや人前で質問または発表をするときにおいては自信を持って話すことができたし、現地の生徒たちに近いレベルで話し合いができていたと思う。英語で話す面でのこれからの課題はいかに早く内容を理解し、素早く考え、発言をすることだと感じた。

2つ目に感じたことは海外大学の良さだった。日本の大学に比べて自分の専門分野をより詳しく理解するため、高校で現地校に通っていない生徒には大学で勉強したい科目を勉強する1年間ファンデーションコースが1年あり、より詳しく最初から基礎が頭に入った状態で勉強を始められる環境を作ってもらえるところに自分は魅力を感じた。また平均的なレベルが日本に比べても高く、周りも必死に勉強している人たちが多いため、個人的なレベルアップが期待できると思った。

また自分の強みを今よりもレベルアップさせて活かせる環境を考えたときに海外大学を視野にいれることもあった。そしてその考えが今回のUCLサマープログラムに参加したことによってより一層強まった。結果的に自分は立教大学に行くことに決めたが将来的には大学院で海外でまた勉強することを目標に大学4年間コツコツ勉強したい。

3つ目に自分は人間関係の大切さに気づけた。立教とは違ってほとんど誰も知らない状態でのスタートだったので最初は知っている立教生と関わりがちだったが、時間が経つにつれて日本からの参加者だけでなくイギリスの現地校からの参加者とも話せるようになった。個人的には1日目の立教での夜が一番大事だったと思う。誰もお互いのことを知らない仲だったし更に日本人が2人と現地の人が2人というどうしても英語で会話しないといけない中で自分はいつもの立教にいるときのように会話を初めて話題を広げていくことができて就寝後も1時間ほど話すことができてそこでしっかりと親しく慣れたことが大きかったと思う。その後も同じ部屋だった4人とは積極的に話すことが多くそのうちの一人とは今度遊ぶ約束をするまでに仲良くなることができた。それ以外のも参加者の男子とは全員話すことができたし名前を覚えて部屋で集まって遊ぶこともあって新たな人間関係を築くことができて新鮮だった。立教ではできないラーメンを一緒に食べたり携帯でゲームをしたりできて楽しかった。

参加者の半分以上と話したり連絡先を交換できたことによってサマープログラムが終わったあとでも関係を持ち続けることができた。その例として夏休みの宿題の一貫としてパークランに参加してインタビューを行ってほしいという自分の依頼を何人かにしたところ全員快くオッケーをしてくれて協力をしてくれた。仲良くしていなければ依頼もしてなかったし、了承してくれることもなかったと思うので改めて人間関係の大切さ、そして友達のありがたみを感じることができた。

最後に自分はこのプログラムに参加できて自分の英語力の不完全さ、そして周りのレベルの高さを再認識させられてさらなるレベルアップへのモチベーションときっかけをつくってくれたと思う。海外大学の魅力に気づくことができたのがもし去年だったらよかったなと思ってしまうこともあったが、今年参加できたからこそ得られた知識や人間関係にも満足できたので結果的にはよかった。ぜひ立教生のみんなにも参加してほしいと思える10日間だった。

(高等部3年男子)

UCL Japan Youth Challenge ③UCL Japan Youth Challenge ③UCL Japan Youth Challenge ③UCL Japan Youth Challenge ③

高校生活最後の夏、UCL Japan youth chalengeに参加することができて本当によかったなと思っています。今までは参加したくてもそもそも資格を持っていなかったことや勇気が出なかったことを理由にこのようなプログラムへの参加をためらっていました。しかし高校2年生になってから英語へのモチベーションも高まり、より英語を使える環境に入ってみたいという気持ちから、資格取得のために努力し、今回参加することを決めました。10日間は毎日が濃く充実しており、共有したい思い出はたくさんあります。保護者や友達にたくさん写真を送るほど充実した毎日でした。その中で英語でのレクチャーと友達作りを通じて気づいたことをまとめてみます。

このプログラムのメインでもある大学レベルの講義は一言でいうと非常に難しかったです。専門的な単語が並べられた文章を50分間理解しながら聞くというのは正直言ってできませんでした。話の中で分からない意味などを調べているうちに理解が追いつかなくなり途中から置いてかれることは何度かありました。終わったときには結局これは何についての講義だったのかとなることもあり悔しかったです。しかしレベルが高いから理解ができなくても仕方がないと思いたくはなく、それが講義に集中しようとする意欲にもつながっていました。初めは理解も追いつかず気持ちが上がらなかったものの、日を追うごとに英語で話を聞けることが楽しみにもつながったり、私自身の今まで気づかなかった新しい興味を見つけたりすることができました。今まで私は宇宙への関心はそれほど高いわけでもなく、時々ニュースを目にして面白そうだと思うくらいでした。詳しい事実や知識はあまり身についていない状態での参加だったので、初めは理解できるのかという不安が大きかったです。しかし本格的に講義やワークショップが始まってから思っている以上に私が宇宙に興味あったんだということに気づき私自身驚きました。この経験をきっかけに、立教での英語の課題のプレゼンテーションテーマに宇宙を選びたいと考え、調べながらさらに興味を深めています。

加えて、レクチャーやワークショップを通していく中で友達の存在の重要性も実感しました。特にワークショップでは現地の学生とも一緒に話し合いをするため、詳しい内容を理解しきれず雰囲気だけをつかむという時もありました。そのため周りに流されるだけだと参加がもったいないと感じ、夜にドミトリーで同じ班の子と集まり一緒に理解を深めようと努力しました。わからない時に適当に流してしまう癖がありましたが、日常の些細な気づきから「聞く勇気」も身につけることができたと思います。また、このような場面でも日本人同士だからといって日本語で話すのではなく英語でのコミュニケーションを心がけたことも充実できた一つの要因だと思っています。日本語で会話をするのは日本で知り合った友達とはいくらでもできます。しかし多くの人が高い意識を持っているからこそ会話も英語にするとより満足度も上がり、何より英語を使える時間が幸せでした。

たくさんの事を吸収し、色んな人に影響されながら過ごした10日間は進路についても真剣に考え直すきっかけにも繋がりました。英語を使える楽しさや嬉しさを実感しつつ、英語でのレクチャーの難しさも体験しましたが、このプログラムが終わりに近づくにつれて、海外への興味がますます大きくなり、保護者と進路について真剣に相談しました。結局は日本の大学にするという決断ですが、今まで以上に留学したい、ボランティア活動などにチャレンジしてみたいという気持ちは大きくなりさらに英語へのモチベーションは高まりました。

本当に学べたことや楽しかったこと、苦戦したことなど話しきれないほどありますが、もし来年の参加を迷っている子がいたら自信を持って参加して欲しいと言いたいです。それくらい貴重な経験になりました。挑戦することに自信をもてる機会となり、次の新たな挑戦も探してみたいと思います。

(高等部3年女子)https://www.rikkyo.co.uk/new/latestnews/ucl-japan-youth-challenge03_2024/

UCL Japan Youth Challenge ②UCL Japan Youth Challenge ②UCL Japan Youth Challenge ②

今回の夏の10日間は、私にとって大きな挑戦だった。一学期の最初に参加希望を表明した後の日英両言語での面接にはじまり、最後の修了証書授与式でのスピーチまで、私は自分の持つチャレンジ精神と勇気、活力を今までにないほど発揮して臨んだと思う。

この10日間、私は良くも悪くも様々なアドバンテージを感じながら、なんとかついていこうと必死に食らいついていった。サマースクールが始まる前から参加校のリストやpadletの自己紹介をみていて、日英ともにトップクラスの本当に優秀な学生が集まってくることは予感していたが、いざ実際に始まってみると初日から志の高さや思考力の違いを全身にぶつけられ、正直最初の2日間は圧倒されてしまっていた。

英語力も総じて高く、ネイティブレベルのスピードで話されると全く聞き取れないこともしばしばあった。それでも最初の2日間は立教開催だったこともあり、ホストとしてしっかりおもてなしをしなければならないという一種の誇りのようなものがあったため、あらゆるところに気を使って周りをよく見た立ち回りをしたつもりだ。

その甲斐あってか、他校の参加者や引率の先生方にも顔や名前を覚えていただくことができ、その後の交流へと繋がるいいスタートになったように思う。

立教を発った後は世界有数の大学として名高いケンブリッジ大学で有意義な時間を過ごした。着いたその日にあったフォーマルディナーでは、日本人が固まっているエリアからすこし距離があるところでイギリス側参加者の女子の隣で食事をしたため、英語のみで会話した。

慣れないシチュエーションで知っている語彙も多くない話題が続く会話で、こちらも適切な言い方が見つからず言葉に詰まってしまうことが多々あったが、相手もいじらしくなることなく、こちらの言いたいことや言葉を引き出すように汲み取ってくれる献身的な態度だったため、嫌な思いをせずに貴重な体験ができた。

今回の参加者は日英ともに、このような常にどこか余裕を感じさせるスタンスの人が多く、それがプログラム中も言語の壁をうまく乗り越える手助けとなっていたのではないかと思う。イギリス側にも日本語勉強中の人が多くいて、互いに言語の壁は感じていたようなので、このように安心して外国語を喋れる雰囲気が共有されていたのは、心地よい挑戦環境を形作るうえで必要不可欠だったのではないだろうか。

そういう意味でも、今回は参加者としてサマースクール成功のために貢献できたと思う。

その後のUCLではひたすらレクチャーやディスカッションに臨む日々が続き、一コマの長さと内容の難しさ、自分の実力不足などに精神をすり減らしており、疲れも溜まっていた。

それでも毎日一回は手を上げて発言したり質問することを徹底していた。

それがプログラムに主体的に参加しているというアピールにもなると思っていたし、先生方からの期待とプレッシャーも感じていたため、どんなに理解できないレクチャーだったとしてもなんとか切り口を見つけ、自分の知識につなぎ合わせて言語化することを意識した。

結果的にそうすることでレクチャーが終わったあとの手応えや心持ちが段違いになった上、何より学びを深められたことが一番の収穫だった。

またレクチャーが終わったあとも友達との話のタネになったり、他に質問していた子たちと情報交換をするきっかけづくりにもできたので、妥協せずに突っ込んで良かったという感想だ。

私は元々常に発言するようなタイプではなかったため、今回のように存在感を出し続けることは慣れていなかったが、プログラム中は謎の自信と無鉄砲さが自分の中にあり、少々ハイになっていたこともあって不思議と思い切った行動ができた。

立教生のなかでもH2は一人で不安もあり他の参加者に対しても尻込みしそうになったが、「当たって砕けろ」精神で一歩を踏み出して本当に良かった。

最後に振り返ってみて、ミーティングやスピーチでも言ったように、自分のポテンシャルや可能性に気づけたことや、コンフォートゾーンを広げられたこと、そして何よりこれから先世界でやっていくことに対し少し自信がついたことなど、とても通常の10日間では得られないものをたくさん得た。今回のプログラムを通した自己評価は、かなり高いプログラムに参加できたことを本当に感謝している。

(高等部2年女子)https://www.rikkyo.co.uk/new/latestnews/ucl-japan-youth-challenge02_2024/

UCL Japan Youth Challenge ①UCL Japan Youth Challenge ①UCL Japan Youth Challenge ①UCL Japan Youth Challenge ①

この10日間のプログラムは将来の進路を決める上でとても大切な役割を果たしました。

私は、英国大学への進学を検討していました。しかし、立教英国学院という日本人の小さな国の中で7年過ごしてきた私は、外の世界がどのような物か知らず、経験もせずに海外大学へ進学することを懸念していました。また、明確な理由、日本の大学ではダメな理由を探し求めてもいました。漠然とした理由では、家族や周囲を説得することが難しく、また自分自身の進路に自信が持てないため、より具体的な根拠を求めていました。しっかりとした大義を掲げて進学するべきだ、そう思っていました。そう考えている内に、このUCLジャパンユースチャレンジの機会と巡り会いました。実際に講義を体験できること・参加者の約半分が英国人であることは私の将来の選択を決める上でぴったりだと思い、参加を決意しました。プログラムが始まるまでは、過去の参加者の話を聞いたり、相談したりして、情報収集をしましたがどのような様子なのか見当もつかず、緊張と不安を抱えながらただその時を待つのみでした。

プログラムが始まって最初の方は正直、自分のコンフォートゾーン外でした。今まで過ごしてきた人とは違う価値観を持つ人達や、全く異なるバックグラウンドを持っている人達と同じ空間で過ごすということは、たとえ相手が何も気にしていなくても自分にとって過ごしやすい環境ではありませんでした。学生生活のほぼ全てを立教英国学院で過ごした私が感じたのは、「自分が動ける範囲の狭さ」でした。学校では常に知っている人、新しい人でも大体が同じ価値観を持ち合わせながら生活をしていたので、自分の視野の狭さを痛感した瞬間でもありました。しかしながら同時に、「自分の動ける範囲」を更に広げられるチャンスだと思いました。従って私は、このプログラムでたくさんの人と話し、人との繋がりを増やす事で、自分自身のコンフォートゾーンを拡大しようと考えました。

それを意識して生活してからの時間の流れはとてもはやく感じました。無理矢理にでも講義で質問することが一般であるイギリス人の慣習に適応することはとても苦戦しました。何故なら私は授業中や発表に対して質問をした経験が無かったからです。しかも、私がした質問はもしかしたらすでに講義内で触れられているかもしれず、言語的な壁によって質問の意図が相手に伝わらないかもしれません。しかしながら私はどれだけくだらない質問でも、各講義で1度は質問をするように努力をしました。そうした努力の中で向上したのは、質問スキルと相手の話を聞く力です。これらの能力は講義だけで無く、インターナショナルグループでのディスカッションでも大きく貢献しました。質問に対する反応の速度と、相手の話を聞く力はイギリス人には母国語でも勝てない、と感じていましたが、講義やグループワークで質問をしていく中で、だんだんと何が言いたいのか分かるようになり、加えて日本人がおいていかれがちなグループワークにも必死ながら参加することが出来るようになったのです。多様な文化背景を持つ人々との交流を通じて、英国大学が提供する国際的な教育環境こそが、私の将来のキャリアに最も適していると確信した瞬間でもありました。

私は環境が違っても自分が環境の基準に合わせて努力することで、自分の能力を拡大し、最大化することが出来るようになりました。これは私にとっては、これまでに無いほどの重要な機会でした。特に、積極的に質問をすることで得たスキル、他者とのディスカッションを通じて培った聞く力は、英国大学での学びに必要不可欠だと考えています。この経験を通じて、英国大学が私に最適な学びの環境であると確信し、進学を固く決意する機会となりました。最後に、立教英国学院という小さな学校の中には、ここまで大きな事を知ることの出来る機会を提供していることや、チャンスをつかむことが出来る素晴らしい学校であることを、再実感できる、素晴らしい機会でした。

(高等部3年男子)https://www.rikkyo.co.uk/new/latestnews/ucl-japan-youth-challenge01_2024/

UCL-Japan Youth Challenge 2024を終えてUCL-Japan Youth Challenge 2024を終えて

本校の生徒4名が参加したUCL-Japan Youth Challengeが終了しました。このプログラムは、英国と日本の高校生を対象としたサマースクールで、毎年夏、日英の高校生が様々な教育活動とイベントを通して文化交流することが主な目的です。約10日間にわたり立教英国学院、ケンブリッジ大学、ロンドン大学UCL(University College London)の3都市で開催しています。
本プログラムは近代日本の礎を築き上げた長州五傑が1863年、薩摩学生が1865年にUCLで学んだ150周年を記念して開催された2013年の祝典から2年後、UCL Institute of Ophthalmologyの大沼信一教授はじめ多くのUCL教官、学生、ボランティアによって2015年に開始しました。以来日英の高校生を毎年多数受け入れ、UCLをはじめとする世界トップレベルへの大学進学者を輩出しているプログラムです。

以下本校生徒の学びです。

今回のUCL-Japan Youth Challenge 2024への参加を通して、特筆すべき点は2つありました。

まず、質問を素早くすることを意識しました。プログラム中には多くの英国人とのグループディスカッションがありましたが、どのグループもイギリス人が主に発言する傾向がありました。これは、質問に対する反応速度が明らかに日本人よりも速いためです。これは、母国語でも真似できないと感じました。しかしながら、無言でグループディスカッションを終わらすまいと思い、一番意識したことは相手の発言に対して質問をするということです。自分の意見が素早く言えなくても、他の人が発言しているその意見に質問することはいくらでもできます。確かに反応が早くても、よく聞いてみればそこまで高いレベルの発言をしているわけでないと感じました。穴を突くような感覚で質問をすることで、相手は真摯に答えてくれて、グループディスカッションに積極的に参加できるようになりました。この気づきはレクチャーでも生かすことができ、すべての英語が理解できなくてもなんとか特定の部分を聞いて疑問を持ち、質問することができました。一番嬉しかったことは、この考え方で日常会話を英国人としてみたところ、会話が弾み、友だちができたことです。この発見は生涯を通してどこでも使えると感じました。

2つ目は色々な人と共生する、ということです。国籍や人種に関わらず多様性を認める社会の実現が求められる中、このプログラムに参加したことによってその方法が垣間見えた瞬間がありました。例えば、10日間を通して知り合った人の中には、人種などの他にも、自分の実績のために努力する人、他者からの評価のために努力する人、全てはお金のために努力する人、というように、価値観が異なる人々と出会いました。このような人々と生活をするということは会話の馬が合わなかったり、相手の解釈に疑問を持つことがあるかもしれません。しかしここでの大きな気づきは、価値基準が異なることを理由に、友達やその関係性を崩したり、変えたりしてはならないということです。なぜなら「未来のために今に全力であること」は自分も、相手も、世界のどの人も変わらないからです。つまり共生という概念について、ものさしの尺度を変えることこそが苦手だった相手と仲良くなるきっかけになったり、世界が平和になるために貢献したりするのではないかと肌から感じました。

プログラムは身近なことから大きなことまで、新たな気づきを与えてくれた素晴らしい機会でした。このプログラムは自分が予想していたよりも衝撃を受け、揺さぶられ、そして圧倒的な自信につなげることができました。一度は体験すべきプログラムであることは、疑う余地がありません。しかしながら、経済的な負担を含め様々な理由でこのようなプログラムに参加できない人は必ずいます。だからこそ自分自身がそのような貴重な体験をして終わるのではなく、その経験を更に深堀りして探求し、驚きや新たな発見を他者に還元していけるような人材になりたいとも強く思いました。したがって将来は海外の大学に進学し、競争が激しい中でも自分が努力することで、その経験を他の人たちに分け与えられるような存在になりたいと思うようになりました。(H3 K.I)https://www.rikkyo.co.uk/new/latestnews/ucl-2024/

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