オンラインでの入学式はチャペルでの厳かな雰囲気の中、始まりました。

普段と変わらない家の中にいるとはいえ、緊張感が伝わってきました。

そして、授業もホームルームもオンラインで行われる毎日。部屋の中で一人で取り組む課題に不安になることも多いけれど、そんな時、担任の先生が最初のホームルームで言ってくれた「一人じゃないよ」という言葉に励まされています。

想像していた高校生活と今はかけ離れているけれど、それだけに早く学校、寮で生活できる日が楽しみになりました。初めは家族と離れて寮に入ることに不安の方が大きかったけれど、今のような稀な状況を経験したことによって、私はこれからの高校生活を人とのつながり、友達とのコミュニケーションを大切にしていきたい気持ちがより増してきました。

勉強やクラブ活動、そして日々の生活を友達と支え合い、励ましながら頑張る、楽しむ。そのような高校三年間を私は過ごしていきたいと考えています。

(高学部1年生 女子)

入学式。與賀田先生が、ロウソクに一つずつ火をつけたときに、世界が一つだと感じた。校長先生から「英語を話すこと自体ではなく、その英語をどのように活用するかがグローバル化の中で大切」というお言葉を頂いた。強く感銘を受けた。

そして、2日間で実力テストを行い、22日から授業スタート。

初めてHRを行った日、クラスメートの顔を見て、なんだか“ほっ”とした。中学3年生の3学期後半の授業がほぼ無くなり、同時に卒業式も普段とは違う形で行なった。「このまま、入学式も無くなってしまったらどうしよう」、「勉強は、どうなってしまうんだろう」、「新しい友達、つくれないのかな…」など、心の中にたくさんの不安があった。

でも、この日、先生や皆に会えて心がふわっと明るくなった。自分の中で、「希望」が芽生え始めた。

慣れないGoogle classroom を使っての授業。「勉強、遅れないようにしないと。」と考えていると、ついつい1教科に対して長時間、予習と復習をしてしまう。「自分なりの、もっと工夫した勉強方法を見つけないと。」と感じた。

これから、クラスメートのことを知り、素敵な思い出をたくさん作りたいと感じた。そして、皆と英国で会える日が、1日も早くきてほしいと心の底から願っている。

(高学部1年生 女子)Entrance-ceremony2020_01

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立教英国学院の入学・始業礼拝から1週間が経過しました。中学部1年生に入学した3人の生徒の「今の気持ち」を紹介していきます。

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僕もいよいよ中学生になりました。これから中学生なって頑張りたい事を三つ話したいと思います。

一つ目はスポーツを頑張ることです。六年生ではバスケを少しだけ一、二学期に頑張りましたがすぐにやめてしまいました。そして去年の休み時間はドミトリーにいたり教員室にばかりいましたが、それでは健康と体に悪いと思い始め、「よし、中学生からはスポーツを頑張ろう!」と思いました。

そしてスポーツでもやりたいことが二つあります。一つ目はバスケです。バスケに関しての理由は六年生にやったときに面白かったということと、もう一度やり直して頑張りたいということです。そして二つ目は一日一周陸上トラックを走ることです。これは六年生の三学期に走ったときにとても良いと感じたので中学生になっても頑張りたいという理由です。

そして二つ目に頑張りたいことはパソコンを使いこなせるようになることです。その理由はたくさんありますが、主に中学生や高校生になると教員室などでパソコンを使う授業が増えます。そのため、パソコンを早めに使いこなせるようになれば授業が受けやすくなり、楽になると考えました。そして何より将来に役立つので早く覚えていきたいです。キーボードなどのタイピングもそうです。タイピングが早くなればより早く課題を終わらせることができ、仕事のスピードや効率も上がると思います。

そして三つ目に頑張りたいことは、中学一年生になったので、一つ、二つ下の小学生をドミトリーなどで面倒をみれるといいなとおもっています。そして小学生や新入生の子たちの見本になれるような行動をとりたいと思います。そうすれば自分もしっかりとした生活ができると考えました。なので低学年子たちの見本になれるよう、頑張っていきたいです。

これが僕の中学生になって頑張っていきたいことです。スポーツ、パソコン、小学生の見本、この三つをこれから意識して頑張りたいです。

(中学部1年生 男子)become-a-junior-high-school-student-0509_01

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立教英国学院の入学・始業礼拝から1週間が経過しました。中学部1年生に入学した3人の生徒の「今の気持ち」を紹介していきます。

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僕は中学生に進学するにあたり、目標をもって生活したいと思っています。

1つ目の目標は、学校生活と寮生活に慣れることです。僕は寮生活は初めてなので、分からないことはたくさんあるとおもうけれど立教英国学院の習慣に慣れながら生活していければいいと思います。また、寮生活では、友達も大切になってくると思うのでいろんな人と友達になれたら嬉しいです。

2つ目の目標は、部活動に積極的に取り組むことです。まだ決まっていませんが、僕はスポーツが好きなのでスポーツの部活動に入ったら、大会などに出場出来るように練習などを頑張りたいです。また、部活動では他学年との関わりがあるので自分より上の学年の人にいろいろなことを教えてもらいたいです。

三つ目の目標は、英会話を出来るようにしたいです。僕は英語が得意ではないけれども、中学校で英語をしっかり学んでいきたいと思います。学校では、英語の授業以外でも英語で行う授業があるので、その授業を真面目に受けて英語の力を身に付けて行きたいと思います。

しかし、コロナウイルスの影響で僕はまだ日本に居ます。正直、学校に行けなくてとても悲しいです。早くコロナウイルスが終息して日常を取り戻したいです。

僕は、このコロナウイルスの影響で日常の大切さを知りました。普段、普通に過ごしていたのにその日常が当たり前ではないということにも気付けました。

その反面、コロナウイルスの影響で外出自粛となり、家族と居ることが増えて、家族全員でおしゃべりしながらご飯を食べたり、犬の散歩にも頻繁に行くことが出来るようになりました。また、マスクなどの物の大切さに気付く事も出来ました。今後、このようなことはあってはならないけど、あったとしたら、この経験を活かしたいと思っています。

(中学部1年生 男子)

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立教英国学院の入学・始業礼拝から1週間が経過しました。中学部1年生に入学した3人の生徒の「今の気持ち」を紹介していきます。

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私が、立教英国学院に行くことができると決まった時一番楽しみにしていたことは、クラスのみんなに会って友達を作ることでした。今はコロナウイルスの関係でみんなに会うことができなくないけれど、学校に行けるようになったら早くみんなと仲良くなりたいです。また、すぐには無理かもしれないけれど学校に行って寮の生活に慣れて楽しい学校生活を送っていきたいと思います。それから、寮のルームメイトがどんな人たちなのかとても興味があり、学年が違う人達とも仲良くしたいです。

他にも、私は運動することが好きなので特に、体育の授業やフライデースポーツ、クラブの活動がとても楽しみです。また、学校の敷地がとても広いのでやれる遊びもスポーツもたくさんあるのではないかと思い、そういった経験ができることもとても楽しみです。

私が、中学校生活の中で頑張りたいことは、全てのことを一生懸命やり、努力し続けることです。努力し続けることは難しいと思うけれど、努力を努力と思わず楽しみながらやりたいです。

立教英国学院では、先生も生徒もみんな家族のような存在だと聞きました。実際、M2のクラスの人と一緒に授業を受けたけれど、本当に家族のような距離感で会話をしていて初めは驚いたけれど、とても羨ましい関係だなと思いました。私も友達や先生との距離感を上手く掴んで、家族のような関係になりたいと思いました。

これからは、常に友達と生活することになるので、うまく友達とやっていけるかや、悩みがたくさんできるのではと不安があります。けれど、自分らしく試行錯誤しながらやっていきたいし、相談したり相談を聞いてあげたりしたいです。

私がこれから、どのようになっていくかはわからないけれど、自分がどのような人になりたいのかや、どうするべきなのかを考え、やるべきことをやり、いろいろなことに挑戦していけたらいいなと思います。

(中学部1年生 女子)

5月に入ると、校内のシャクナゲの花が咲き乱れてくる。校内の森の中にも紫色の花を付けた野生のシャクナゲが見られるが、今回紹介したいのが、ウエストハウス、音楽室ノースステーブルの横にある小さなガーデンだ。中央に大きな樫の木があり、それを中心にシャクナゲの木が植えられている。

渡英前、縣康元校長先生に、昔立教に英国空軍の飛行機が墜落し、その後から、赤いシャクナゲの花が咲くようになったんだよと教えられたことがあった。立教には多くの歴史があり、これもその一つだ。実は第2次世界大戦中、ここサリー州、ダンスフォールド飛行場からドイツに占領されていたフランス、シェルブールに向かって多くの爆撃機が飛び立っていった。

不幸なことに、立教上空を旋回していた2機の爆撃機が衝突し、8名の飛行士の命が失われた。1機はこのウエストハウス前のガーデンに墜落し、もう1機はガーデンハウス前のフィールドに墜落した。この慰霊のための、メモリアルガーデンが実はこのシャクナゲが植えられている庭なのだ。

昨年、8月31日に、英国各地から、遠くはニュージーランドから、家族とその関係者100名ほどがここ立教の地で再開を果たした。75年ぶりに亡くなられた飛行士のための慰霊の礼拝があり、記念碑も建立された。

今ここに咲き乱れるシャクナゲを見ながら、その美しさに感動しつつも、ここ立教の地で世界の平和のために貢献をした方々に想いを馳せたい。

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12月のケンブリッジ大学研修は、低学年の児童・生徒を対象にしています。

小学5年生から中学2年生の希望者が参加した昨年冬の研修から、児童・生徒の感想文を掲載します。

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「小さな大学生」

今回私が参加したケンブリッジ研修は、小学生から中二を対象に行われた研修で、ずっと勉強というのではなく、低学年向けに楽しいイベントが盛り沢山の研修でした。たくさんのことがあったのですが、その中でも特に思い出に残っているものを三つ紹介します。

一つ目は、シンデレラの劇を見に行ったことです。今回見た劇は、役者も観客も一緒に歌ったりおどったりして、みんなで一つの劇をするという気持ちになり、とても楽しかったです。特に、シンデレラの義理の姉が出てきたときには、観客全員でブーイングをするというのがすごく印象に残っています。二人の姉は、どちらも男の人が演じていたのですが、セリフの言い方やダンスがとても悪役っぽかったので、おもしろくてすごいと思いました。

二つ目は、フォーマルディナーを食べたことです。私達が泊まっていたカレッジとは別の近くのカレッジで食べました。普段とは違い、特別仕様のハイテーブルでの食事だったので、少し緊張しました。でも、立教でいつもナイフとフォークで食事をしたり、しっかりとしたテーブルマナーを教わっていたので自信を持てました。今回は、クリスマスの伝統的な料理が沢山でてくるコースをいただきました。どの料理もとてもおいしかったです。その中でも特に気に入ったのは、ミンス・パイという有名なクリスマスデザートで、生地と中身がよく合っていておいしかったです。

三つめは、クリスマスコンサートについてです。これが、研修中の最後のイベントでした。英語のレッスンの時に練習していた歌や劇を発表しました。歌詞やセリフはすべて英語だったので上手く出来るか少し心配だったのですが、ばっちり成功したのでうれしかったです。

このケンブリッジ研修に参加して、イギリスで幼いころから学ぶことができて本当に良かったと思いました。ケンブリッジで一週間過ごして、街に出る機会が沢山ありました。そこで気づくのは、沢山の人種の人がいるということです。そして、その沢山の人達のつながりが英語なんだということです。これから時間がたつにつれ、英語を話せるというのはとても大切になってくると思うので、早いうちから、本場で英語を学ぶことができて、とてもうれしいです。これからも、勉強をがんばっていこうと思えました。ケンブリッジ研修は、とても良い思い出になりました。

(中学部1年生 女子)

英国の初夏の空に泳ぐ鯉のぼり

コロナウイルスを吹き飛ばせ

5月5日、こどもの日。いつもは球技大会で賑わう校内に生徒は誰もいない。毎年毎年球技大会を空の高いところから見続けてきた鯉のぼり。コロナウイルスに負けるなとの想いで、鯉のぼりを空高くあげた。5月の爽やかな風に力強く泳ぐ鯉のぼりを見て、一日も早いコロナウイルスの終息を祈った。

新型コロナウイルス感染拡大に伴い、英国では3月23日より三週間の非常事態宣言が出され、先日、延長された。不要不急の外出は禁止。一日一度の散歩と、スーパーなどでの買い物、また社会にとって必要不可欠なキーワーカー(医療関係者、運送業者、小売業者など)の勤務のみが許可されている。違反すれば、警察の取り締まり対象となる。

4月19日、勤務先の立教英国学院に行くために久しぶりに外出した。私は日本聖公会の司祭であり、立教英国学院のチャプレン(礼拝堂付司祭)を務めている。本来、予定されていた入学始業礼拝を、オンライン配信するためだ。

チャペルでの配信前に小さなロウソクを20本ならべる。児童・生徒の居住する20カ国を覚え、祈りながら火を灯す。伝統的に祭壇のロウソクは会衆側から見て右側、十字架から見て左側から点火する。キリストの心臓から、世界に光がもたらされることの象徴である。

英国聖公会は、3月23日以前に、教会閉鎖、礼拝オンライン化の方針を打ち出した。宣言前日には、カンタベリー大主教が礼拝を配信。BBCラジオの朝8時の宗教番組でも中継された。とはいえ、礼拝中継は英国では珍しいものではない。全英各地の荘厳な聖堂から、BBCが行うクリスマス深夜礼拝の生中継は伝統的な風景だ。

一方、今、英国聖公会の司祭の多くは自宅キッチンから聖餐式を配信している。「主の食卓」が人々の日常と共にあることを示している。私もイースター聖餐式を自宅から勤務先の同僚に向けて配信した。聖餐のパンは手元になく、聖杯の代わりには普段使いのワイングラス。画面越しの同僚たちは、霊的陪餐に与った。

パンとぶどう酒を直接受けず、魂において与ることを「霊的陪餐」という。病床にあり何も口にすることができない状態、緊急事態に行われる形式だ。第二次世界大戦下、特高警察に捕えられた日本の司祭たちも獄中にて同様に行った。

Covid-19との戦いが、国家総力戦であることを痛感する。「戦時下」というものが、いかに私権を制限せざるを得ないものか。さらに、このような緊急事態は、社会的弱者を露わにする。

当初、欧州における最大の問題は感染ではなく、人種差別だった。差別を受けたマイノリティー(アジア人や他の移民)の多くは低所得層であり、労働者階級である。まず社会の分断が明らかとなった。しかし同時に、感染拡大に伴って、この社会が彼らによって支えられている現実を人々は目の当たりにした。

マジョリティが生きる明るい世界の中で、路地裏の陰が照らし出された。多くの人の「真昼の暗闇」が照らし出された。現在、それを照らす光は、彼らに対する感謝という良心の光に取って代わった。光は、暗闇の中で輝いている。

英国の冬は長く、暗闇と共にある。復活日が近づくと、太陽は眩しく、鳥たちは歌い、花々は彩り、硬くなった土や石で蓋をされた大地から、命の復活を感じさせられる。暗闇の後に光があることを、私たちは知っている。

復活日を前に、エリザベス女王は在位68年にして初のイースターメッセージを発信した。要約して紹介したい。

「様々な宗教には、光が暗闇に打ち勝つことを祝う祭りがあります。多くの場合、ロウソクを灯します。ロウソクの火はあらゆる文化、あらゆる信仰、あるいは信仰のない人にも、語りかけてくれるようです。死は本当に暗い。しかし、光と命ははるかに偉大です。復活日の生けるともし火が、未来への確かな道しるべとなりますように」

https://youtu.be/QMMSo4PB5Qk

注)「キリスト新聞社」で連載中の本校 與賀田チャプレンのコラムからの転載です。
http://www.kirishin.com/2020/04/28/42656/

本校とRGSの生徒たちで、およそ4か月かけて作り上げた演劇企画の劇本番の様子が、RGSの学期広報誌に大きく掲載されました。20ページにもわたる広報誌の見開き1ページを用いて、劇本番の様子や生徒の写真が掲載されています。

The_Register_Lent_Term_2020(RGSの学期広報誌より一部抜粋)

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