月22日・日曜日、夕食後。
恒例の因数分解コンクールが行われました。
60分間に100問、易しい問題から難度の高い問題まで、様々な式が出題されます。
監督の先生が、問題冊子と解答用紙を配ります。張り詰めた空気、シーンと静まり返った教室の中で、試験が今まさに始まろうとしていました。

「はじめ」の合図で、皆が一斉に解答に取り掛かります。
さらさらさら、カリカリカリ、鉛筆の書き進む音。パラッ、パラパラッ、紙をめくる音。
時折聞こえる咳、小さなため息、「よしっ」というガッツの小声。
緊張の途切れる間もなく、60分間はあっという間です。
「やめ、そこまで。」
やっと、教室の空気が動きます。
どよめきと、開放感のある声が響きます。
ガッツポーズをとる者、隣同士で答えの確認をする者、淡々と筆記用具を片付けながらも笑顔が溢れている者。
さて、結果や如何に。
数学科による採点が、さっそく始まっています。
結果発表が楽しみです。image

9月15日に行われた一川響さんによる津軽三味線ワークショップに参加した生徒達の「体験記」を連載しています。

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津軽三味線のワークショップを受けて

私は今回初めて三味線というものに触れました。今回のワークショップがあるという話を聞いた時、すぐに「ましおのおと」という漫画を思い出しました。その漫
画は津軽三味線の漫画で幼いころに、友達の家で読んだことを思い出しました。そのこともあって体験したいと思い今回このワークショップに応募しました。
緊張した状態で部屋に入ると、一川さんがリラックスしていいよと話しかけて下さり、とてもリラックスした状況でレッスンを受けることができました。楽器の経
験が全くない私には想像していたよりもずっとずっと難しく感じました。不器用ながらにも集中して練習をし、最後にはきちんと音が鳴らせるようになりました。
夜に行われたコンサートでは一川さんの演奏に感銘を受けました。私達が想像もつかないほどの日頃の練習の賜物だと思うと、すごく尊敬しました。
今回のワークショップで三味線だけではなく何事にも一生懸命チャレンジしようという想いも学べました。本当に今回のワークショップに参加できて良かったと思
います。また機会があったら挑戦してみたいです。

(高等部2年生 女子)

9月15日に行われた一川響さんによる津軽三味線ワークショップに参加した生徒達の「体験記」を連載しています。

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三味線の研修を体験しました。

今回の三味線研修はとてもよい経験にもなり、とても楽しかったです。夏休み中のケンブリッジ研修でも私は先生である一川先生に三味線を教わりました。一川先生は、ヨーロッパ唯一の津軽三味線の演奏者です。体験する前の僕は、「弦が三本しかないし簡単かな」と考えていました。しかし実際に体験してみると、弦をはじくのにも微妙なテクニックがあって難しく感じました。そのように感じつつも、弾けるようになるたびに楽しんでいる自分もいました。今回の研修で、三味線を練習するのは二回目なので一回目で教わった持ち方や感覚を生かすこともできて自信になりました。
最近では第一次産業の衰えや後継者問題に続いて、伝統工芸品も後継者問題で悩んでいます。三味線を弾いているときは夢中になっていました。でも後々考えると、今回研修に使われた津軽三味線も伝統的な日本の楽器であるので、心を動かされました。
また私は日本で津軽三味線がどのくらい有名なのかは知りませんが、もっと知名度を上げて、日本の美しい文化をこれからも語り継いで世界に紹介してほしいと思いました。

(高等部1年生 男子)

9月15日に行われた一川響さんによる津軽三味線ワークショップに参加した生徒達の「体験記」を連載しています。

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三味線ワークショップ

正直私はこのワークショップに参加するまで三味線と、琵琶やほかの日本の伝統的な楽器との区別があまりついていませんでした。そのため、初めて津軽三味線を見て弾かせて
いただいたとき意外に大きくて重いことに驚きました。
私はベースなどほかの弦楽器はいくつか弾いた経験があるのですが今までの私が知っている弦楽器とは全く違っていて、戸惑いました。しかし一川さんに一から丁寧に教えても
らいながら最終的になんとかさくらを弾くことができました。初めて弾く津軽三味線はとても楽しくいつもの勉強よりも集中していたのでは、と思うほどで1時間のワークショッ
プがあっという間のように感じました。終わった後は始終集中していたせいか数日肩が筋肉痛になりました。
その日の夜のコンサートで私たちとは比べ物にならないほど次から次へと曲を奏で、実際に体験していなかったら津軽三味線は簡単に弾ける楽器なんだ、と思ってしまうほど綺
麗に三味線を操る一川さんを見て感動しました。
今回のワークショップで日本人の私でも日本の伝統について知らなかったことを学ぶことができ、これを世界に向けて紹介することはとても大切で意義のあることなのだと感じ
ました。それと同時に海外で活動されていて日本の文化を世界に広げている一川さんや望月さんを本当に格好いいと思い、私も同じように世界で活躍したいと改めて感じました。
イギリスにあるこの学校で貴重な体験ができてとてもよかったです。

(高等部3年生 女子)

9月15日に行われた一川響さんによる津軽三味線ワークショップに参加した生徒達の「体験記」を連載しています。

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三味線ワークショップに参加して

今回、私はヨーロッパでたった一人の津軽三味線の演奏者、一川響さんから三味線を教えていただくことができるワークショップに参加しました。この楽器についてはほとんど知らず、また、ギターなどの似たような楽器を演奏したことがあるわけでもなかったのですが、クラスメイトに誘われて面白そうだったからという単純な理由で参加したいと手を挙げました。
本当に軽い気持ちからはじめたのだけれど、はじまって約五分もしない間に三味線の楽しさに引き込まれていました。小さいころからピアノを習っているのですが、ピアノは約80個くらいの鍵盤を使って音を奏でます。でも、三味線はたった三本。たった三本だけなのに様々な音がでてきて本当に驚かされました。しかも、細い弦をはじいているだけなのに力強い音が響いてそれにもびっくりしました。ワークショップでは、「さくら」という曲の一部分を教わったのですが、とても難しかったです。でも、一川さんが丁寧にわかりやすく指導してくださるので、苦戦しながらも楽しんで弾くことができました。
どれほど津軽三味線がむずかしいか体験した日の夜に聞いた一川さんのコンサートでは、たぶんワークショップに参加しなかった人の何倍も私は感動していたと思っています。聞いてみるだけでもすごさはわかるのだけれど、やっぱり自分もそれをトライしてみることでもう少し深くまでいろいろと感じることができるのだなと感じました。
滅多にないこんな機会に参加することができて本当に良かったです。またいつか、立教に一川さんがきてくれるといいなと願っています。

(高等部2年生 女子)

長い夏休みが終わり、2学期最初の日。
夏休みに印象に残ったことをみんなに書いてもらいました。
様々な場所に行って新たなものを見たり聞いたりしながら有意義な経験をしたり、普段は離れている家族とゆっくり時間を過ごすことで色々な発見があったようです。また立教英国学院での生活を別の視点からみることができた人もいたようです。

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My Summer Holiday

This summer was wonderful! I didn’t make plans this summer, but anyway, I enjoyed the summer. I want to talk about three things.
First, I went to Harajuku with my friend. His name is Masa. We ate roast beef. That was yummy! After lunch, we bought clothes at Guess and we went to an amusement park in Odaiba. It was a fun place.
Second, I went to the Tokyo Dome with my family. It was a very big dome.
Third, I went to a luxury restaurant. That restaurant’s food was very nice. I want to visit it again.
(M2 boy)

My sister is a high school senior student. She wants to go to Hokkaido University. So, I went to Hokkaido University with my family. I got lost because the place was large. In Hokkaido, it was very cool. On that day, dinner was Mongolian mutton barbecue. It was quite a good dinner. We had a great time in Hokkaido!
(M2 girl)

I went to Austria. On the first day, I went to Wien. What a beautiful place that was! It was the most beautiful place I have ever visited. For example, Schloss, Schonbrunn, Wien, and the old city centre were very nice.
On the second day, I went to Salzburg. It took about two hours to get there by train. Salzburg is colder than Wien. I ate sausages and sauerkraut. This food was delicious, but the sausages were salty. After lunch, I went to Mozart’s birthplace. “What a narrow place this is!” I said. I enjoyed my summer holiday.
(M2 boy)

I spent a very happy time during my summer holiday.
I went to Karuizawa on August 7th. Karuizawa was very cool and a beautiful place. I felt very comfortable.
On the might of August 27th, I went to London with my family. After 13 hours, I arrived at Heathrow airport in the morning. On the first day in London, I was very tired because I didn’t sleep on the plane, so I slept at the hotel. On the second day in London, we went to the British Museum. It was very big and I was surprised! On the third day, we went to an Arsenal vs Tottenham football match. Both teams were very big and strong. I was so excited before the match. I support Arsenal because my favourite player is Guendouge. But, my No.1 team is Paris Saint Germain in France. The result was a 2-2, tie. I was very happy! On the fourth day, my mother and my brother went back home. I was so sad because we wouldn’t be able to meet for three months. Then, my father and I went to Paris by train. The train’s name was “Eurostar.” We arrived in Paris at 13:00. On the fifth day, our schedule was going to Mont
Saint-Michel. But, I slept till noon and I couldn’t go there. I said “Sorry…” to my father. Instead, we went to Paris Saint Germain’s home stadium. We didn’t go to Mont Saint-Michel, but I had a happy time. On the sixth day, I came to Rikkyo. My new school life has started!
(M2 boy)

長い夏休みが終わり、2学期最初の日。
夏休みに印象に残ったことをみんなに書いてもらいました。
様々な場所に行って新たなものを見たり聞いたりしながら有意義な経験をしたり、普段は離れている家族とゆっくり時間を過ごすことで色々な発見があったようです。また立教英国学院での生活を別の視点からみることができた人もいたようです。

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My Summer Holiday

I want to write about my summer holiday. But, actually, I didn’t do any special things during this summer. I just went back to my home, and idled away my time every day. One day, I suddenly noticed that I prefered Rikkyo School in England to my home. So, Rikkyo School has become my second home. Yes, I know! It’s terrible! I think I don’t like Rikkyo School. And also, I don’t hate Rikkyo School either. But in my subconscious awareness, I like Rikkyo! I think it is my home. I was surprised!
(M2 boy)

During my summer holiday, I went to Wales with my sister and father. We went there by car. It took about 5 hours from my house. Wales was such a beautiful place. I saw many red dragons and a very old castle. Also, I went to a city in Wales, too. I went to the sea there. This trip was fun and I was happy. I saw beautiful cities. Next time, I want to go there again with my mother, too. In my next holiday, I want to go to France or Russia, and I want to see ballet.
(M2 girl)

I went to my grandmother’s house with my family. I saw my cousin, grandfather, grandmother, aunt and uncle. I returned to my grandmother’s house for the first time after a long time. So, my cousin had grown in height. I had grown three centimeters in a year too, so they were surprised. We talked about school life and daily life. We had a good time talking about our lives. It was fun.
I enjoyed staying at grandmother’s house. My grandparents were kind to me. I felt it was a very short day. I want to go to my grandmother’s house again. I’m looking forward to seeing them next time.
(M2 girl)

I went to Yamanashi with my family to see Mt. Fuji. We did some activities. We made curry in the forest and paddled a canoe in Kawaguchi Lake. It was nice. I tried HSK (Chinese Exam) rank2 during summer and I passed. I want to learn more Chinese, so I’m going to study hard. Also, I want to study English, too. I think my English level has gone up a little because when I had some free time, I watched some movies in English. I had a good time. It was satisfying.
(M2 girl)

9月15日に行われた一川響さんによる津軽三味線ワークショップに参加した生徒達の「体験記」を連載しています。

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津軽三味線ワークショップ

私は洋楽が非常に好きなので和楽器である三味線にはあまり関心がありませんでしたが、ある先生に誘われてやってみようと思ったのがこのワークショップに参加したきっかけです。 私は三味線に触れるのは今回が初めてでしたが、一川さんが不慣れな私にも理解できるくらい丁寧に説明してくれたおかげでとても楽しく参加することができました。私自身小学生の時に3年間、パーカッションとピアノを習っていたので楽器の演奏はかなり好きで、ほかのメンバーと一緒に“さくら”を演奏したことはとても楽しく、貴重な経験になりました。三味線は意外と重く、持ち方にもだいぶ苦戦しましたがだんだん慣れていき、ミスをしながらもテンポよく最後まで弾けたことに大きな達成感を抱きました。
その後の望月あかりさんと一川響さんによるコンサートでは、近隣の英国人の方々も招き望月さんの明るく流暢な英会話力、圧倒的な歌唱力と、一川さんの高レベルな三味線の技術で会場は大盛況でした。コンサートの最後、一川さんの高速三味線を見ましたが、私のレベルの比ではなく、プロということを実感させられました。
日本にいるときは、周りが日本のものばかりの中で暮らしているので気づきにくいですが、やはり海外で和楽器に触れることは、日本で触れるのとまた違った視点で見ることができます。ヨーロッパで三味線の人気があると知った時にはとても驚きました。日本では三味線への人気は低いように思われましたが、海外ではそうではないのです。まさに一川さんや望月さんの活動は日本の伝統の振興につながっているのだなと感じました。もし私がまたヨーロッパに来た機会には彼らの実際の活動を見てみたいです。

(高等部3年生 女子)

気持ちの良い秋晴れの日曜日の夜、津軽三味線奏者の一川響さんと、演歌歌手の望月あかりさんをお招きしてコンサートを行いました。

まずは、『もっちー』こと、望月あかりさんがステージ上に登場し、坂本冬美の『夜桜お七』、石川さゆりの『津軽海峡冬景色』、望月さんのオリジナル曲『ひとりDEナデシコ』などをうたい、会場を盛り上げます。
生徒たちも歌に合わせてウェーブをしたり、「もっちー」と合いの手を入れて楽しそう。
日本で紅白歌合戦を見ているため、これらの曲を知っている子も多かったようです。

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