毎年恒例の漢字コンクールが、今年度も開催されました。生徒たちはほぼ毎日、漢字の小テストに励んでおり、今回はその成果を試すことができる最初の機会です。テキストから出題される基本的な問題から「ウルトラC」という高難易度のものまで、小学部から高等部、教員までも一丸となって取り組んでいます。
今年は、平成から令和に改元されたことや新天皇の即位が大きな話題となりました。そのため、「日本の元号」、「皇位継承に関するもの」がウルトラCのテーマとして発表されました。生徒たちは毎回、ウルトラCのテーマが発表されてから予想問題を考えます。ネットのニュースや新聞を読んでみたり、教科書や資料から探してみたりと自分たちなりに考え、対策をしていました。
いざ本番となり生徒たちの様子を見てみると、日常生活でよく目にする漢字でも意外と書けないことに気づくようです。インターネットやスマートフォンが普及し、実際に手を使って文字を書く機会が減ってきています。このことを最も課題として感じている生徒が大多数ではないでしょうか。それでも一生懸命に勉強し、高得点をたたき出す生徒が多くいます。自分なりに目標をもって、楽しんで学んでいってほしいと思います。

漢字コンクールは、ただ楽しむための行事ではなく、漢字には一字一字しっかりと意味があることやそれを考えながら書く力、実際に運用できる能力を身につけてほしいという思いがあり行なっている行事です。このような漢字や意味があったのかという新たな発見をすることで、少しでも漢字に興味を持ち、身につけてほしいと思っています。そして、更に表現の幅を広げてほしいと思います。今後の生徒たちの成長が楽しみです。

6月11日、立教大学総長室の酒井翔平さんが来校し、立教大学についてプレゼンテーション形式で説明してくださいました。

お話は、立教大学の歴史に始まり、学部、英語教育、留学、寮についてなど、本校の生徒たちが進学することを想定した内容にアレンジしてくださいました。

また、就職に関することや、この立教英国学院で感じたことなど、サラリーマン出身の酒井さんらしく、実体験をもとに話してくださいました。

生徒たちは、立教大学に関することだけでなく、「大学てなんだろう」「大学生、大人になるってどういうことだろう」という素朴な疑問に対しても考えを深めることができたと思います。

酒井さん、ありがとうございました。

数多くの拍手で始まった僕の海外初のミュージカル。「Singing in the rain〈雨に唄えば〉」というミュージカルでした。

ホーシャムのアートセンターという場所でやっていて、中に入ってみると、映画館みたいで、ポップコーンやアイス、ジュース、お酒などが売っている店もあり、少しビックリしました。ミュージカルが行われる場所では、他の人たちは座っていて、音楽が流れていて、僕は最初は正直、「面白くなさそうだなぁ」と思いました。

少しの間待っていると、演奏と共にいろいろな人が出て来て、劇が始まりました。僕は英語が分からないので、最初の方は楽しくなくて、帰りたいなぁと思っていましたが、気持ちは逆になり、ずっと笑うようになりました。英語が分からないのになぜ笑うようになったかというと、やっている人のダンスやジェスチャーなどが面白かったからです。
ミュージカルの前半は、1時間30分ほどで終わり、下の階にある店に行きました。僕は「チョコレートアイス」が食べたかったので、注文をしたら、なかなか「チョコレート」が通じなくて、「やっぱり英語は難しいなぁ〜」と改めて思いました。
休憩時間が終わると、ミュージカルの後半が始まりました。やはり英語は分からないけれど、ダンスなどで楽しめました。ミュージカルの最後に近ずいてくると、ダンスが多くなり、出演していた人達が全員で出て来て、僕達観客にお礼をしている時に、外国では観客全員が立って、拍手をしていて、僕も真似をして立って拍手をしました。
ミュージカルが終った時は、来る時と正反対の気持ちになっていて、
「また来たいなぁ。」
と思いました。
この日は僕の一生の思い出となりました。

高校2年生の女子生徒が朝食の時に6枚ほどのカードを持ってきて、「みんな、これに書いてね。」と声をかけると、綺麗に分けられた枠の中にそれぞれ英語と日本語の小さな文字でギッシリとメッセージを埋めていきました。嘉悦センターの方々へのThank youカードです。

「夜は、”ミニ・コンサート”を開いて、嘉悦センターの皆さんにお礼をするというのはどうでしょう?」
引率の先生からの突然の提案でしたが、前日にたまたまステージのピアノを借りて練習をしていた男子生徒2人もこの提案を快諾。
「コンサートの後、カードを渡してくれる人、いますかー?」
カードを回していた女子生徒が声をかけると、ささっと数名の手が上がり、これもすぐに決定。
「挨拶は私がやりますね。全部英語でいいですか?」
司会係もすぐに決まりました。
こうして最終日の夜の企画はあっという間に準備万端、嘉悦センターの方々に心から感謝の気持ちを伝えたい、そんな皆の思いが伝わってくる、とても嬉しい朝でした。

午後から出かけたケンブリッジの街ではワトソンとクリックがDNAの二重らせん構造について議論を交わしていたというパブで食事。そしてその後は班毎に街を散策してから夕食に戻り、すぐに「ミニ・コンサート」が始まりました。練習する時間は殆どありませんでしたが、日頃学校で練習している成果を存分に発揮して、二人のピアニストの演奏は嘉悦の皆さんにとても喜んでもらえました。そして演奏後は用意していたThank youカードを一人一人に手渡して大きな拍手で感謝の気持ちを伝えました。
…すると所長のピーターさんからも最後に再びサプライズ!
「コンサートの後にはレセプションが付きものですからね。外に飲み物とスナックを用意してあります。そちらに移動してゆっくりご歓談ください!」
感謝してもしきれない程の気遣いに生徒たちはまたしても感動… そしてさらに…
「今日は欧州CL決勝が8時からありますが、男子諸君は大画面で観戦したいかな?」
ピーターさんのこの嬉しい提案には男子生徒たちも皆大喜び!
最後の夜は大きなホールで大歓声をあげながらライブのサッカー試合を観戦することができました。

こうして第1回目のケンブリッジ研修は1週間とは思えないほどの充実ぶりで大成功のうちに幕を閉じました。
初めての試みに前向きに取り組んだ生徒たちと、嘉悦センターの方々をはじめ生徒たちを暖かく応援し協力してくださった方々の気持ちが通じて、このようなとても素晴らしい研修になったのだと思います。

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この日は最後のレッスン。ギリシャ語やラテン語の紹介から始まり、午後に訪れる「Museum of Classical Archaiology」の準備、そして最後は1月から12月まで、イギリス各地のお祭りやイベントなどを、映像と興味深いお話を交えて解説して頂きました。
自分の名前をギリシャ語で書いたり、普段使われている英語が実はラテン語やギリシャ語から来ていることを知ったり、ギリシャで始まったオリンピックの様子を事細かに説明してくれたり… 英国紳士然とした大柄で優しそうな先生はユーモアたっぷりに午前の時間をフルに使って最後のレッスンを締めくくってくれました。

午後はその先生が話してくださった古代の彫刻を実際に見に行きました。この「Museum of Classical Archaiology」はこじんまりとしたワンフロアの博物館なのですが、高い天井はグラスルーフでたくさんの光を取り込み、その下に広がる空間には所狭しと古代の大小様々な彫刻が並んでいました。ポイントは、その全てが「レプリカ」であること。素人の私たちには、彫刻の細部にわたるヒビや欠けた跡までとてもリアルに見えるのですが、その全てが「本物」ではないわけです。でも逆に考えれば、これだけ有名で素晴らしい彫刻が、世界各地からこの空間に全て集められている事自体が、とても感動的な体験でした。
一体一体の彫刻が、すぐ近くで何かを語りかけてくれるような不思議な感覚は、ここ以外では味わえないのかも知れません。取り憑かれたように?いきなり紙を広げて彫刻のデッサンを始める生徒、古代衣装が用意されたコーナーから選んだ可愛い服を着て楽しそうに写真を取り合う生徒、高い天井まで届くような大きな大きな美体を見上げながらその筋肉美に感動する生徒。。。それぞれの感動の仕方で、このこじんまりとした空間でとても不思議な時間を過ごすことが出来ました。

午後6時、嘉悦センターの食堂に集合。本日のメニューは手作りハンバーグ。生徒たちはここ嘉悦センターでの食事が大のお気に入り。エレベーターを降りるとすぐにいい匂いがして来て、今日のご馳走はなんだろう?! いつも楽しみにしてニコニコ顔で集まって来ます。そして期待を裏切らないご馳走。毎日の研修が気持ちよくスムースに進んでいる大きな要因の一つが実はここにあるのかも知れません。嘉悦のキッチンの皆さん、本当にどうもありがとうございます。

この日の夕食後は、ケンブリッジ大学を卒業して、現在ケンブリッジのコンサルティング会社で働いている日本人女性の方がセンターを訪れて大学生活や仕事のことなどについて生徒達にお話をしてくれました。実は立教で働いている先生のお子さんだったので、身近な方の実体験を聞くことができてとても刺激になったかも知れません。お話が終わってからも何人かの生徒たちが直接質問をしに集まって歓談をしていました。

ケンブリッジの地で、語学の研修だけでなく、イギリスの文化や歴史に触れ、様々な方々から刺激的な話をたくさん聞いた1週間はあっという間に終わりそうです。明日は最後の一日。お昼はDNAの二重らせん構造を発見したワトソンとクリックが議論を重ねていたというパブ、「The Eagle」で食事をし、その後はJesus Greenの広場で開かれている音楽フェスティバルを見学予定です。最後まで充実した1週間になりそうです。

11年ぶりの訪問になります。来られるのもこれが最後かもしれません。

(池谷さん)

私も11年ぶりです。いつもと変わらず生徒さんも、先生、職員の方々、皆様暖かい雰囲気で、立教の良さを感じました。私も今回の訪問が最後と思いますが、皆様のご健康とご活躍を日本よりお祈りしています。ありがとうございました。

(奥様)

1期生である父からずっと立教英国学院のお話を聞いており、いつか家族で訪れたいと思っていました! 数年前に大病を患いましたが、無事に完治し、そのタイミングで来ることが出来てとても嬉しいです!! 素敵なところでとても感動しました。奥野先生、ご案内してくださってありがとうございました!!!

高等部1年生の初めてのロンドン外出は、マダム・タッソーを訪れました。

マダム・タッソーは観光地としても有名ですが、とても歴史ある蝋人形館で、フランス人蝋人形作家のマリー・タッソーさんが自分の作品を常時展示できる館をロンドンに設立したことが由来になっています。
ハリウッドスターやスポーツ選手、ミュージシャンと、生徒達が親しむ有名人ばかりでなく、ロイヤルファミリーや世界の中心的な政治家、イギリスの歴史上の偉人などの作品もあります。また、”Spirit of London”という、タクシー型の乗り物に乗ってロンドンの歴史を垣間見るアトラクションもありました。生徒達は、ワークシートにそって、楽しみながらイギリスやロンドンに対する知識を深めることができました。

また、もう1つのイベントは「ロンドンウォーク」。国会議事堂からレスタースクエアにかけて、約40分くらいかけて皆で歩きました。首相官邸やトラファルガー広場といった名所を観ることもひとつの目的ですが、もうひとつの目的は、これから何度も訪れることになるロンドンなので、自分たちだけでも迷うことのないように、という勉強です。
その甲斐があったかどうかはわかりませんが、その後の自由行動の後の集合場所には、みな時間通りに到着することができました。

生徒達は、マダム・タッソーも含め、観光名所で写真を撮ったり、自由時間にお買い物をしたり、皆で食事をとったりしながら、ロンドン外出を満喫したようでした。以前からイギリスにいる生徒たちが、新入生にロンドンの案内をしたり、英会話の手伝いをしていたのも良い光景でした。
クラスの仲も深まったので、これからの寮生活や勉強を一緒に頑張っていってほしいと思います。

ケンブリッジ研修も中盤を迎え、授業も本格的になってきました。5日目は、午後の美術館見学のためのレッスンを午前中にしっかりと行い、次の日のプレゼンテーションで発表するテーマが更に一つ付け加わりました。2つのチームに分かれて美術館を巡った後はセンターに戻って翌日のプレゼンテーションの準備。チームリーダーが上手くまとめて効率よく分担して作業にあたっていたようです。

やること盛り沢山の毎日で、この日は自習室が閉まる時間ギリギリまで熱心に準備に取り組んでいた生徒たちですが、実はその夜には大きなイベントがもう一つーーー「フォーマル・ディナー」がありました。ケンブリッジ大学の各カレッジでは定期的にフォーマルのディナーがあります。そのカレッジに属する人から誘われた人たちだけが参加出来るスペシャル・ディナーです。この日はマリー・エドワードカレッジのフォーマル・ディナーに本校の生徒達が招待されました。しかも今回は、普段はフェローと呼ばれる特別な方々が使う部屋でのディナー。ナイフとフォークを格好良く使える立教生はいつも通りに粛々と食事をしていましたが、背筋も更にしっかりと伸び、美食を堪能しながら、社交をすることが出来ました。

そして翌日はいよいよプレゼンテーション当日でした。2つのチームが2つのテーマについて順番で発表します。審査員は嘉悦センターの所長さんとそのご家族、レッスン担当の先生、そして学校から引率で参加している2人の先生の計6人。先ずは火曜日に訪れた Polar Museumで調べたことを発表、続いて昨日行ったFitzwilliam Museumで調べた古代ギリシャ・ローマをテーマにした発表でした。それぞれ約15分のプレゼンテーションは、切り口も資料も色々工夫してあり、短い時間の中でよくここまで準備が出来たものだと感心するばかり。。。とは言え、最初の発表は不慣れなこともあってか、少々声が小さかったり、原稿が棒読み気味であったり。。。すかさず、審査員の先生方からは、お褒めの言葉と共に様々なアドバイスも頂きました。もう少し声が大きいといいですね、顔をあげて聞いている人の方を見ましょう、「原稿を読む」のではなく伝える気持ちを大切に! … etc。彼ら彼女らの凄いのは、それを2つ目の発表ですぐに活かせたこと。原稿を暗記することはすぐには出来ませんでしたが、なんとか顔をあげるように努力をし、さっきよりずっと大きな声で話し、ちょっとしたミニ・ドラマ風の会話を入れたり、I think …とコメントをしたり。。。それだけでも見違えるようになったプレゼンテーションでした。きっとこれが彼ら彼女らの次なるプレゼンテーションへの自信に繋がるのだと思います。

午後は日本文化を学ぶセッションがありました。ここ嘉悦センターは日本文化発信の拠点でもあるようで、研修に参加している生徒達のために生け花・三味線・茶道の体験セッションを用意してくれました。3つのグループに分かれてそれぞれ2時間ほどの活動をしました。基本の花型=真副体(しん・そえ・たい)から丁寧に教えてくださった「生け花」セッションでは、最後には思い思いの自由体の作品を作ってホールに並べ、日本風の箱庭までついた立派な茶室でお茶を点てるところまで体験できた茶道セッションでは時間が経つのも忘れてお茶の先生方と歓談をし、そしてヨーロッパで活躍する津軽三味線の名手、一川響さんから直々に三味線の手ほどきを受けた生徒達はその日の夜のミニ・コンサートで一川さんと一緒に演奏できるほどまでに練習に励みました。イギリスの地で改めて日本文化に触れその良さを知ることは、イギリスの方々とのこれからの交流にきっと大いに役立つことと思います。

北海道出身の嘉悦センターのコックさんが腕によりを掛けて料理してくださった夕食、”北海道名物” 鮭のちゃんちゃん焼きを堪能した後は、センター内のホールで一川響さんの津軽三味線ミニ・コンサートがありました。一川さんはヨーロッパでただ一人のプロの津軽三味線奏者です。日本の伝統的楽器の素晴らしさをヨーロッパの人々に伝えるその音色にはどこかヨーロッパの響きが添えられているような、そんな新鮮な感動も味わえたコンサートでした。

1週間のハーフタームがいつの間にかこんなに充実した毎日になっていることに改めて気付いた2日間でした。

ケンブリッジ研修、本日は4日目です。

いよいよ本格的に英語のレッスンの開始です。
「木曜日にプレゼンテーションをすること」を最終目標に、午前中はレクチャーとグループワーク、午後はプレゼンテーションの題材集めのために博物館を見て回ります。
この日の午前中は、前半はイギリスの文学についての講義、後半は午後に訪れるScott Polar Museumについての講義とグループワークでした。
ケンブリッジには、Scott Polar Research(スコット極地研究所)という北極・南極に関する研究所があり、研究所の隣は、探索に関するものを展示した博物館となっています。
南極探索をしたイギリス海軍の軍人、ロバート・スコットの名にちなんでいます。

北極・南極は生物や生活文化の研究対象というだけでなく、最近は地球温暖化を中心とする気候変動の影響を受けており、その調査対象でもあります。
生徒たちは、2つのグループに分かれた上で、さらに各生徒でテーマを分割し、博物館では自分のテーマを中心に、関連する展示を見て回りました。

帰ってきて夕食を食べてからは、グループリーダーの指示に従い、9時半頃までプレゼンテーション資料の作成に取り組みました。
先生の指示がなくても、英語が堪能な生徒を中心に自分たちで積極的に話し合い、進めていたのが印象的でした。

ケンブリッジ研修、本日は3日目です。

午前中は授業です。内容は”Welcome to Cambridge”。 ケンブリッジ大学の歴史や功績に関するレクチャーを
日本語で受けました。
13世紀から始まったケンブリッジ大学は、世界に誇れるエピソードが盛りだくさんです。
講師の方の「ぜひケンブリッジ大学に行きたい、と思ってくれるように」との言葉通り、
生徒たちはケンブリッジ大学への進学意欲が湧いたようで、
どうやったら行けるか、と真剣に考えていました。

午後はパンティングです。あいにくの通り雨にあいましたが、それでも楽しくケンブリッジの街並みを皆で見て回りました。
船を漕ぐおじさんが、「これだけは忘れるな。ケンブリッジはオックスフォードより素晴らしい」と言ったことが、
立教英国学院で英会話を教える、オックスフォード出身のHopwoodさんの口癖の「オックスフォードはケンブリッジより素晴らしい」と
全く正反対だったので、皆で顔を見合わせて笑いました。

夕食後は時間があったので、近くのフィールドまで行って皆で運動しました。
ケンブリッジを満喫しながら、いよいよ明日から本格的に英語の授業が始まります。

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