私はオープンデイとはクラスが一つに団結し、何かを作り上げ、それらをお客さんや家族に見せるための行事だと昨年まで思っていた。しかし、今回初めてクラス企画のない学年になり、父母の会の方のお手伝いをするという立場になったとき、新しい視点からオープンデイを見ることができた。

オープンデイは生徒だけのものではない、ということがまず一つ目に気がついたことだ。昨年までももちろん、大人の協力あってのオープンデイということはわかっていたが、今回、より、準備をする後輩の姿を見たり大人と関わる機会が多かったりしたこともあって、それをより実感することができた。安全確認をしてくださる先生方、ゴミの回収をしてくださる清掃員の方、高校3年生が手伝いをさせてもらったそれぞれの仕事も、大半は父母の会の方が先に準備をしてくださっていた。そしてなにより、オープンデイに来てくださる地域の方がいるからこそ、私たちがオープンデイをする意味があるのだと気づいた。
そしてクラス企画の意義にも気づいた。後輩たちはみんなより良いものを作ろうとし、時にはクラス内で意見が割れてしまうということも経験していた。日本の学校と異なり、この学校のクラス企画は一人一人の役割がしっかり割り振られているので、しっかり作業する人とそうでない人の差がはっきりしてしまい、揉め事が起きやすい。だがそれでも何とか作り上げたクラスの展示はどれも美しく、当日になっても揉めている人たちはどこにもいない。生徒全員が良いものを作ろうとするので揉め事もあるが、その分オープンデイは完成度が高くなるのだとわかった。
これが最終学年の私が気づいた新しい視点でのオープンデイだ。

オープンデイというのは、英国にいる現地の人たちに日本とはどういうところなのか、日本人というのはどんな人たちなのか、という事を伝えるための行事である。多くの学年が、日本の観光地や文化についての展示を行なっていた。それでは、私たち高校3年生はどうやってオープンデイに関わればいいのか。クラス企画もできない私たちはどうしたらいいのか。私の中でずっと疑問に思っていた。

補習も終わり、短いオープンデイ期間に入った。私の担当はラッフルで、教室移動後からすぐに会場設営に取り掛かった。お客さんが来るように教室を華やかに彩ったり、ポスターを作ったりしていると、時間はあっという間に経ち、当日を迎えた。
ラッフルの営業時間となってから少しして、だんだんと最も良い賞であるA賞が出始めた。その中のひとつ、スピーカーを最初に当てたのは英国の方だった。大きな鐘が鳴り、賞品をもらうと、彼女は喜んでいた。この時、自分たち高3の役割を知った。
私たちは、日本の文化や日本人の特色を伝えるという方法ではなく、英国の方と、嬉しい、美味しい、楽しいといった感情を共にするという方法で英国の方に近づこうとしていたのだ。アプローチは違っていても、英国の方とオープンデイという機会を通して関わっていた。これに気づけた私は、残念ながら当たらなかった英国の人たちと一緒に残念な気持ちを共有したり、一緒に楽しんだりすることができた。昨年とはまた違う、充実した1日を過ごすことができてよかったと思う。IMG_1785

私たち小学6年生は、3人という少ない人数でオープンデイの準備を頑張りました。先輩方みたいに大きな模型を作りたいと思ったり、先輩だったらもっと上手に文章をまとめることができるのにと思ったりしたことがありましたが、最後にはみんなが納得いくテーマになったので良かったです。

オープンデイ準備期間最後の日、小学生の展示はもう、ほぼ完成していたので、次の日のオープンデイがとても待ち遠しかったです。オープンデイ当日、私は少し緊張していました。なぜなら英国の方に質問されて英語が分からなかったらどうしよう、とか、英国にいるお友達の言っている英語が分からなかったらどうしよう、と思っていたからです。でも、オープンデイ当日、英国の方がとても分かりやすい英語で話しかけてくれました。しかも、お友達との会話もたまに分からない英語があったけど、なんとなくわかって会話ができたので良かったです。また今度会うときにはもう少し英語が話せるようになっていてもっと会話ができるようになっているように、これからももっと英語を頑張ろうと思います。
今回のオープンデイは、とても楽しく過ごすことができました。来年は、もっと大きな模型や、読みやすい文章を作りたいです。DSC02238

今日は10月22日、1週間の準備期間に作ったものを壊して片付ける日です。

オープンデイで私たち小6は、犬をテーマに「ようこそ私たちの日本犬の町へ」を展示しました。そこで犬の模型を壊して片付けなければならないのでした。
私は1日のために作った犬を壊せませんでした。なぜなら1日、というほんの少しの時間だけのために生まれてきた犬をすぐ殺すようなものだからです。自分で頑張って作った犬だから自分では壊せなかったのです。それに作っている間に起きたハプニングや色々な思い出がよみがえってきます。作っている間のことを思います。
「オープンデイ、色んなことがあったな。」
私は教室を元に戻している間、そんなことを考えていたのでした。
1日前に戻りますが、オープンデイ当日でも色んなことがありました。妹を連れてラッフルに行ったり、バザーに行ったり、食事を食べたり、2人で一緒にいるのが久しぶりのような気がしました。
当日にお客さんが喜んでくれたのも私が壊せなかった1つの理由なのだと私は思います。
でも私はこのまま壊す事に目をつぶっているままだとダメだと思い、私も一緒に壊しました。
でも私は嬉しいです。別の言い方でいうと壊したくなくなるくらい良い思い出ができたということだからです。

2学期、イギリスの学校なら学期の中間地点にある休暇「ハーフターム」。しかし、立教英国学院では、その本来あるはずの1週間ほどの休暇を1つのことに充てる。この特別な学期、そう、2学期には1年の中でも一番大きなイベントである『オープンデイ』があるのである。

今振り返ってみると長かったようで、様々な楽しい思い出や悔しかった感情、そこでしかできない経験などがぎゅっと詰まっていて、あっという間に過ぎていったまるで嵐のような期間だった。
入学したばかりであって、まだ右も左もわからずに突入した去年のオープンデイと比べても、慣れや、昨年に比べた時のクラスメートの仲間意識や団結力もあり、より充実して楽しく、濃く、満足のいくものに仕上げることができたと思っている。
僕たちのクラス、高2ー2組が隣のクラスに比べて揉め事が多かったのも事実である。僕も今年、昨年に引き続き看板を任され重要な立場であった。しかし、オープンデイのパンフレットの表紙という大きな任務も任され、両方とも少しおろそかにしてしまいそうになり、揉め事になってしまった節もあった。しかしそこから皆で一丸となって力を合わせ、クラス企画を完成させることができた。
結果は総合2位。しかし、悔いは無い。この高2−2組で作りあげたオープンデイに、僕たちの力で掴んだ総合2位に僕は誇りを持っている。本当に良き思い出になったと思っている。

今回の作文では、展示本部として、今年だけでなく昨年の経験も書いていきたいと思います。

今学期の初め、僕は本当に展示本部として昨年の先輩たちのように後輩を教えたり、引っ張っていったりすることができるのかとても不安でしたが、後輩の2人の不安そうな顔や、頼りない様子を見ると、僕はこれではいけないと感じ、できるだけ昨年の先輩に近づけるようにと仕事を教えていました。先輩2人も僕たちに教える時は前の先輩方をお手本にしていたのかと思うと、この学校の古くからの伝統を伝える1人になれたのだと思い、何か誇らしい気持ちになりました。
展示本部の仕事は、教室移動も指示を出しているだけで、楽そうに見えると言われることもあるのですが、実はそんなことは全くなく、むしろ肉体労働の方が多いくらいです。教室移動も全員が椅子や机、ダイニングテーブルなどを運び終わった後、椅子や机が足りないクラスが必ず出てくるので、展示本部が調整するのですが、椅子を遠く離れた教室へと5、6脚運ぶことも1回や2回ではありません。
僕はもう展示本部の仕事をする事はないでしょうが、僕が先輩から教わり、後輩に教えたことを、来年同じように後輩がその後輩へと教えていってくれればと思います。

晴天に恵まれた10月21日(日)、2018年度オープンデイ(文化祭)を行いました。

イギリスでは、オープンデイは「学校開放日」を表します。日頃の学習の状況を見てもらったり、受験生に学校を体験してもらうイベントです。
ですが、本校のオープンデイがもつ意味合いは異なります。クラスごとに企画した展示や、クラシックコンサート、模擬店、チャリティ、様々なフリープロジェクトの発表を通じて、地元の方々との交流を図る、大切な行事です。また、父母の会の皆様と一緒に運営するという点でも、全寮制の本校としては貴重な機会となる行事でもあります。近年は日本からお越しになる家族の方も増えているので、家族との交流という意味合いはより強くなっています。

クラス展示では、各クラスが工夫を凝らした、模造紙に書かれた解説、模型、背景で訪れた人々を魅了しました。巨大な恐竜や雷門の模型、細部までこだわった人工衛星「はやぶさ」の模型のように、高度な技術を披露した上級生のみならず、天井から屋根を吊り下げた両国国技館の模型や、大きく可愛らしい犬の模型など、低学年においても想像力と技能を感じさせるダイナミックな模型が見られたのがとても印象的でした。
中学3年生は模造紙に工夫を凝らし、巨大な新聞記事風の模造紙を披露してくれました。高校1年生は背景とライトを組み合わせ、見事に深海を表現してくれました。
それぞれが選んだテーマも、世界の抱える課題について考えさせられるような深いものから、まるで一つのアトラクションを楽しんでるかのような愉快なもの、日本の漫画文化、ゲーム文化、相撲の紹介など、 バリエーションに富んでいて、お越しいただいた皆様を全く退屈させない楽しいものでした。

フリープロジェクトでは、茶道企画と剣道企画が日本の伝統文化の紹介を、マインクラフト企画が訪問者が触って遊べるようなエンターテインメントを、フラワーアレンジメントとチャリティ企画が質の高い小物の作成をしてくれました。パフォーマンス企画と演劇企画は、何ヶ月も練習してきた成果を舞台で表現し、観客を魅了していました。

高校3年生は模擬店での販売が役割です。お祭りには模擬店が欠かせないものです。父母の会の皆様と連携して、食べ物やバザー、古本などを提供してくれました。

当日は、校内の様々なところで、お年寄りの方を案内したり、英語でクラス企画を紹介したり、家族の皆様と交流している児童生徒たちの様子が見えました。本校のもつオープンデイの意味、「学校外の多くの人々と交流する」ことがなされていると感じました。

あっという間の1日が終わりました。後夜祭は2日間にまたがって行われます。児童生徒たちにはさらに楽しい時間を過ごし、再び学校は普段の生活に戻っていきます。この行事を通じて、皆と学校全体がまた一つ、大きく成長したことを報告します。DSC02234

10月4日木曜日に、オックスフォードに行きました。
まず、セントメリーザバージン教会の塔に登りました。急な螺旋階段や狭い通路があり、登るのが大変でしたが、塔の上から見た景色はとてもきれいで、オックスフォードの大学のカレッジ全体が見渡せるようで楽しかったです。
塔を登った後は、お昼ご飯を食べました。カバードマーケットという商店街にあるカフェで自家製パスタを食べました。人がたくさん行きかう姿を見ながら、カウンター席でおしゃれなパスタを食べていると、なんだか自分が大人になったような気分になりました。
女の子という生き物はかわいいものがあると、ついつい目がそちらを向いてしまいますよね。私達は、アリスショップという、不思議の国のアリスのお土産屋に行きました。実在したアリスのモデルや、作者のルイス・キャロルについての話を聞くこともできました。店がたくさん並ぶ道の目立たないところにあるその店は、小さく、アンティークな感じの店内でした。日本で待つ、家族や友達へのお土産をたくさん買いました。
次に、クライストチャーチカレッジに行きました。ここは、ハリーポッターの撮影をした食堂があるところです。今も、学生や教授たちが食事に使っていてその実際の雰囲気を体感できてうれしかったです。その食堂にまつわる豆知識なども教えてもらえたので、とてもうれしかったです。
また、ボドリアンライブラリーにも行きました。ここもハリーポッターの撮影に使われたところで、たくさんの本があり、その一つ一つが長い歴史を感じさせてくれました。まだ私はハリーポッターシリーズを見たことがないので、ぜひ見てみたいです。
最後に、オックスフォード大学の自然史博物館に行きました。恐竜の化石やさわれるクマやキツネの剥製などもあり、とても楽しかったです。
オックスフォード大学の古く歴史のある建物や、はちみつ色の店が並ぶ商店街など、イギリスの文化に触れることができて、とても貴重な体験をすることができました。すごく楽しいアウティングでした。Screen Shot 2018-10-30 at 18.59.56

10月12日(金)、ロンドンにある国会議事堂を訪れました。
イギリスで勉強した高校生として、またこれから選挙権をもつ大人になる者として、
ぜひ一度は観たい、また観せたいところが国会議事堂です。
国の重要な施設のため、当然警備は厳重です。また、誰でも簡単に入れるわけではなく、紹介状つきで、何ヶ月も前に事前に予約する必要があります。
本校は長い間Horsham Councilとの繋がりが深く、とても大切にしています。今回の訪問にあたっても紹介状を用意していただくご協力を得ることができました。
国会議事堂に到着したのは11時ごろ。記念撮影の後に、クラスごとに分かれてツアー形式で見学しました。所要時間は1時間程度。ガイドの方は、初の女性首相サッチャーの秘書を長い間務めたこともあるという、国会つきの秘書さんでした。内容は当然観光とは異なり、イギリスの誇りと伝統を感じる、示唆に富んだものでした。
生徒たちもとても一所懸命聴いていました。興味をもってついていくには、英語だけでなく、政治に関する様々な専門用語や、民主主義とは何か、議会とは何か、正義とは何かという、とても高度な知識と考えが必要となる内容です。ですが、皆にしっかり説明が入っていると感じました。きっと高校1年生の頃の彼らであれば、話についていけず、途中で飽きて諦めてしまっていただろうな、と思い、3年間での成長を感じました。
ツアーでは、有名なソードラインのある庶民院、豪華絢爛な貴族院、女王の待機室などを見て回りました。庶民院の議長がSpeakerと言われる所以や、かつてチャールズ1世が庶民院に立ち入って王政反対派を逮捕しようとしたことを議長が拒み、以降国王が庶民院に立ち入ることはなくなったというエピソードを知り、各部屋に並ぶ偉人たちの肖像画や銅像を観ると、イギリスがいかに議会政治制度と民主主義を大切に守ってきたか、ということがわかります。
学校として日本の国会を観に行くことはできないですが、議会制民主主義の本場の国会を見学したことで、彼らがこれから、民主主義と参政権を大切に守る大人になってくれるだろうと感じるものとなりました。
これで高校3年生の外出は最後です。本校での学びが、いつまでも彼らの糧となり続けることを祈っています。

2学期のアウティングは高等部3年生にとって最後のアウティングであり、特別なものです。

午前中はKew Gardenを訪れました。Kew Gardenは王立の歴史ある植物園で、ロンドン郊外にありながら広い敷地をもち、4万種類以上の植物が育つ世界最大の植物園で、2003年に世界遺産に登録されています。皆Instagramが好きな高校生らしく、記念写真を撮り続けていましたが、それだけではなく、熱帯植物用のガラス張りの温室を見学したり、日本の古民家をそのままもってきたという竹林スペースに行ったり、「自分のドミトリーに置くんだ」と言って、ハエなどを獲る食虫植物を買う生徒がいたりと、有意義な時間を過ごしました。

午後は恒例のロンドン・アイへの乗車です。クラスごとにひとつのボックスに入り、20分かけてロンドンの街並みを眺めます。何度も訪れたテムズ川も、ナショナルギャラリーも見えますが、皆でくるのはこれで最後と思うと感慨深いものがあります。
皆で記念撮影をして思い出を作りました。

グループ行動と夕食の後は、こちらも高校3年生は恒例のミュージカル「オペラ座の怪人」の鑑賞です。演技も演出もイギリスのミュージカルで最高峰ですが、ストーリーが非常に難しく大人向けです。その学年により、「とても面白かった」と帰りのバスまで談義が続く場合と、「全然分からなかった」となる場合があり、今年の3年生はどうかな、と気にしていましたが、この学年は前者だったようです。劇の途中に入るブレイク時間には、「あれはこんな意味だね」と語り合う様子が見られ、「シャンデリアの演出がすごい」「曲目がいちいちすごい」と、細部まで真剣に観てくれた様子でした。仲間と買い物や遊びに行くのも楽しいですが、やはりアウティングではイギリスの社会に触れ、さまざまなことを学び取ってほしいと思っています。そういう意味でロンドン最後のアウティングを楽しんでくれたこと、またそういった楽しみ方ができるようになったことを嬉しく思いました。

学校に帰ってきた時には夜の12時を回っていましたが、歌うことが好きな何名かの生徒たちが「オペラ座の怪人」の曲目を歌いながら、楽しそうに寮に帰っていきました。

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