ハーフターム が始まった5月25日(土)の午後、高校1年生、高校2年生の生徒、22名と一緒にケンブリッジにやってきました。
このケンブリッジ研修は、今年度より始まった新たな取り組みで、ハーフタームや学期末の補講期間を利用し、年度中複数回行われる予定で、今回はその第1回目にあたります。
Bank holiday weekend のため、渋滞に巻き込まれて到着までに3時間かかりましたが、無事に到着しました。初めて訪れた研修施設はとても綺麗で、美味しい夕食もいただき、生徒たちはとてもハイテンションでした。この日は施設の使い方などのオリエンテーションのみで終了し、翌日に備えて施設内でゆっくり過ごしました。
明日は生徒達の楽しみのひとつ、フリータイム。ケンブリッジの街を散策し、King’s Collegeの礼拝に参加してきます!

(写真はオリエンテーションと嘉悦センターでの夕食、宿泊している部屋の様子です。)

朝晩の冷え込みがあるものの日中は温かさを感じてきました。しかし、そう思っていると急に雨が。天気の変化が激しいイギリスの気候に児童生徒たちも慣れた頃ではないでしょうか。日本のニュースが見られるテレビを見ながら「サンダルと半袖の人がいる!」と驚く生徒がいる5月です。

球技大会から2週間後、Japanese Eveningが行われました。立教では10年以上行われている恒例行事です。Japanese Eveningとは、地元の学校の児童生徒や近隣の方々を学校に招待して、お手玉やけん玉・ヨーヨーなどの昔遊び、折り紙やあやとり・箸の使い方、そろばんや盆踊りなど日本文化を様々な形で紹介するイベントです。学校では1週間以上前から、練習・準備を始めます。生徒たちの中には、学期が始まる前に、日本で材料・道具を調達してこの行事に臨む者もいます。

お客様は事前に把握しているだけで80人程いましたが、イベントが始まると100人近いお客様が来ていました。学校近くに住んでいる方だけではなく、日頃お世話になっているEC(English Communication)の先生やそのご家族、ホームステイや短期留学で知り合ったお友達も来ており、プログラムに参加した生徒には驚きと嬉しさが感じられました。

オープニングでは地域交流委員会が『Japanese people with nature』『Waka from Manyoshu』『As the flowers are in the field』『Wabi Sabi』の4つをテーマに日本の文化・歴史を流暢な英語で紹介しました。桜・花見・和菓子・生け花など、私たちの生活に当たり前に存在しているために深く考えたことがないことがらの説明にお客様だけではなく児童生徒たちも真剣に発表を聞いていました。普段仲良くしてくれている先輩の英語を聞いて何か感じる部分もあったのかもしれません。

その後は各企画に分かれて体験やデモンストレーションが行われました。その一部をご紹介します。

『剣道企画』と、今年初めての『弓道企画』では、実際に道着を着て作法や形の実演・稽古の様子が道場で行われました。こちらの説明ももちろん英語です。剣道は、かけ声や切り返しの迫力に驚き、後ろに身を引いてしまうお客様もいました。弓道は、美しい射術の様子にカメラのシャッターを切る音が響き、息をすることを忘れてしまうような凛とした空間でした。

『茶道企画』は茶室のある教室で行われましたが、教室の外までお客様が溢れ、超満員となっていました。茶道部の生徒が亭主、放課後も使って連日練習をした新入生がお客さんとなり、茶席での一連の流れを実演しました。デモンストレーションが終了した後も質問があるお客様と会話をしている生徒もいました。

『日本語企画』ではお客様の名前を聞き、その当て字を考え、半紙に墨と筆を用いてその漢字を書き、意味を紹介したり、お客様の要望の言葉を漢字で書いたりしていました。児童生徒たちは電子辞書を片手に「どうやって言えばいいんだろう…?」と悩みながら、なんとかして伝えようと一生懸命努力していました。伝わった時のホッとした様子と達成感はとても印象的でした。

こうしてあっという間に2時間のイベントが終了しました。お客様とたくさん話せたという子もいれば、全く話せなかったという子もいました。児童生徒たちは今回のJapanese Eveningで感じた様々な思いを糧に明日からの勉学や部活動に勤しんでいくことでしょう。日本ではなかなか経験できない生きた英語を学べるこの機会を大切に…。もうまもなくするとイギリス各地に赴くアウティングがあります。自分が学んでいる英語を使ってたくさんの人とコミュニケーションをとってほしいものです。英国にいることを十分に生かし、異文化を理解するだけでなく、自国の文化も発信できる国際人に成長してくれることを願っています。

本校では「習った英語を近くの町で実際に使ってみる!」ことを目的に、中学部1、2年の英語の授業で定期的にフィールドワークに出かけます。今年度も第1回は入学2週間後にすぐ近くの村で30分程度、そして昨日第2回はもう少し大きな町で1時間程度のアクティビティーをしてきました。生徒達の感想をご紹介します。

*   *   *

今日はホーシャムに行きました。ホーシャムは町がきれいで広場などがあって、日本とはまた違う景色が見れていいなと思いました。英語で質問をして、”Good English!” と言われた時は、とても嬉しかったです。
(中学部1年生 男子)

今日はフィールドワークでホーシャムに行きました。自分から積極的に話しかけるということの大切さや難しさを学ぶことが出来ました。次のフィールドワークではもっと積極的に話しかけられるようにしたいです。
(中学部1年生 男子)

ホーシャムから帰る時に空にたくさんの飛行機雲がありました。たくさんの人が行き帰りしている空なんだなぁと思いました。
(中学部1年生 男子)

今日のフィールドワークで英国人のおじさんに話しかけられました。何を言っていたのかはよく分からなかったけど、私達が何をしているのか、と聞かれました。よくわからなかったので “I don’t know.” と答えておきました。あと、私達を中国人だと思って、「お店の名前をコピーしているの?」と言われました。日本人だということや、”I’m from Rikkyo School in Rudgwick!”と言ったけど、伝わったかどうかはよく分からないです。
(中学部1年生 女子)

今日は5,6時間目に中1と中2でホーシャムに行きました。店員さんに短い文章で聞くことが出来たので、もっと長い文章でも聞いてみたいです。

ぼくの初めての球技大会が4月27日にありました。それはとても特別なものでした。ぼくはまだ先輩の友達が多くいなかったのでとても不安でした。けれど先輩はみんな優しく声をかけてくれました。ペアになった先輩も全く話したことがなかったのに、優しく声をかけてくれました。下から上の学年、みんな仲が良いのは全寮制のこの学校ならではの特徴だと思います。ぼく達が困っていると優しく先輩は声をかけてくれました。先輩がみんな優しいから楽しんで球技大会の練習もでき、本番を迎えることができました。

サッカーでぼくと一番学年が近い人が中学3年生で、他はみんな高校生だったので、学年の差もあり、練習についていくことがきつくて辞めたいと思ってしまう時が何度もありました。けれど、ぼくを救ってくれた人はやはり先輩方でした。先輩は優しく「頑張れ!」と声をかけてくれたので、辛い練習を乗り切ることができました。あの先輩方がいなければ、ぼくはくじけていたかもしれません。そして無事に本番を迎えることができました。朱色チーム全員で円陣を組んだときはとても良い気分でした。朱色の全員が一つになったと思います。
サッカーでも、朱色全体でも勝てたのでとても嬉しかったです。サッカーも大差で勝てたので、毎日休まず練習を頑張っていて本当に良かったと思いました。それに自分のチームだけでなく、相手のチームも応援することができて、先輩方は本当に良い人達だと思いました。
ぼくも先輩方を見習い、困っている人がいたら助けてあげて、下の学年にも優しくできるような人になりたいと思いました。

今、球技大会。ソフトボール2試合目。我らのチームを勝たせるために「4点差」をつけて相手チームに勝たないといけない。だが、今は、2回裏のノーカウント、0対6と我がチームは負けていて劣勢である。先輩ピッチャーはなかなかストライクが入らなくて、リーダーが「ピッチャー交代!」と言って、キャッチャーである私を指名したのである。その瞬間背筋に寒気が走った。先輩リーダーは私がピッチャーに交代した時に、

「深呼吸だぞ、緊張するな。」
と声をかけてくれて、3回目裏がまた始まった。8打席の人を前に私はボールを投げた。ボールはバットに素早くあたり、ものすごい速さで上にあがっていった。とっさにフライを捕る練習をしていたのが脳裏に浮かんだ。その練習通りに動いてみたら見事キャッチできた。そこで、怖いリーダーがノックの練習やフライの練習をしていて、
「一つ一つの練習は試合では1パーセントしか使わない。けど、その1パーセントで試合は大きく変わるから練習も頑張ってくれ。」
と言っていたのを思い出して、本当に意味があったんだな、と思い返した。そしてファーストベースにボールを投げたら見事2アウトをとることができた。
その後は自信はついたものの、2アウトから「8点」も取られてしまった。ぼくは「8点」は自分がそこで気を抜いたからだと思いプレッシャーで押し潰されそうだった。けれどミントチームのみんなが「励まし」の言葉をかけてくれて嬉しかった。
結局は負けてしまったが、私はこの試合で、人の優しい心を見つけた。怖い先輩リーダーも愛情を持った練習の怖さだと思った。

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「プレイ」から始まる一言がぼくには響いて感じる。なぜならぼくは初心者として入ってきたのにサードという大事なポジションを任されたからだ。まさかこんなに信用されているなんて思ってもいなかったし、先輩もちゃんとボールが取れなかったらサードには置かない、と言っていたのに、こんなぼくがサードに入るなんて。。。

最初はまったく打てない・取れない・投げれないの状態からのスタートで、今回初めてキャプテンを務めた先輩が一から教えてくれて、時には厳しい言葉で言ってくる時もあって、だんだん練習をやっているうちにぼくも本気になってきて、時間があれば素振りをして先輩も一緒にやってくれました。
色々なこともあったけれど、本番の日はちゃんと気を引きしめてやりました。先輩に教えてもらったことの中の一つで、「ゴロボールは正面でとる」と聞いて、最初は何でか分からなかったけれど、本番になってゴロボールがきて受けとめきれなくてあせったけど、自分の体に当たって僕より後ろにはいかなかったので、そういうことかという風にわかりました。
本番では結局負けてしまったけど、あの厳しさは先輩の優しさなのかなという風に学びました。
「プレイ」から始まる一言が、ぼくには響いて感じます。なぜならぼくはサードという大事なポジションについていたから。

わたしは、初めての球技大会がとても楽しかったです。練習は三日くらいしかしていませんが、どの日もかなり接戦で、勝てるかなと、とても心配でしたが、球技大会当日は午前と午後合わせて同点だったので、少し安心しました。ミントは午前の試合に勝ちました。キャプテンがとても活躍していて、わたしはすぐに当たってしまったけれど、最後の20秒のところでコートにもどれたのでとてもうれしかったです。でも、午後の試合はとてもやりにくかったです。一番嫌だったのは風です。昼過ぎになって風向きがミントチームの味方になってくれなかったので、とても悲しかったです。

夕食後の成績発表は、これまでのどの大会よりも緊張しました。発表されたときはとてもくやしい気持ちとがっかりした気持ちがありました。それは朱色がミントに少しの差で勝ってしまったからです。わたしたちミントはペア競技で負けてしまっていたので、来年はまたドッヂボールを選んで全競技で勝ちたいです。

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