17年ぶりに訪問させて頂きました。

あの頃のまま残っているものがたくさんあり、立教で生活していたのがつい最近のように感じられて、とても嬉しかったです。

10年後、20年後もまた帰ってきたいと思います。

本日は本当にありがとうございました。graduate20190119 - 1

長かった2学期が終わり日本に帰国すると、私の住む街はすっかり様子が変わっていた。私の住んでいるマンションの目の前やすぐ近くには、東京オリンピックの施設が続々と建設されている。夏には地面を掘り返して土台を作っている状態だった体操競技の体育館には屋根がもう半分くらいできていて、その輪郭が浮かび上がっている。その先に建設されている有明アリーナも負けないスピードで工事が進み、巨大な箱になっていた。テニスの森ではコロシアムの改築、屋外のテニスコートにはウィンブルドンのように立派な観客席が作られている途中で、長い首をしたクレーン車が、その首をゆっくりと上下に動かしているのが見える。国際展示場駅前にはいつの間にか大きなホテルができた。晴海の選手村は建設中だ。新しい道路も開通した。開場が延期になっていた豊洲市場も営業を開始し、今まではあまり人通りのなかった市場周辺に観光客の姿が見られるようになっている。車の流れもすっかり変わった。

東京オリンピックに向けて東京が変わろうとしている。オリンピックが開催されるのは2020年、高校3年生の夏だ。この頃には卒業後の進路が具体的になっていなければならない、と考えると身の引き締まる思いがする。将来何を目指し、何をしていきたいのか。最近はそんなことを考える時間が増えた。自分の目標に向かってやるべきこと、これから挑戦していきたい課題なども今の私にはたくさんある。

進化や発展は、変わろうとする意識や掲げる目標、そして積み重ねがあってこそのものだろう。変わりゆく風景を見ながら、常に進化し続ける自分でありたい、と強く思った。

(高等部1年生 女子)tokyoolympicwork

2019年を迎えました。日本には「元号」というものがありますが、今年は「平成」最後の年となります。

私は昭和39年生まれなのですが、私を含む、私よりも年上の先生方は、本校に勤めたときには「昭和」でした。従いまして、「昭和」から「平成」に変わるときにイギリスにいたことになりますので、感慨深いものがあります。

今、ここにいる皆さんは全員が、小学校6年生以上です。一度は日本の歴史について学校で学んでいるはずですから、「昭和」というのは、日本にとっては最後に戦争をした時代であることはご存じでしょう。

この冬休み中の1月7日の午後、学校を訪問してくださった方々がありました。

今から75年前、1944年の同じ日、午後1時35分に、イギリスから飛び立ち、フランスのシェルブールという場所の近くにあったドイツ軍のV1ロケット基地を爆撃して、Dunsfoldというところにある空軍基地(学校からGuildfordへ向かうと5分ほどで、左側に見えます)に戻る途中だった2機の爆撃機が、現在は立教の敷地内になる場所に墜落しました。第二次世界大戦中のことです。

お訪ねになられた方々は、その飛行機の乗組員のお一人(当時20歳だったそうです)の甥にあたる人2名と、もう一世代離れた方お一人でした。
その方が一番若いわけですが、その方は学校に事情を説明されて、立教の敷地内を調べたいとおっしゃり、ここ何ヶ月、もしかするともっと長い期間、時間をかけて、自分の大叔父さんの乗った飛行機が墜落した場所を、金属探知機も使って、正確に突き止められました。
その日は、その墜落した日の墜落した時間ちょうどに、甥御さんを連れていらっしゃった、というわけです。飛行機の墜落した場所は2つありますが、その場所で、それぞれの飛行機の乗組員の方の名前を書いた木の札を並べて、静かにお祈りして行かれました。
もし、そのようなものに気づいた人がいたら、どうぞそのまま、そっとしておいてください。

印象的だったのは、パイロットの甥に当たる方が、調べてくれた家族にお礼を述べた後、私に、「私たちはもうかなりの年齢です。今伝えないとこのような事実があったことを伝えられなくなってしまうので、今できることをする、ということが大切で、それは私たちがしなくてはいけないことだと思っています。」とおっしゃったことです。

私にとっても、このできごとは、今できること、自分は精一杯できているだろうか、と自分を振り返るよい機会となりました。

本校には、敷地を横切るフットパスがありますが、近い将来、その傍らに、そのできごとについて記された「小さな記念碑」を置かせて欲しい、というご要望をいただきました。是非実現して差し上げたいと思っています。

今年が最後となる「平成」という時代が、日本人にとって戦争のない時代であったことは、とても素晴らしいことです。
しかし一方で、平成という時代は、日本が、大きな地震や災害に多く見舞われた時代でもありました。世界を見渡せば、戦いや時代の変化に翻弄され、苦しい立場に立たされている方々は依然としてたくさんいらっしゃいます。
新しくやってくる時代が、変わらず平和であることはもちろん、君たちにとっても、世界中の方々にとっても、喜びに溢れた時代となることを願っています。

今学期は3名の新入生を迎えます。今日から、2名の仲間が増えます。
3学期は、最上級生の高校3年生がいなくなり、赤ネクタイこそまだしていませんが、高校2年生の皆さんが最上級生となります。4月に胸を張って赤ネクタイを着けることができるようになるための、よい助走期間です。
その他の学年の皆さんにとっても、4月の進級、進学に向けて、生活をきちんと整えるよい機会だと思います。
年の初めにあたって、自分がここに来た時の気持ちをもう一度思い出すこと、そして、前を向いて、日々全力を尽くすことを心に留めて生活して欲しいと思います。

神様のお恵みが、あなた方と私たちの上に、豊かにありますように。

(立教英国学院校長 佐藤忠博)20190116-1

1月13日、3学期がスタートしました。今学期は高校3年生が帰寮しないので、
約120名の児童生徒だけでの学期となります。

在校生にとっての3学期は、1年間の総括の期間であると共に、1年上の学年に進むための準備の期間でもあります。尊敬する先輩たちのように、生活や勉強に努力することはもちろん、今まで先輩たちがしてくれていた「学校を支える」という責任を自分たちで果たすということも大切です。さっそく高校2年生から新たに、アコライト、聖歌指導、テーブルマスターが任命されました。どれも重要な仕事ですが、任命の際、元気よく「はい」と返事をしてくれたのがとても印象的で、頼もしく感じました。1年間、しっかり責任を全うしてほしいと思います。

式辞では、校長先生から今年が改元の年であるということに関するお話がありました。2019年は私たち日本人にとって節目の年です。児童生徒たちが、本校だけでなく、広く世界に貢献し、次の時代を平和で素晴らしいものにしてくれる、そんな存在になって欲しいと思います。

まずは、この3学期を通して、友人たちとの関係がより強固なものとなり、また勉強や学校生活でさらなる成長がみられることに期待しています。

今日は劇の本番だった。お客さんも来てくれて、すごく充実したものになった。小学生のピアノも、中1男子のボイス・パーカッションも、中1女子のピアノも、ものすごく素敵だった。今回のプログラムは、私がもう少し英語の発音や英語力をあげたい!と思えたものだった。衣装を着るのはすこしはずかしいなと思っていたが、先生は「Good!」と言ってもらって嬉しかった。今日は最終日となるが、明日も頑張ろうと思った。お世話になった人へのメッセージもかけてよかった。ご飯もおいしかった!これまで早かったが、いろいろな経験をして、すこしは成長できたと思った。
(中学部2年生 女子)

Today was the last day for Cambridge. I can go back to Japan tomorrow, so I’m happy. But I feel a little lonely and I don’t know why. We played some drama and it went well. I felt my English levels are a little bit went up during this stay in Cambridge. Mr Robert said, “Your English is very well. Are you from Cambridge?” so I answered, “No, I’m from Japan.” Then Mr Robert said, “No way!” I was glad. I want to learn more English!
(中学部2年生 女子)

*   *   *

今日はプログラムとしては最終日でした。ちょっとさびしかったです。今までお世話になった人たちには感謝の気持ちしかありません。リハーサルではできなかったことが(10番さんが読んでいる所でShepherdsがひざまずくところ)本番では出来てよかったと思います。でも、リハーサル後に中1の先輩が言ったこと(歌を歌うときの声の大きさ)は本番ではあまり出来なかったので残念です。いよいよ明日帰国!うれしいけれど、少しさびしい。5日間だけでも一緒にいてくれた先生方、ピーターさんなどとははなれたくないです(でも帰りたいです)。この5日間はすごく楽しかったです。ピーターさんとしゃべったり、先生方、友達とUNOやトランプをしたり、観光もしたし…すっごくステキな思い出になりました。家に帰ったら親にケンブリッジでやったことを伝えたいです。
(小学部6年生 女子)

卒業してから約40年ぶりに学院を訪れることができました。

当時の雰囲気を残して変わらぬ学院の姿を確認することができてとても嬉しく思うとともに、

ここで学び遊ぶことができたことは、自分の人生にとりとても貴重な経験になっていることに気づかされました。

高橋先生には滞在中お忙しい中、ご案内をいただき誠にありがとうございました。

これからも立教英国学院とその在校生、卒業生の皆様がますますご繁栄されることを祈念しています。

長かったここ立教英国での生活に終止符が打たれるときが、気付けばもうあと2日と迫っていた。5年前、父の転勤の付き添いでイギリスに行くことが決まった時、4年ってどれくらい長いのかと思い計算した、約1500日後のゴールももう目の前まで来ている。
初めてここに来た時、先輩と後輩に壁がなかったことに何よりも驚いた。右も左もわからない中3の私に、赤ネクタイをつけた高3の先輩が1から必要なこと、ここでの生活の極意など、たくさんのことを教えてくれた。日本の学校にいた時は考えられないことだったし、私もこんな素敵な先輩になりたいと来てすぐに思った。
立教英国は、全校生徒が少ない分、みんな顔と名前が一致しているし、何かと接点はあるので話しやすく盛り上がりやすい反面、その環境が逆に辛いと思うこともあった。でも、それを乗り越えて今がある。ここまで来れたのは離れて暮らす家族や先生方はもちろんだが、何よりも友人のおかげだったと思う。友人関係で、進路で思い悩んだ時、思い返せばいつも私の隣には友人がいた。たくさんの人に支えられて今があることに、あの時は恥ずかしくて言葉にできなかったけど、感謝している。そして、今度はその恩返しをする時が来た。私のことを応援してくれたみんなを今度は私が応援する番だ。
長いようであっという間だった4年間、今日は最後の木曜日だし、最後のアップルクランブル。チャプレンが何事も終わりがあって、でもその終わりには始まりもあるとおっしゃっていた。立教からはもう離れ、3月には卒業。そして新たな大学生活の始まりだ。ここでの生活を生かして、たくさんの人を応援できる、そんな人になりたい。まずは高3のみんなの受験を全力で応援したいと思う。

残りの立教生活もあと2日で終わる。私は高校1年生の2学期に入学したので立教生活はちょうど2年である。この2年間で私は多くのことを自分のクラスから学ぶことができた。もちろん高校1年生の時も十分楽しくて、思い出もたくさんある。しかし、クラス替えをしてからの方がより濃くて、クラスが1つになれたと思う。まずクラスが団結した一番のきっかけはオープンデイだったと思う。1組では揉め事は何一つ起こらずにオープンデイを終えられた。また準備期間前からもクラスの半分以上の人が教室に集まって、裏紙貼りや下線引きを楽しくできた。これが当たり前のことだと普通に思っていたら、そんなことはまったくないということを他のクラスから聞いて、1組の仲の良さを改めて知ることができた。これも全部学級委員が頑張ってくれたおかげだと思っている。
高校3年生になってからは行事がほとんどなくなって、勉強だらけの毎日になった。でも1組では笑顔が絶えなかったと思う。ちょっとした時間でも教室が静かになる事はほとんどなくて、毎日楽しかった。そんなみんなと、あと2日後にはお別れして会えなくなると思うと、寂しくて悲しくてたまらなくなる。他愛もない話で笑い、ふざけあっていた日々が、今思うとどれほど貴重だったか思い知らされている。
最後に。他の学校とは違って寮という限られた狭い空間で2年間生活して、より濃い学校生活を送ったことは、これからも絶対忘れないと思う。そしてこの楽しかった思い出を大事にしたい。

この2年間を振り返ると、思うことはいろいろある。
来たばかりの時はホームシックで、または日本の勉強についていけなくて辛い思いをいっぱいした。しかし、そんなのはその学期を終えたら消え去った。毎日の、疲れ果てるような、時間が決められた生活をやめたい、逃げ出したい、やっぱり家に帰りたい…。今まで何度そう思っただろうか。
今学期はじめも、正直「あ〜。最後の学期か〜。立教が終わっちゃうのか〜。」というよりも、「早く終わって欲しい。」という気持ちの方が強かった。この学校は普通の学校ではない。ルールが何重にも積み重なっていて、私たち生徒の生活は限りなく制限されている。それが当たり前ではないことを私よりも家族や親戚の方が理解していて、よく「すごいね〜。イギリスに1人で行くなんて。強いね。」と言われるのは、まんざらでもなかったのかもしれない。
私だけが強いわけではない。立教の生徒はみんな強い。みんながお互いに助け合い、励ましあいながら共同生活をしている。本当に、みんながいたからこそ私はここまでやってこれた。仲間の大切さをここで知ったからこそ、私はこれからの人間関係、人との出会いを大切にしていこうと思う。私は、立教英国学院に転入して本当に良かったと思う。このような素晴らしい経験をさせてくれた学校と先生方には、感謝の思いしかない。ここから巣立つことをとても誇りに思う。今までお世話になった先生方、本当にありがとうございました。さようなら。元気でね立教!

「メリークリスマス!まだ11月ですけれどね。」

立教から10分ほどのところにあるご老人達のコミュニティー「Elmbridge Village」の大きなホールのステージに立教生全員が並ぶとコミュニティーの代表の方がそう挨拶をして今年も「キャロリング」が始まりました。毎年2学期終業式前夜にここへ来て何十人ものご老人達を前に全校でクリスマスキャロルを歌います。期末テストが終わったその日から高校3年生の聖歌指導の先輩たちを中心に小学生から高校生まで全員が四部合唱のクリスマスキャロルを毎日一緒に練習してきました。日本語の歌と英語の歌を交えて歌い、一曲ごとに大きな拍手を頂き、その度にクリスマスに近づいていくような… まだ11月なのにたっぷりとクリスマス気分を味わうことができました。

ここ立教では第2学期最後の一週間は夢のような早さで過ぎていきます。期末テストを終えた心地良い安堵感を抱きながら、毎日みんなでキャロリングの練習をし、高校3年生が食堂のステージに大きなクリスマスツリーを飾り、生徒会主催の映画鑑賞会やクリスマスコンサートで大いに盛り上がり、キッチンスタッフが特別に用意してくださったクリスマスディナーを食し、150人以上ものお客様を迎えたクラシックコンサートで日頃の練習の成果を披露し、Elmbridgeの皆さんとクリスマスキャロルを通して交流をし、少し照明を落とした夜のチャペルで行われたクリスマス礼拝ではいつもとは一味違う礼拝の雰囲気を味わい、そして12月1日、今学期最後を締めくくる第2学期終業礼拝が行われました。

こんな慌ただしい一週間の中で、絶えず子供たちの心の中にあるのは、日に日に高まる「クリスマス感」と「高校3年生との思い出」です。日本から遠い地にある立教では、高校3年生と一緒に生活できるのはこの2学期が最後。大学受験の為、高校3年生は来学期はここには戻って来ません。これまでお世話になった先輩方と最後の時間を共有できるのがこの最後の一週間というわけです。クリスマスカードを交換したり、思い出ノートを回したり、食事の席でいつものように語り合ったり… 誰もが頭のどこかで「最後」を意識しながら、クリスマスの感謝と先輩方への感謝の気持ちで一杯になる、そんな一週間です。

終業礼拝では高校3年生の担任の先生方が長いようで短かった3年間の思い出を振り返ってスピーチをしてくださいました。そのあとのランチョンでは遠方から遥々いらした保護者の皆様も交えて心ゆくまで最後のディナーを楽しみ、そしていよいよお別れの時 ・・・ ヒースロー空港に向かう3台のコーチがキャンパスに到着し、スーツケースをゴロゴロと運ぶ音があちこちから聞こえ始める頃には、目に涙を浮かべて握手をし、肩を叩いて励まし合い、笑顔で悲しみをこらえる高校3年生たちの周りに皆が集まって来ました。生憎の小雨舞う寒空でしたが、この「最後の」瞬間、これまでの色々なことへの感謝の気持ちが込み上げてきて、皆とても温かい気持ちで満たされているようでした。

今年もまた無事に一年が終わり、とてもいい顔で立教を去っていった高校3年生を見送ることができたことに感謝いたします。

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