今年度から始まったカナダ留学体験研修第2週目の様子を現地からお知らせいたします。

第1週目はこちら

海外研修担当 山村千代

2012.8.6(現地時間)

今日は月曜日ですがCivic Holidayという休日で、授業はありません。昨日より少し早めの9時半にブランチをして11時にアクティビティーに出発する予定なのですが、5分経っても10分経っても食堂がいっこうに開きません。さすがに出発時間に影響が出るので方々に電話をかけますが、誰ともつながりません。ようやく連絡がついて食堂が開いたのは9時50分。生徒たちは文句も言わずのんびり待ってくれていたので助かりました。今日でカナダに来て2週目を迎えましたが、生徒の方がしっかりカナダライフを身に着けているようです。さて、今日の目的地はビーチです。カナダ中央にあるマニトバ州ですからビーチといっても海ではありません。マニトバ大学から1時間半ほどバスで北上したところにある、ウィニペグ湖畔のギムリというビーチです。お天気も上々で水着になって水に入ると、みんなから「冷た~い」という声がしました。でも入ってしまえばすぐに慣れる温度で、気温は高いので、水からあがると風がちょうどよく気持ちよかったです。そして、とても乾燥しているので水着もすぐ乾いてしまいました。ギムリはかつてアイスランドからの移民が集まって町を作っていました。Civic Holidayを含めたこの週末にはIcelandic Festivalが催されており、町もビーチもたくさんの観光客が訪れていました。学校へ戻って夕食をいただいた後はミュージカル「アニー」の鑑賞に出かけました。しっかりとした屋根がありますが野外劇場での上演でした。次第に暗くなっていく外の様子を感じながら鑑賞ができるのは、この地ならではの経験でしょう。ミュージカルですから字幕もありません。せりふの英語を聞き取るのが難しかったり、劇中のジョークに反応できなかったりするシーンもありましたが、それも明日からの授業への原動力になったことでしょう。

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ギムリに到着しました。 奥の二人はさっそく着替えて湖へ。「冷た~い、気持ちい~い」 「楽しむぞ~」
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湖といってもとても大きいので向こう岸はまったく見えません。人はたくさんいますが、混雑しているわけではないのでゆっくり楽しめました。 湖を臨む素敵なホテルのある町です。 ビーチから少し奥に入った公園ではIcelandic Festivalが開催されていて、ギムリの町の歴史を展示してありました。
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夜はミュージカル鑑賞へ。今日決まったサプライズプレゼントでした。急な変更にも「え~」と言わずに「やった!」と喜べる体質になってきました。 公演が行われた屋外劇場です。2000人以上が入ることのできる大型劇場です。 幕間休憩。朝からビーチに行って、夜には英語のシャワーで頭をフル回転させているとは思えないほど元気です。第二幕が終了してドミトリーに到着したのは日付がかわる直前でした。

2012.8.7(現地時間)

週末明けて新たに授業が始まります。先週とは朝の食堂の様子が一変していて、ちょっと戸惑いました。先週食べていたお店が閉まっていました。でも、どうすればよいのか開拓するのも研修の醍醐味かもしれません。今日は珍しく授業が終わってから夕食まで何もアクティビティーがありませんでした。時間を活用して授業の宿題を終わらせることができたでしょうか。夜ご飯の後はショッピングモールにお買い物に出かけました。マニトバ大学はダウンタウンから離れているので、何をするにもスクールバスで大移動です。研修の記念になるものを買った人、本やCDを買った人、必需品やフルーツを買った人、バンフに備えて衣類を買った人、いろいろいましたが楽しい時間を過ごせたようです。女子高生のお買い物はコミュニケーションなしでは進みません。お買い物も英語の実践に役立っています。

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ビュッフェスタイルで夕食をいただきます。野菜不足にならないように、バランスよく盛り付けていきます。 昨日の日焼けもあるので、ビタミンもしっかり取ります。イチゴが大人気でした。 バスでショッピングへ。
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CDを選択中。 「この絵本知ってる!」 バンフで寒くならないようにパーカーを購入しました。5人おそろいで、色がまぶしいです。

2012.8.8(現地時間)

今日は授業の見学に行ってきました。毎日の授業は、全部で5時間あります。会話のための文法・リーディングと語彙・発音などに渡ります。シチュエーションにあわせた会話や正しい発音のしかたなどを少人数のクラスで受けています。名前を当てられなくても発言する姿もあり、成長を感じました。放課後は金曜日の Student Cabaretの打ち合わせがありました。Student CabaretとはIEP参加者とアクティビティーリーダーで作り上げるお楽しみ会のようなものです。明日はリハーサルあさっては本番です。夜は Karaoke Contestが行われました。残念ながら日本人の高校生が歌えるような曲はあまりありませんでしたが、知っている曲が流れたり、同じクラスで授業を受けているIEP参加者がステージに上ると、大いに応援に盛り上がりました。

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授業の様子 授業の様子 授業の様子
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授業の様子 授業の様子 木の奥は芝生広場です。今日は芝刈り機が入ってスプリンクラーが回っていました。この中を通って校舎を移動するととても気持ちがいいです。
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カラオケコンテストは構内のGreat Hallで行われました。チームで出場するのもOKです。 盛り上げ役も重要です。 IEPの参加者が楽しむ裏側ではアクティビティーリーダーがせっせとCDを入れ替えていました。ありがとうございます。
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コンテストの帰り道、校舎の写真を撮っていると・・・ かわいいモデルさんが登場しました。「何でもやってみる!」「何でも楽しむ!」がいい研修になる秘訣かもしれません。 きれいな夕焼けで今日も一日を終えました。

2012.8.9(現地時間)

早いもので明日は金曜日です。明日で今週の授業は終わりです。昨日はクラスによってはテストだったところもあったようです。通常の授業は残すところあと4日間です。思う存分吸収してきてください。今日の放課後はConversation Cafeがありました。大きなバケツ6つ分のアイスクリームがふるまわれ、楽しいcafeになったのではないでしょうか。こちらに来てから毎日天気に恵まれています。今日も広場でフリスビーやフットボールを楽しんだ人たちもいました。本当に気持ちよさそうでした。Conversation Cafeへ向かう途中、耳を澄ますと秋の虫の声が聞こえていました。マニトバはもう季節が移り始めています。19時からは明日のStudent Cabaretのリハーサルがあるので、夕食前にみんなで練習をしました。夏休み前は定期試験があり、夏休みに入ると夏期講習があり、日本にいるときにはみんなで練習する時間をとることができませんでしたが、仕上がりは素晴らしかったです。みんなで力を合わせて1つものを作ろうという真剣さ、楽しむことにも一生懸命になれるところ、リハーサルにも関わらず観客を惹き込むみんなのパワー、すべてに感激しました。

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中国からの留学生がConversation Cafeで手品を披露してくれました。トランプの色や数字がどんどん変わっていきます。 「なんでだ~、頭がおかしくなる~」 Students Cabaretのリハーサル前にダンスの練習しました。この振り付けで何のダンスがわかりますか。
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もう1枚ヒントです。いかがでしょう。 アクティビティーリーダーのカーリーさんとファディさんと一緒に夕飯をいただきました。
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ヒラリーさんが「カナダには2つしか季節がないの、1つは冬でもう1つは工事なのよ」と冗談を言っていました。  マニトバ大学の構内でもあちこちで工事をしています。ここでは建物を重機でどんどん崩していました。レンガ作りの壁も屋上の搭屋もカニのハサミのようなものでパクリ。 お昼を食べて戻ってきたらこんな姿になっていました。来年の参加者が訪れる頃には新しい建物が建っていることでしょう。左手ではスタジアムも建設中です。

さて、研修の折り返し地点を過ぎて、だんだんとみんなに余裕が出てきたように感じます。それと同時に、慣れない国で慣れない生活スタイルを続けることや家族とずっと離れて生活していることからの疲れも見えてきました。自分でも気がつかないくらいの疲れの蓄積となにげない余裕が生み出すのは、環境や周りの人に対する「イライラ」です。通信を読んでくださっている方々にもそういう経験がありませんか。そういう時の解決法はコレだけ、「初心に帰ること」、「自分の目標に全力投球すること」です。この研修に参加しようと決めたときの「気持ちや目標」を思い出して欲しいと思います。この地に着いたときの「やる気」を思い出して欲しいと思います。40日間の夏休みのうちの23日間の研修に参加しているみんなは、ある意味では犠牲を払っていると言えます。受験勉強を抱えた高校3年生もいます。夏期講習の翌日に出発し、帰国の翌日から勉強合宿に参加するというハードスケジュールの人もいます。それでも参加しようと決めたこの研修から、払っている犠牲以上のものを持って帰りたいと思いませんか。海外研修の成果は英語を学ぶことだけではありません。異文化を知り理解することだけではありません。周りに何をしてもらうのかではなく、自分のために(周りのためにも)最大限何ができるのか、みんながどんな風にここを乗り越え、何を得て過ごしていくのかを真剣に見守りたいと思います。

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