今年度から始まったカナダ留学体験研修第3週目の様子を現地からお知らせいたします。

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海外研修担当 山村千代

2012.8.13(現地時間)

盛りだくさんの1週間の始まりです。授業は木曜まで、バンフへの長距離バス旅行へ出発します。先週までの木曜の夕食の選択、急流下りのサインアップ、現地での自炊のための買出しリスト作成など、バンフに向けての動きがありました。今週はいろいろなことが「最後」に近づいていきます。悔いのないように今まで以上に全部を吸収していきたいですね。夕食後のアクティビティーはBollywood Dancingでした。基本はインドのダンスですが、ストーリーを仕草や表情とステップで表現するダンスです。サリーという民族衣装を着たダンサーの方に教えていただきました。最初はぎこちなく心配そうに踊っていましたが、だんだん調子が出てきたようで、終わる頃に動きがスムーズになり、とても楽しそうでした。インドの方々が英語をすらすらと話していらしたのも生徒にとってはいい刺激になったのではないでしょうか。

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みんなの午前中のパワー源。ここの朝食もあと数回です。注文するのも一苦労だったのがうそのようにスラスラとこなしています。 「昨日のテストが100点だった!」と見せてくれました。素晴らしいですね。 ボリウッドダンスの始まりです。4人のダンサーの方が教えてくださいました。
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振り付けを真似していきます。 休憩中にみんなでポージング。 だんだん調子が出てきました。
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リズムに乗ってきました。 最後にサリーを試着させていただきました。勇気を出して声をかけてみてよかったですね。 ダンサーの方と記念撮影もできました。

2012.8.14(現地時間)

授業もだんだん残り少なくなってきて、「今日はテストなんです」という生徒が増えてきました。ランチタイムに話を聞くと「難しくても頑張れた」という答えが返ってきました。頼もしい限りです。meal cardが使えるのは木曜までなので、バンフ用にお菓子やミネラルウォーターを少しずつ買っている姿にも成長を感じます。今日の夕食後のアクティビティーはice skatingでした。カナダの国技として定められているアイスホッケー、カナダ人なら誰もが愛するスポーツです。そしてマニトバ大学にはBisonsというチームがあります。構内のスケートリンクで10分ほどチームの練習を見学させていただいてから、自分のサイズの靴を選んでリンクに入りました。アイススケートは初めてという生徒も少なからずいましたが、みんなかなりの早さで慣れて、スイスイと滑っていました。「こわいから嫌だな」と言っていた生徒が自分の納得いく分だけ参加していた姿、たとえ手すりからなかなか離れられなくても時間いっぱい挑戦していた姿、自分が慣れてきたら友達の手を取ってコーチする姿、どれもただのアイススケートではなく「カナダ留学体験」の一部なのだと感じました。

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Bisonsの練習の後、リンク調整専用車が入りました。 すぐに慣れてスイスイと気持ちよさそうです。 コツはなんだろう、と相談中でしょか。
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こちらはかなりのスピードが出ていました。 ポージングショット。 最後に参加者で記念撮影しました。全員が映っているわけでないのですが、どこにいるかわかるでしょうか。クリックすると大きくなります。

2012.8.15(現地時間)

今日は15時までの授業の後、お借りしていたテキストを返却し、Graduation Eventとなりました。明日はいよいよバンフへ出発します。午前中までありますが、相模の高校生はバンフからそのまま帰国するので、今日と明日は慌しくなりそうです。Graduation Eventではプログラムコーディネーターのマルシアさんから「相模女子高等部の生徒のみなさんを迎えることができて、本当に素晴らしい夏となりました。IEPを通してさまざまな経験をして英語の勉強も引き続き頑張って、またいつかマニトバ大学やカナダに訪れて欲しいと思います。」との言葉をいただきました。また、生徒を代表してくれたスピーチでは「たったの2ドルで買ったノートですが、マニトバ大学での毎日をまとめた今では、大切な宝物です。これからも一生懸命英語の勉強を頑張って、またいつかここに戻ってきたいです。」と語ってくれました。明日からバンフに移動して、たくさんの経験をし刺激を受けることになるはずです。今日の気持ちを持ちながら、もっともっと成長していくことでしょう。今夜の夕食後のアクティビティーはFashion Showでした。IEPの参加者やアクティビティーリーダーが力を合わせて、作り上げてくれました。カナダは寄付という習慣が根付いている国でもあります。Fashion Showの中でも「アクティビティーリーダーと食事に行ける権利」をオークション方式で勝ち取るゲームが行われました。落札金はすべて寄付にまわされます。ただ寄付をするのではなく、自分たちも楽しみながら人のためになるという方法を目の前で見せてくれました。

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普段なら自分のものになってしまう教科書ですが、返却するとなると、ちゃんと学べたか気になります。マニトバ大学の学生も使い終わった教科書を学内の書店に買い取ってもらうシステムがあります。 1人1人、渡されたときの番号の本が全部揃っているか確認しながら返却します。 Graduation Eventはマルシアさんの進行で行われました。1人1人に修了証と成績表が手渡われました。
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高校3年生が代表してスピーチしてくれました。 修了証書を手に記念撮影しました。 相模女子高等部としての第1期のIEP修了生です。研修はまだ続きますが、本当によく頑張りました。
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ファッションショーの司会。何人かで分担していましたが、今回の司会も一生懸命練習していた様子が伺えます。 素敵なモデルさんたちの登場です。 よく知っているアクティビティーリーダーやクラスメイトがモデルとして登場してきました。

2012.8.17(現地時間)

16日(木)は午前で最後の授業を終え、ランチをとった後で各自部屋に戻り、バンフへの準備を整えました。今日までお借りしていたドミトリーの部屋をきれいにしてお返しします。ごみはリサイクルルームに自分でもって行き、シーツなどもたたんでおきます。忘れ物のないように確認したあと、到着日に鍵を受け取ったところで自分でチェックアウトをしました。初日に鍵を受け取ったときは、言われたことがスッとわからずに不安が大きかったと思いますが、鍵を返すときにはみんな堂々としていました。ここまで成長できた自分をもっともっと伸ばすために、また帰国後もこの成果を生かすためには何すればいいのかをしっかり振り返って欲しいと思います。

さて、IEPの参加者、アクティビティーリーダーなど総勢170名でバンフ旅行が始まりました。バンフ国立公園はカナダで最初に国立公園として指定されました。また世界で3番目の歴史を持つ国立公園です。ウィニペグから食事や休憩を挟みながら16時間かけて進みます。マニトバ州からサスカチュワン州を挟んでもう1つ西側にあるアルバータ州まで移動するので、時差が1時間あります。マニトバ州はプレイリーと呼ばれる平野がどこまでも続く地形ですが、アルバータ州まで来るとカナディアンロッキーと呼ばれる起伏にとんだユニークな地形に囲まれます。バンフ国立公園に入るとすぐにシカの子どもや大きな角を持つエルク(ヘラジカ)に出会い、バスの中から歓声があがりました。宿泊先のシャレーに行く前に、事前に計画した自炊のための買い物リストを手にバンフ市街のスーパーマーケットで担当者が買い物をしました。今日の夕食から月曜日の朝食までに必要なものを揃えて再びバスに乗りシャレーに向かいました。部屋に入ると荷物を片付け、さっそく夕食作りに取り掛かりました。バンフでも暗くなるのは21時過ぎなので、夕食後に歩いて15分ほどの市街にショッピングに出かけたグループもありました。ここでも「なんでもやってみる、何でも楽しむ」の精神でみんな一瞬一瞬を満喫していました。

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とうとうチェックアウトの日が来ました。一人でもう大丈夫です。 バンフからそのまま帰国するので、相模の高校生はバス乗り場まで来るのも一苦労でした。 果てしなく続く平原。
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Brandonというマニトバ州で2番目に大きい町で10分間の休憩をとりました。 夕食はレストランでいただきました。バス移動中に食べたお菓子がお腹をだいぶ占領していたようです。 ごちそうさまでした。食べられなかった分はお持ち帰りしました。シャレーにある電子レンジで温めなおしていただきます。
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日中の走行ではフロントガラスに虫がたくさんぶつかってきます。視界をさえぎるほどなので運転手さんが休憩中にお掃除をしていらっしゃいました。 かなり遅い時間で、外もだいぶ気温が下がってきました。 カルガリー到着。オリンピックしスキー公園のそばで朝食をいただきました。
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大集団なのでお店の外まで列ができてしまいました。 1988年のカルガリーオリンピック記念碑。 バスに乗ってさらに移動します。ロッキーがどんどんと近づいてきます。
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Lac des Arcsは山々が鏡のように映る美しさで有名です。今日は風が強かったので残念ながら見られませんでしたが、それでも充分感動の景色でした。 水は冷たかったです。 Three Sistersと名づけられた山々。
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国立公園の中ではエルクが道路をゆったりとわたっていきました。 Johnston’s Canyonをハイキングしました。森林と滝とせせらぎに囲まれた気持ちのいいところでした。 このような滝がいくつもあります。
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今日のランチはアクティビティーリーダーが買い出ししてくださったパンやハムなどでサンドイッチを自分で作っていただきました。 バンフ市街はかわいらしい町並みです。 みんなの食事の買い出しに行きました。
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手にいっぱいの食材。 宿泊先から見えるロッキー。とても近くに見えています。「日本の山」とは全く違う雰囲気です。 シャレーのそばにある熊の置物に登ってみました。今日のハイキングで熊よけの鈴をつけている方がいらして、大自然を改めて感じました。

2012.8.18(現地時間)

バンフ2日目、朝食と自分たちで作って1日が始まりました。昼食のランチバッグも自分たちで作ってアクティビティーに持参します。朝から大忙しですが、日頃の保護者の方の大変さが少しわかったいい経験だったかもしれません。午前中はラフティングまたはハイキング、午後はゴンドラに乗ってサルファー山にのぼりました。だんだんとカナダも名残惜しくなってきましたが、大自然を満喫した一日となりました。

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ラフティングチーム ラフティングチーム 自分たちで作ったサンドイッチをいただきました。
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ゴンドラで頂上へ 自分の上には空しかありません。 バンフの滝。マイナスイオンをたっぷち浴びました。

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