平成24年10月16日、埼玉県からはるか1100㎞南の小笠原諸島から2頭のアオウミガメの赤ちゃんが、水族館のあるさとえ学園小学校にやってきました。海洋環境を守っているNPO法人ELNAと生き物委員会が連携して、約1年間、子ガメを育てるプロジェクトが始まりました。

子ガメはとても弱いのです。やっと卵からかえって砂の中から出てきても、砂浜から海にたどり着く前に海鳥に食べられてしまう、砂浜の大きな溝に落ちて出られなくなってしまう、海にたどり着けてもサメやハタなどの魚に食べられてしまう等、多くの危険に囲まれており、ほとんどの子ガメが命を落としてしまいます。したがって、学校で子ガメをある程度の大きさまで安全に育ててから、ふるさとの小笠原の海にかえすことは、絶滅の危機に瀕しているウミガメの数を増やすことに少しでも役立つはずです。

さとえ学園小学校で育ったアオウミガメが、小笠原の美しい海に帰る日まで、みんなで優しく見守っていきたいと思います。

 

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