平成27年  年頭のごあいさつ

 

 みなさま、恙なく新年をお迎えのこととお慶び申し上げます。十二支でいうと今年は未年ということになります。

 「未」という字は、ものごとが成長段階にある、すなわち「未完成」または「発展途上」であるという意味を表わしているそうです。また、羊は群れをなす習性があるために「平和で家庭円満」といった意味もあるそうです。確かに、羊の穏やかな表情やしぐさを見ていると「のんびりした気分」になりますね。

 開校して今年は13年目を迎えます。いよいよ一期生も高等教育である大学進学にチャレンジする年を迎えました。初等教育と中等教育の12年間を経て、いよいよ教育の完成段階に踏み入れる年となるわけです。すでに、未年を待たずして大学合格を決めている一期生も出始めました。それぞれの卒業生たちは「学校教育の総仕上げ」段階に進む時を迎えたのです。彼ら、彼女らの前途に「幸あれ」と祈りつつ、心からエールを送りたいと思います。

 そして、本校の6年生たちもそれぞれ中等教育という次のステップに向けて、正月返上で頑張っていることでしょう。風邪や寒さに負けず、各人の目標を達成してほしいと思います。

 さて、年の始めからこんな話題もいかがなものかとも思いますが、世の中の動きを眺めるといろいろと心配なこともあります。

 原油が安くなってくれることは、私のような車大好き人間にとってはありがたいのですが、それが原因といわれているロシアのルーブル安、また昨年から未解決のウクライナ問題や日本と中国のギクシャクした関係など、まさに「未完の問題」が山積しながらの新年のスタートです。これまでの歴史を振り返ると「争いの引き金」はとても些細なことだったのではと思います。国家レベルでもお互いに、羊の顔やしぐさを思い出して穏やかに解決していけたらと思います。今年の「未」は、未完成を意味するのではなく、「平和で円満」を意味する未年になってほしいと願います。明日(2日)は、私が年頭の慣習としている「七福神巡り」の日です。世界の平穏を願いつつ巡拝してまいります。

 

 本年もよろしくお願い申し上げます。

 

 

 

平成27年 元旦

 

さとえ学園小学校

校長 下平孝富

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