「ふしぎだな なぜとべるんだ 楽しそう ぼくもとびたい 鳥みたいにね」
これは昨年から始まった「さいたま子ども短歌賞」で入選した本校の当時2年生の作品です。この短歌には「倒置法」「擬人法」「比喩」の3つの表現技法が使われています。見つけられましたか?また、この短歌の「句切れ」は「倒置法」が使われていることによって、見きわめるのが難しくなっています。高学年の韻文の授業の教材としてもってこいの作品です。
そして今年もまたさとえ小から入選に選ばれた作品があります。
「あじさいに あそびにきたよ かたつむり ぺたぺたすすむ うずまきのいえ」
これは1年生の作品です。じっとかたつむりを観察しているかわいらしい1年生の様子が目に浮かびますよね。
短歌や俳句はその年、その時の感動を伝える手段として、とてもおもしろいものです。その短歌の代表として小倉百人一首があります。
今年も4年生と5年生がこの小倉百人一首をつかって、百人一首大会を行いました。4年も5年も白熱した試合が繰り広げられました。
試合を見ていると、どの子も自分の得意札が1枚はあるようです。そこに綴られている言葉は、今はよくわからないと思いますが、中学校、高校で古文を学習するときっと理解できるようになると思います。その時は小学校で得意札だった百人一首を思い出してみてください。
1000年前の古人の気持ちが想像できたら素敵ですね。
さとえ学園小学校
国語科
小山 康典