狭山ヶ丘の最大の魅力は「面倒見の良さ」です。長い年月をかけて培われた独自の教育方針を基にしながら、時代の変化にも敏感に対応し、生徒たちにとことん向き合い成長を促します。対話を重視する本校では、年間を通して面談期間も多く設定し、コミュニケーションを取ることで生徒たちの細かな変化をとらえることを重視しています。
しかし同時に、質の高い教育を担保することで金銭的な負担が過度になってしまう私立学校を、本校は目指してはいません。初年度納付金が埼玉県平均を下回っているのはその方針によるものです。各種補習・講習や自習室、スクールバスの利用など、本校では余計な費用はかかりません。塾や予備校に通う必要のない教育体制を築き、最終的には公立校より低い金額で進路の実現をサポートしています。
本校の生徒たちの気質は穏やかで素直です。生活指導をほぼ必要としない生徒たちのため、人間関係に大きな悩みを抱えることなく安心して様々なことに打ち込める校風です。さらに、本校は上履きを必要とせず、全ての校舎で下足のまま生活ができますが、それが分からないほどに校舎内はきれいです。

【学習面の特色】
生徒の学習をサポートし、「自学自習」のできる人間にするために、ゼミと呼ばれる補習や講習を多く開講しています。希望者は誰でも参加することができ、スクールバスの利用と同様に、これらのゼミにも一切のお金はかからず、無料で受講することができます。具体的には以下のようなゼミを開講しています。

①入学前英語特別ゼミ
高校入学前に1日8時間程度で5日間に及ぶ「入学前英語特別ゼミ」を実施します。小川校長自らが教鞭を取ることもあるこのゼミでは、1日の学習の中に予習と講義の両方の時間を設けることで、英語の学力だけでなく、入学後に必要となる「自学自習」の姿勢を身に付けることができます。新入生たちはこのゼミを通して英語に限らない学習そのものに対する高い意識を持って、入学式の日を迎えます。

②朝ゼミ・放課後ゼミ
本校では、朝ゼミ・放課後ゼミが活発に行われています。朝ゼミは7:20~8:10の講座で、参加する生徒は朝早く登校して勉強しています。早朝からの学習はつらいものですが、一方で非常に効果が高いものでもあります。また、朝ゼミがない日でも朝早く登校して教室や生徒ホールで自学自習に励む生徒も多くいます。 朝ゼミだけでなく、数多くの放課後ゼミも開講され、志望校突破に向けて受験勉強に邁進していきます。

③英検・TEAP対策講座
中学は英検対策講座として、4~2級の一次試験前にリーディング・ライティング・リスニングの対策講座を、3級以上の二次試験前にスピーキング対策をしています。スピーキングの対策講座は個別指導で、実施日の間隔を空けて複数回、計画的に行っています。中学3年次での準2級取得を目標としていますが、毎年複数名が2級を取得しています。
また、高校2・3年生を対象にしたTEAPの対策講座では、独学が難しく客観的な観点を求められるスピーキング・ライティング対策に焦点を絞って実施します。個別指導を通して試験独特の出題形式を把握し、ハイスコアの獲得や、その先にある上智大学など難関大学への合格の後押しとなっています。

④夏期・冬期講習
長期休暇中の各種講習に関しては、講習と自学自習のバランスを欠くことがないように計画しています。例年、前期(7月末の一週間程度)、後期(8月下旬の平日10日間程度)を夏期講習の期間として、その他を自学自習の期間と位置づけています。 中学と高校1・2学年では主要3教科、3学年では5教科すべての講座が開講されます。1コマあたり80分という時間設定になっており、普段の授業とは異なる分野別・難度別の講座を開講しております。参加は希望制ですが、多くの生徒が積極的に参加し、飛躍的に学力を伸ばしていきます。

【学園教育方針】
学力だけでなく人間性を高める目的として、開校以来、本校は心の教育「内観」を重視してきました。「内観」とは、自己を見つめ今までお世話になった父母・先生・友人など身近な人との交流を思い起こし、本来のあるべき自己の姿に気づくことを主眼としています。時代とともに生徒数も増え、学力も向上したことから、この内観の精神を、学校の現状に具体的に適応するように発展させたものが、本校で実践している「自己観察教育」です。この自己観察教育こそが、躍進を続ける本校の基礎となっています。具体的に、以下の3つを柱としています。

①黙想 ~内省を育む黙想教育~
授業の始めに目を閉じ心を落ちつかせ、テーマに従って黙想をします。これを3年間続けていくうちに、集中力もつき、将来の自分の進むべき道を見定められるようになります。黙想という一見単純な動作ですが、時間に節目をつけて集中力を高めることで、目まぐるしく変わる現代社会の中で、自分を律する強さを身につけることができます。

②茶道 ~心身の動と静を育む茶道教育~
にじり口まで備えた本格的な茶室「悠久庵」にて、高校3年生が週1回茶道の授業を受けています。様式にしたがってお茶を点(た)て、静けさのうちに味わう。こうした日本の伝統文化に触れ「和敬清寂」の精神を体得することで、社会人として必要な豊かな人間性と国際性を培うことができます。「正教授」という栄誉ある称号を授与された指導者の下で、全員が茶道裏千家初級許状を手に卒業することができるのも狭山ヶ丘ならではの伝統です。

③対話 ~コミュニケーションと対話教育~
教師と生徒、また生徒同士が学校生活全般で温かい対話の場を持つように心がけています。特にクラスや部活動という同一の場で同じ目標に向かう者同士が切磋琢磨し合えるような言葉がけを大切にしています。日常生活の中で、最も身近な対話は挨拶です。校内のいたるところで交わされる爽やかな挨拶の一声が、お互いの人間関係を作る礎になり、より身近で高度なコミュニケーション能力を育みます。

【付属中学校の教育方針】
狭山ヶ丘には高校で培った「生徒をやる気にさせる」ノウハウがあります。それを用いて中学入学の段階から「自ら学ぶ」生徒にじっくりと育て上げていきます。そのために、3年間をかけて思考する力を培います。1年次には「自己」を知るためにワークショップを行います。「自己」に関連するテーマでマインドマップを製作したり、ブレインストミーングをしたりすることで理解を深めさせていきます。2年次には思考の対象を他者や社会と広くしていくことによって「自己」を相対化していきます。そして最終学年においては、1、2年次で獲得した思考力をもとに、自身の興味あるテーマで研究論文を執筆します。このように自己を相対化していく過程で、学ぶ意義を認識するようになり、自ら学ぶ意欲を持つようになっていきます。また、英検対策講座やゼミなどを開講し、学習機会を多く設ける取り組みも行っています。ゆとりある完全中高一貫教育のもと、たくさんの人と出会い、たくさんの経験を積み、真の知性と豊かな心を育む狭山ヶ丘。こうした教育により、さらなる高みをめざします。

【高校のコース】
以下の4つの類(コース)を設けています。

①Ⅰ類(難関国立進学コース)
 東京大学をはじめとした最難関国立大学への現役合格を可能にするカリキュラムを設定し、進度の早い先取り学習や徹底した問題実践演習を取り入れながら、少数精鋭のクラス編成で学習するコースです。

②Ⅱ類(特別進学コース)
 難関国公立大学や早慶上理等の難関私立大学への現役合格を可能にするカリキュラムを設定し、授業内での教科書の早期学習や多くの問題実践演習を実現する、勉強を中心とするコースです。

③Ⅲ類(総合進学コース)
 多彩な活動を展開しやすい無理のないカリキュラムを設定し、着実に学習することを可能にすることで、上位の大学への現役合格を実現するコースです。

④Ⅳ類(スポーツ・文化進学コース)
 当該スポーツ・文化活動を3年間継続して行う意思のある強化クラブ(サッカー部・野球部・女子バレーボール部・陸上部・弓道部・吹奏楽部)所属の生徒で構成され、高い能力を培うだけでなく、私立文系大学への現役合格を実現するコースです。(事前に部顧問との相談が必要となります。)

※Ⅰ~Ⅲ類では入学後、年度ごとに再編成を行います。数字の大きくなる類への変更は、希望のみで可能です。Ⅰ・Ⅱ類での次年度継続、さらに数字の小さくなる類への変更は、希望だけでなく所定の学力要件を満たす必要があります。

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所在地 〒358-0011
埼玉県入間市下藤沢981
電話番号 04-2962-3844
最寄り駅 西武池袋線「武蔵藤沢駅」西口(徒歩約13分)
アクセス 無料スクールバス 西武新宿線「入曽駅(15分)・狭山市駅(25分)」 JR「川越駅(40分)・箱根ヶ崎駅(20分)」
通学圏 西武池袋線・ 西武新宿線・JR埼京線・東武東上線・ JR八高線

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 教育の特色

中高6年間一貫教育  高校募集あり  特待生制度あり  指定校推薦枠あり  帰国生受け入れあり  修学旅行海外あり  土曜授業あり  海外研修有  理科教育  英語授業週5時間以上 

【主な取り組み・行事(中学・高校)】

●朝ゼミ:朝7時20分から8時10分まで、早朝ゼミを行っています。
●放課後ゼミ:放課後にも多くのゼミを開講しています。本校のゼミは全て無料です。
●英検・TEAP対策:英語の外部検定対策も充実しています。
●長期講習:入学前・夏・冬と開講しています。もちろんすべて無料です。
●自習室:高校は夜9時まで、中学は夜7時まで学校で勉強して帰ることができます。部活の後に学校で勉強できるので非常に効率的です。
●海外:中学3年次や高校在籍時に、カナダやイギリスで語学研修に参加できます。さらに高校2年次の修学旅行では海外に行きます。コロナ禍以前はイギリス・フランス・ニュージーランド・ハワイといった国々で実施していました。コロナ禍の現在は国内に切り替え、沖縄や九州で実施しています。
●体育祭:ベルーナドーム(旧西武ドーム)で実施します。プロ野球で使われる広大なドームで優勝を目指して競い合います。
●文化祭:狭丘祭と呼ばれ、中学では研究発表や英語劇、高校では展示や模擬店を行います。
●芸術鑑賞会:年に1度音楽・舞台・日本芸能といったテーマの一流の芸術に触れる機会を設けています。
●校外学習:川越、鎌倉、長瀞、富岡製糸場といった場所を年に1回訪れ、文化を学びます。
●持久走大会:年に1回、航空公園で行われます。
●進路特別指導:大学に進学した卒業生の講演から将来の受験を見据えます。

【主な取り組み・行事(中学)】
●農作業:1・2年次は与えられた自分の耕作地を自分で耕し、野菜を育てます。2年次には育てる作物を自分で決めることができます。自分が汗水流して育てた野菜の味は格別です。
●論文研究:3年次では自分で決めた文献に関して4000字以上の論文を書き上げます。下調べや論理構成に膨大な時間がかかりますが、教員の指導のもと完成した論文はどれも素晴らしい出来映えです。
●ポスターセッション:3年次に書き上げた論文をもとに、他者へ分かりやすくどのように伝えるかといった学習も行います。
●理科研究:3年次にはそれぞれがテーマを決め、理科の教員の指導のもと研究発表を行います。
●合唱コンクール:年に1回行われます。練習を重ねた各クラスの歌声は、どれも素晴らしいものです。
●スピーチコンテスト:年に1回行われ、クラス内での選抜の後、学校全体で決勝大会を開催します。1年次は「本の朗読」、2年次は「スピーチの暗誦」、3年次は「オリジナルスピーチの作成」となります。
●理科実習:城ヶ島やJAXAなどに年に1回生き、理科の知識を深めます。
●宿泊研修:2年次には近県を訪れ様々なもの学ぶ宿泊行事があります。
●軽登山:年に1回行われる登山では心身共に鍛えられます。

【主な取り組み・行事(高校)】
●スキー教室:1年次に志賀高原で3泊4日のスキー実習を行います。
●進路ガイダンス:各種の進路に関わるガイダンスが行われます。最低でも学期に1回、類別で行われます。
●入学前英語特別ゼミ:入学前にゼミがあるのも本校の大きな特徴です。

創立年
昭和35年(1960年)
生徒数
合計1161人 ( 男子692人 女子469人
服装
ブレザー
学費
初年度納入金 付属中学校782,000 高等学校782,000 円
学校債/寄付金等一切なし
主な進学先
2022(令和4年)度大学入試結果抜粋

東北大学 1
東京農工大学 1
筑波大学 2
東京外国語大学 1
千葉大学 1
早稲田大学 11
慶應義塾大学 4
上智大学 10
東京理科大学 8
明治大学 25
青山学院大学 17
立教大学 35
中央大学 46
法政大学 28
学習院大学 6

国公立 37
早慶上理 33
GMARCH 157

 部活動

運動部
硬式野球
サッカー
硬式テニス
バスケットボール
アメリカンフットボール
バレーボール
バドミントン
卓球
剣道
弓道・弓術
合気道
なぎなた
陸上競技
ダンス
文化部
吹奏楽
軽音楽
合唱
美術・絵画
演劇
写真
放送
茶道
囲碁
将棋
クイズ
文芸・文学
歴史
外国語・英語・英会話
福祉・ボランティア
鉄道・バス
書道
科学
家庭科

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