進路を定めて前進を(2)

 

しかし皆さん、仮に高校だけで就職し、
まじめに働いたとして、私にどのような
人生が考えら れたでしょうか。

私は、その先生の一般的、概念的指導を
厳しく批判しその場を去ったのですが、
いかんせん、成績が悪いのは事実であり、
家が貧しいのも事実であったために、
大学に進むこと はできませんでした。

結局私は、友人たちが大学入学のため
札幌に向かうのとは逆に北に向かい、
北海道でも最も寒冷だと言われる地域で、
中学校の代用教員を務めることになった
のです。

しかし、代用教員である私に吹き付ける
職場の風は冷たいものでした。学芸大学を
卒業した「有資格者」が不当と思われるくらい
過度に優遇されるのです。

それは耐え難いほどの「差別」でした。

しかし若い私は、それなりに楽しい中学校
教員の四年を過ごした後、大学に進学し、
その後大学院も卒業しました。

今ふりかえっても、当時の担任の進路指導が
正しかったとは思えません。

その3につづく…

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