ぶらり狭丘旅 ~学校周辺を歩く~
総合グラウンドで行われたスポーツテストの帰りに
小野家住宅の前を久しぶりに通って見てきました。
小野家住宅の建つ旧林村(現在の所沢市林)は、
江戸時代の17世紀後半から18世紀にかけて農地
として開拓が進みました。
今回の小野家住宅の建物は当時の開拓農家の
住まいとして、18世紀初め頃に建てられたと推定
されています。
建築後、幾度となく改修が行われたようですが、
建物自体は壊されず、現在も武蔵野の開拓農家
の面影を残し、地域に大切に守られて保存されて
います。
構造は木造平屋建ての入母屋造り、間口が14メートル
ある茅葺屋根の建物で、軒がとても低く、自然のままの
曲がった雑木を柱や梁に使っています。
内部は入って正面に土間があり、土間の左側には
囲炉裏のある板敷の広間、さらにその奥に畳敷きの
8畳間と板敷の4畳間を配しており、当時の典型的な
民家の間取りとなっています。
国や県の補助を受け、平成29年度に7か月間休館し、
約15年ぶりに茅葺屋根の葺き替え工事を行ったようです。
平日でしたので閉館中でしたが、新緑のお茶の葉と
黄金に輝く茅葺屋根がとても魅力的でした。
平成30年4月からは毎週日曜日に通常開館している
そうです。
残念ながら、内部には入ることができないそうですが、
綺麗に葺き上がった屋根を見に、再度私も出かけたい
と思っています。
小野家住宅
【所在地】所沢市林2丁目426番地の1