英語の学習についての幾つかの問題(2)

 

人間は内面に形成された意思を表出するときだけでなく、
考えるときにも言語を使う。人は言葉で考えるのである。

だから言葉がなければ考えも存在できない。

豊かな言語は豊かな人間性を生む。まさに言語は人間性
の存在根拠なのである。

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マザータンという言葉がある。英語では mother tongue と書く。

お母さんばかりではないが、人はみな周りの大人達の会話を
直接模倣する形で言語を身につける。赤ん坊は恐るべき
記憶力を持つ。

英語も幼いうちから体験させ、「マザータン」として身につけ
させるのがよいという考えが生まれやすい。いわゆるバイリン
ガルという発想である。

しかしマザータンとして習得させる言語は、まさに母国語一カ
国語だけではないだろう か。異なった二つの言語に晒して
しまえば、赤ん坊は言語系統に乱れを生じ、正常な思考構造
を失うのではないかと私は憂慮する。

その3に続く…

 

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