英語の学習についての幾つかの問題(5)
昔この学校に I 君という素敵な秀才がいた。
その英語力は三年生に在籍していた頃から
全校に鳴り響いていた。彼は上智大学に進み、
この春卒業した。
今は法律事務所で関係文書の翻訳をアルバイト
にしているが、近くエジンバラ大学の大学院に
進むそうである。
エジンバラ、イギリス北部の世界有数に美しい
都市である。 彼は先日校長室を訪れた。
その彼に、ある先生が英語の力をつける方法に
関して意見を求 めたところ、「多読だと思います」
と答えたそうである。
読み続けていけば、ある単語は必ず繰り返して
登場してくる。だから、そのような単語は、 精読し
続けるだけでひとりでに記憶してしまう。
そうして、このように登場頻度の高い単語こそ、
実は最も重要な単語なのである。今の電子辞書
には発音も必ずついているから、その都度この
正確な発音に耳を傾ければよい。
<完>