論文の書き方(3)
起承転結
この事は、余り気にしない方がよい。
しかし念のため説明すると、「起」では、
自分が、その設題をどう受け止めたか、
それに対し、どのように見解開陳するかを
簡潔に纏めることだ。
「承」は本格的に見解を開陳することに
なる。ここは主戦場だと考えて良い。
「転」は、設題を忘れてはいないが、自説を
主張する上で有利になるような、一応設題を
離れた分野から論ずることである。この事が、
自説の戻って論ずるときの足下を固めること
につながる。
「結」は言うまでもなく結論である。簡潔に纏める
ことだ。
佐久間象山が次のような狂歌を詠んでいる。
起承転結の極意を簡潔に纏めたものである。
京の三条の糸屋の娘
姉は十六 妹は十四
諸国諸大名は弓矢で殺す
糸屋の娘は 目で殺す
その4につづく…